禪院直哉になったから逃げようとしたら十種影法術だったから詰みかける   作:アルトリア・ブラック(Main)

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私の中の単眼猫と現場猫が混ざってとんでもない思考になり始めて、妹から『性格捻じ曲がって燃えてんのか』と言われた…(´・ω・`)



第3話『魂の形』

 

「だから死ぬんだよ?」

 

無為転変、そう言おうとした瞬間、真人の腕が吹き飛ぶ

 

「…は?」

 

真人が上を見る

 

(…影?これは…!)

 

影から出てきた呪具が真人に命中する。

 

「っ!?うわっ!」

 

順平の首根っこを掴み、虎杖の横に飛び退く人物に目が行く

 

「…肝が冷えたわぁ、久々の感覚やわ、ほんま」

 

「禪院先生!?」

 

影が直哉の下に戻って行く

 

「全力で走ってきて良かったわ」

 

「お前、デタラメすぎんだろ」

 

真人が体を再生させながら言う

 

「何が?触れるだけで改造人間にするお前の方がデタラメやろ」

 

吉野順平を見ると肩から先が変形したのか腕を抑えていた。

 

「順平!」

 

(…改造されかけたんか…呪いは腕にしか当たってへんな…)

 

「吉野順平、歯ぁ食いしばってくれへんか」

 

直哉の影から呪具を出し、勢いよく振り下ろす

 

「っーー!!」

 

絶叫するようにもがく吉野順平

 

「ハイ止血、すぐには死なへんようにしとるけど、早く家入先輩の所行くように」

 

近くに来とるからと言って前を見る

 

「呪力のまとった武器で腕切断?ほんとお前躊躇わないんだなぁ、さっきからまるで魂動いてない、お前ほんとに人間?」

 

「人間やで、君より性格は悪くあらへんけど」

 

「!!」

 

大蛇兎が真人を弾き飛ばす

 

「禪院、先生!!」

 

虎杖が吉野順平を抱える

 

「友達なんやろ、早く避難するのがオススメやで」

 

しっしっと手でやる

 

外に飛んで行った真人を見る

 

「!あぁ、すぐに戻るから!!」

 

その言葉にいらんいらんと返し

 

窓枠に足を引っ掛け、外に飛ぶ

 

 

(…コイツほんとに一級?いや違うか、こっちの情報知ってるわけだから攻撃方法も全部読まれてるのか)

 

真人の攻撃も全部避けられて、逆に殴られる始末だ

 

「それよりもさぁ、お前なんで魂二個あるの?」

 

「ハァ?てか魂二個あるんか、俺」

 

魂が二個あることを知覚していない、コイツは魂が二個あり、手で触れても改造出来ない

 

確かに呪術師は一般人と違って呪力である程度魂は守れるが、コイツの場合は違う

 

『魂に触れて改造していい?』

 

『良いけどお勧めしないよ、真人』

 

アイツの言葉はある意味正解だったか

 

 

 

 

 

真人の攻撃は正直いってうざったい

 

遠距離も近距離もやれるとか本当にめんどくさい

 

(…コイツを捕まえるのは正直難易度たっかいな…夏油サンが来るまで凌ぎたかったんやけど…)

 

コイツを長時間縛り付けておくのは何より面倒だ

 

成長してしまう危険性がある上、下手したらこの段階でアレになられても困る。

 

それにさっきからバカスカ殴っているため、インスピレーション受けて領域展開する雰囲気になる

 

「領域展開っ!」

 

自閉円頓裹が発動し、無数の手が現れる

 

(…グロテスクやなぁ)

 

「なに?お前、コレも把握済み?」

 

「確かにコレなら問答無用で即死する理不尽な領域やけど」

 

どんだけ強くても、当たらなきゃ意味がない

 

「領域展開、ーーー」

 

自閉円頓裹を上回る勢いで領域を展開する

 

影が真人の領域を飲み込む

 

式神を総動員して殺そうとすると…

 

「!!?」

 

上から植物の呪霊が領域外からぶつかってくる

 

嫌な予感がして避けるとそれが着弾する

 

(…あれは…)

 

学校の屋上から植物の呪霊・花御が攻撃していた。

 

(…さすがに特級二体は洒落にならん)

 

五条悟じゃないんだから無理だよと思ったが、花御に気が散った瞬間に真人が離れるのを察知する

 

真人を優先するべきだろう

 

「鵺」

 

花御の方に鵺を当て、影から出した呪具で真人に攻撃するが…

 

