セシリア・オルコットとイチャラブしたいッ!!   作:シシカバブP

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頑張ってラブ注入。


第7話 模擬戦

「わたくしが知らない間に、そのようなことに……」

「かなーり危なかったけどな」

 

 ワンサマー金的事件の後、織斑先生がキレる前にセシリアが復活したため、そのまま授業が進められた。

 時々心配そうにちらちらと、まーやんがワンサマーに視線を送ってたな。本当なら休ませりゃいいんだろうけど、織斑先生が怖くて言い出せなかったか。

 

「それにしても、織斑さんは変な縁がありますわね……んぐんぐ」

「変って言ってやるなよ。とはいえ、この1ヵ月で幼馴染と立て続けに再会するとか、トンデモナイ確率ではあるだろうが……あむっ」

 

 そこはライトノベル特有のご都合主義ってやつなんだろうが、そもそも篠ノ之と凰が、今の今まで面識が無いってのがすごいよな。確か篠ノ之が居なくなった直後に、凰がワンサマーの通う小学校に転校してきたんだったか。

 何か食ってる音がするって? そりゃそうだろ。今は昼休みで、俺達は食堂で昼食食ってるんだから。

 

「あ、あの……」

「あら、貴女は今朝の……」

「ヴィシュヌ、で合ってたよな?」

「はい」

 

 予想外の転校生、ヴィシュヌ・イサ・ギャラクシーだった。

 今朝は本当に驚いた。ABのキャラが、しかもこの時期にやってくるとは。

 

「わたくしは……」

「大丈夫、知っています。セシリア・オルコットさんと、榊悠人さん、ですよね?」

 

 ヴィシュヌから、さらっと俺とセシリアの名前が出てきた。

 代表候補生であるセシリアはいいとして、俺の名前も出てきたな。ワンサマーの方が(後ろ盾が)有名過ぎて、俺の名前なんか出て来ないもんだと思ってたが。

 

「榊さんも、それなりに有名ですよ。『また日本に男性操縦者を持ってかれた!』と、政府の偉い方々には」

「嫌な注目のされ方だなぁ」

 

 アンチ系2次創作じゃねぇけど、ワンサマーのやらかしに巻き込まれた形だろこれ。まあ俺の場合、分かっててこの世界に転生したわけだから、あんまり文句は言えないけどさ!

 

「それで、なのですが……」

「?」

 

 

「どうしてお二人は、そのような体勢に?」

 

 

 はて、そんな指摘をされるような態勢だろうか。俺とセシリア、お互いの姿を確認する。

 

 俺、テーブル席の椅子に座ってる。セシリア、俺の膝の上に座ってる。

 

 ……

 

「「何か問題が?」」

 

「ええ~~!?」

 

 普通の感想を返したつもりだったが、目の前の褐色美人にすっげぇ驚かれた。

 そこに、1組のクラスメイト、相川さんが。

 

「ヴィシュヌさん、その二人にツッコんじゃダメだよ」

「え、ええ?」

「その二人はそれが通常運転だから」

「そ、そうなのですか?」

「相川さんが言うように、これが俺とセシリアの通常だからな。はい、セシリア」

「あむっ」

「え、えええええええ!?」

 

 めっちゃ驚かれた。

 いやいや、セシリアにミートパイ(コーニッシュパスティとかいう名前)を食べさせただけなんだが?

 

「だ、男女でそのような……!」

「そうでしょうか? わたくし達にとっては普通なのですが……悠人さん、あ~ん❤」

「んぐんぐ」

「またぁ!」

 

 俺とセシリアが食べさせ合う度に、指をさして震えるヴィシュヌ。ABあんまりやって無かったんだけど、ヴィシュヌってこんなキャラだっけ?

