セシリア・オルコットとイチャラブしたいッ!!   作:シシカバブP

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前回サブタイ宣言しちゃいましたしね。


第79話 第七王女(色んな意味で)死す

 日曜日の第3アリーナ。公国のお姫様がぶち上げた決闘が、今まさに――

 

「……なあジブリルよ」

「はい」

「わらわ達は、これからISによる決闘をするはずじゃったな?」

「はい」

 

 

 

 

「クラリッサさん、頑張ってください」

「一夏君……もちろんです!」

 

「頑張れよセシリア(撫ぜ撫ぜ)」

「うにゅ~❤ 頑張りますわ~❤」

 

 

「おぬしら、いい加減にせぬかぁっ!!」

 

 

「なんですか、急に大声を出して」

「そうですわ。王女殿下ともあろう方がはしたない」

「わらわか!? わらわが悪いのか!?」

 

 そうだよ、せっかく俺やワンサマーが応援してるっていうのに、水差してくれちゃって。

 

「これから決闘しようというのに、どうしてISの展開すらしておらぬのじゃ!!」

「せっかちですね……それでは一夏君、行ってきますね」

「はい、気を付けて」

 

 お姫様に急かされて、大尉さんがIS・シュヴァルツェア・ツヴァイクを展開する。

 仕方ない、こっちもそろそろ終いにするか。

 

「それじゃセシリア」

「はい。と、その前に……」

 

 頭を撫ぜていた手をどけると、セシリアの顔が近付いてきて

 

――チュッ❤

 

「行ってきますわ」

「ああ、頑張れよ」

 

「な、ななななななぁ!?」

「は、破廉恥な!!」

「マジか……俺、クラリッサさんとここまでいけるのか……?」

「い、一夏君? さすがに私達にはまだ早いと言いますか……」

 

 なんだなんだ、俺とセシリアのキスシーン見たぐらいで動揺してからに。

 さて、セシリアもブルー・ティアーズを展開したし、俺も観客席に

 

「あびゃぁぁぁぁぁっ!!」

「またのほほんさんがぁぁぁぁ!!」

 

 おー、のほほんさんもよう鳴いておる。

 

ーーーーーーーーー

 

 悠人さんと織斑さんが観客席に戻るまでの間に、わたくしとクラリッサさんが、アイリス王女と護衛の正面に立ちました。

 

「セシリア・オルコット、貴女はあの二人の機体データを見ましたか?」

「はい。どちらも第4世代機であると」

 

 事前に渡されていたデータには、『セブン・プリンセス』と『インペリアル・ナイト』という名前と、それぞれが第4世代機である旨が記載されておりました。

 つまり目の前の機体は、どちらも篠ノ之博士のお手製ということです。

 

「確か武装は、セブン・プリンセスが『重力爆撃(グラビトロン・クラスター)』、インペリアル・ナイトが雷を操る剣と盾『エクレール』」

「ええ、特に重力爆撃は第4世代型の新兵器だそうです」

「なるほど……けれどよろしいんですの? わたくしがインペリアル・ナイトの相手で。クラリッサさんが詳細不明の新兵器と戦うことになりますが」

「構いません。と言いますか――」

 

 そこで言葉を区切ると、こちらを向いていたクラリッサさんは正面に向き直り、

 

「私があの王女をぶん殴らなければ気が済みません。貴女もそうでしょう?」

「……そうですわね。あの女には、わたくし自身が()()しなければと思っていました」

「ふふ……」

「ふふふ……」

「「ふふふふ……!!」」

 

 あらっ、獰猛な狼のような目をするクラリッサさんに釣られて、わたくしもつい……

 

『それでは、これより織斑一夏争奪決戦を開始します』

 

「そんな名前が付いてましたの?」

「……これは後で、ヤマダ教諭とOHANASHIする必要がありますね」

 

 アナウンスを聞いて、クラリッサさんがまだ獰猛な笑顔に。嗚呼、さらば山田先生……

 

――ええっ!? 私死ぬんですかぁ!?

