大人は居ない   作:三補輝斗

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もちろん、サブタイトルは関係ありません。


悲しいけどこれ仕事なのよね

アル「暇ね…」

 

便利屋68事務所

一般的な事務所の大きさの部屋で4人の少女は過ごしていた。

 

ムツキ「まぁまぁ、仕事がなくともしばらくはお金には困らないしいいんじゃない」

カヨコ「そうね、少し前の仕事でリリリリ

 

カヨコが何か言う前に電話が鳴りアルが出る。

 

アル「はい、便利屋68の陸八魔です。あ、その節はどうも。あっ新規の依頼ですか。はい、少々お待ちください」

 

そういうと、アルは電話の保留ボタンを押した。

 

アル「ムツキ、メモを取って」

ムツキ「はい、でどうしたのアルちゃん」

アル「依頼よ、前の取引先からのね」

カヨコ「ふーん。で、どうするの」

アル「もちろん受けるわよ、提示額もいいし…、ありがとね」

 

アルはメモを受け取ると電話の保留ボタンを再度押した。

 

アル「はい、依頼ですがお受けしようと思います、はい…」

 

そうしてトントン拍子で依頼が決まったのであった

 

カヨコ「…ムツキ、これって」

 

カヨコはアルが取ったメモを見て言った。そこには聞いたことのある名前が。

 

ムツキ「カヨコちゃん、やっぱそうだよね」

カヨコ「…社長に言わなくていいの?」

ムツキ「うーん、そうだねー」

 

ムツキはすこし大げさに考える動作をして、仕事が入って喜んでいるアルとハルカを一目見て言った。

 

ムツキ「やっぱ、言わない! その方が面白そうだし!」

 

それは、曇りひとつないいたずらっ子のような笑顔だった。

 

────────────────────

 

アビドス家庭科室

 

アヤネ「いい加減にしてください!!」

 

アヤネの雷落としがさく裂した。

 

()()()()()()()()()()

 

アヤネ「今週は、キミヨ先輩のバイトもないんですからみんなで出すしかないのに! キミヨ先輩、替え玉ください!」

 

アヤネのやけ食いするほどの怒りはもっともだった。

 

昼飯を食べながら定例会議を行うことになったのだが案を持ってきたのは4人。

内、半分は犯罪、一人は マルチ商法、一人は…

 

(ノノミ「スクールアイドルなんて」アヤネ「却下です」)

…という調子だった。

 

キミヨ「あはは…」

 

キミヨも家庭科室のコンロの前でスープをすくいながら、苦笑いしていた。

 

キミヨ「私も何か持ってこれば良かったんだけど…。さすがに1週間じゃいいのは…。はい、これ替え玉」

 

それにしても、キミヨのラーメンは旨い。普通にお店が開けるレベルだと思う。

 

ホシノ「そうだね〜。先生の意見も聞きたいかな。それとキミヨちゃん、私にも替え玉」

シロコ「ん…やっぱり銀行を襲うべき」

ノノミ「ここはスクールアイドルじゃないですか?」

 

そして、どういうわけか俺にお鉢が回ってきた。

 

先生「そうだな…」

 

正直、どの案も先生としては勧められるものでは無い。ならば

 

先生「ここはスk」

 

ドーン

 

セリカ「あれ、襲撃?」

ノノミ「久しぶりですね〜前に拠点を攻撃してから一切なかったのに」

先生「どうする、撃退か?」

 

俺が尋ねると

 

シロコ「ん、弾も回復薬も万全」

ホシノ「もちろん戦うよ」ガチャ

 

…こいつら、強いな色々と。そうして勢いよく外に出ると。

 

先生「マジかよ…」

 

そこに居たのは便利屋だった。

 

アル「あら、先生? それにこの前の…どうして…」

ムツキ「あれ、気づかなかったのアルちゃん今回の依頼はアビドスの襲撃でしょ

 

ムツキはアルに対して何か言っているようだが聞き取れない。

 

アル「えっ! アビドスって…

カヨコ「本当に気づかなかったの…いつも確認するようにって言ってるのに

アル「だ、だって…」

ムツキ「で、どうするのアルちゃん依頼を断る?」

アル「えっ、そそうね…」

 

…なんとなく読めたな。

どういういきさつなのかはわからないが、アルはどうやらここを知らず知らずのうちに襲撃する仕事を受けたらしい。アルはそのまま迷っていたが、覚悟を決めた表情でこちら見ていった

 

アル「…ごめんなさい、こちらも仕事だから!」

ムツキ「了解ー! 、みんな、出番だよ〜」

 

そう言うとムツキは止めてある車の扉を開き、中のヘルメットを被った生徒達をこちらに向かわせた。

 

シロコ「ん、相手にとって不足なし」

ホシノ「悪いけどこっちも譲れないからね〜」

セリカ「やってやるわ!」

キミヨ「先生、指揮を」

先生「ホシノはタンク! シロコセリカはその周りで遊撃を! アヤネはドローンの準備、ノノミとキミヨは下がって待機!」

対策委員「了解! 