 その後、ヴィシュヌは相川さんに連れられて、よろよろと別のテーブル席に案内されていった。

 

 さて、原作主人公は何をやってるかと言えば

 

「ぬぅ……」

「む~……」

「何してんだよ二人とも、料理が冷めるぞ?」

 

 篠ノ之と凰が睨めっこを始め、その理由に全く気付かないワンサマーがズレた事を言っていた。

 

「朴念仁……」

「セシリア、それを言ったらおしまいだ。ほら」

「やん❤」

 

 左手はフォークを持ってるから、右腕をセシリアの腰に回す。途端にセシリアから艶声が。おうふっ。

 そんなことより、俺達はイチャラブしてればいいんだよ。面倒事は全部任せたぞワンサマー。

 

 

「……(カタッ)」

「の、のほほんさんが……のほほんさんがケーキ半分でフォークを置いたぁ!?」

「祟りじゃ、悠セシの祟りじゃぁぁ!!」

 

 

 誰の祟りじゃい。

 

ーーーーーーーーー

 

 昼食が終わって(途中外のベンチでハグシエスタをして)、午後最初の授業はIS実習だった。

 

「今日は専用機同士の模擬戦を見学してもらう。織斑とギャラクシー、前に出ろ」

「はい」

「お、おう!」

 

 模擬戦はいいんだが、ワンサマーを指名するのはどうなんだ?

 

「(おそらく織斑先生は、織斑さんに少しでも経験を積ませたいんだと思いますわ)」

「(そうか、クラス対抗戦前に、模擬戦の一つでもしようってわけか)」

 

 この模擬戦で、どこまで動けるようになるのやら。

 それにしても……

 

 

ISスーツってやつぁ!!

 

 

 ただでさえISスーツはエロいっていうのに、ヴィシュヌのスーツ、胸下が布無しってどうなんだよ? み、南半球(意味深)が……。

 

――ガバッ

 

「ゆ、悠人さん!?」

 

 とりあえず、偶々横にいたセシリアをハグして煩悩を払う。セシリアに抱き着くのは煩悩じゃないのかって? これはラブ、だから問題無し。

 

「もう、悠人さんってば……❤」

 

 はい、合意とれてますから。というか、セシリアの方からもハグしてきてるし。

 

「来い、白式!」

「ドゥルガー・シン!」

 

 そんな俺達に気付かず(向こうから見えないようにハグしてるからな)、ワンサマーとヴィシュヌがISを展開する。

 最適化されて、最初のゴツいフォルムから滑らかな曲線になった白式。

 対するは、タイの第3世代IS『ドゥルガー・シン』。俺のニワカ知識が正しければ、格闘戦を主体にした機体だったはず。

 

「それでは、始め!」

「いっくぜぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 織斑先生の合図と同時に、ワンサマーが雪片弐型を振り上げ、フルスロットルでヴィシュヌに向かって吶喊する。やっぱりイノシシか。

 

「ふっ」

「え?」

 

 そんなイノシシの振り下ろしを、ヴィシュヌはスッと回避する。そして

 

「せいっ!」

 

――ドゴォォンッ!

 

「ぎゃーーー!!」

 

 回避した勢いをそのまま利用した回し蹴りが、ワンサマーの背後に直撃。

 あ、ここでこれ言わないと。

 

 

一夏、タイキック~

 

 

「こんのぉぉ!」

「この程度で頭に血が上っていては、対抗戦も勝てませんよ」

 

 吹き飛ばされたワンサマーが振り返る。そこには――

 

 

大型の弓を構えた、ヴィシュヌがいた。

 

 

「これで、終わりです!」

「う、うわぁぁぁぁ!!」

 

――ドゴォォォォンッ!

 

 放たれたエネルギー矢の直撃を食らって、ワンサマーはアリーナの中央から端まで吹き飛ばされていった。

 

「あ~……ギャラクシー、ご苦労だった。ISを展開したまま待機だ」

「分かりました」

 

 本当はもうちょっと経験を積ませたかったんだろう、当てが外れて頭を掻く織斑先生から指示され、ヴィシュヌがこっちに戻って来た。

 

「ヴィシュヌさん、お疲れさまー」

「格闘用ISなんて、イタリアの『テンペスタ』みたいだね」

 

 模擬戦を見ていたクラスメイト達が、ヴィシュヌの周りに集まってくる。転校初日だし、交流の機会はいっぱいあると良いよな。

 

「一夏ぁ! なんだ今の戦いは! 気が抜けているぞ!」

「箒、もうちょっと俺の心配してくれねぇ……?」

 

 篠ノ之だけはワンサマーのところに行っていたが、さすがに死体蹴りはどうかと思うぞ。

 

