セシリア・オルコットとイチャラブしたいッ!! 作:シシカバブP
「わたくしが知らない間に、そのようなことに……」
「かなーり危なかったけどな」
ワンサマー金的事件の後、織斑先生がキレる前にセシリアが復活したため、そのまま授業が進められた。
時々心配そうにちらちらと、まーやんがワンサマーに視線を送ってたな。本当なら休ませりゃいいんだろうけど、織斑先生が怖くて言い出せなかったか。
「それにしても、織斑さんは変な縁がありますわね……んぐんぐ」
「変って言ってやるなよ。とはいえ、この1ヵ月で幼馴染と立て続けに再会するとか、トンデモナイ確率ではあるだろうが……あむっ」
そこはライトノベル特有のご都合主義ってやつなんだろうが、そもそも篠ノ之と凰が、今の今まで面識が無いってのがすごいよな。確か篠ノ之が居なくなった直後に、凰がワンサマーの通う小学校に転校してきたんだったか。
何か食ってる音がするって? そりゃそうだろ。今は昼休みで、俺達は食堂で昼食食ってるんだから。
「あ、あの……」
「あら、貴女は今朝の……」
「ヴィシュヌ、で合ってたよな?」
「はい」
予想外の転校生、ヴィシュヌ・イサ・ギャラクシーだった。
今朝は本当に驚いた。ABのキャラが、しかもこの時期にやってくるとは。
「わたくしは……」
「大丈夫、知っています。セシリア・オルコットさんと、榊悠人さん、ですよね?」
ヴィシュヌから、さらっと俺とセシリアの名前が出てきた。
代表候補生であるセシリアはいいとして、俺の名前も出てきたな。ワンサマーの方が(後ろ盾が)有名過ぎて、俺の名前なんか出て来ないもんだと思ってたが。
「榊さんも、それなりに有名ですよ。『また日本に男性操縦者を持ってかれた!』と、政府の偉い方々には」
「嫌な注目のされ方だなぁ」
アンチ系2次創作じゃねぇけど、ワンサマーのやらかしに巻き込まれた形だろこれ。まあ俺の場合、分かっててこの世界に転生したわけだから、あんまり文句は言えないけどさ!
「それで、なのですが……」
「?」
「どうしてお二人は、そのような体勢に?」
はて、そんな指摘をされるような態勢だろうか。俺とセシリア、お互いの姿を確認する。
俺、テーブル席の椅子に座ってる。セシリア、俺の膝の上に座ってる。
……
「「何か問題が?」」
「ええ~~!?」
普通の感想を返したつもりだったが、目の前の褐色美人にすっげぇ驚かれた。
そこに、1組のクラスメイト、相川さんが。
「ヴィシュヌさん、その二人にツッコんじゃダメだよ」
「え、ええ?」
「その二人はそれが通常運転だから」
「そ、そうなのですか?」
「相川さんが言うように、これが俺とセシリアの通常だからな。はい、セシリア」
「あむっ」
「え、えええええええ!?」
めっちゃ驚かれた。
いやいや、セシリアにミートパイ(コーニッシュパスティとかいう名前)を食べさせただけなんだが?
「だ、男女でそのような……!」
「そうでしょうか? わたくし達にとっては普通なのですが……悠人さん、あ~ん❤」
「んぐんぐ」
「またぁ!」
俺とセシリアが食べさせ合う度に、指をさして震えるヴィシュヌ。ABあんまりやって無かったんだけど、ヴィシュヌってこんなキャラだっけ?
