セシリア・オルコットとイチャラブしたいッ!!   作:シシカバブP

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甘味そこそこ、文量少なめ。


第8話 キス

 IS実習で模擬戦が行われた晩、セシリアが大浴場に行ってる間、俺は寮の部屋でシャワーを浴びようと準備をしていた。

 

――ピロリン♪

 

「メール……まさか……」

 

 いつもは鳴らないスマホのメール着信音。それにデジャヴを感じて、机の上に置いてあったスマホを手に取った。

 

『イベントの追加について』

 

「はい?」

 

 メールのタイトルを見て、思わず変な声が出た。差出人はもちろん、あの女神様だ。

 

『転生特典でイベントの大半を削除されましたが、先日主神から『これじゃあ転生させた意味がない』との指摘を受けまして、僭越ながら私がイベントを追加いたしました』

 

「はいぃ!?」

 

 なんでやねん! それが嫌で、わざわざ特典ポイント使ったっていうのに!

 

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■追加内容

・ヴィシュヌ・イサ・ギャラクシーを追加します。

※好感度の上昇率は通常通りの扱いとなります。

※今後もABキャラが登場する場合があります。

 

■補填などの対応について

今回の仕様変更によってご迷惑をおかけしたお詫びとして、特典ポイントを配布いたします。

・配布ポイント:2pt

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「ソシャゲかよ! しかも詫びポイント渋っ!」

 

 ヴィシュヌが転校してきたの、俺が転生した影響とかじゃなくて、女神様の仕業だったんかい! しかも今更連絡って、事後承諾ってレベルじゃねぇぞ! そんで詫びが2ptとか、俺が転生前に見た特典一覧から何一つ選べねぇだろこれ!

 

『さらに僭越ながら、私が配布ポイントで特典ガチャを回しておきました』

 

「うおぉぉぉい!」

 

 運営側が勝手に配布ポイントでガチャ引くとかアリかよ!?

 

『特典ガチャ結果(1回2pt)

 

・資材 Lv3

説明:ISの武装を作るのに使えそうな資材(専用機取得後)

 

 なお、この連絡を受け取った時点から有効となります』

 

 ……

 

「びみょー……」

 

 つまり、専用機(前回のガチャで、対抗戦後に貸与されることが確定)を受け取ったら、その資材を使って何かやれってことか?

 俺、積極的にISに乗る気無いんだけどなぁ……。

 

「……今はシャワー浴びよう」

 

 面倒事は後回しにして、セシリアが戻ってくる前にさっさとシャワー浴びちまおう。

 そう思って脱衣所で服を脱ぎ、シャワーノズルから出るお湯を浴び始めた時だった。

 

――ガチャッ

 

「悠人さん……」

「へっ!? せ、セシリア!? っ!?」

 

 シャワー室の扉を開ける音とセシリアの声に、思わず振り向いた俺だったが、慌てて扉を背にして視線を戻した。

 だ、だって……どうして、セシリアもは、裸で……!?

 

「悠人さん……」

 

――ピトッ

 

「~~っ!!!!」

 

 せ、背中に、セシリアの双丘ががががががっ!!

 

「セ、セシリア! 一体どうしたんだよ!? いくら俺達が相思相愛だって言っても、物事には順序ってもんが……!」

 

 何を今更とか言うなよ? いつものハグと、男女が裸でいるのは全くの別物だからな。

 

「分かってますわ! けど……こうしないとわたくし、不安なんですの……!」

「不安?」

「……今日、ヴィシュヌさんが転校されて来た時、悠人さん、目のやり場に困ってましたわよね?」

「(ギクッ!)」

「そして実習の時間、突然わたくしにハグをしたのも、ヴィシュヌさんを見てからでしたわよね……?」

「(ギックゥ!)」

 

 バレテーラ! で、でもでも! その時のセシリア、普通そうにしてたやん!

 

「ですから!」

「ちょっ!?」

 

 肩を掴まれ、セシリアと向き合うように引っ張られる。そして

 

――ドンッ!

 

 セシリアの右腕が、俺の顔のすぐ横にあった。……俺、セシリアに壁ドンされてるんだけど……。

 

「悠人さんを、感じさせてくださいまし……絶対に離れないと、誓ってくださいまし……」

 

 そう言うと、セシリアの顔がゆっくり近づいてきて――

 

――チュッ❤

 

「ん……悠人さん……」

「セシ、リア……」

 

 いつもの頬にするキスじゃない。唇と唇、マウストゥマウスというやつだ。

 ……俺って馬鹿だなぁ。本当なら、俺からセシリアにしてやらなきゃならないだろうに。だから、ここからは俺の番だ。

 

「セシリア……」

「悠人さん……」

「お前にここまでさせて、今更だけど俺も覚悟が決まった」

 

 

「セシリア、俺と一緒にいてくれるか?」

 

 

「――っ! もちろんですわっ!!」

 

 

 先ほどまでの不安そうな顔から、何の憂いも無くなった顔になったセシリアが、再度俺の唇を啄むように口付ける。

 そして顔を離すと、シャワーに濡れたセシリアと俺との間に、透明な糸がツーと伝って切れる。すげぇ淫靡な光景だ……。

 

「セシリア……」

「悠人さん……」

 

 その光景を見た俺達は、飽きることなくまた唇を重ねた――

 

ーーーーーーーーー

 

 や……

 

(や、やっちまいましたわぁぁぁぁぁ!!)

