ゲーム部を巻き込むか最後まで悩みましたが、今回はやめました。
ユズ…そのまま自殺しそう
モモイ…晴れさせ力が強すぎて扱いが難しかった。
ミドリ…ゲーム部全員に言えることだが、できること(権力)が少ないので…
アリス…君には特大の爆弾が残ってるからね、こんなところで召喚するわけにはいけないんだ(^^♪
その他巻き込むか迷った人たち
フウカ…できること少ないのと、ゲヘナ陣営が増えすぎるため。また全部なくなったフーコに会おうね♡
ユウカ…十分登場させてもよかった枠。先生のおかげで出演チャンスはある。
フーコがいなくなって、一日が経過した。
昨日は一日中フーコを捜し回った。聞き込み調査も勿論したけど、誰も何も知らなかった。
電話をかけたみんなも協力してくれていたらしい。特にマコトなんかは万魔殿の生徒たちを一部動員して捜索させたらしい。
動き回って身体が限界なこともあり、事情を知っている者で集まり情報共有をすることになった。集合場所はここ、私の部屋だ。
「待たせてしまって済まない。外出するにも面倒でな…」
どこか疲れたような顔をしているマコト。そこにいつもの傍若無人ぶりはない。
「これで全員揃ったのかしら?」
同じく憔悴しきった顔で続けるアル。
「そうだね。それで、手掛かりとかは…」
「あなたが見つけられていないのであれば、我々に見つけられる道理があるとは思えませんが。一体何をやっていたんです?」
苛立ちを隠すことなく私を責めるカヤ。
「返す言葉も無いよ…」
「身代金目的なら電話がかかってこないのはおかしいし…」
冷静に分析するアル。相変わらず有事の際には頼りになる子だ。
「そうだな…というかそもそも、戸の鍵も窓の鍵もかかったままいなくなっていたらしいじゃないか。そんなことが本当に可能なのか?」
「先生を疑うわけじゃないけど、先生の部屋にこそ何か手がかりがあるんじゃない?」
「一理ありますね。もし差し支えなければ部屋を調べさせて頂いても?」
ヒナの提案に肯定的な態度を見せる面々。確かに私よりも観察眼に優れている彼女らに任せるのは悪い手では無いだろう。
フーコと寝泊まりしていた宿直室にみんなを案内する。
まるで警察の捜査を受けているような気分だ。一日ぶりの部屋に入ると、何か強烈な違和感に襲われる。他人の部屋に踏み込んでしまった時のような。
違和感の原因はすぐに見つかった。机の上に見覚えのない真っ黒な封筒が置かれている。
何も書かれていないそれの封を外すと、中から出てきたのは、
「USB…?」
「先生、何それ?」
「いや…私にも分かんない…こんなの受け取った覚えないし、こんなところに置いた覚えもないんだ。」
「…フーコの行方不明と、何か関係があるのではないか?」
それを聞いた途端、アルの肩が跳ねる。何か思い当たる節があるのかもしれない。
「アル、何か知っていることがあるなら教えてほしい。」
「……あの子は、ばっ、売春を、したのよ…私のせいで…!」
涙を堪えて言葉を絞り出すアル。
「おい、それはどういうことだ便利屋。詳しく教えろ。」
アルがいる側の壁を蹴りつけるマコト。真剣な眼差しは人を殺せそうだ。
涙を流し、懺悔を織り交ぜながら一部始終を語るアル。そんな彼女を責める者は居なかった。
「成程。ならばそのUSBは十中八九『そういう映像』ですかね?なんとも悪趣味な…」
怒りを露わにするカヤ。わざわざこんなものを送り付けてくるとは、犯人はよっぽど命を粗末にするのが好きなようだ。
現にキヴォトスの戦力…それもトップクラスの彼女らは見たことがないくらい怒っている。
「じゃあ、流すね…良い?みんな…」
無言で頷く。正直なところ誰も見たくは無いだろう。大切な子供が凌辱を受けている様、汚い大人に文字通り嬲られる様など。
しかし、私達の目に映ったのはそんな生ぬるい映像などではなかった。
暗い部屋、椅子のようなものに誰かが座っている。
腹部を切り裂かれ、沢山の血を流しながら。よく目を凝らすと、内臓のようなものを手に持つ男の影が映りこんでいるのが分かる。どうやら切るだけに留まらず、内臓を弄んでいるようだ。
椅子に座っている誰かのシルエットは私たちのよく知るそれだったが、誰も何も言わない。
当たり前だ。フーコがこんな目に逢っているはずがない。きっと誰かの嫌がらせだ。
私が教育者であることを知っていてこんな映像をよこしたのだと必死に自分に言い聞かせる。
「なんて趣味の悪い…」
青ざめた顔で、口元に手をやるカヤ。
「先生、音を出してちょうだい。これ、消音になってるでしょう?」
不安げにアルが提案する。確かに、なにかの手がかり、情報に繋がっている可能性は高いだろう。しかし、本能がそれを止める。何故かはわからないが、身体が動かない。
どうやら動画は短いようで、また最初の場面に戻る。
「ごめん、誰か押して。ここ押したら良いから。」
情けない話だが、私は正体不明の悪寒に屈した。
「よし、ならば私が押してやろう。」
