待ってくださっていた皆様、本当に申し訳ございません。あと五話もしないで完結すると思いますので、どうか見捨てないで……
高評価、お気に入り登録のほどどうかよろしくお願いします、伸びた分だけ頑張れます。
よろしくお願いします!!!(宇沢)
デカグラマトン大隊の兵器にすら適応された今、こちらからの有効打などあるはずもない。
そそくさと逃げ帰った彼らを尻目に、なるべく被害を拡大させないよう立ち回る。
デカグラマトンの信徒が三体に増えたのは面倒だが、そこを加味しても事態は以前ほど悪くない。
あからさまに『私が本体です』みたいなツラをした少女が巨大な鉄クズに姿を変えてから、明らかに動きが悪くなった。信徒も含め、何というか…攻撃が『読みやすく』なった。
勿論勢いはそのまま、当たるとマズいのは変わりないし、こちらの攻撃は通らないので……
「ジリ貧じゃない!!」
「流石セリカちゃん、タイミングばっちりだねぇ。」
「何のよ!!あーもうウザいこいつら!こっちはそろそろ避けるのもしんどいってのに、なんでこんなに元気なのよ!」
「ん、セリカ。そこ危ない。」
「きゃっ!?もおお!!スカート焦げちゃったじゃない!!」
地団太を踏むセリカ。緊迫しきった戦場に、少しの笑みが零れる。
(んーでも、そろそろ撤退しないとまずいかな~…)
無尽蔵のエネルギーでデタラメに暴れ回るやっこさんとは違い、こちらは集中力、体力共に消耗している。セリカちゃんは見たまま、顔には出さないがノノミちゃんも明らかに疲れている。加えて、先生の指揮がない。
自分一人ならまだ戦えるが、みんなを気にかけながらこいつらを相手にするのは流石に無理がある。
ただ一つ懸念があるとすれば、敵の執念深さだ。
建物の破壊より、背を向け逃げ出す私達を優先したら?
バラバラに逃げたところで、敵も複数いる。もし運良く逃げ切れたとしても、やがて破壊の対象は
守るべき大事な場所を壊され、大事な後輩たちがひどい目に遭う。それだけは避けなければならない。そのためにはーーーーー
(私がどうにかここを抑えて、みんなを逃がすしか…無いなあ…)
無論、簡単なことではない。他校の戦力+先生の指揮があってようやく倒せるくらいの強敵だ。おそらく今は弱体化しているのだろうが、それ×4だ。四面楚歌なんてもんじゃない。
そして、この作戦とも呼べない作戦は先生含め、みんなを裏切ることになる。
以前、暴走して一人消えた私を、みんなは迎えに来てくれた。先生もみんなも、「もっと頼ってほしい」「一人で抱え込まないでほしい」って。
(嬉しかったなぁ……ってこれ死亡フラグ!?)
「っみんな、ちょーっと聞いてh「みんなごめん!お待たせ!」」
聞き覚えのある大声に、私の声がかき消される。同時に、安心感で少し肩の力が抜ける。
そしてそれは、どうやらみんなも同じようだった。
「無傷とはいきませんが、みんな無事です~♠」
「ん、本当に遅い。もっと早く来るべき!」
「それで?何か策はあるんでしょうね!?」
「任せてよ。」
~数分前~
『皆さん、よくぞお集まりくださいました。とはいえ、通信の上ですが…』
『ヒマリ、今は挨拶どころでは無いわ。早く本題に移りましょう。』
『私に指図しないでくださいます?』
『まあまあ、その辺で……』
『というか何故貴様らが仕切っているんだミレニアムサイエンススクール……ヴッ!!イ、イロハやめ…』
『……コホン、では本題に移りましょう。今、キヴォトスを包み込んでいる厄災についてです。各地、現状報告を。』
「おそらくだけど、アビドスに大本がいる。…ほかの地区に居るやつはダミーだ。」
『こちらミレニアム、確認された個体は一体。エンジニア部謹製の粘着物質で動きを封じ、コンクリートで固めたところ大人しくなりました。被害はさほど大きくありません。』
『こちらゲヘナ、確認されたのは同じく一体です。…ミサイルで温泉開発部の開発スポットに押し込み生き埋めにしました。おそらく、呼吸が止まればその時点で活動も止まります。』
『あれでいてやはり生命体なのでしょうか…』
その他各学園の報告をまとめると、やはり1体、そもそも出現が確認されていない地区もあった。
『こちらトリニティ…個体数が多く、被害は甚大です……とはいえ、まだ我々でどうにかなる範疇ではあります。…ただ、こちらからアビドスへの支援は難しいかと…』
『強がるなよトリニティ。安心するがいい、この慈悲深いマコト様が増援をくれてやる!イロハ、すぐ風紀委員会に通達しろ!』
『……お心遣いに感謝いたします。』
『キシシ、気にするな!後でたっぷり搾ってやる!』
『それで、対策は……』
『安心してちょうだい、ある程度の目途はついているわ…可能かどうかは別として。』
『アビドスの皆さんや先生の情報から察するに、本体の叩き方は一つ。』
「初見の大技でワンパン……だね?」
『ご明察です、先生。』
(最近読んだ漫画に出てきた敵キャラに似ていたことは黙っておこう…)
『ただ、問題は多いわ。まずその火力の確保、デカグラマトンの信徒の討伐、奴が纏っている装甲の破壊。最後は最悪無しでも良いかもしれないけど……』
『火力!!火力の確保だって!?それなら我々に任せてもらおうか!!』
『はい!アリスの光の剣でやっつけちゃいます!!!』
『エンジニア部にアリス!?どうやってこの通信に…』
「必要かなって、こっそり連絡しちゃった…」
『ま、まあこの一大事ですし…なるほど、フルパワーのスーパーノヴァなら……』
『ちょっと待ってちょうだい、本体はアビドスに居るんでしょ?電力の供給はどうするの?』
『ミレニアムの電気を一時的に借りる。距離の問題はこの「どこにでも行けるワープゲート」で解決するだろう?』
『ありえないわ…大発明過ぎる……』
『まあ、人間や機械など複雑なものは通れないんだがね…エネルギー波くらいなら問題ない。何かにインスピレーションを受けて開発したんだが、思い出せないな…』
『これで火力はクリアーですね、後は……』
『あんなチンケな装甲なぞ、我らゲヘナの兵力に敵うはずもない!先生、火力支援は私に任せてもらおう!』
『ですが、ミサイルの類は既に適応されている…無力化されてしまうのでは?』
『その可能性は低いです。というのも、あれが産み出した信徒には適応能力が無い…同様に考えれば、装甲の部分には問題なく攻撃が通るでしょう。』
『なるほど。しかし信徒の討伐はどうするんだい?……作戦通りいくのなら気を逸らすだけでも十分だろうが…』
「それは、私に任せてもらおうかな。」
『……異論は無いようですね。先生、事態は一刻を争います。』
「分かってる。」
「…なるほど?…って!結局どうするのよ!!」
「ん、要領を得ない。」
「こうするのさ。」
胸ポケットから一枚のカードを取り出す先生。
それに呼応するように、辺りは光に包まれた。
完結後の話
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フーコif
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別代アーカイブの続き
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酒カスの続き
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ロボ娘生徒の話(新作)
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才羽姉妹のお兄ちゃんの話(新作)