その後、ヴィシュヌは相川さんに連れられて、よろよろと別のテーブル席に案内されていった。
さて、原作主人公は何をやってるかと言えば
「ぬぅ……」
「む~……」
「何してんだよ二人とも、料理が冷めるぞ?」
篠ノ之と凰が睨めっこを始め、その理由に全く気付かないワンサマーがズレた事を言っていた。
「朴念仁……」
「セシリア、それを言ったらおしまいだ。ほら」
「やん❤」
左手はフォークを持ってるから、右腕をセシリアの腰に回す。途端にセシリアから艶声が。おうふっ。
そんなことより、俺達はイチャラブしてればいいんだよ。面倒事は全部任せたぞワンサマー。
「……(カタッ)」
「の、のほほんさんが……のほほんさんがケーキ半分でフォークを置いたぁ!?」
「祟りじゃ、悠セシの祟りじゃぁぁ!!」
誰の祟りじゃい。
ーーーーーーーーー
昼食が終わって(途中外のベンチでハグシエスタをして)、午後最初の授業はIS実習だった。
「今日は専用機同士の模擬戦を見学してもらう。織斑とギャラクシー、前に出ろ」
「はい」
「お、おう!」
模擬戦はいいんだが、ワンサマーを指名するのはどうなんだ?
「(おそらく織斑先生は、織斑さんに少しでも経験を積ませたいんだと思いますわ)」
「(そうか、クラス対抗戦前に、模擬戦の一つでもしようってわけか)」
この模擬戦で、どこまで動けるようになるのやら。
それにしても……
ISスーツってやつぁ!!
ただでさえISスーツはエロいっていうのに、ヴィシュヌのスーツ、胸下が布無しってどうなんだよ? み、南半球(意味深)が……。
――ガバッ
「ゆ、悠人さん!?」
とりあえず、偶々横にいたセシリアをハグして煩悩を払う。セシリアに抱き着くのは煩悩じゃないのかって? これはラブ、だから問題無し。
「もう、悠人さんってば……❤」
はい、合意とれてますから。というか、セシリアの方からもハグしてきてるし。
「来い、白式!」
「ドゥルガー・シン!」
そんな俺達に気付かず(向こうから見えないようにハグしてるからな)、ワンサマーとヴィシュヌがISを展開する。
最適化されて、最初のゴツいフォルムから滑らかな曲線になった白式。
対するは、タイの第3世代IS『ドゥルガー・シン』。俺のニワカ知識が正しければ、格闘戦を主体にした機体だったはず。
「それでは、始め!」
「いっくぜぇぇぇぇぇぇぇ!!」
織斑先生の合図と同時に、ワンサマーが雪片弐型を振り上げ、フルスロットルでヴィシュヌに向かって吶喊する。やっぱりイノシシか。
「ふっ」
「え?」
そんなイノシシの振り下ろしを、ヴィシュヌはスッと回避する。そして
「せいっ!」
――ドゴォォンッ!
「ぎゃーーー!!」
回避した勢いをそのまま利用した回し蹴りが、ワンサマーの背後に直撃。
あ、ここでこれ言わないと。
一夏、タイキック~
「こんのぉぉ!」
「この程度で頭に血が上っていては、対抗戦も勝てませんよ」
吹き飛ばされたワンサマーが振り返る。そこには――
大型の弓を構えた、ヴィシュヌがいた。
「これで、終わりです!」
「う、うわぁぁぁぁ!!」
――ドゴォォォォンッ!