 

 ……今聞こえた山田先生の絶叫は、わたくしの幻聴ですわね。

 

『試合開始!』

 

 その証拠に、山田先生の合図が普通に聞こえてきます。

 

「それでは、予定通りに」

「はい。ご武運を」

「そちらもな」

 

 わたくし達が散開したのを見て、あちらも二手に分かれてこちらに近付いてきます。

 いえ、違いますわね。ツヴァイクがセブン・プリンセスに急接近するのを妨害するためか、インペリアル・ナイトが割って入ろうとしています。

 

「アイリス様に近寄るな!」

「それはいただけませんわ」

 

――チュドォォォォンッ!!

 

「ぐうっ! 邪魔をするなぁ!」

「貴女の相手はわたくしですわ」

 

 フロントアーマーから射出されたマイクロミサイルをまともに受けながらも、なお王女の下に馳せ参じようとする護衛。

 それに対して、わたくしはブルー・ティアーズを割り込ませました。

 

「ならばお前から!」

 

 雷を纏った剣で斬りかかってきますが、

 

「躱された!?」

「遅いですわ。これならまだ織斑さんの方が、思い切りがある分マシですわね」

「貴様ぁぁぁ!!」

 

 激情してさらに追撃してきますが、いとも簡単に避けられます。

 本当にこの方、近衛騎士団長なのでしょうか。あまりに剣筋が単調過ぎますわ。

 

「な、なぜ当たらん!?」

「経験の差、でしょうか?」

「なんだとぉぉ!」

 

 あらあら、怒りに任せて単調な剣がさらに単調になってますわよ。

 これも、篠ノ之さんや鈴さんと模擬戦を繰り返してきたからでしょうね。と言いますか、わたくしとブルー・ティアーズは遠距離型、スナイパーですわよ? それに接近戦で負けるとは……

 わたくし、先日はこんな方に殺意を持っていたんでしょうか。なんだか逆に自分が情けなくなってきましたわ……。

 

「はぁ……もうどうでもよくなってきましたわ」

「何?」

 

 ええ、どうでもなくなってきました。これ以上この方と戦っても得るものは何もないと、直感で理解してしまいました。

 

「ですから――」

 

 もう、さっさと終わらせましょう――

 

「な、ななななな!?」

 

 

「豚のような悲鳴をあげてくださいまし」

 

 

 わたくしの両腕から伸びた黄金のレーザーブレードを前に、理解が追い付かないのか口を開けて意味を成さない声を上げています。

 そんな彼女に、わたくしは躊躇いもなく

 

 

「エクス、カリバァァァァァァァァァァ!!」

 

 

 騎士王の剣を、振り下ろしました。

 ――リミッターも掛かっておりますし、死ぬことは無いでしょう。

 

ーーーーーーーーー

 

「ぶ、ぶぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ジ、ジブリルー!!」

「余所見とは余裕ですね」

「ぐぅ!」

 

 あの騎士団長、本当に豚のような悲鳴をあげましたね。セシリア・オルコット、素晴らしいです。

 

「ではこちらも、早めに片付けるとしましょうか」

「舐めおって! 食らうがよいぞ、『重力爆撃(グラビトロン・クラスター)』を!」

 

――ズンッ!

 

「ぐっ!?」

 

 王女の右手が降られた途端、真上から衝撃が――!

 

「重力爆撃……なるほど、やってくれますね……!」

「ふんっ、逃がさぬぞ」

 

 もう一度右手を振ってくるのに合わせてブーストで回避すると、先ほどまで自分がいた場所の地面がボコリッと凹みました。

 なるほど、そういうことですか。

 

「重力爆撃、なかなかの威力ですね」

「降参するなら今の内じゃぞ?」

「その必要はありません。なぜなら」

 

 また右手を動かそうとする前に、ブーストを吹かしてジグザグ飛行で接近すると、重力攻撃はやってきません。やはり――

 

「やはり貴女のその動作の遅さは、王者の余裕ではなく、()()()()()ということですか」

「ぐうっ、この短時間で……じゃが! この『重力制御型防壁(グラビティ・シールド)』を敗れるかのう!?」

「やってみましょうか」

 

 わざと挑発に乗って、ワイヤーブレードを射出。20本の刃が装甲外に向かって

 

――カキィィンッ!