そうして、かつての仕事仲間との戦いが始まった

 

────────────────────

 

カヨコ(.まずいな、思っていたよりも手ごわい)

 

すでに雇った傭兵達の半分以上が倒されていた。無論、私も傭兵達だけで片が付くとは思っていなかったうえ、便利屋も先頭には参加していた。実際に前にガンガン来た白狼の子ははアルとムツキの攻撃をくらってダウンしていた。

 

しかし、それにしたって早すぎる。あの狙撃手か…? 。

 

伊達に何度も襲撃からたえてないということか、私はそう考え、小さく舌打ちをした。

 

ハルカ「かカヨコ課長?! な何か私が粗相を

カヨコ「大丈夫、少し考え事してただけ」

ムツキ「ハルカちゃん大丈夫だって、こういう時はアルちゃんがどうにかしてくれるって」

アル「ええ?!」

 

唐突に話を振られて社長は白目をむいた。しかし、不安がっているハルカのためにもここはキチっと決めてもらわなくては。

 

カヨコ「…とりあえず、作戦があるけど」

アル「わかったわ。それでいきましょう」

カヨコ「…検討しなくていいの?」

アル「カヨコの作戦は間違っていたことはあっても、私たちの案より悪かったことはないのよ。聞かせて。何をすればいいの」

カヨコ「…わかった。まず――

 

────────────────────

 

セリカ「口ほどにもない奴らね!」

アヤネ『そうですね、キミヨ先輩がしっかり当てているのが大きいかと』

 

あの事故から数週間がたち、勘が戻ったのかキミヨは弾をしっかりと当てられるようになった。

…まだ、そのスナイパーライフル本来の適正射程よりは短いが。

 

キミヨ「もしかしたら前よりも当てられるようになったかもしれないわね」

セリカ「おかげで、楽に戦えてる。ありがとうキミヨ先輩! それに引き換えシロコ先輩は…」

キミヨ「まさか、私の射程の外に出て暴れるとはね…」

 

嘘のような話だが、シロコは突撃して攻撃をフルで受け倒れてしまった。一応、ホシノが補給品をとる時間はとれたため無駄ではなかったが。

 

ホシノ「! 先生見える?」

 

そして、戦闘が始まって数分。相手の情勢が変わった。

 

ムツキ「いっくよ──!」

ハルカ「い、行きます!」

 

便利屋の二人が前に急に来たのである。

 

ホシノ「うーん、これは行った方がいいかな?」

先生『そうだな、ノノミは少し前進、セリカは…』

 

それにしても急だ。そのうえ、周りのヘルメットたちにも急だったのかあまり来ていない。

 

…怪しいな。

 

オークション会場にてあそこまでの柔軟性に富んだ配置を考えたカヨコらしくない、直接的すぎる手だった。それはある意味疑ってくれと言っているようでもあった。

 

先生『いや、ノノミ行けるか?』

ノノミ「前線という意味なら私には難しいかと」

ホシノ「大丈夫だよ、おじさんがんばるからさ」

先生『…行けるか? あの二人を足止め』

ホシノ「まかせて」

 

俺が尋ねるとホシノは普段の戦闘よりも真面目な風に言い切った。ならば任せよう。

 

先生『わかった、ホシノはそのまま進んでセリカは少し後退』

セリカ「了解、移動するわ」

 

ホシノ一人に前線を任せるのは難しいが大丈夫だろう。盾がある以上銃で撃たれることはほぼないだろう。

 

ムツキ「くらえ~!」

ホシノ「!」

 

しかし、次の瞬間にホシノに近づいたのはハルカのショットガンではなく、ムツキのカバンだった。

 

ホシノ「なにさ!」

 

しかし、ホシノはそれに対応した。向かってくるカバンを盾で上に打ち上げるとハルカに対してショットガンを連射。そして、ムツキにも。

 

ハルカ「邪魔です!」

 

向けれれる前にハルカがホシノに銃を撃った。…今、結構ホシノに撃たれたと思うんだけどな。

 

ムツキ「戻るよ、ハルカちゃん」

ハルカ「ははい、失礼しました!」

 

そう言って、便利屋の二人は後ろに下がろうとした。

 

