セシリア・オルコットとイチャラブしたいッ!! 作:シシカバブP
エタるぞ すぐエタるぞ 絶対エタるぞ ほらエタるぞ
朝一でセシリアの可愛い悲鳴を聞いた後、(部屋の真ん中に衝立を置いて)着替えをして、昨日行った食堂へ。
トーストとサラダにゆで卵、コーヒーが付いたモーニングセット。セシリアも、コーヒーが紅茶に変わってるだけで同じものを食べている。
「そういえば、セシリアって専用機を持ってるんだよな?」
「ええ、持ってますわ!」
何となく話を振ってみたら、フンスッと聞こえんばかりに胸を張るセシリア。可愛い。
「我がイギリスが誇る第3世代機IS『ブルー・ティアーズ』、今度その雄姿をお見せいたしますわ!」
「ああ、楽しみにしてる」
俺は頷いて、ニッコニコに輝いているセシリアの口元についているパンくずを取る。
「教室にお弁当を持ち込んだら、山田先生に揶揄われるぞ」
「悠人さん!? は、恥ずかしいですわ……」
顔を赤くしたセシリアを眺めながら、摘まんだパンくずを……あっ、普通に食っちまった。
「ゆ、ゆゆゆゆ、悠人さん!?」
「ご、ごめん、いい気分じゃないよな」
「いいえ! そんなことは!?」
セシリアはさらに顔を赤くなり、俺もおそらく赤くなってると思う。は、恥ずい……。
構わん、続けろ
(心の中のゲンドウ司令!?)
「う~……! は、恥ずかしいですわぁ!」
テンパったセシリアが、一刻でも早くこの場から逃げたいかのように、モーニングセットをパクパクと……あっ
「セシリア……」
「はい?」
「その卵、俺の……」
「はへ!?」
あまりにテンパってたのか、勢い余って俺の食いかけゆで卵が……
「も、申し訳ありません! わたくし、悠人さんのゆで卵を……!」
そう言ってあわあわしていたセシリアだったが、次の瞬間ピタッと動きが止まる。
「もしかしてこれ、悠人さんと間接キスを……?」
「そう、なるのか?」
間接というか、直接?
「――きゅ~……」
「せ、セシリア!?」
真っ赤に茹で上がったセシリアが目を回して倒れそうになるのを、急いで席を立って支える。
「淑女にあるまじき……あるまじきぃ……」
「セシリア~、大丈夫か~?」
「あへぇ~、ゆうとさんがいっぱ~い……」
ダメみたいですね。
とはいえ、このままセシリアを食堂に置いていくわけにもいかないわけで。
俺は残ってたトーストをコーヒーで流し込むと、自分とセシリアのトレーを返却して、セシリアを――
「……よっこいしょっと」
「「「「お、お姫様だっこ、だとぉ!?」」」」
「うおっ!?」
四方八方から叫び声が上がった。なんぞ!?
「入学2日目でイチャラブとか、どうなってるの!?」
「もうこれ、無差別テロじゃない!」
「てぇてぇ……」
「か、かなりーん!!」
「セシリアさん羨ましい!!」
「榊君羨ましい!!」
「「「え?」」」
なんか一部、セシリアファンが混ざってたみたいだが……悪いな、セシリアは俺のもんだ。(優越感)
「お前達、いつまで食べている! 食事は迅速かつ効率的に取れ! 遅刻したらグラウンド十周させるぞ!」
食堂に入ってきた織斑先生の声が響き、みんな急いで朝食を再開する。
そして織斑先生の視線がこっちを向き、手を払うように振る。『さっさと行け』ってことですね、了解です。
織斑先生に一礼すると、俺は極力セシリアを揺らさないように食堂を出て部屋に戻ったのだった。
ちなみに、部屋に戻って少しするとセシリアは目を覚まし
「穴があったら入りたいですわぁ……!」
手で顔を覆ってイヤイヤと首を左右に振り続けてたが、俺が頭を撫ぜて宥めると
「こ、子供じゃありませんのよ!?」
と言いながらも、昨晩のふにゃり顔を見せてくれた。可愛い。
ーーーーーーーーー
今日も1時限目はIS理論の授業から始まった。
昨日も寝る前(セシリアが心の準備が必要だったため)に予習したものの、あの参考書を読み終わるのはいつになることやら……。
「というわけで、ISは宇宙空間での活動を想定して作られたため、操縦者の周囲を特殊なバリアで覆っています。また、生体機能も補助しており――」
まーやんの授業を聞いてて思うんだが、ISすげえな。(小並感)