名乗りを上げ、ボタンを押すマコト。その瞬間、
「あ゛っぐぅう゛…!ぜ、せんせぇっ!!しゃちょお!!…いっぎ、ぐ…ちょぉ、じんん!!っひゅーっふっ!ま゛こどさまぁあ゛!!たっだぁッ!たすげで!だずげでぇえ!!い゛ダい!!いだい゛ぃ!!」
言い知れぬ絶望が、私たちを覆った。
「……は?」
脳が理解を拒む。自分がよく知る少女が、何度も聞いたことのある声で私に、私たちに助けを求めている。知ってしまった。もう、逃げられない。
画面の中の少女を助けることはおろか、声をかけることすら叶わない。
「う゛っ…お゛ぇえ…」
ごぽごぽと音を立て、カヤが嘔吐する。吐瀉物が、宿直室の床を汚す。
つられて私も嘔吐する。床に臥すことも許されずあふれ出すそれは、シャーレ特製のスーツを染めていく。
それをボーっと眺めていると、突如足が床を離れる。
顔を上げると、アルが私の胸倉を掴み上げていた。いつもの安心感を与える表情も、白目もそこにはなく、見開いた目で私を射殺そうとする悪魔だけがそこにいた。
片手は血が出るほど握りしめられており、もう片方の手は私の吐瀉物で汚れてしまっている。
「ちょっと!」
慌てた様子でヒナが止めに入ろうとするが、それよりも早くマコトが動く。
「そこまでで止めておけ、便利屋。」
アルの頭に銃を押し当て、あくまでも冷静にそう言い放つ。
「わたっ!私にこんなことを言う資格なんか無いことは分かってるわ!!こんなことする資格がないのも!でも!私はっ、私たちは!!あなたを信頼して…!!あなたにならあの子を任せられると…!!」
力任せに私を揺さぶりながら、慟哭にも近い叫び声で私を糾弾する。
その一言一言が、私の心を残酷に抉っていく。
「…おい、やめろ便利屋。」
「あなた達には分からないでしょう!?私が、私達がどれだけあのこから奪ったか!どれだけあの子に重荷を背負わせたか!!あなた達にとってあの子がどういう存在なのかは知らないわ。でも!私達にとっては家族だった!それをこんn…ぁ…?」
突然アルの力が抜け、地べたに倒れ伏す。私も続いて倒れたところで、銃をこちらに向けたカヤと目が合う。
「ご安心を、麻酔銃です。ヘイローが薄れていたからか、想像以上に効いてしまったようですが…」
少女たちを護るヘイローは、持ち主の精神に強く影響を受ける。
そりゃこんな精神状態ではまともに機能しないだろう。マコトが発砲しないでいてくれて助かった。
「まったく、言うだけ言って眠りおって…
「大切な家族に決まっているだろう。」
「先生、ゲヘナ自治区の捜索は我々に任せておけ。本陣も投入し、草の根分けてでも探し出す。」
「でも、あんなの…もう…」
伏し目がちにそう告げるヒナ。
「黙れヒナ。フーコはまだ生きている。生きてあのクソ野郎に責め苦を受け続けているだろう。」
「命に代えてでも救い出す。そしてこの屑には生まれてきたことを後悔させてやる!」
「私も連邦生徒会防衛室長として、可能な限り動きます。」
(FOX小隊は確実に動員しましょう。場合によってはヴァルキューレも選択肢に…)
「頼ってばかりでごめん、皆。絶対にフーコを取り戻そう。」
気丈に振舞ってはみるものの、頭の中では先ほどのアルの言葉がずっと響いている。
『あなたを信頼して…!』
私は何をやっているんだ?何を勘違いしていたんだ?
ここキヴォトスのシャーレに勤め、絶対的な権限とシッテムの箱を携えて。何ができただろう?
たった一人の少女も救えず、心優しいアルにあんなことを言わせて。
「どうする先生、これ。叩き壊すか?」
マコトの手にはUSBが握られている。
「いや、これは私が持っておく。これは、私の罪だ。」
「……そうか、くれぐれも無理はするなよ。フーコと再会した時、泣かせるわけにはいかんからな。」
「………うん。」
マコトから手渡されたそれは、いやに重々しかった。
もっとゲロ吐けよぉ!!!なんでみんな割とメンタル強いの!?
組織のトップが多いからか…畜生!というかヒナ空気すぎるだろ!!
Q.フーコ(俺)はブルアカエアプのはずなのに前回「ブルアカ初めてダウンロードした時くらい重い」ってあったんやが。
A.ダウンロードしたものの、途中でアンストしました。作者と同じです。
Q.ヒナはどういう感情でここにいるの?
A.あのあと万魔殿には何度か遊びに行きましたが、風紀には変態が多いのであんまり行ってません。なので正直情は薄いと思います。でも先生の大事な人なわけですから、犯人は見つけ次第粉々にされると思います。
Q.マコト様の「外出面倒」ってどういうこと?フーコに対する愛足りなくない?
A.マコト様単騎ではなくヒナも連れ出さなきゃなので、一時的にとはいえゲヘナの自治を誰かに任せなければならない+ほかの自治区に出向かねばならないのでその許可を得る…など、面倒な手続きをいっぱい踏まないといけません。トップは大変だね。
Q.なんで都合よく麻酔銃持ってたの?
A.これは二次創作です。なんでもありです。