セシリア・オルコットとイチャラブしたいッ!!   作:シシカバブP

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UAが20万、お気に入りも1500を突破しました。
引き続きお楽しみいただけるよう頑張ります。

それと突然ですが、これから更新頻度が隔日になります。
前々から分かってたけど、日刊は無理だって……


第64話 イチャラブ×2

 朝起きてイチャラブして朝飯食ってイチャラブして支度して登校して昼飯食ってイチャラブして訓練して晩飯食ってイチャラブして復習してシャワー浴びて寝るという毎日を送っていたら、何時の間にか修学旅行当日になっていた。

 東京駅から京都行の新幹線に、IS学園の生徒が次々に乗り込んでいく。その中には当然、俺とセシリアもいた。

 

「あのー……」

「山田先生、なんですか?」

「どうかしまして?」

 

 各クラスに割り当てられた車両に乗って各自席に座っていく中、まーやんが口元を引き攣らせながら話しかけてきた。

 

「お二人の席ですが……」

「ここだよな?」

「ええ、ここのはずですわ」

「いえ、席番号は合っているんですが……」

 

「どうしてオルコットさんが榊君の膝の上に乗ってるんですか!?」

 

「「?」」

「不思議そうな顔しないでください!」

 

 いや、本当に不思議だからこんな顔してるんだがなぁ。

 最近教室以外ではこれが定位置だから、なんの疑問も感じないし。

 

「マヤマヤー、この二人はこれで正常だから」

「諦めた方がいいよー」

「マヤマヤって呼ぶの禁止です! 安全のためにもちゃんと席に座ってください!」

 

 多方面にプンスカ怒るまーやんも可愛いな。セシリアには負けるけど。

 

「大丈夫ですって。ほら、こうやって」

「きゃっ❤」

 

 セシリアが落ちないように、左腕を回して抱え込む。

 

「ね?」

「ね、じゃありません!」

「山田先生、何を叫んで……ああ……」

 

 まだ引こうとしないまーやん。そこに織斑先生がやって来た……瞬間、こっちを見てため息つかれたんだが。

 

「山田先生、こいつらはこのままでいいですから」

「ええ!? ですけど急停車とかしたら危ない――」

「これ以上ここにいたら、我々が危ないですから」

「あ……」

 

 まーやんはそそくさと、車両の後ろの方へ逃げるように去って行った。

 

「織斑先生、俺達を放射能物質か何かと勘違いしてません?」

「近くにいるだけで具合が悪くなる点では同じだろう」

「まぁ! 酷いですわ!」

「ならそうやってイチャイチャするのを止めろ」

「「無理です(わ)」」

「はぁ……もういい。榊、オルコットを落とさんようにだけ気を付けろ」

「分かってます」

 

 残った右腕でガッツポーズして見せると、織斑先生は再度ため息をついてまーやんの後を追って行った。

 さて、これで京都に着くまでの間、セシリアとのんびりイチャイチャ出来るわけだ。

 

『京都行き、間もなく出発いたします』

 

「いよいよですわね」

「ああ。織斑先生にも言われたが、膝から落ちないように気を付けろよ」

「分かっておりますわ❤」

 

 そう言うと、セシリアは靴を脱いで体を横向きに……ああ、本来のセシリアの席に足を載せるのか。で、俺の首に腕を回すと。

 

「悠人さんが支えてくださいますから、さらに盤石ですわ」

「なるほどな」

 

「まさか、新幹線の中でまでやるとは思わなかった」

「そこまでしてイチャイチャしたいのか……」

「ああ、ブラックコーヒーが甘いわぁ……」

「ウ・ス異本が捗りそう」

「え、そんなのあるの?」

 

 それにしても京都かぁ。寺巡りもいいが、原作世界のシャルロット達みたいに、着物体験でセシリアに振袖着てほしいなぁ。

 

「セシリア」

「悠人さん❤」

 

「げはぁぁ!」

「総員退避ぃぃ! 車両の後ろに……ってええええ!?」

 

 岸原さんの驚きの声に振り向くと、そこには――

 

