セシリア・オルコットとイチャラブしたいッ!! 作:シシカバブP
すごい一体感を感じる。今までにない何か熱い一体感を。
風・・・なんだろう吹いてきてる確実に、着実に、ワンサマーのほうに。
中途半端はやめよう、とにかく最後までやってやろうじゃん。
1組のテントには沢山の仲間がいる。決して一人じゃない。
信じよう。そしてともに戦おう。
他クラスの邪魔は入るだろうけど、絶対に流されるなよ。
「なんなんだよこれはぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
……ワンサマーは今、地上50m上空を浮かんでいる。IS無しで。
そして大量の風船によって浮かんでいる奴の周りを、ISに乗った12人が取り囲んでいる。
『それでは最終競技『バルーンファイト』について説明していきまーす!』
「ファイトって何だよファイトって! 誰が何と戦うんだよというか早く降ろしてくれー!!」
あんまジタバタしない方が良いぞー。万一にもそれで風船が外れたら、それこそ地上に真っ逆さまだろうから。
「こうなったら……来い、白式ッ!!」
……
「あ、あれ?」
『伝え忘れていましたが、織斑君の白式は、生徒会長の手によって半強制スリープモードになっているそうです』
「楯無さぁぁぁん!?」
『ルールは簡単! 織斑君の風船を割っていき、最後に織斑君を空中キャッチしたチームが勝ちになります! しかも今回は学年共通競技ということで、キャッチしたチームには100点加算されます!』
「「「「おお~っ!」」」」
解説のルール説明で、1組だけでなく他のテントからも感嘆の声が上がる。
そんだけの点数が入れば、現在総合トップの3組に逆転できるな。
借り物競争はどうなったかって? それは……そう、運が無かったんだよ。察してくれ。
誰だよお題に『
おかげで周りからは同情されるし、当のまーやんからは『あの……さすがにそれは……』と俺悪くねぇのに警戒の目で見られるし。しかもセシリアには
『悠人さんにはわたくしがいるではありませんの! そんなに爆乳がいいんですの!?』
と、何も言ってねぇのに詰問されるし。まさに踏んだり蹴ったりだった。
そんな感じなもんだから、トップの3組との差は広がり、逆に2組と4組にジリジリとにじり寄られての最終競技となったわけだ。
さて、その最終競技に1年1組は誰を出したかというと
「義兄上は私が守る!」
シュヴァルツェア・レーゲンに乗ったボーデヴィッヒが満を持して登場、大口径リボルバーキャノンをいつでも撃てるように構える。
2組と4組は当然の如く、鈴と更識さんが出場している。3組もクラス代表が出張っている。
そうなると、後は他学年で誰が出て来るかだが……
「はーい! 楯無お姉さんの登場でーす!」
「はぁ、面倒っス」
「だなぁ」
「サファイアさんもケイシー先輩も、楯無会長の半分ぐらいはやる気出してください」
なんかその上級生の一角が姦しくなってるな。生徒会長はいいとして、あっちはキャノンボール・ファストの時に見た覚えがある。確かサラ・ウェルキン先輩だったか。あとの二人は……
「サラ先輩に窘められているお二人は……」
「ありゃ『イージス』だな」
「イージス……ということは、アメリカとギリシャの?」
「ああ、二人共代表候補生だ。俺の勘違いで無ければだけど」
原作でも登場していた、炎を操るIS『ヘル・ハウンド』に乗るアメリカの代表候補生、ダリル・ケイシー先輩と、氷を操るIS『コールド・ブラッド』に乗るギリシャの代表候補生、フォルテ・サファイア先輩。
えーっと……『冷気と熱気による分子の相転移によるエネルギーの変換・分散』だったか? まあなんか二人が力を合わせる事で強力な防御結界みたいなものを生み出すらしい。その辺は原作でもさらっと流していたのか覚えてない。
その他にも、各クラスのクラス代表級が出場しているようだ。で、その12人でワンサマーに括り付けられている風船を割っていくと。狂気の沙汰だな。これ、誰もキャッチに成功しなかったら、奴さん50mの高さから地面に叩きつけられるんだが、その辺はいいのか? 白式も半強制スリープモードなんだろ?
『それではバルーンファイト、開始ぃぃ!!』
「待――!」
ワンサマーの声をかき消したのは、鈴がブッパした衝撃砲の音だった。
うわっ、一気に風船が割れたぞ。
それに触発されたのか、他の選手も次々に銃撃砲撃斬撃と、自分の得物を駆使して風船を割っていく。
「死ぬ! しぬぅぅぅぅぅ!!」
割られた風船の数に反比例するかのように、ワンサマーの体がどんどん地表に近付いていく。
このまま地面に軟着陸……は無理だな。たぶん途中で浮力が足りなくなって、一気に真っ逆さまになるだろう。
「くそぉ! こんな時、どうすればいいか分からねぇ!」
「笑えばいいと思うよ」
「え?」
いや更識さん、そんな綾波みたいな無表情で言ってもなぁ。ワンサマーもポカーンとしてるだろ。
「えいっ」
――パパパパパンッ!
そのまま無表情で、更識さんが一気に風船を薙刀で割った。
「うおぉぉぉぉぉっ!?」
「あっ」
あって、更識さん? まさか風船を割ることばっか考えて、ワンサマーキャッチすること忘れてた!?