ホシノ「待ちなよ」

ムツキ「うーん、いや仕事は終わったからね」

ホシノ「ん? それっt

先生『ホシノ! 戻れ!』

 

ホシノが話す前に俺は叫んでいた。

 

カバン。

ムツキが投げたカバンはホシノが打ち上げたことでいまだに宙を舞っていた。あれに何かがあるのだろう。

 

ムツキ「今!」

ガガガガ

 

瞬間、ムツキはカバンを撃った。そして、中身を見る間もなく俺は回避を要求された。

 

セリカ「先生! 大丈夫!?」

先生「ぐっ」

 

幸いにもセリカが近くにいたおかげで直撃は避けられたが…。煙が多くて周りが見えない。

 

先生『まさか爆弾とは…全員無事か?』

 

通信で話したその時、

 

ズバーン

 

先生「!? 、キミヨ?」

 

銃声が鳴るが、この音はスナイパーライフルだろう。そう思いキミヨに確認を取ろうとするが、反応が無い。つまり…

 

アル「あはは、命中よ!」

 

…アルがキミヨを撃ったということになる。なるほど、最初からムツキとハルカは囮でキミヨを撃つ算段だったのか。俺はここにはいないカヨコをにらむ。

 

ムツキ「さーて、ここからが本番だよ~」

ムツキの言う通り、彼女たちからしたら今からが本番なのだろう。短いとはいえ射程の暴力をふるうキミヨを落とすことができた今、この場で最も戦力はともかく人を止められるのはアルだ。

冷たい汗俺の頬を流れ落ちた。その時だった。

 

キーンコーンカーンコーン

傭兵A「あっ定時だ」

傭兵B「おーいみんな帰るよー」

 

終局は突然だった。ヘルメットの生徒たちが帰ったのである。

 

アル「えっ!?」

カヨコ「まさか社長バイト傭兵雇ったの.?」

 

これにはさすがのカヨコも想定外だったらしい。アルに対して呆れた声を出している。

 

アル「仕方ないじゃない! 経費にあまりかけられないし」

先生「アル」

アル「えっ!?」

 

俺はホシノを連れて便利屋のもとに駆け寄った。一応いざという時はホシノに引き付けてもらってそのうちに逃げる手はずだ。

 

先生「さてと、どうするアル。このまま続けるか? できれば帰ってもらえるとありがたいんだが」

アル「.そうね、ここは一度撤退よ。

覚えてなさいよ、アビドス! 

 

そんな使い古された捨て台詞をはいて便利屋は帰っていったのであった

 

ノノミ「いいんですか? 追わなくても」

先生「いいんだよ、それに今は二人を」

シロコ「ん、もう起きてる」

キミヨ「私も」

アヤネ「二人ともけがは大丈夫ですか?」

シ・キ「「大丈夫(よ)」」

セリカ「まったく。キミヨ先輩はともかく、シロコ先輩は急に飛び出して気絶したじゃない」

ノノミ「まぁまぁ、とりあえず戻って何か食べましょうよ」

全員「さんせいー」

先生「んじゃ帰るか」

 

そうして、よくわからない戦闘は一応決着したのであった。

 

────────────────────

 

その夜、見回りから帰ってきた私は一人で椅子に座っていた。

キミヨ以外のみんなは戦闘になって疲れているだろうからとキミヨが帰し、そのキミヨも先生と一緒に私が帰ってくる前に帰ったらしい。

一人になった対策委員会の部屋を見て私はため息をついた。

 

ホシノ「はぁ、()もかなり、いや昔からか」

 

私はどこか一人のこの教室に安心感を得ていた。

理由は色々だが、先生が最大の要因だろう。

 

もちろん、セリカをあそこから助けてくれたのには感謝している。しかし、ホシノはどうしても他人(先生)を信頼できなかった。

なぜなら、

 

ホシノ「うっ.ぷ」

 

思い出したくないもない光景を思い出し胃液が逆流しないうちにトイレへ駆け込む。あれから二年。私にとっては久しぶりのことだった。

 

数分後

 

すこし、少しスッキリした私のもとに一本の電話が入った。電話番号は見覚えのあるものだった。

 

ホシノ「チッ」

無視しようかとも思ったが電話をとった。そして

 

??? 「こんにちは、小鳥遊ホシノさん。いえ、こう呼んだ方がいいでしょうか暁の

ホシノ「要件は」

??? 「ククク手厳しい、いえちょっとした提案なのですが」

 

この一本の電話が大きな意味を持つことを私は予感していた。




戦闘描写ってこんなので良いんでしょうか…?
どうしても、兵法とか戦術とかわからないひとなので…
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