宇宙空間でも酸素ボンベ無しで活動できる上に、従来の宇宙服と違ってヘルメットを被ったりしないから視界も良好。
これだけ高性能なのに、兵器利用しようとした時に『宇宙軍』とか作らずに現行の軍に組み込むとか、すげぇ勿体ないって思うな。でもエクスカリバー、お前はダメだ。
――キーンコーンカーンコーン
「次の時間では、空中におけるISの基本制動をやりますよー」
チャイムが鳴り、休み時間に入ってすぐ
「織斑、ちょっと待て」
「はい?」
織斑先生がワンサマーを呼び止める。
「今日、日本政府から通達があった。お前に専用機が貸与される」
「???」
代表決定戦が無くなっても、専用機フラグは健在なのか。ワンサマーも原作通り、ちんぷんかんぷんって顔だ。
そして教室中がざわざわし始める。
「専用機!? 一年の、しかもこの時期に!?」
「いいな~……」
みんな羨ましそうにワンサマーを見る。この学園に通う生徒にとって、祖国の国家代表になって専用機を手にするのが目標だろうからな。
そんな中でも、何がすごいのかよく分かってなさそうなワンサマー。呆れた織斑先生が
「教科書6ページ。音読しろ」
と弟に命じる。姉に命じられるまま、教科書を読み始めるワンサマー。
ここで長々と説明は避けるが、要約すると
・ISのコア部分はブラックボックスで、どの国も製造に成功していない
・現在世界中にあるISコアは、開発者の篠ノ之束が作った467個しかない
・この467個を各国で割り振って、研究・開発・訓練を行っている
つまり、世界中に467機しかない内の1機を、ワンサマー用に融通したということだ。
「本来、ISは国家あるいはIS関連企業に所属する人間にしか与えられない。だがお前にはデータ収集を目的として専用機が与えられることになったわけだ。理解できたか?」
「何となく……」
煮え切らない反応だな。まあ遠回りに『お前被検体な』って言われてるようなもんだしな。元々ISに興味があって入ったわけでもないから、嬉しくもないか。
「……」
そしてワンサマーの専用機について教室中が沸く中、セシリアは面白くなさそうな顔をしていた。
「どうして織斑さんには専用機が手配されて、悠人さんには何も無いんですの!?」
「落ち着こうなセシリア」
「落ち着けませんわ!」
セシリアの手を引いて教室を出てみたら、そんなことで怒ってたのか。
「だってそうではありませんか! 男性操縦者のデータが目的であれば、悠人さんにも専用機を貸与して然るべきですわ! なのに……!」
「ISコアは貴重なんだから、そう簡単に用意出来ないだろ。なら、より有用なデータを取れる方を選ぶだろうって」
「織斑先生の弟だからと言って、良いデータが取れるとは限りませんわよ!」
「いやいや、少なくとも俺のIS適性は全然高くないからな」
そういえば、女神様にも変な目で見られたな。そんなにIS適性に特典盛って転生するのがスタンダードなのか?
「それに専用機を渡されたら、定期的に報告書みたいなのを出さなきゃいけないんだろ?」
「そうですけど……」
その時間が勿体ない。そんな時間があるなら、もっとセシリアとイチャラブするために使うに決まってるだろう!」
「ゆ、悠人、さん?」
「あ」
と、途中から心の声が漏れてたぁぁぁぁぁぁ!!
「そ、そう思ってくださるのは嬉しいのですが……あ、あまり大声では……」
「そ、そうだよな……」
顔を真っ赤にして俯く俺とセシリア。
「あががががが……」
「アパム! 塩だ、塩持って来い!」
もう廊下はカオスと化していた。
なお、教室内では
「この、痴れ者がぁぁぁぁぁ!!」
「って、本気で殺す気かぁ!」
ワンサマーが篠ノ之に木刀で脳天を割られそうになっていた。これはあれか。原作で初日にあった寮イベントが、こっちに後ろ倒しになったのか。
ーーーーーーーーー
2時限目以降、わたくしは授業を聞いているフリをしながら、悶々としていました。
(ああもう! 授業の内容が頭に入ってきませんわ!)
それもこれも、悠人さんが"あんなこと"を叫ばれるから!
そ、それほどわたくしとイ、イチャラブ? したかったんですの……?