「ラウラ! どうしてお前の部下がここにいるんだ!?」

「私も知らん。クラリッサ、これはどういうことだ?」

 

 車両の中程、俺達の席の斜め後ろにワンサマーが座っていた。それはいい。問題は、なぜ大尉さんが隣に座っているかだ。

 

「そ、その……先日織斑教官から連絡がありまして……」

「千冬姉から?」

「ええ、それで『明後日修学旅行があるから、お前も来い』とだけ」

「なんでぇ……?」

 

 シャルロットの言葉が、ここにいる全員の考えを代弁していた。

 と、そこに実行者本人が現れた。

 

「織斑は数少ない男性操縦者として、世界中から狙われているからな。護衛として私が呼び寄せた」

「えぇ~……」

「ですが教官「織斑先生だ」お、織斑先生。ならば榊の護衛も必要なのでは?」

「奴の横には常にオルコットがいる。しかも奴のバックにはイギリス政府がいる。手を出す奴はいないだろう」

 

 あー……そう考えると、今の俺ってワンサマー以上に後ろ盾バッチリなのか。

 

「い、一夏君は、私と一緒は嫌、ですか?」

「そんなことありませんよ!」

「あっ……///」

 

 ボーデヴィッヒと同じ眼帯をしたお姉様に上目遣いされて、ワンサマーが彼女の両手を握る。それに対してさらに顔を赤くする大尉さん。う~む、てぇてぇ。

 

「夜竹さん、あっちの方がウ・ス異本が厚くなりそうだぞ」

「え、ええ……って私が書いてるわけじゃないからね!?」

「初々しいですわね。まるで入学初日の私達を見ているようですわ」

「入学日かぁ。正直あの時は、ここまでトントン拍子に行くとは思って無かったな」

「トントン拍子?」

「ああ。初日にセシリアに告白されたり、結婚の話になったり……色々とな」

 

 原作世界のクラス代表決定戦が終わり、セシリアの意識がワンサマーの方に行く前にどうにかしようと思って選んだ、好感度アップの転生特典。

 あの時は、特典の効果がここまでとは思って無ったからなぁ。

 

「悠人さん」

「なんっ」

 

 声を掛けられて振り向いたら、口の中に何かが入った。これ、たけのこの里か?

 

「今は過去を振り返るより、修学旅行を楽しみましょう♪」

「……そうだな」

 

 セシリアの言う通り、今は旅行を楽しむべきだな。

 というわけで、もっとセシリアを引き寄せて、と。

 

「あんっ、悠人さん……」

 

 セシリアもセシリアで、俺の首に回していた腕に力を入れる。必然、俺達の肉体的距離はどんどん近づくわけで。

 

「悠人さん……❤」

「セシリア……」

 

 どうせこの車内には1組の人間しかいないからと開き直り、唇を重ねる。

 とはいえ、さすがにフレンチ・キスはマズいと思ったから、文字通り唇を重ねるだけのキスに抑えているが。

 

「ヒュー……! ヒュー……!」

「誰かぁ! のほほんさんが久々の発作を起こしたわぁ!」

「日本の駅弁は色合いがいいですね。我が国のガイヤーン(鶏の炭火焼)も美味しいですが、如何せん茶色が多いですから」

「ヴィシュヌさんは相変わらず我関せずだね……」

「私も悟りを開きたいわぁ……」

 

ーーーーーーーーー

 

 悠人とセシリアが車両の前方でイチャラブしている間、一夏とクラリッサもイチャイチャし……ようと頑張っていた。

 が、こちらには問題があった。

 

「……///」

「……///」

 

 顔を合わせることも無く、ちらちらとお互いを見ては顔を祖耽る二人。

 恋愛経験はおろか、異性との付き合い自体少ないため、こういった時にどうすればよいか分からないのである。(一夏の場合、最近異性に目覚めたため箒達はノーカンになっている。無惨)

 

「かぁ~! 見んねーラウラ! 卑しか女ばい!」

「いやシャルロット、クラリッサは決して卑しい奴では……というか、それはどこの言葉だ?」

 

