「ねえねえ、二人とも見てよこれ!」
「ん?どうしたんだ?」
カツラギエースが友達の差し出した雑誌をのぞくと、そこには男女の仲を深める行動ベスト3という記事があった。
机の上に広げられたその雑誌を、カツラギエースの友達二人は興味津々な様子で見始めた。
「これこれ!この、相手に自分が身に着けているのと同じような物をプレゼントして意識させようって、なんか良いと思わない?アタシも男の人にそういうことをしてみたいなー!」
「その前に、私たちは相手を作らないといけないけどね」
「それは……、まあ、ね……」
一瞬のうちにテンションがどん底まで落ちてしまった二人の友達を横目に、カツラギエースは雑誌を見ながらなんのけなしに呟いた。
「ここに書いてある3位のやつ、あたしトレーナーさんにやったなー」
「はっ?」
「エースちゃんは何かあげたの?」
「へへっ。あたしの耳あてと同じデザインのリストバンドを、クリスマスに渡したんだ。あの時のトレーナーさん、めちゃくちゃ喜んでくれて、プレゼントしたあたしも嬉しくなっちまったよ」
「へっ、へー……。アタシ達が彼氏いないウマ娘パーティーに参加してた時、エスっちはそんなことをしてたんだ……」
「じゃ、じゃあ、2位に書いてある、とっさに体を密着させて、親密度アップっていうのは?」
「いやいや。さすがにエスっちもそこまでのことはしてないでしょ」
「ああ。やったことあるぜ」
「「うえぇえっ!?」」
「タイム縮んだ時に嬉しくてな!そういやあ、あの時一緒にいたヤエノの顔が、なんでか真っ赤になってたなー」
「う、うそでしょっ…!」
「じゃ、じゃあさ…!この1位の偶然を装ってキスをするってのはどうなの!?」
「ま、まままさかエスっち!こんなことまやってないよね!?」
「あー、そりゃあもちろん……」
なぜだかカツラギエースの顔が、みるみるうちに赤くなっていった。
「な、なーんてな!そんなことやってるわけないだろ!」
「ぎゃわー!!でっかい秘密の匂いがするわー!」
「はい!裁判長!被告人は真実を話していません!尋問して自白させるのがよろしいかと思います!」
「ほ、本当に何にもなかったって!
あっ!そろそろトレーニングの時間だから、あたしもう行くな!」
「逃げたわよ!」
「追えー!追って吐かせるのよー!」
そうして、普段よりも格段に速かった二人を振り切れず、カツラギエースはトレーナーと一緒に、いったいどこまでいっているのかを根掘り葉掘り聞かれるはめになるのだった。
pixvの方には最近ライン小説しか投稿してないので、そろそろ小説のストックが切れそう。