禪院直哉になったから逃げようとしたら十種影法術だったから詰みかける   作:アルトリア・ブラック(Main)

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まだまだ曇らせようかと思ったけど、冷静になりました(我に返る)

最後らへんは本編(0巻)になってます


第十話『言葉』

「やっと起きたな眠り姫、一体何年保健室使えなくさせたと思ってる?」

 

家入の言葉に「堪忍な…何年寝た…?」と謝る

 

だいぶ久々に声を出したせいでガラガラである

 

「2年間、お前が昏睡状態つうだけでここぞとばかりに灰原を追い落とそうって躍起になってるやつらを黙らせるために五条が走り回ってたぞ」

 

「…え?灰原大丈夫なん?」

 

声が想像以上に出なくて喉をさすると『発声練習しろよ』と言われる

 

「だいぶメンタルやばい、まぁ、辞めちゃいないが」

 

その言葉に生きてるだけ良かったと思う一方、補助監督や窓になっていないのを聞いては?となる。

 

「一種の呪いだよ」

 

「呪い…?」

 

家入は窓を開けてタバコを吸い始める

 

「お前や五条が術師を辞められないよう、アイツもお前がいるせいで術師を辞められなくなってる。お前を殺しかけた任務に全部自分が関係してる、だからこそもっと強くならないとって思ってる」

 

「死にかけたんわ上のせいやし、背負う必要なんてあらへんのやけどな…」

 

「お前がそう思ってもアイツはそうは思わない。まぁ、一回話し合って解決しろ、それと半年以上お前学校の勉強に遅れが来てるからその辺も頑張れよ」

 

『じゃ!』と言わんばかりに手を振って部屋から出て行く

 

 

 

「…あれからいろいろありましたよ」

 

先に任務を終わらせた七海が部屋にやってくる

 

「いろいろ?死んでへん?」

 

「…一番死にかけた人が何言ってるんですか」

 

「ごめんて…」

 

教室にて、2年分の呪術知識の勉強をしている直哉の隣で腕組みをしている七海

 

「夏油先輩が灰原と村の任務に行き、灰原が村人をあわや殺しかけましたが…夏油先輩が止めましたし…最近の灰原はいつにも増して暗いです」

 

灰原が村人100人余りを殺しかけ、夏油がすんでのところで止めたおかげで事なきを得た

 

「…え、灰原が…?」

 

原作修正がそこで入るなんて思わなかった。

 

夏油が離反することにより、百鬼夜行やメロンパンといった脅威をなんとしても防ぎたかった。

 

そちらにばかり気が散ってしまい、灰原を見ていなかった。

 

(…もしこれが呪い、と言うんなら…)

 

全てを救おうと足掻いてしまったばっかりに取り返しのつかないことが起きかねない

 

『私たちのこと、信用してくれ少しだけでも』

 

『死ぬ時は一人だよ』

 

そう考え我に返る

 

もしかして、自分なんて異分子がいるから七海と灰原は二人だけの親友にもなれていないのではないか

 

「……」

 

志望動機の紙を渡される

 

自分の道は多分、呪術師一択だろうし、禪院家当主をやりながら教師もやりたいなと思う自分もいた。

 

だが、半年は教師として復帰出来ないだろうし、昏睡状態の時にだいぶ家がひどいことになり、家の雰囲気が前のように戻ってしまっているらしい。

 

「ちょっと夜蛾センセのところ行ってくるわ」

 

そう言って立ち上がると『相変わらず勉強終わるの早いですね』と言われる

 

紙を持って歩いていると、向かいから灰原が歩いてくるのが見える

 

紙を持っていない方の手を握り締め歩み出す

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

生徒から提出された希望職種についての紙を見ながら夜蛾はため息をつく

 

最後の一人が出し終わり、まとめていると

 

「夜蛾先生、直哉が帰ったって本当ですか?」

 

「傑か…」

 

双子の呪術師の子供を連れていた夏油がそう聞いてくる

 

「あぁ、京都からの圧力があって東京校にはいられないことになった」

 

直哉が酷い顔でやって来て、どうしたのか聞こうとしたら灰原と大喧嘩しただけだと言われ、紙を提出した後、さっさと直哉は荷物をまとめて京都に帰ってしまっていたという。

 