放たれたエネルギー矢の直撃を食らって、ワンサマーはアリーナの中央から端まで吹き飛ばされていった。
「あ~……ギャラクシー、ご苦労だった。ISを展開したまま待機だ」
「分かりました」
本当はもうちょっと経験を積ませたかったんだろう、当てが外れて頭を掻く織斑先生から指示され、ヴィシュヌがこっちに戻って来た。
「ヴィシュヌさん、お疲れさまー」
「格闘用ISなんて、イタリアの『テンペスタ』みたいだね」
模擬戦を見ていたクラスメイト達が、ヴィシュヌの周りに集まってくる。転校初日だし、交流の機会はいっぱいあると良いよな。
「一夏ぁ! なんだ今の戦いは! 気が抜けているぞ!」
「箒、もうちょっと俺の心配してくれねぇ……?」
篠ノ之だけはワンサマーのところに行っていたが、さすがに死体蹴りはどうかと思うぞ。
「それで、あのお二人はいつまでそうしているんですか……?」
「ギャ、ギャラクシーさん……」
「そこ聞いちゃうんだ、ヴィシュヌさん……」
呆れ顔のヴィシュヌ、口元が引き攣っているクラスメイト達。それらの視線の先には、俺とセシリア。
「ふぇ~? 何がですの~……?」
俺にハグしながら蕩けたセシリアが首をコテッと傾げる。可愛いから、頭撫ぜてやろうな~。
「ふにゅぅぅぅ❤ もっと~❤」
「セシリアエロい!」
「頭撫でられて、どうしてそんな艶のある声が出るの!?」
「あ、あうあうあう……」
セシリアがエロいのは否定しないが、こいつは俺の女だ。(ドヤッ)
「これで、イギリスの代表候補生なんですか……?」
「悠人さぁぁん……はっ! わたくしの矜持が傷つけられた気がしましたわ!?」
「あ、オルコットさん帰ってきた」
蕩け切っていたセシリアが、突如臨戦態勢に。そんなセシリアも良いぞ~。
「さて、次にオルコットとギャラクシーに戦ってもらう。オルコット、準備しろ」
「承知しましたわ」
凛とした顔つきになったセシリアがブルー・ティアーズを展開して、展開済みのヴィシュヌと一緒にアリーナ中央に進んでいく。
入れ違いに、ワンサマーがこっちに戻って来た。篠ノ之、せめて今ぐらいは罵倒は止めてやれって。
「始め!」
「行きます!」
「お断りいたしますわ」
「ええ!?」
セシリアのブルー・ティアーズが高速で上空に飛び上がり、それと同時に4基のレーザービットが射出、ドゥルガー・シンを包囲した。
「さあ、踊っていただきますわ。 わたくしとブルー・ティアーズの奏でる
4基のビットから次々のレーザーが放たれ、ヴィシュヌに四方八方から襲い掛かる。
ヴィシュヌも丁寧に回避していくが、全てを躱すことは出来ず、少しずつSEが削られていく。
「やりますね! ですが私も!」
――ビュゥゥン!
「っ!」
ヴィシュヌも隙をついて、弓矢を放って応戦する。
セシリアのビットと比べ、手数こそ少ないものの、威力の高いエネルギー矢は掠っただけでもSEを削り取っていく。
「すっごい……」
「これが、代表候補生同士の試合……」
「絶対、俺もああなって見せる……!」
白熱した戦いに、俺も含めた全員が感嘆の声を上げた。
それとワンサマー、お前があそこまで強くなることは無いぞ。俺が
「ここまでだ! 二人とも戻って来い!」
想定より長引いたからか、織斑先生からのタイムアップ宣言を受けて、二人ともISを解除して戻って来た。
「二人ともお疲れさまー!」
「いやぁ、すごい戦いだったよぉ!」
「ナイスファイト!」
わちゃわちゃとクラスメイトに囲まれる二人。ヴィシュヌはこれで2回目だな。
「悠人さん!」
「ほいっと」
両腕を伸ばして飛び込んでくるセシリアをキャッチ、1回転して勢いを殺しながらのハグ。
あ~、セシリアのラブが籠ったハグによるヌクモリティ。最高やん。
「悠人さんに良いところをお見せしようと思いましたのに、勝ちきれませんでしたわ……」
「いやいや、さっき相川さん達も言ってたように、白熱した良い戦いだったって」
「そう、ですの?」
ああもう、そんなウルウルした目で見られたら、もっとギュってしたくなるだろ~。
「よしよし」
「ゆうとさぁぁん……❤」
「あ~、また始まった……」
「せんせー、ブラックコーヒーを摂取する許可を!」
「……許可する。私と山田先生の分も持って来い」
「織斑先生!?」
なんか、まーやんが慌てるような声が聞こえた気が……そんなことよりセシリアを愛でる方が重要だ。
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……ABやってた時の記憶が薄れてて、ヴィシュヌの性格とか口調が思い出せないよばっちゃ。(サ終から5年以上経ってるし)