禪院直哉になったから逃げようとしたら十種影法術だったから詰みかける 作:アルトリア・ブラック(Main)
ー東京ー
東京校の一年が3人になり、両面宿儺の指を回収する為に少年院に向かうことになったのだが…
「なんで親父もいんだよ!!」
恵の大声に伊地知の隣で『引率でーす』とダルそうに手を振る。
「今回、伏黒さんにきてもらったのは、もし万が一、特級相当の呪霊が出現した場合、君たちは避難を優先してもらいます。特級の相手は伏黒さんがすることになります」
その言葉に「伏黒の父ちゃん強いの!?」と食い気味に言う
「………」
「等級はないって聞いたけど」
釘崎の言葉に『ねぇよ、俺術師じゃねぇし』と両手をポケットに突っ込んで言う
「え?!じゃあ、一般人なのに術師やってんの?!」
「いーや?依頼形式、大体直哉の給料と金でやってるわ」
「なんで等級ないの、真希さんはあるのに」
「真希同様上は俺のこと認めねぇからな」
実力は特級相当なのだが、呪力がないというだけで上は四級扱いしてくるだろうし、なんなら、等級なんざ気にするより直哉から金もらった方が良いと言うと恵が露骨にイラつく
四人は少年院の中に入り、歩きながら話す
前方を釘崎と甚爾、後方を恵と虎杖が歩いていた。
「なぁ、五条先生も直哉とか言ってたけど、誰?東京の先生?」
「…京都の先生、親父のいとこで俺と同じ術式持ってる御三家の当主」
「え?京都?」
京都にいた甚爾が東京につい最近戻ってきたことに、遠くない?と言われ恵は「走って帰ってきたとか言ってはけどな」と話す
しばらく歩いていると、数人の無残な遺体があった。
名前を確認した虎杖が「連れて帰る」と恵と口論してるのを釘崎が『また喧嘩し始めた』と愚痴をこぼす
「お前ら!良い加減に…」
甚爾がヒョイっと釘崎を抱えて地面を殴る
「ッチ、逃したか」
伏黒と虎杖の間に特級がおり、ニタニタ笑っていた。
二人が慌てて退避する。
「コイツほんとに特級か?」
甚爾が二人に下がってろと言って前に行く
「は?!」
ニタニタ笑ってる呪霊の攻撃を簡単にかわすが、呪霊の視線が虎杖に向けられる
(どんだけ俺見えてねぇんだよ…ん?)
特級というにはあまりにも攻撃の仕方に隙がありすぎるし、何より虎杖しか狙っていないのを鑑みて
(…そう言うことか)
そう言って呪具を振り回して呪霊に攻撃する
「あっぶな!!」
虎杖の近くに着地した瞬間、地面が軽く割れる
「おい、恵ちゃん影使って戦え」
「無茶言うな!重すぎる!」
影を拡張して至る所から出せよと言うと『無理だよ』と半ギレされる
「直哉ならやれるぞ」
「あの人と一緒にすんな!」
「ていうか、伏黒センセどうすんの!?」
いきなり先生呼びした虎杖に「先生じゃねぇ」と言いつつ攻撃する
「コイツが強くなった原因はあれだな」
そう言って目の前から消える甚爾に『サイ●人!?』と驚く虎杖
「お疲れサマンサ〜いやぁ、相変わらずクソゴリラだねぇ」
「うるせぇ、あの呪霊本体はせいぜい三級程度だったが、コレを取り込んでたせいで特級ぐらいに強化されてたぞ」
そう言って指を投げ渡す
「両面宿儺の指取り込んでたのか〜、その把握も出来てない上が悠仁達を殺す為に派遣したなんてなぁ、露骨すぎて胸糞悪いわ」
そう言ってポケットにしまう五条
「んで、嫌な予感がしたから俺が派遣されたってわけか」
「直哉ってホントは未来見えてるよね?」
「知らね」
「…ていうか、何その武装、怖すぎるんだけど」
甚爾の武器庫呪霊+衣服まで呪いがかけられている呪具(?)を着ていた。
「直哉から持たされたんだよ、甚爾くん死なへんでって」
甚爾がスッと武器庫から天の逆鉾を出す
「ねぇ!!?なんでそれ出したの?!後、アイツ!お前のこと好きすぎだろ!!従兄弟を怪物にさせたいの!?」
猫みたいに飛び退く五条
「俺は呪力ねぇから呪霊にはならねぇよ」
「もう生きてる時点で怪物じゃん!!」
「…五条先生があんな毛を逆立てた猫みたいになってんの面白いな…」
「ウケる」
「………」
「とりあえず高専に帰って上に報告するよ!!甚爾は帰れ!!」
↑離れた所から大声
「伏黒センセ、何したら五条先生あんな風になんの?」
虎杖が純粋な目で見る
「だから先生じゃねぇ、一回半殺しにしたからな色々あって」
「そのいろいろが気になる…」
甚爾が恵に『たまには帰れよ』と言ってその場から離れる
「…ホント、子供のいじめにみたいに陰湿やなぁ…」
携帯を閉じてため息をつく直哉
目の前にいた楽巌寺学長が無言で座っていた。
「両面宿儺の器を殺したくて仕方ないのは分かるで、せやけど、同年代二人も殺そうとすんのは本当に性格悪いわ」