「それで、あのお二人はいつまでそうしているんですか……?」

「ギャ、ギャラクシーさん……」

「そこ聞いちゃうんだ、ヴィシュヌさん……」

 

 呆れ顔のヴィシュヌ、口元が引き攣っているクラスメイト達。それらの視線の先には、俺とセシリア。

 

「ふぇ~? 何がですの~……?」

 

 俺にハグしながら蕩けたセシリアが首をコテッと傾げる。可愛いから、頭撫ぜてやろうな~。

 

「ふにゅぅぅぅ❤ もっと~❤」

 

「セシリアエロい!」

「頭撫でられて、どうしてそんな艶のある声が出るの!?」

「あ、あうあうあう……」

 

 セシリアがエロいのは否定しないが、こいつは俺の女だ。(ドヤッ)

 

「これで、イギリスの代表候補生なんですか……?」

「悠人さぁぁん……はっ! わたくしの矜持が傷つけられた気がしましたわ!?」

「あ、オルコットさん帰ってきた」

 

 蕩け切っていたセシリアが、突如臨戦態勢に。そんなセシリアも良いぞ~。

 

「さて、次にオルコットとギャラクシーに戦ってもらう。オルコット、準備しろ」

「承知しましたわ」

 

 凛とした顔つきになったセシリアがブルー・ティアーズを展開して、展開済みのヴィシュヌと一緒にアリーナ中央に進んでいく。

 入れ違いに、ワンサマーがこっちに戻って来た。篠ノ之、せめて今ぐらいは罵倒は止めてやれって。

 

「始め!」

「行きます!」

「お断りいたしますわ」

「ええ!?」

 

 セシリアのブルー・ティアーズが高速で上空に飛び上がり、それと同時に4基のレーザービットが射出、ドゥルガー・シンを包囲した。

 

 

「さあ、踊っていただきますわ。 わたくしとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲(ワルツ)で!」

 

 

 4基のビットから次々のレーザーが放たれ、ヴィシュヌに四方八方から襲い掛かる。

 ヴィシュヌも丁寧に回避していくが、全てを躱すことは出来ず、少しずつSEが削られていく。

 

「やりますね! ですが私も!」

 

――ビュゥゥン!

 

「っ!」

 

 ヴィシュヌも隙をついて、弓矢を放って応戦する。

 セシリアのビットと比べ、手数こそ少ないものの、威力の高いエネルギー矢は掠っただけでもSEを削り取っていく。

 

「すっごい……」

「これが、代表候補生同士の試合……」

「絶対、俺もああなって見せる……!」

 

 白熱した戦いに、俺も含めた全員が感嘆の声を上げた。

 それとワンサマー、お前があそこまで強くなることは無いぞ。俺が戦う機会(イベント)無しにしたから。亡国機業とか。

 

「ここまでだ! 二人とも戻って来い!」

 

 想定より長引いたからか、織斑先生からのタイムアップ宣言を受けて、二人ともISを解除して戻って来た。

 

「二人ともお疲れさまー!」

「いやぁ、すごい戦いだったよぉ!」

「ナイスファイト!」

 

 わちゃわちゃとクラスメイトに囲まれる二人。ヴィシュヌはこれで2回目だな。

 

「悠人さん!」

「ほいっと」

 

 両腕を伸ばして飛び込んでくるセシリアをキャッチ、1回転して勢いを殺しながらのハグ。

 あ~、セシリアのラブが籠ったハグによるヌクモリティ。最高やん。

 

「悠人さんに良いところをお見せしようと思いましたのに、勝ちきれませんでしたわ……」

「いやいや、さっき相川さん達も言ってたように、白熱した良い戦いだったって」

「そう、ですの?」

 

 ああもう、そんなウルウルした目で見られたら、もっとギュってしたくなるだろ~。

 

「よしよし」

「ゆうとさぁぁん……❤」

 

「あ~、また始まった……」

「せんせー、ブラックコーヒーを摂取する許可を!」

「……許可する。私と山田先生の分も持って来い」

「織斑先生!?」

 

 なんか、まーやんが慌てるような声が聞こえた気が……そんなことよりセシリアを愛でる方が重要だ。




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……ABやってた時の記憶が薄れてて、ヴィシュヌの性格とか口調が思い出せないよばっちゃ。(サ終から5年以上経ってるし)
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