セシリア・オルコットとイチャラブしたいッ!!   作:シシカバブP

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突然ですが、『セシラブッ!!』は今章(もしくは次章)で完結させます。

評価やお気に入りが伸び悩み、モチベも少しずつ減って来たので、マンネリ化する前に完結させたいと思ってます。


第71話 的外れな恨みの矛先

 セシリアの誕生日(ついでにクリスマス)が近付くにつれ、IS学園ではわくわくする生徒が増えてきた。

 それと同時に、絶望な顔になる生徒の姿も。

 

「シャル……助けてくれ……」

「一夏、ちゃんと復習してたよね?」

「した。山田先生にも質問した。けど思い出せないところが……」

「まったく、仕方ないなぁ……♪(ニコニコ)」

 

 期末テストに自信がないワンサマーがシャルロットに縋りついたが、シャルロットはニッコニコだ。

 それに対して、篠ノ之とボーデヴィッヒは不満顔。なぜ自分に頼らなかったってところか。そこはまぁ、聞きやすい奴が選ばれたんだろうな。

 

「悠人さんは、期末テスト大丈夫ですの?」

「問題ない。というか、それはセシリアが一番よく知ってるだろ」

「はい♪」

 

 なにせ毎晩セシリアと復習(その後イチャラブ)してるんだから、俺の学力は完全に筒抜けなわけだ。

 そしてセシリアがそんな質問をする時点で、俺が期末テストで赤点を取る未来などあり得ない。

 

「みなさーん、SHRを始めますよー」

 

 まーやんが教室に入って来て、いつもの日常が……

 

「来週から期末テストが始まります。みなさん、当日に風邪をひいたりしないように気を付けてくださいねー」

「分かっているとは思うが、赤点など取ろうものなら冬休み返上で補習だから、覚悟しておけよ」

 

 織斑先生の追撃にワンサマーが力尽き、額を机にぶつけるのだった

 

 

 

 

 SHRが終わり、次の1限目が始まるまでの間、シャルロットがワンサマーに疑問を投げかけていた。

 

「それで一夏、記憶が戻ってからクラリッサさんとは会えたの?」

「ビデオ通話で顔は合わせたけど、実際にはまだだ」

「そっかぁ。クラリッサさんも軍人だし、ラウラみたいに学園に転入して来ないと難しいよね」

「だが義兄上は冬休み、ドイツに行ってクラリッサと会えるだろう」

「なっ!」

「そ、そうなの!?」

「ああ、私と一緒にドイツへ飛ぶ予定だ」

「……一夏が赤点取ったら、補習で日本から出られないから、ずっと僕らと一緒に……」

「シャ、シャルぅ!?」

 

 なんかシャルロットが黒いこと考え始めたんだが。

 しかしそうか、ワンサマー、ドイツに行くのか。

 

「悠人さんも、冬休みはわたくしと一緒にイギリス行きですわ♪」

「もちろん。実家も向こうに移ったし、日本に留まる理由がない」

「お母様が悠人さんに会いたがってましたわ。『セシリアの誕生日パーティーで、悠人さんを皆に紹介しなければ!』と」

「お、おう……」

 

 セシリアの誕生日パーティーか……さぞ社交界のお偉方が集まって来るんだろう。俺、間違いなく浮きそうだな。欠席する気も無いから覚悟決めて行くけど。

 

「大丈夫ですわ。悠人さんもわたくしと同じ、イギリスのIS代表候補生なのですから」

「まあ、そうだ……待て、()()()()()?」

 

 俺の肩書って、確かヴィッカース社のテストパイロットだったはずなんだが? 代表候補生の試験とか受けた記憶がないぞ。

 

「悠人さん、もしかして、ご存じありませんでした?」

「ああ」

「ええ~……」

 

 なんかセシリアにドン引きされたんだが!? これ俺が悪いの!?

 

「そもそも、なんで俺が代表候補生に?」

「それは……」

 

 セシリアは口籠もると、俺の耳元に口を近付けて……おうっ、またセシリアASMRか! ご馳走様です!

 

「以前、織斑さんが日本の代表候補生になったこと、覚えておりますか?」

「あったな。キャノンボール・ファストの時だったか」

 

 確かあの時は、ワンサマーがメンテをサボったせいで競技中にスラスターが破損したんだったよな。

 で、白式を用意した政府も突き上げを食らいそうになったんだが、記者会見で白式のワンオフ・アビリティを褒めちぎって有耶無耶にしたんだったよな。

 

「悠人さんも分かっていると思いますが、各国上層部では全く有耶無耶になっていません」

「だろうな」

「それでイギリスも日本に対抗するためなのか、悠人さんを自国の代表候補生として扱うことを決めたそうです」

「はぁ」

 

 そんな簡単に決めていいのか、代表候補生。

 

「俺、いつから代表候補生だったんだ?」

「時期的には……全学年専用機持ちタッグマッチの辺りからですね」

「……俺、まったく教えてもらってなかったんだが?」

「わ、わたくしもてっきり、ヴィッカース社から連絡が行っているものとばかり……」

 

 よし、冬休みに帰省したら親父を絞ろう。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 日曜日、俺とセシリアはレゾナンスに来ていた。

 

「~♪」

「セシリア、ご機嫌だな」

「はい! 久々に悠人さんとのデートですから♪」

 

