目が覚めたら黒服の娘だったんだが…   作:菱野 モチ

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フーコ保護者会です。そして超人メンタルクリニックでもある。
更新遅れて申し訳ねぇ……!
アメイジングデジタルサーカスというアニメ、YouTubeで見れるので是非見てください。超おすすめです。(ステマ)


PTAしゅうかい

アビドスからシャーレに戻る際、フーコ捜索に協力してくれた皆にモモトークを送った。

フーコを保護したこと、しかし片足を失ってしまっていたことを、例の動画の存在は伏せ、報告した。

反応は様々、悲喜こもごもだったが、総意は『フーコに会いたい』というものだった。

 

「フーコ、帰ってきて早々で悪いけど、皆に会ってくれないかな?」

 

「ちょーじんと、マコトさまと、しゃちょー?」

 

「うん。皆フーコのこととっても心配してたから、安心させてあげたいんだ。あ、でも無理しちゃダメだよ。」

「うん、だいじょうぶ」

 

「良かった。じゃ、帰ろっか。」

 

続けてモモトークを送る。皆、今からシャーレに向かうそうだ。

皆が完全に壊れてしまう前にフーコが戻ってきたのは不幸中の幸いとしか言いようがない。

 

(でも、なんか雰囲気が変わったような…)

 

誘拐され、危険な目に遭わされたことで怯えている…とかではなく、言葉にするのが難しいが、どうも幼くなったような?違和感がある。

元々が大人びていただけで、年相応といえばそうなのだが…

 

(心を許してくれたってことで良いのかな…)

 

二人を乗せた電車は、一定のリズムを刻みながらシャーレへと向かった。

 

 

 

 

 

執務室のドアを開くと、既に一人の客人が来ていた。

 

「フーコ…フーコ!」

 

立地が近いこともあり、連邦生徒会所属のカヤが一番乗りだったようだ。

フーコを見た途端顔をぐしゃぐしゃに歪め、抱き締めようとする。

 

「ちょーじん!」

 

しかし、フーコのその一言に身体を強張らせ、その場で立ち止まる。

 

「…それは、私に相応しい名ではありません。私は、あなたを救えなかったのだから。」

 

「…わたしの、せい?」

 

「…ッ!そういうわけではありません!フーコが悪いことなど、ひとつもあるものですか!」

 

 

「…せんせー、おろして?」

 

顔だけこちらに向けるフーコ。言われるがままにゆっくりと地面に降ろす。

 

まだ慣れない片足でバランスが取れるはずもなく、地面を這ってカヤの方へと進む。

そして弱々しく、カヤの足に抱きついた。というより、しがみついた。

 

「ちょーじん、ぎゅーってして?」

 

「……はい。」

 

跪き、フーコを強く抱き締める。

懐かしい感覚を覚え、枯れ果てたはずの涙がまた溢れ出す。

しかしこれまで流したようなものではない温かさを感じる。

 

「ちょーじんは、えらいねぇ。すごいねぇ。」

 

「…違います。私は凡人。偉くも、凄くもありません。」

 

「おしごとがんばってる。しょーぎもつよい。…すごい…!」

 

「しかし私は…!あなたを…!」

 

「ちょーじんのせいじゃないよ。」

 

「…しかし、私は罰を受けなければ…」

 

右目と、左足。はっきりと分かる罪が、私を捉えて放さない。

 

「じゃあ、やくそくして。…つぎは、わたしをたすけて、ほしい…」

 

そう言ったフーコは、少し肩が震えていた。

 

「もちろんっ!…もちろんです。次など起こさせるものですか!」

 

「…ありがとね、ちょーじん。」

 

「お礼を言われることなど…なに、も…な…」

 

そのまま、糸が切れたかのように後ろに倒れるカヤ。しかしその腕に抱いた少女を決して傷つけないように、自身がクッションになるように倒れた。

 

「ちょーじん!?」

 

「カヤ!?大丈b…寝てる?」

 

ヘイローは消え、すやすやと寝息を立てている。顔をよく見れば、私のよりも深い隈が刻まれている。

 

「…寝かせてあげよっか。」

 

「うん。」

 

どうにか二人纏めて担ぎ上げ、ベッドに運ぶ。

それからしばらくすると、フーコも寝息を立て始めた。

もう日は暮れている。寝るには少々早いが、たまにはそれも良いだろう。

寝る前に身体を洗おうとシャワー室に向うと、勢い良く部屋のドアが開いた。

 

「待たせたな!フーコはどこn…」

 

「遅れたわ!フーコh…」

 

少し遅れて、ゲヘナ組の到着である。

 

「「せんせッ!?むぐ…」」

 

叫び声を上げようとする二人の口を手で押さえる。

フーコを心配して駆け付けたら全裸の成人女性が立っていたなんて、怪談も良いところである。二人には申し訳ないことをしてしまった。

急いで身なりを整え、二人をベッドまで連れていく。

 

「こいつは…連邦生徒会の…」

 

「寝かせておいてあげてくれる?」

 

「ええ…それは良いんだけれど、フーコは大丈夫なのよね?寝てるだけなのよね?」

 

「うん。それは間違いないよ…無事では、ないけど…」

 

フーコの足元に目をやる。

そこだけ、布団の膨らみが無かった。

 

「……まぁ、しかしだ。生きて帰ってきてくれて良かった。今はそう思うしか無いだろう?」

 

「そうね…安心したら、私も眠…く…」

 

そのままベッドに倒れ込み、フーコの隣に陣取るアル。

本来二人用のベッドはもうギチギチだ。

 

「んなっ…!?ずるいぞ、私も…おいもっと詰めろ便利屋!私が入れんだろう!」

 

「ちょっ!大声出すんじゃないわよ!」

 

「……う~ん…?ぁえ?しゃちょぉ…マコトさま…?」

 

目元を擦りながら、まだ半分夢の中といった様子のフーコ。可愛い。

 

「ああもう!起きちゃったじゃないの…フーコ、寝てて大丈夫だから…」

 

少し起こしていた身体を元通り寝かせ、トントンと胸の辺りを叩くアル。むにゃむにゃとまだ何か言っていたフーコも、次第にまた夢の世界に旅立って行った。

 

「くそ…なぜ私が貴様らの足元なんぞに寝にゃならんのだ…」

 

「文句があるなら、万魔殿に帰れば良いじゃないの。」

 

「フーコを連れ帰って良いのならそうするんだがな。」

 

「あの~…先生はどこで寝たら良いのかな?」

 

「知らん、床で寝ろ。」

 

「私のベッドなのに…仕方ない、先生は一人寂しくソファで寝ますよーだ。」

 

「ごめんね先生…」

 

こんなやり取りも、随分久しぶりだ。

文句を言いつつも、自然と笑みが零れた。

 

 

こんな日常が、これからずっと続けば良いなぁ…




続くわけねぇじゃん!!

それはそうと、YouTubeとかエロ漫画とかでカヤが想像以上のカス野郎ということが分かって興奮してます。
でも本作のカヤって本物か…?ってなる。
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