目が覚めたら黒服の娘だったんだが…   作:菱野 モチ

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これ書いてる時の作者は熱が出ていました。許して♡


絆ストーリー『護りたいもの』

(とある月が綺麗な夜、頬に違和感を感じて目を覚ます。)

 

「…うぐっ…ひっ…うぅ…」

 

『フーコ?泣いてるの?』

 

(こちらの顔を覗き込み、ポロポロと涙を流すフーコ。)

 

「あっご、ごめんねせんせい…おこしちゃった…」

 

『大丈夫、じゃないよね?怖い夢でも見た?』

 

「ううん、だいじょうぶ。…わたしはいいこだから、ちゃんとねれるよ」

 

(もぞもぞと布団の中に潜ろうとするフーコの手を掴む。)

 

「せんせい…?」

 

『フーコが大丈夫でも、私が気になるからさ。教えてくれない?』

 

「でも、せんせいつかれてるんじゃ…」

 

『フーコには敵わないけど、私だってまだまだピチピチだからね。ちょっと寝れば大丈夫!』

 

「わ、わかった…あのね、とってもこわいゆめみたの…」

 

『やっぱり?』

 

「うん。どこかにわたしがいて、みんなもいて…みんなたのしそうにしてて…」

 

『うんうん。今のところ良い夢だね。』

 

「でもね、きゅうにまっくらになっちゃって…こわいひとはわらってて…」

 

「おきたらまたまっくらで、あびどすだけひかってたの。だからそっちにいったの。」

 

「そしたら、みんなこわいかおしてて、わたしはっ!『わるもの』だってっ!いって!う、うえぇええん!!」

 

(よほど嫌な夢だったのか、泣き出してしまうフーコ。咄嗟に抱きしめ、背中をさする。)

 

『ごめんねフーコ、嫌なこと思い出させて…もう一回寝る?』

 

「だい、じょうぶ…それで、またまっくらになったの。もうどこもひかってなくて、みんなも、せんせーもいなくなって…まっくらで、つめたくなって、わたしもきえちゃった。」

 

『それは…嫌な夢だったね…』

 

「せんせー、わたし、わるものじゃないよね?」

 

『もちろん!フーコみたいに良い子はそうそういないよ!…毎日問題j…ちょっと手のかかる子達の相手をしてる私が言うんだから、間違いない。』

 

(ホシノとの一件が、潜在的なトラウマになってるんだろうか…?)

 

「せんせーは、いなくならないよね?」

 

『うん。フーコと生徒のみんながいる限り、私は無敵だよ。フーコを一人になんて、絶対させない。』

 

「…ありがとう。せんせー…うれしい。」

 

『そうだ。今夜は手、繋いで寝よっか?そしたら怖い夢、見ないで済むんじゃない?』

 

「…ぎゅーがいい…」

 

(掛け布団で顔の下半分を隠し、照れくさそうに抱っこをせがむフーコ。)

 

『よしきた!』

 

「えへへ、あったかい…せんせー。わたしのこと、はなさないでね?」

 

(まだ怖さが残っているのか、少し涙を浮かべながらも、くしゃりと顔を歪ませて笑うフーコ。)

 

『もちろんだよ。フーコが嫌って言っても離さないから。』

 

「…ありがとう。おやすみ、せんせー。」

 

『うん、お休みフーコ。良い夢、見れるといいね。』

 

 

 

 

 

 

 

 

~次の日の朝~

 

「せんせー!ちょっ!はなして!」

 

『ZZZ…』

 

「それくちにだすひといるんだ…じゃなくて!おきて!このっ!このっ!」ポカポカ

 

『んぎぎ…イオリィ…イオリの脚は美味しいねえ…』

 

「おしっこ!もれちゃうから!はなしてえ!!」

 

『アコ!?狂犬病にかかっちゃったの!?』

 

「いやいやいやいや!!はなして!はなせっ!!…うあっ…ぁ…」

 

 

 

 

 




「なあ黒服よ。まだ時間がかかるのは理解した。なればこそ、彼女の神秘についての考察を語らおうじゃないか。」

「遠足前の子供ですか貴方は…何が起こるのかなんて、考えるだけ無駄だとは思いますが…」

「その無駄が良いんじゃないか。」

「ククッ…全く、その通りですね。良いでしょう。」

「神秘の権能は持ち主の性質に大きく左右されているハズだ。現にキヴォトスの生徒の中にも瞬間移動、直感、あらゆる秘密の解明に、予知夢なんてものもあったか…フーコ…いや彼女の神秘は『愛』にまつわるものなのではないか?現に今、多数の人間に愛されているだろう?」

「あのマダムですら彼女を人一倍可愛がっていますからね…その線は十分にあり得るでしょう。」

「つまり、アリウルスクワッドというわけですね?」

「話も碌に理解できん阿呆は炬燵に籠って芋でも貪っているのをお勧めするぞ、ベアトリーチェよ。」

「駄洒落にしてもつまらないですしね。もはや洒落抜きで『駄』とでも呼びましょうか。」

「それは良いアイディアだ!」

「貴様ら~~!!…良いですよ、永遠にその寒い場所でグダグダと喋ってなさい陰キャ共が…」(炬燵に入り芋を貪る)

「流石生徒会長殿(年齢不詳)が言うことは違うな。」

「寒いんでしょうねあの格好。」

「あの…話を戻すのですが…そういった意味では彼女の本質に一番近いのは『恐怖』では?こちらも吞まれるほどの深い畏れ…あるいは絶望といったところでしょうか…」

「そういうこった!」

「随分ヌルっと入って来たなゴルコンダ。ふむ…確かにな、それも一理あるか…黒服よ。お前はどう思う?」

「そういうこった…」

「ああ、けしてお前を忘れていたワケではないぞデカルコマニー。すまないな。」

「そういうこった!」

「そうですねぇ…『混沌』。全ての可能性を捻じ曲げた先にある、新しい世界。全てを食らい、混ざり、未来すら歪める。そんな子に育ってくれることを期待していますよ。」

「…お前はやはり我々の中で最も狂っているよ。だがそれがお前の素晴らしいところでもある!」

ケタケタと壊れた玩具のように大笑いするマエストロ。

「そういうこった!」

「まあ、我々も人のことは言えないと思います『ブウ…』」

ゴルコンダの言葉を遮るように、奇妙で不愉快な音が鳴る。発生源は…向こうの炬燵だ。

「マダム…女性としてそれはあまりにも…」

「ちっちがっ!私じゃありませんわ!そう!犯人はデカルコマニーでしょう?」

「そういうことではない」

「なっ!?この私に濡れ衣を…」ブブブウ

「今すぐ部屋から出ろ。5分は入ってくるな。」

「あの炬燵はもう処分しなければ…」

「いっそ殺しなさいッ!!」

「本当にそうしてやろうか。ゴルコンダ、例の道具はまだ用意できんのか?」

「非常に残念なのですが…もう少しかかりそうですね…」

「どういうこった…?(この状況)」

フーコのスタンプ(ゲーム部制作)が出たとして、買いますか?

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  • お金余ってたら買う
  • 日常で使えるやつなら買う
  • 保留
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