 標準の恋人繋ぎで、俺達はショッピングモールの中を歩き回っている。

 セシリアの言う通り、久々にレゾナンスに来たからな。

 

「最後に来たのは、セシリアに指輪を買った時だから……」

「違います。わたくし達の専用機をオーバーホールした時が最後ですわ」

「ああ、そういえばそうだったか」

「はい。ですが、あの時は食事しただけでしたから、デートと言う意味では"これ"が最後ですわね」

 

 右手をかざして、薬指にはまった指輪を見てうっとりするセシリア。

 うむ、そんな表情してもらえると、俺としても贈った甲斐があるってもんだ。

 

「それで、今日は何か買われますの?」

「結婚指輪」

「ぶふっ!」

「というのは冗談として」

「悠人さん!」

「それはいつか、な」

「は、はい……❤」

 

 激おこぷんぷん丸から蕩け顔になる。そんなチョロいところも可愛い。

 実際問題、結婚指輪を買うほどのお金が、ね……。

 こうなると、婚約指輪で奮発したのは……いやいや! さっきのセシリアの表情を思えば、後悔はないっ!

 

「で、だ。今日は特に買う物は無い。単純にセシリアとイチャラブする」

「まぁ❤」

 

 それを聞いて、セシリアが密着度合を上げて来る。大変結構!

 たまにはこんな風に、大したイベントも無くイチャラブしたっていいじゃないか、転生ものだもの。ゆうと。

 

「では、今まで回っていなかったエリアを見て回りましょうか」

「そうしよう」

「えいっ」

 

 恋人繋ぎから腕にしがみ付いてきて、セシリアの双丘の感触が腕に伝わって来る。ええの~。

 

「それでは参りましょう♪」

「ああ」

 

 久々の感触に内心ドキドキしつつ、セシリアに先導される形でレゾナンス周りが始まったのだった。

 

 

 

 

 セシリアとあちこち回ること数時間、未だに見たことが無いエリアがあるってマジかよ?

 これでも、ここには3,4回は来てるはずなんだがな……。

 そんな俺達が今いるのは、クリスマスツリーやリースが並ぶエリアだ。普段は小物を売ってる店も、今はクリスマス一色みたいだ。

 

「あら、あれは……」

「どうした……ほう」

 

 セシリアが声を上げて視線の先には、のほほんさんに引っ張られるワンサマーの姿があった。

 

「織斑さん、クラリッサさんという人がいながら……」

「いや、あれは生徒会の買い出しか何かじゃないか? 確か、寮の飾り付けとか生徒会主導でするって話を聞いたような」

「そうなんですの?」

「ああ。聞き間違いでなければな」

 

 本当は原作11巻で更識姉妹と一緒に来るのだが、この世界ではのほほんさんだけらしい。

 まあ、更識さんの打鉄弐式にワンサマーが絡んでいない以上、二人の仲が進展することはないからな。

 

「もし大尉さんと一緒だったら揶揄ってやろうと思ったが、一応生徒会の仕事みたいだし、そっとしておくか」

「そうですわね」

「よし、そうしたら……あっ、ちょっと」

 

 視線をワンサマー達から逸らすと、通路脇のベンチに座っていた男が立ち上がって歩き出すところが目に入った。

 それ自体はいいんだが、問題はその男が、ベンチに紙袋を置きっぱなしにしていったことだ。俺が声を掛けたが、男は気付いてなかったのかそのまま人ごみの中へ消えてしまった。

 

「悠人さん、どうされました?」

「これなんだが……」

 

 ベンチに近寄って紙袋を持ち上げる。中を覗くと、包装紙に包まれた薄い箱が入っていた。重さもそこそこあって、お歳暮か何かなんだろう。

 

「忘れものですか?」

「そうらしい。声を掛けてみたんだが、気付かずにそのまま行っちまった」

「あらあら。どうします?」

「見つけちまった以上、そのままには出来ないよなぁ」

 

 こういう時って、総合案内所とかに持っていけばいいんだったっけ? さすがにモールの中に交番なんて無いだろうし。

 面倒と思いながらも、俺はレゾナンスのHPからエリアマップを検索した。

 

「総合案内所は……ここか。ちょっくら置いてくる」

「わたくしも行きますわ。わたくしだけここで待っていても意味がありませんし」

「そうか? なら――」

 

 一緒に行くか……そう言おうとしたその時、今手に持った紙袋から、カチッという音が聞こえた気がした。

 まるで、アナログ時計の秒針が動いた時のような音。それを認識して、俺は背筋が薄ら寒くなるのを感じた。

 そして頭の中を、恐ろしい想像が駆け巡る。

 

 この紙袋の中身、なんであんな音がした? 時計にしてはデカすぎるし、こんなに重さがあるのか?

 

 これはまさか……っ!

 

「セシリアッ!!」

「え?」

 

 反射的に、俺はセシリアを突き飛ばしていた。自分に何が起こったのか分からず呆然とするセシリアの顔。それを視覚した次の瞬間

 

ドゴォォォォォォォンッ!!

 

 耳をつんざく爆音と閃光。そして()()()()()()()()右腕を起点に発する激痛を最後に、俺の意識は途切れた。




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……急展開ですまんねばっちゃ。
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