 

 寸前で、全て跳ね返された?

 うっすらとだが、ヴェールのようなものが見える。

 

「ずいぶん固いシールドですね」

「ふふんっ! この重力制御型防壁に死角はない!」

 

 あちらが自慢げにしている間に、バイザーから分析結果を確認。確かに、あのフィールド型エネルギーシールドは全面に展開されていて、死角は無さそうですね。

 

「仕方ありませんね」

「ほう? やっと降参する気に――」

「せいっ!」

「なぁ!?」

 

 ガンッという音と共に、空中停止していたセブン・プリンセスはエネルギーフィールドごと、私の蹴りによってセシリア・オルコットの方へ飛んでいきます。

 

「クラリッサさん、何をしてますの!?」

「確か日本では、こういうのでしたか。『サッカーしようぜ! お前ボールな!』」

「なんじゃとぉ!?」

 

 バイザーの視覚拡張によって、驚愕に満ちた顔がここからでもよく見えます。

 そしてセシリア・オルコットも、私の考えを理解できたのか

 

「サッカーはイギリス発祥ですわ。そう簡単に後塵を拝するわけには参りませんわね」

 

――ガンッ!

 

「のおぉぉぉっ!」

「それではお手並み拝見といきましょうか」

 

――ガンッ!

 

「ふぎゃぁぁっ!」

「それにしてもこのボール、ずいぶんと蹴りにくいですわね。空気が漏れているのではなくて?」

 

――ゴンッ!

 

「やめぇぇぇぇっ!」

「確かにそうですね。形がやや歪と言いますか」

 

――ガゴンッ!

 

「こ、降参! もう降参じゃぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 ふむ、独英サッカー対決は、雨天(王女のガン泣き)により中止となってしまいましたか。残念です。

 

ーーーーーーーーー

 

「「「「「これは酷い……」」」」」

 

 観客席に座っていた1年1組の全員(俺を除く)が、顔を青褪めさせていた。

 俺? まあ、この程度で済んで良かったな、と。

 ぶっちゃけ、セシリアがあのレーザーブレードを持ち出した時点で『\(^o^)/オワタ』()と思ってたからな。

 

「ジブリルさん、完全にヤムチャになってるぞ……」

「アイリス王女殿下も、アリーナの真ん中でガン泣きしているし……」

「それを置いてピットに戻っちゃうのも、ねぇ?」

 

 ワンサマーと篠ノ之が指摘しているように、セシリアも大尉さんもあの二人を放置しちまってるんだが、良いのか?

 

「悠人さん!」

「一夏君!」

 

 おっ、二人共ISスーツから着替えてきたのか。

 

「悠人さん! わたくし勝ちましたわ!」

「そうだな、すごいぞー!」

「ご褒美! ご褒美くださいまし!」

「おう。これでいいか?(ハグ&頭撫ぜ)」

「バッチリですわぁぁぁ!❤」

 

「相変わらずすげぇな、あの二人」

「い、一夏君……」

「はい?」

「あの、その……出来れば私も、ご褒美が欲しいなと

「へぇ!?」

「……」

「えっと……こ、これでいいですか?(頭撫ぜ撫ぜ)」

「は……っ!」

「……クラリッサさん?」

 

「はきゅぅぅぅぅぅん!❤」

 

「クラリッサさん!? 鼻血がぁ!」

「くぁwせdrftgyふじこlp!!」

「の、のほほんさん!? どこから出したのその包丁!?」

「殿中でござる! 殿中でござるぅぅぅぅ!!」

「結局、こんな終わり方なんですね……」

「ヴィシュヌさんも達観してないで止めてぇぇ!!」

 

 いやぁ、一時はどうなるかと思ったが、丸く収まって良かった良かった。

 のほほんさん。例え刃傷沙汰になったとしても、俺はセシラブをやめないよ?




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……王女がボコられるのは最早形式美だよばっちゃ。
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