『バイバーイ』

 

「ッチ」

 

真人の方が逃げるのが早く、下水道に入られる

 

他の術師が下水道にいる、慌てて電話して指示を飛ばす

 

 

「もう、ほんとにアイツ嫌い、天敵だよ!」

 

真人は下水道内にて文句を言う

 

「ご愁傷様、そんなに強かった?」

 

羂索の言葉に『強かったし、魂二個あるよ、アイツ』と言う

 

「二個?それは知らないな」

 

「一つは多分アイツ自身の魂、もう一つは弱いけど、核の方?なのかな、核を守るようにアイツ自身の魂がある。だから手で触れても核の方を守ってるから全然変えられない」

 

普通共存できなくない?と呟く真人に羂索が『受肉したのか…?』と呟く

 

 

 

 

 

 

真人を結局逃してしまい、舌打ちしつつも帳を壊して外に出る

 

吉野順平はなんとか一命を取り留めたらしい

 

「あの場で吉野順平を助けるために仕方なかったとはいえ、虎杖くんのトラウマを作って意味ありました?」

 

正座させられて七海に説教される

 

「…思いっきりよくないと救える命も救えへんよ」

 

「一理はありますが、貴方のやり方少し悪意があります」

 

改造人間化する前に助けるために仕方なかったのは七海も分かってはいるが、いかんせん躊躇いも見せなかった直哉を叱る

 

「ナナミン…でも、順平は救えたんだし」

 

虎杖がまぁまぁと宥める

 

「逆に腕一本でよかったやん、人を呪わば穴二つやで」

 

「思っても言わないでください」

 

キレる七海

 

「…禪院先生、順平って大丈夫…だよな…?」

 

不安になってきたのかそう聞かれ

 

「まぁ痛みわけで終わるんやない?今回の件はあっちにも非があった、というか犯罪行為に近いし、その点においては情状酌量の余地で免除されるやろ」

 

乙骨くんの例もあるし?と言う(少し違うが)

 

「せやけど、問題なのは、あのツギハギ呪霊を招き込んだせいで近辺で改造人間が増えた、それに関してはある意味責められる問題やろな、でも秘匿死刑にはならへんとは思うで」

 

「ほんと…?」

 

「それに関しては吉野順平が一生背負って行く罪、心を殺されたかと言って周りを巻き込んで良いわけやないし、今回に関しては乙骨くん同様、呪術に関して知識がなかったと言えば高専に入学するぐらいで済むやろ」

 

二年じゃなくて一年からになるだろうし、なんなら、これから向き合うものの方が地獄だろう。

 

「虎杖くんもそうやけど、人間は悪意しかあらへんからな、あのツギハギは人が人を恐れる思いから発生したモン、人間がおる限り永遠に成長し続ける呪い、それと、ツギハギのことなんやけど、アイツの性能がどんどん上がっておって、改造人間も意識を持っとる」

 

「言う必要はありません」

 

七海の言葉に直哉は『ある』と返し

 

「この世界は地獄や、善人ほど早く死ぬ、ある意味クソでなきゃ生きられない。人を助けたいなら」

 

虎杖が拳を握り締める

 

「悟君ほど強くならんとなんにもならん。今の虎杖君は何にも守れない、死ぬことを考えるぐらいなら生きて足掻け」

 

虎杖悠仁の甘さは捨て去らないとダメだろう。

 

 

 

 

「…貴方のやり方に悪意はありますが、誰よりも彼らを思っているのは分かります」

 

車内にて隣に座った七海に言われる

 

大量発生した改造人間を殺す任務を虎杖悠仁に課した

 

鬼のようだが仕方ない。

 

「悪意に触れ、傷つくのはもっと大人になってからでもよかったでしょう」

 

まだ彼らは若い、改造人間という存在が虎杖を苦しめてしまうだろう。

 

「…呪術師は呪力で殺さんと呪霊になる、今からでも人間のクソみたいな悪意と向き合ってた方がええよ」

 

大人になって何度も苦しむより、若い頃になれた方がきっと良いだろう。

 

「それに…逃してもうたからな」

 

「特級呪霊二体と戦って生きていられたあなたを責める人なんていないと思いますよ」

 

そう言われつつも外を眺める

 

交流会、その合間を縫って探さねばならないだろう。

 

 




…順平は殺す気なかったですよ…?私の中の良心が『今ここで死ぬべきではない!』と吠えました。
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