灰原に理由を聞くと『喧嘩…しました』と絞り出すように言われる

 

直哉から突き放されたという、術師に向いていないからやめろとか足手纏いだとか言われたらしい。

 

『内心そうだろうな、って思ってたから僕はやめようと思ったんです。でも、補助監督になるだけと言っても向いてない向いてないと言われて…頭ごなしで否定されて、ちょっとムキになってしまって…』

 

直哉の本心はそのまんまだろう

 

しかし、口が悪いのも祟って人格否定に近いことも言ったのだろう。

 

「…友人関係を壊してまで…」

 

「アイツは不器用すぎる」

 

これに関してはすぐに解決出来ないだろう。

 

灰原は術師を辞めないと聞いた。

 

だからこそ、任務で一緒になるかもしれない

 

時間が解決する、としか言えなかった。

 

 

 

 

 

 

京都に帰って来た直哉が人が変わったようになっているのを見て真希は拳を握り締める

 

暴力は振るわれない、代わりに顔を合わせてもくれないようだった。

 

「直哉さまは当主兼教師もやるから当分二人には会えないと言っていました」

 

直哉の女中の突き放した言葉に真依は悲しそうにする

 

その後、乱闘騒ぎがあった。

 

真依が震えながら、泣きながら真希に縋り付く

 

「っ…」

 

一面部屋の中が血の海だった。

 

暗闇の中に直哉が立っていた。

 

扇の持っていた刀を奪ったのか、それで、扇と母さんを殺していた。

 

「直哉さん!!」

 

バタバタと隊員たちが走ってくる

 

「…大丈夫や、早、片付けへんとな…」

 

そう言って部屋から出ていく直哉は返り血なのか、怪我をしているのか分からないぐらい真っ赤だった。

 

 

 

 

 

 

 

ー数年後

 

 

特級過呪怨霊祈本里香に呪われた乙骨憂太が入学して来た

 

「真希さん、相変わらず強いなぁ…僕勝てるのかな…」

 

そう校庭に寝っ転がって言う憂太に『私はまだ弱い方だぜ、甚爾なんてもっと桁違いに強いぞ』と言うと

 

「…甚爾?」

 

「恵の親父、私の動きは見えてるが、アイツの動きは正直なんも見えないレベルで早いしな」

 

直哉の家族ということでよく悟が連れてくるのを思い出す

 

そうなんだ、と呟く憂太

 

「そう言えば真希さんって、五条先生が『家出して来た』って言ってたけど…」

 

「あのバカ目隠し…口軽いんだなほんと」

 

そう呟くと逆に謝られる

 

「私が家出して来たのは、あの家が息しづらいから出て来たんだ。それに従弟の件もあるしな」

 

「従兄弟さんとは仲悪いの?」

 

そう聞かれ少し考えこむ

 

「…さぁな、私は悪くは無いと思ってるが、アイツはどう思ってるのか…それに、高専に行くって言ったら凄い止められたし怒られたしな」

 

そう言って槍を持つ

 

「少しだけでも、アイツの待ってる荷物を持ってやりたかったってのもあるんだ」

 

全然持たしてくんねぇけどな、と言って歩き始める

 

それを遠くから眺めていた悟は電話しながら

 

「お前さ、言葉もなにもかも足りないんだよ、別にお前らのことだし、俺が仲介役に入る必要ないのはわかるけど、術師はいつ死ぬか分からないんだよ、仲直りしろよ」

 

悟は電話相手の言葉に大きめのため息をつく

 

「あのねぇ…いやまぁ、そうだけど、後悔しないように早く弁明しろよ」

 

そう言って電源を切る

 

「人間関係って、本当にめんどくさいよねぇ…」

 

「人間関係ですからね」

 

隣にいた恵に言われる

 

 




【あれからの直哉たち】
夏油と五条が最強の二人組に(と言われてる)なった代わりに、直哉と灰原の関係が切れた。喧嘩別れのように近く、直哉が突き放したおかげで呪いは切れたが、それ以外の関係も切れてしまった。


ごめんなさい次回の次回が番外編かも、やっぱり無理だ…

…ん?あれ?青春書こうとしたらとんでも無いの書いてる…
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