(わ、わたくしだって、悠人さんと……)
そこまで考えたところで、また胸の奥底から何かが飛び出してきました。
悠人さんと一緒にISで模擬戦をしたり、海に行ったり、抱き締められたり、そしてキ、キスを……って待った待ったぁぁぁ!!
わたくしの中の欲望はどうなってますの!? わたくしを英国淑女の座から引き摺り落とすつもりですの!?
「オルコットさん?」
「ひゃいっ!?」
気が付けば、心配そうな顔をした山田先生が目の前に。わ、わたくしとしたことが……。
「どこか具合でも悪いですか?」
「い、いいえ、大丈夫ですわ」
「そうですか? 体調が悪い時は我慢せずに言ってくださいね」
「は、はい。ご心配おかけしました」
わたくしがそう返すと、山田先生は離れ際、わたくしにだけ聞こえるような小さな声で
「授業中に榊君に夢中になるのは程々に」
「~~///」
ば、バレてましたわー!!
ーーーーーーーーー
――ピロリン♪
それは今日の授業が終わり、寮に戻ってすぐのことだった。
「今の音は?」
「ああ、俺のスマホからだ」
夕食前に(セシリアに見てもらいながら)予習していると、俺のスマホからメールの着信音が鳴った。
しかし珍しいな。LI○Eでなくメールが来るなんて。
『From:女神クロト』
「!?」
「悠人さん? どうかなさいましたか?」
「あ、ああ、何でもない。珍しいところからメールが来て驚いただけ」
「そうですの」
首をコテッと傾げるセシリア。可愛い。じゃなくて!
今の今まで忘れてたぞ女神様。というか、クロトって名前だったのか。
『転生時の残ポイントを消化した結果を連絡します』
残ポイント……ああ、適当に処理してもらったあれか。
『特典ガチャ結果(1回2pt×5回)
・専用機 Lv1
説明:IS学園に在学中、訓練機が貸与される(クラス対抗戦後)
・資金 Lv2
説明:口座に10万円送金
・知識 Lv1
説明:予習・復習をして留年しない程度
・知識 Lv1(重複)
・危険回避 Lv4
説明:篠ノ之束から命を狙われなくなる
なお、この連絡を受け取った時点から有効となります』
……
怖っ!
まず特典ガチャっていうのにビックリだけど、特典が被るとかあるのかよ!? さらに俺、ここで危険回避引いてなかったら、篠ノ之束から命狙われてたの!?
うーわ、めっちゃ嫌な汗かいてるよこれ……。
そしてさらっと流しそうになったけど、最初のこれ……
(結局専用機持たされるんかーい!)
セシリアとイチャラブする時間が、時間がぁぁぁぁぁ!!
「あの、悠人さん?」
「ああうん、ダイジョウブ」
「あまり大丈夫そうには見えませんが……」
クラス代表戦が終わったら、強制的に専用機に乗せられるんだ。そして面白くもなんともない報告書を書かされて、セシリアとの時間を持ってかれるんだ……。
もうだめだー!!(ぼのぼの)
……いや待てよ。逆に考えるんだ『専用機に乗せられてもいいや』と。
セシリアは専用機持ち、しかも代表候補生だ。本国からの評価を上げるために、模擬戦などの訓練は必須。そこで俺が専用機を持っていれば、模擬戦相手として一緒にいられるわけだ。
しかも報告書だって、寮の部屋で二人並んで書くことだってできるわけで……。
「そうだ! その手があるだろ!」
「ゆ、悠人さん?」
解決方法が見つかった俺は
――ガバッ
「悠人さぁん!?」
思わず目の前にいたセシリアを抱き締めていた。
最近確実に理性が絶滅しかけて、突拍子もない行動ばかりしてる気がする。まっずい。
「ご、ごめん!」
まずはセシリアから離れ……離れ……
「あの、セシリアさん?」
「……」
無言で背中に腕を回されております。
「心の準備が出来ていないだけで、べ、別に悠人さんのハグが嫌なわけでは無いんですのよ……?」
そ、そんな上目遣いに言われたら……
「セシリア!」
「悠人さん!」
どうせ人目なんか無いんだ! 自分の
「ほ、本当は……わたくしも悠人さんとイ、イチャラブ? したかったんですの……」
俺の腕の中で、顔を真っ赤にしながらボソボソと呟くセシリア。めっちゃ可愛い。
もし本作が面白いと感じていただけましたら、高評価や感想をよろしくお願いいたします!
……高評価いっぱいもらって、後が怖いよばっちゃ。