 通路を挟んで反対側に座り、ジト目でワンサマー達を睨みつけるシャルロット。そしてその隣に座り、豹変したルームメイトに戦々恐々するラウラ。

 なお、箒は完全に別エリアの席に座っている。

 

「「あ、あのっ!」」

 

 何か話さねばと思って勇気を振り絞った二人の声がハモる。

 

「「……!///」」

 

 そしてまた顔を真っ赤にして俯く。これが3回目であり、周囲の女子生徒達も進展しない二人にモヤモヤし始めていた。

 

「(これ、私達も生殺しじゃない?)」

「(織斑君、いつもの威勢の良さはどこ行っちゃったのよぉ!?)」

「(クラリッサさんだっけ? 大人の余裕とか見せてよぉ)」

 

「い、一夏君……」

「は、はい……」

 

 周りが言う大人の余裕(そんなものは無い)を振り絞り、再度声を掛けることに成功したクラリッサ。

 

「こ、これをどうぞ」

 

 そうして取り出したのは、細長いプレッツェルにチョコレートがかかったお菓子。つまりポッキーだった。

 

「あ、ああ。ありがとうございます」

 

 そう言ってクラリッサが差し出したポッキーを受け取り、口にしようとしたところ

 

「んっ……」

「んんっ!?」

 

 なんと一夏が口にした反対側から、クラリッサが食べ始めたのである。

 ポリポリと音を立てて、クラリッサの顔が一夏の方に近付いていく。

 

「ちょっとぉぉぉぉぉ!?」

「クラリッサぁ! さすがにそれはアウトだぁぁぁ!!」

 

 目を見開いて立ち上がるシャルロット。さすがにこれは日本文化じゃないと思って制止に入るラウラ。だが

 

――チュッ

 

「んぐっ……く、クラリッサ、さん?」

 

 唇が当たったことに動揺しつつも、何とか口の中のポッキーを飲み込んだ一夏がクラリッサの方を見ると、

 

「こ、これが、ポッキーの正しい食べ方だと聞きまして……///」

 

 そう答えつつ、一夏と唇を重ねた自分の唇を触りながら再度顔を真っ赤にするクラリッサ。

 

「それに……私もあの二人のような関係に憧れていたんです……」

 

 クラリッサの視線の先にいるイチャラブの権化(悠人とセシリア)を見た女子生徒達は

 

(それだけは勘弁してくれ……!!)

 

 この時完璧に気持ちがシンクロした。

 これ以上あれクラスのイチャラブ空間が増えたら、本音と真耶の心が持たない、と。

 

「クラリッサさん……」

 

 クラリッサの真っ直ぐな気持ちを聞いた一夏は、どうしたらよいか分からなくなったのかバッと立ち上がると

 

「ちょ、ちょっと手洗いに行ってくる!」

 

 顔を真っ赤にして別車両に向かって逃走した。まさかのヘタレである。

 

「まさか、織斑君があんな行動するなんて……」

「今までなら、あれってシャルロットさんの役だよね」

「僕があの役ってどういうこと!?」

 

 クラスメイト発の流れ弾がシャルロットに直撃する中、ラウラがクラリッサの方に近付く。

 

「クラリッサ」

「た、隊長……」

「お前が一夏の、義兄上のことを想ってやったのは分るが、あれは焦り過ぎだ」

「そ、そうでしょうか……? 隊長も、以前似たようなことをしたと」

「……それを参考にしてはいかん」

 

 VTS騒動の後に一夏の唇を奪ったラウラに、数ヵ月越しのブーメランが突き刺さる。

 その刺さった痛みから何とか立ち直ると、ラウラがさらにクラリッサに告げる。

 

「それと、お前には言わなければならないことがある」

「はっ、なんでしょうか?」

 

「日本文化とオタク文化は分けて考えろ」

「あ、はい」

 

 『間違いなくお前からハルフォーフに伝えるように』と千冬から言い含められていた事を、上官(ラウラ)部下(クラリッサ)に徹底させるのだった。




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……またシャルネタだよばっちゃ。
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