そう言うと『なんのことやら』と言われる
「ボケとる?定年退職はとっくに過ぎとるでおじいちゃん、それに、おじいちゃんは寝る時間やで」
「最近の若者は敬語も使えんのか」
「俺が使うのは夜蛾学長だけやわ、まぁ、ええよいくらでも邪魔して」
そう言って入り口の方に向かう
「仏の顔も三度まで、次邪魔したら社会的に殺すからよろしくな」
手を振って部屋から出て行く
廊下を歩きながらため息をつく
「……躯倶留隊もっと強化した方がええよな…」
ボソッと呟くように言いながら頭を掻く
銃弾を避けれるのは当たり前とは言わないがせめて、身体能力は軍人より上であって欲しいとは思ってはいるが、いかんせん上手く行かない
んーと悩みながら歩いていると…
「直哉…先生、今日は珍しく隈はないわね」
慣れないように先生を付けた真依が現れる
「隈があるのが当たり前なんて嫌やわ…ハァァアア、頭痛い」
「頭痛薬飲む?持ってるわよ」
「…準備ええなぁ…」
二人で外に出ると三輪と西宮が待っており、これから任務に向かうことになっていた。
3人の引率は正直言って楽しい、というか教育者って大変な所もあるが、学生の彼らは素直で良い子や…としみじみと思っている。
「今回は四級の雑魚数匹と三級呪霊がおる。何かあったら退避するように、命大事にやで、特に三輪ちゃん」
「うっ…気をつけますっ!」
敬礼する三輪
帳を下ろし、自分は外で灰原の車の前で待っていた。
「…直哉、心配なのはわかるんだけど、玉犬…」
「言うんやない」
「はーい」
帳の中にて…
「禪院先生の玉犬ってちょっと怖いですよね…」
三輪が真依の隣にいる玉犬を見て言う。
「そうかしら?大蛇に比べれば全然可愛いわよ」
真依の言葉にえーとなる三輪
「…真依ちゃんって怖いのも平気なんだね」
西宮の言葉に「うん」と言う
(…もっと怖いものを知ってるからね…)
両親からの言葉、暴力、それが何より恐ろしいものだった。
何もしない、ただ見た目が怖いだけの玉犬なんて可愛くて仕方ない。
『ワンっ!』
玉犬の鳴き声に「さ!行きましょう!」と三輪が元気に歩き出す
「そういえば玉犬通して禪院先生って見てるんだっけ?」
「さぁ、そこは聞いたことないわ」
〜東堂・加茂との任務〜
東堂は確かに強いが同時にうるさい
ドルオタに罪はないが、うるさすぎる
(…ていうか妄想と現実区別ついとるんかコイツ…)
高田ちゃん!!と普通に叫ぶ東堂
「別に強いからええけど、うるさい」
叱りながらも全然応えてなさそうな東堂に頭痛くなる
騒いで消えて行った東堂
頭を抑えながら耳がキーンとすると言うと加茂が『お疲れ様です』と言われる
「の…加茂くんもえらい難儀やな」
同年代にアレいたら多分キレ散らかしてたなぁと内心思う、灰原と七海でホンマよかったなぁと思っていると
「東堂は強いのは確かです。うるさいのは別に構いません」
真面目さに磨きがかかった加茂と会ったときは少し悲しくはなったが
普通、御三家に生まれた嫡子は高専に来る必要はないし、来るとなれば相当家から反対されるのが当たり前だ
直哉も五条も実家から反対意見が凄かったし、反対を押し切って来れたのは正直、相伝術式持ちだったのもあるのだろう。
「禪院先生は高専に入る際に何も言われなかったんですか?」
その言葉に「むっちゃ言われたで、特に父がうるさくて着信拒否にした」と返すと地味に引かれる
「京都でええのに東京行く必要なんてないって散々言われたわ、特に悟君がおるからうるさかったで」
「それで良くOKでましたね」
「悟君の家遊びに行った時楽しかったわ、大混乱からの大乱闘やったわ、二人でゲラゲラしたわ」
「………」
今度は露骨に引かれる
「加茂くんも遊びにくる?」
「いえ、大事にはしたくないのでやめときます」
「はっきり言える子でよろしい」
そう言って別れる。
「……東京行きたい」
ボソッと呟く
【直哉の影について】
188㎝の甚爾が入っても動けるぐらいの筋力はあるが、さすがに『重くてその内どっかが折れる』らしい。
・拡張術式 影
直哉の範囲に影を拡張させてそこから呪具を出す。後ろに大木など太陽にあたって影が出現した場合はそれも使う。
【真依と真希と直哉】
両親殺しに関しては特に気にしてない。母親を殺してしまったことに申し訳なさを感じている直哉に対して二人は実に冷めてる。確かに、幼い頃は大事にされたけど、それと同様に酷いことも言われたからなぁと、むしろ昔から良くしてくれてる直哉の方が好き。
え?扇に関して?真希・真依『死んでよかったんじゃない?あのクソ』
少年院編は甚爾が介入した為発生しませんでした。(⌒-⌒; )
絶賛ふて寝中の宿儺