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
周りもそれに気付いたようだが、みんな互いに牽制しあっていたからか、ワンサマーから距離がある。ありゃ追いつく前にワンサマーが地面に叩きつけられる方が先だ。
俺達も最悪の事態を想像した、その時だった。
「一夏君!!」
地面すれすれを何かが通り過ぎ、ワンサマーはその何かによってキャッチされた。
「クラリッサ、さん?」
「ああ、良かったです……」
それは、シュヴァルツェア・レーゲンの姉妹機であるシュヴァルツェア・ツヴァイクに乗った
その大尉さんに、ワンサマーがお姫様抱っこされている。しかも二人共、お互い頬を赤らめながら見つめ合ってるし。
「て、てぇてぇ……」
「なんだろう、悠セシのような濃厚なものじゃなくて、甘酸っぱい感じのイチャラブっていうか」
「これはこれで……」
「でもやっぱりあまぁぁぁい!!」
「ところで、織斑君が無事で良かったけど……」
「得点はどうなるの?」
そうだそうだ、大尉さんはどのクラスでもない、というか部外者なんだが。
「はーい。それではこの種目は無効試合ということで~」
「「「「ええ~!?」」」」
「それと更識さ~ん」
「え、私……?」
「お姉さんの方です~」
「あの、私が何か……」
「危険な競技に対して安全対策を怠ったということで、閉会式後に織斑先生から事情聴取があります~」
「あばばばばば……!!」
まーやんからの死刑宣告に、会長の顔色が真っ青を通り越して、血の気が引いて白くなっていく。
「お姉ちゃん、悔い改めて」
「かんざしちゃぁぁぁん……」
「妹にまで見捨てられたか」
「残念でもなく当然っスね」
「びぇぇぇぇぇん!!」
こうして、最終競技は無かったもの扱いとなり、1年総合優勝は3組になった。
「優勝したクラスには賞品として、一流レストランのディナー招待券をプレゼントしちゃいまーす!」
「「「「おお~っ!」」」」
閉会式、壇上に上がった優勝チームの代表が会長から目録を手渡される。
「いいな~」
「あのレストランって、国際的にも有名なホテルの中に入ってるやつだよね?」
「その招待券とか、やっぱりイベント2回分の賞品なだけあって豪華だなぁ」
周りのクラスメイトが騒いでいるのを聞くに、かなりいい賞品らしい。う~ん、セシリアと行ってみたかったかも。
行けばいいだろって? いやぁ、セシリアに指輪買った後も、色々買ったせいで懐具合が、な。
「一流レストランかぁ」
「織斑君、興味あるの?」
「ああ、どんな料理が出るのかとか、今後料理を作る際に参考に出来ないかなぁとか」
「ええっ、織斑君料理できるの!?」
「そりゃあな。千冬姉は家に帰ってこないし、帰って来ても寝て起きるだけだったから、家事は俺がやってたし」
「確かに、織斑先生が掃除洗濯する姿は想像できないけど……」
おーい、あんまりそんなこと言わん方がいいぞー。織斑先生がこっち睨んでるから。
嘘みたいだが、たぶん会話内容も聞こえてるんじゃないか。とりあえずワンサマーと相川さんは、会長と一緒にOHANASHI確定っぽいな。
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「今日はお疲れさまでした」
「おう、お疲れ」
運動会の後片付けも終わり、寮の部屋に戻った俺達は二人だけのご苦労さん会をすることにした。
と言っても、ツマミ配信で使わなかった冷凍食品を中心に、購買で飲み物を買っただけのもんなんだがな。
「んぐんぐ……ぷはぁ」
「あら、いい飲みっぷりですわね」
「今日はいつもより疲れたからなぁ。セシリアに目潰しされたり、セシリアに胸倉掴まれて詰問されたり」
「そ、それは……もうっ、悠人さんってば!」
午後の部であったことを思い出したのか、頬を膨らませてグーの手をブンブン上下に振る。うん、これも可愛い。
「悪かったって。ほらほら~(セシリアを膝の上に乗せる)」
「もうっ! いつもその手で誤魔化せると「よいしょ~(頬と頬をピトッ)」はにゅ~ん❤」
いつもの頬擦りじゃなく、新しいイチャコラ成分を試してみたんだが、どうやら成功したようだ。ああ~俺も幸せなんじゃ~。
「そんじゃ、冷めないうちに食うとしようか。セシリア、あ~ん」
「こ、今度はわたくしに悠人さんが食べさせてくださいますの?」
「今回は片手が空いてるからな」
左でセシリアの腰に手を回しつつ、右手でフォークを持ってハンバーグを一口に切って突き刺すと、セシリアの口元へ。
「あ~ん! んぐんぐ……思っていたより美味しいですわ」
「さすがにレストランみたいにはいかないだろうが、意外といけるだろ?」
「はい。冷凍食品なんてと思っておりましたが、これは考えを改めないといけませんわね」
「どれ、俺も……」
「悠人さん、ん❤」
「おうっ!?」
なんとセシリア、ミートボールを口で支えると、そのまま俺の口に……
「んっ……」
「んふぅ……❤」
口伝えされたミートボールが俺の口の中に入る。味は……わかんね。
「セシリアはどんどんエッチになってくなぁ」
「悠人さんにだけですわ❤」
「そっか」
「そうですわ。ですから、もう一つどうぞ……んん❤」
第2陣のミニトマトを、セシリアの口からキャッチした。
今度はちゃんと味が分かったが、この酸っぱさはトマト本来のものか、どんどん俺色に染まっていくセシリアに対する感情から来るものなのか。
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……最近だだ甘なネタばっかりだから、たまには甘酸っぱい系の悠セシも必要だと思うんだばっちゃ。