目が覚めたら黒服の娘だったんだが…   作:菱野 モチ

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ちょっと(展開が)強引ですね…
あと読みにくい文ですまない…受験セイアですまない…


わくわく

マコトの誘いもあり、今日はフーコを連れて万魔殿に来ていた。

小さなテレビを前に、真剣な顔つきでコントローラーを操作するイブキ。見たところ、恋愛シミュレーションのようだ。

 

「マコト的に、あれはOKなの?」

 

「イブキがやりたいと言ったから仕方ないだろう…しかし認めん…イブキに男なぞ要らんのだ…」

 

画面が切り替わり、選択肢が表示される。

 

「誕生日イベントだ!」

 

「そういえばフーコちゃん、お誕生日はいつなの?」

 

ゲームをしていた手を止め、マコトの膝の上のフーコに問いかけるイブキ。

 

「えと…わかんない、ごめんなさい…」

 

「先生は知ってる?」

 

「うーん、私も分かんないかなぁ…ごめんね。アル達に拾われた日なら分かるけど…」 

 

「何っ!?そいつはいただけんなフーコ。お誕生日会ができんではないか!」

 

「おたんじょうび…」

 

「あのねあのね、お誕生日会って言うのは、家族とか友達が集まってお祝いするんだよ!」

 

「プレゼントも貰えるぞ!」

 

「はえ~…すっごい…」

 

「あと何ヵ月も待ってられるか!よしフーコ、今日をお前の誕生日とする!良いか?」

 

「マコトちゃん!?」

 

「随分急だね…」

 

しかし、マコトの提案も悪くない。普通の子供の感覚を身につけて貰うためにも、楽しいイベントは早めにやっておいて損は無い筈だ。

 

「きょうが、わたしのおたんじょうび…」

 

「そうと決まればパーティーの準備だ!プレゼントは何が良い?」

 

「みんなと、いっしょがいい。ずっと…」

 

目頭を押さえる先生。

 

「それだけで良いのか?ゲームも、玩具も、服も…なんでも買ってやるぞ?」

 

黙って首を横に振るフーコ。

 

「分かった。よし先生、フーコと仲が良い奴らに連絡を取れ。送迎はうちからヘリを出す。」

 

「了解!」

 

「公私混同が激しすぎませんか?」

 

「今に始まったことじゃないし、大丈夫なんじゃない?」

 

「トップが腐りすぎてる…」

 

「フーコとイブキは私と買い物だ。料理は…給食部の料理人でも呼ぶか。」

 

「やったー!おっかいもの♪おっかいもの♪」

 

「余計なものばかり買ってはいけませんよ、イブキ。マコト先輩も、イブキとフーコを甘やかしすぎないでくださいよ。」

 

「ぬぐっ…うむ、善処する。」

 

「みんなに連絡ついたよ!」

 

「よし!各自、『フーコ生誕祭』準備開始だ!」

 

「「「おーっ!」」」

 

「サツキとイロハはヘリの手配を頼む。」

 

「簡単に言ってくれるわねぇ…まったく。」

 

「これ経費で落ちますかね?」

 

「マコト先輩!はやくはやくー!」

 

よほど買い物が楽しみなのか、余った袖をぶんぶんと振り回すイブキ。

 

「イブキが待ちきれんようだし、もう出発するかフーコ。…フーコ?」

 

放心状態で椅子に腰かけるフーコに声をかける。

 

「おぁっ…ごめんなさい、ぼーっとしてた…」

 

「体調でも悪いのか?」

 

「ううん、ぎゃく。なんかわくわくして、こう…あったかいのがぐわーってあがってくるかんじ…」

 

目を輝かせて言うフーコ。

感覚的に幸せを受け取っているのだろうか。もしそうなら、これほど喜ばしいことはない。

 

「それは良かったなフーコ。しかし、これからもっとそれが増えていくからな!」ナデナデ

 

「わっ…うへへ、うれしい…」

 

「はーやーくー!」

 

「分かった分かった。よし行くぞフーコ」

 

椅子に座っていたフーコをおんぶし、イブキの待つ廊下へ急ぐ。

こうしてこの子と胸の高鳴りを共有できる日が来たことが、ただ嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

「マコト!ちょっと待…」

 

元気よく駆け出したイブキの後を追うマコトにおんぶされたフーコの頭上に、一瞬何かが映っていたような気がした。

しかし、すぐに何も見えなくなった。

 

(気のせいかな…?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マエストロ、すぐに支度を。」

 

「おお!おお!ついにか!ついに神を、この目で…」

 

「というと、ヘイローが確認できたのですか?」

 

「そういうこった?」

 

「ええ、一瞬でしたが。ほどなくして安定するでしょう。あぁまったく…楽しみで仕方がない…」

 

「ついにフーコに会うんですわね?」

 

「キッショ、(今まで会話に入ってこなかった癖に)何で分かるんだよ」

 

「マダムには、我々の留守を頼もうと思っていたのですが…」

 

「お断りです。」

 

「おい黒服、こいつだけ違う場所にワープさせたりできんのか?」

 

「できるものならとっくにやってますよ…」

 

「聞こえてますわよ。黒服、さっさと準備なさい。」

 

「設定していない場所に繋げるのは面倒なんですよ。何もしないなら黙っててくれませんかね…」

 

「そういうこった!」




音量上げろ!生前葬だ!!

フーコには

  • 皆と笑ってて欲しい
  • 一人寂しく息絶えて欲しい
  • 五体不満足になって欲しい
  • 皆の前で死んで欲しい
  • 全部、壊して欲しい
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