 

 い、いくらヴィシュヌさんが来られて、悠人さんが取られないか不安になったからと言って、淑女がやる事じゃありませんわよぉぉぉぉぉ!!

 

(し、しかも悠人さんとキ、キスゥゥゥ……!!)

 

 ああでも、悠人さんとのキス……あれすきぃ……❤

 

「セシリア?」

「ひゃいぃ!」

 

 悠人さんに声を掛けられて、わたくしは物理的にベッドから跳ね上がりました。

 そう、悠人さんとの口付けを4回も繰り返したわたくし達は、今さっきシャワー室を出て、寝間着に着替えて終わったところですの。

 4回……4回も……し、しかもお互い裸で……!

 

「セシリア……俺も恥ずかしいから、あんまりさっきの事は思い出さないでくれるか……?」

「そ、そうですわよね! 申し訳ありませんわ!」

 

 悠人さんだって、わたくしに裸を見られて……悠人さんの、裸を……。

 

「ふ……」

「セシリア?」

 

 ゆ、悠人さんの、は、ははは、裸……!!

 

「ふにゃぁぁぁぁぁ……」

 

「セシリアぁ!?」

 

 ああ、悠人さんの声が、遠くから聞こえてくるようですわぁぁぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……また、やってしまいましたわ……。

 気付いた時には、わたくしはベッドの上に寝かされておりました。悠人さんに頭を撫ぜられた状態で。

 

「やっぱりセシリアはエロいなぁ」

「ゆ、悠人さん!?」

「でもそんなセシリアも、俺は好きだぞ」

「悠人さぁぁん!」

 

 エロいと言われた事を怒ればいいのか、好きと言われた事を喜べばいいのか……もう! 悠人さんはイジワルですわ!

 

「そんな悠人さんには……!」

「ちょ、セシリ、んっ!」

 

 またわたくしと一緒に、嬉し恥ずかしい目に遭ってもらいますわ!

 

ーーーーーーーーー

 

「えーっと……二人とも、何かあった?」

 

 登校したら、夜竹さんから突っ込まれた。そんなに俺達、いつもと違うか?

 

「何と言うか二人とも、昨日より距離が近くなった?」

「そうか?」

「いつも通りだと思いますが」

「そうかなぁ……?」

 

 まあいいや。そろそろSHRも始まる時間だ。

 

「それでは悠人さん」

「ああ」

「やっぱりやるんだね、朝のハグ……」

 

――チュッ❤

 

「え……」

 

 

「「「「ええ~~!?」」」」

 

 

 クラスメイト達の悲鳴っぽいものも気にせず、お互いの唇をゆっくりと感じ合う。さすがに糸引くようなキスは無しでな。あれは他人のいないところ、二人だけの時限定だ。

 

「き、ききき、キスゥ!? 二人とも、とうとうそこまで行っちゃったの!?」

「また教室中が甘ったるくなるよぉ……」

「ゆーゆーもせっしーも自重しろー!」

「うわぁ! のほほんさんがとうとうキレたぁ!」

「あののほほんさんをキレさせるって、どんだけぇ!?」

 

 気にしない気にしない。

 

ーーーーーーーーー

 

 このIS学園に転校してからまだ2日しか経っていないのに、私は一体、何を見せられてるんだろう……。

 

(し、神聖な校内で、あ、あんなことを……!)

 

 しかも周りの皆さんも、どちらかといえば囃し立てるような感じで、非難する感じではない。

 もしかして、これが"普通"なの……?

 

(そ、そもそも私は、男性と話をする機会すら稀でしたし……)

 

 物心つくまえに父と死別し、現在は母親との二人暮らし。小学生時に量産型ISに試乗したことがきっかけで、IS特別訓練校に転入。それからは男性と接触することも無く。先日IS学園に入るよう、タイ政府から指示を受けて来てみれば……。

 

(ですが、セシリアさんの操縦技術は本物でした)

 

 仮にもイギリスの代表候補生。しかも専用機持ちだ。男性とイチャイチャしているだけの存在ではないことは、昨日の模擬戦で理解している。

 

(今回のクラス対抗戦では相見えることは無いでしょうが、その先機会があれば……)

 

 私が勝ってみせましょう。

 そもそも私がこの学園に来た理由は、文化交流と学力向上、そして各国の専用機と試合を行うことで、ドゥルガー・シンと私自身の経験値を蓄積すること。

 であれば、この先セシリアさんや、2組の中国代表候補生の方と積極的に模擬戦をしないと。織斑さんですか? あの方はちょっと……。

 とりあえず、今私に必要なのは

 

「ゆうとさぁぁん……❤」

 

「ひぎぃぃぃぃ!」

「前より威力が上がってるってぇぇ!」

「ブラックコーヒーの用意! 急いでぇ!」

 

 ……チャーノムイェン(タイのアイスミルクティー)ではダメですね、甘すぎます。まだ飲み慣れてませんが、私にもブラックコーヒーを……。




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……序盤飛ばし過ぎたせいで、これ以上甘くするとR18になりそうだよばっちゃ。(作者はR18は書けません)
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