禪院直哉になったから逃げようとしたら十種影法術だったから詰みかける 作:アルトリア・ブラック(Main)
ー建物の外ー
探索をある程度済ませた後、間取り図アプリを使って建物内の間取りを作っていると…
「直哉さんって凄い正確に書きますよね」
乙骨が隣にやって来て言う
「まぁ、禪院家が所有している建物の中にもこんな酷くはないけど、入り組んだ建物あるんよ」
大体の間取りと言って教職員の携帯に送信すると「うわっ…」と返される
「なーんかウェンチェスターだっけ?それに似てるよね、あそこはもう呪霊もいないし、ただの観光地になってたけど」
五条の言葉に『こっちは違う』と建物を指差す
「この建物は日本版のウェンチェスターって言われるぐらい迷宮になっとる。あっちと違うのは、呪いの量」
「日本の方が呪いが生まれやすいって言われるよね」
夏油の言葉に乙骨がへーとなる。
「乙骨君に問題、なんで建物を増築するか分かる?」
「え?!うーん、便利にしたい…から?」
「それもある。だけど、この建物の間取り見て何を感じる?最初は木造やったけど、今は鉄筋コンクリートの方にまで根が伸びとる、そして入り組んだ構造、特に別館のここなんか同じ木造なのにここから三階には行けない、一回コンクリートの建物の方に行って階段を登って別館に行かないといけない、そんな面倒な作り方するのって思い当たらん?」
うーんと悩む乙骨に夏油が『鬼ごっこと同じだよ』とヒントを出す
「何から逃げてる?地下に行ったり天井に突き当たる階段があったりしますね…」
「で、また話は変わるんやけど、さっき探索してた時にほんのわずかなんやけど残穢を感じた。隠れとるようで姿は現しとる、でも、手を出しては来ない、悟くんも言っとったけど、ここの呪霊は狡猾、自分より強い相手には手を出さへん、けど非術師には一部例外を除いて遠慮なく手を出す」
一部例外(甚爾とその他)
「死後必ずここで死ぬように仕組まれとる」
内側から術式が発動するタイプの呪霊であり、本体はさほど強くないと推定する
ただ、距離を無視した呪いを発動できる
「原理としては火山頭とかあの植物呪霊に近い感じじゃない?」
あれらみたいに強くはない、ただ、なんらかの呪いが異常に強いと判断していた。
「何かあったら壁破壊したり窓を破壊したりして合図を出すようには伝えとる」
ー虎杖チーム(木造三階建て)ー
「…ねぇ、ほんとどうなってんの?この建物、木造のくせに拳で殴っても壊れないんだけど…」
「おかか」
「なんて?」
「おそらく呪霊がこの建物を呪力で守ってるのだろう」
「へぇ、呪霊って建物も守るんだなぁ」
探索しつつも何もないことにため息をつき、パンダ達と合流することになった。
合流すると伏黒達と連絡がとれな取れないという話になる。
「あいつらの身に何かあった可能性が高いな、西宮と三輪は外に出て憂太達に合図して来てくれ」
パンダの言葉にメカ丸が『分かれるなと言ってただろう』と言う
作戦方針で悩んでいると…
「あ、あの…あそこ」
なんかいませんか?と三輪が指差す
「んー?え?乙骨先輩じゃない?」
階段の奥にいる乙骨にパンダが「どう見ても罠だろ」と返す
「なんか地下に向かってない?」
「とりあえず、三輪と西宮は悟達に知らせてくれ、メカ丸は一応来てくれ、順平は…こういうのに詳しそうだから一緒に来てくれ」
「え、あ、うん」
四人で降りていくと乙骨の影のようなものが辺りを見ていた。
「何これ…こっち見ないって何?」
虎杖の言葉に『幻覚系…かな?』と首を傾げる
乙骨の分霊が何もしないのを見て警戒しつつも降りていると…
虎杖の携帯が鳴る
メールで『戦闘中、釘崎と真依さんが負傷』と書いてあった。
「パンダ先輩、伏黒達の方で呪霊と遭遇したって!」
虎杖の言葉にパンダは走ろうとする虎杖を制する
「ちょっと待って、虎杖君、下の方から気配がする…」
順平の顔色が露骨に悪くなる
「多分本体があっちだな」
パンダの言葉に「え?!呪霊に襲われてるって伏黒行ってたぞ!」と言うと
「恐らくは分霊、本体がさほど強くねぇから分霊が強くなってんだと思う。それと…!」
メカ丸とパンダが地面を殴る
「な、なに!?」
「っ…!?」
下から這いずるように目から血を流した半分透明の人間が湧いていた。
「こいつらって…」
「多分ここで死んだ人間のなれ果てだな。呪霊に喰われて良い遊び道具にされてる」
パンダが『特級相手にコイツらも出て来ないのは、見て分かる威圧さを感じるからだろ』と言う
里香や魔虚羅が後ろに立ってたらお前らだって怖いだろ?と言われる
「しゃけ」
「よし、俺と悠仁と順平は本体を叩く、加茂は援護を頼む、棘とメカ丸は恵達の援護だ!」
『心得タ』
そう言って各々戦いに向かう
ー建物の外ー
三輪と西宮から恵達が大怪我を負ったという話を聞き、乙骨と直哉が救援に向かうことになった。
「うわぁ〜カウンターとバーサーカーっ!?」
派手に窓からダイブした直哉と乙骨
躊躇いなく分霊甚爾を蹴り飛ばす
「あの子って確か、伏黒君の…」
「弟、呪い返しやから里香ちゃんは出さん方がええかもしれん、乙骨君は怪我した二人に反転かけてくれへんか?」
「はい!」
二人が隠れている部屋に走っていく乙骨
「"円鹿"」
対峙していた恵に円鹿を出して反転をかける
「…窓から入ってくるなら言ってください。もっと敵来たのかと思いました」
「堪忍な、で、アレが分霊やな、今本体がいるかもしれん方には悟君と夏油君が向かっとるから安心しぃ」
で、と前を見る
『オニイチャン、ナオヤサンドウシタノ?』
「多分アイツ、本体やないからそんな強くないやろ、殺意なく殺しに行けばええんやで」
「…殴ろうとしても親父の分霊に拒否されてウザいんです」
「あー…基本的にセットやからなあの二人、でもまぁ」
ガッと向かって来た分霊甚爾を締め落とす
「本体はもっと強いわ!!」
簡単に絞め落とした直哉に恵が「…やっぱりバケモン」と呟く
その後、直哉が豊の方に行って重めの拳骨かましていた。
「ほい、避難するで」
そう言って乙骨の方に向かう
「釘崎さんと真依ちゃん平気?」
乙骨に聞くと「二人とも気絶してるだけです」と返される
「…あんのクソゴリラ私ばっかり狙って来たぞ」
ボロボロの真希から言われる
「多分あの分霊、強そうな人間から殺しにかかるんやろ」
直哉は真依を抱えると「玄関向かうで、本体は多分なんとかなるやろ」
全員で玄関に着くと、西宮達が真依に駆け寄ってくる
「…なんしてるの?アレ」
「虎杖君が捕まえた呪霊を外に出すためにパンダと加茂君が引っ張ってます」
五条と夏油が建物内に入ると分裂して逃げようとするため、二人は外で『頑張ってこっちまで引っ張って!』と応援していた。
無事引っ張り出した呪霊を取り込む夏油
「マッッズ」
吐きそうになる夏油に『飴ちゃん舐める?』と悟が生暖かい飴を出す
「なんとか無事…じゃない人もおるけど、解決やな」
「帰ったら反省会やろっか」
夏油の言葉に『コレは反省もないでしょ…』と虎杖が言う
建物を見上げていた直哉に恵がやって来て
「…ここどうなるんですか?」
「とりあえず解体やな、多分、ここ自体が忌み地やから取り壊しても沸くやろうけど、人が入らんようにすれば人死も出ないやろ」
「よかった…」と呟く恵に『やっぱり家族の分霊やらんわキツイわな』と返すと頷きつつ
「…親父は別にいいですけど…弟やるのは抵抗ありましたから…」
「あ、それとここの呪霊、そっくりそのまま相手の姿をコピーするんであって、能力を完全にコピーするわけやないみたいやで、乙骨君の分霊が現れたけど何もせんかったのは暴れてないからやな、その点あの二人に聞いたら豊君の友人を助けに行った時に派手に大暴れしてもうたらしいわ」
「…やっぱり暴れたのかあのクソ親父…」
愚痴をこぼす恵の頭を撫でる
「お疲れ様」
【●●観光ホテルの呪霊】
本体は呪い殺した人間の魂を食って成長してる。別館地下奥に根を張ってる蜘蛛のような呪霊。建物外に出せば殺せるが、建物内にいると無敵状態に近く切ったりしても分裂する。訪れた人間の行動を真似る、つまり中で暴れればその通りの分身を出す。
分霊の強さ→本体よりは強くない。
別館(木造三階建て)→虎杖チーム
別館地下(本館と微妙に繋がっている)→パンダチーム
本館(鉄筋コンクリート10階建て)→伏黒チーム
・歴史と呪い
高度経済成長に伴って建てられた建物、最初は小さなホテルだったが、現在は巨大化している。その巨大さはお城のようで一部マニアを引き寄せる原因になっている。距離を無視した呪いにかけ死の間際に必ずここに来るように誘導する
・呪いの対象外になる人間
甚爾は言わずもがな最強であるがため、対象外
呪いは認識できないが気配で感じる人間(レストランの店員のように)
複数のYouTuberが入り複数生存しているのは彼らの危険察知能力が研ぎ澄まされてるから、だが、呪いを呼び込むための釣り扱いされている。
【渋谷事変の相違点】
原作で死亡するキャラが大半生きてる。乙骨が任務を終え、2年として戻ってる。
番外編を一回書いてから八十橋を少し書いて渋谷事変行きます