禪院直哉になったから逃げようとしたら十種影法術だったから詰みかける 作:アルトリア・ブラック(Main)
魔虚羅の能力理解しようとして脳みそが無量空処される…
ー京都校ー
「そういえば禪院先生の誕生日って明日でしたよね!?」
三輪の突然の声に『なんだ急に』とメカ丸が言う
「…そうだけど、多分、明日は実家に軽く顔を見せるんじゃないかしら?誕生日になると、直哉さんのお父さんが祝いしたいからって言うんだけど、大体その後宴会になってお開きになるみたいだけど」
来ないとこっちにカチコミに来るからね、あの親父と真依が呟く
「えー、じゃあ、その翌日になりますかね…?」
「三輪はそんなに禪院先生の誕生日お祝いしたいの?」
西宮の言葉に「だって、特級に昇格した上に明日誕生日なんですよ!?お祝いしたいじゃないですか!」と元気な声で言う
「そもそも、禪院先生は明日は仕事で広島の方に行くと言ってたな」
「誕生日まで仕事…ですか」
「特級クラスになると仕事も増えるんじゃない?それに、魔虚羅を調伏してから外国からもたまに依頼出されてるみたいだし」
西宮が『うーん』と悩む
「あ、今日の夜に一度高専に帰って来ると言ってたな」
加茂の言葉に三輪が『いつぐらいですか?』と聞く
「23時を回ると言ってたな」
「じゃあ!今日の夜!0時にお祝いしましょう!」
元気な三輪に『計画立てるのも早いんだから…』と西宮が呟く
「あ、でも、禪院先生、たくさん良い物持ってそうですよね…」
御三家だし、当主だしと言うと真依が『宴会で貰うプレゼント、大体売ってるか私や真希にくれるわよ』
「え?」
「宴会の時にポンポン貰うらしいんだけど、全部自分の好きな物じゃないって言ってるの、腕時計とかネックレスとか、あの人付けないのにくれるから扱いに困ってるみたいなのよ」
「うー、プレッシャーがぁ」と言う三輪に
「真依ちゃんは何か知ってるの?好きな物とか」
直哉が貰って嬉しそうにしてるものを見たことがなかった。
「…ごめん…分からないわ、あの人って物欲あまりなかったし…」
うーんうーんと悩んでいると…
「あ、あの人七海さんじゃないですか?」
「……目が良いな、三輪」
メカ丸から言われ『それほどでもー』と照れながらダッシュで七海の元にいくと、灰原雄もいた。
生徒達が来たのが見えたのか、二人が止まり『どうしました?』と聞いて来る
事情説明中〜
「…誕生日プレゼントですか」
「直哉の誕生日プレゼント…やべ、考えてなかった」
灰原が『しくった』と呟く
「禪院先生って良い物貰ってそうでなかなか思いつかなくて…」
「確かに、直哉って良い物着たり持ったりするけど、物に関しての欲求はあんまりないよね、よく僕たちにくれたけど…」
灰原がため息をつき
「何百万もする靴とかよくくれるけど、壊れたらと思うと怖すぎて履けないよね」
「……確かに困りますね」
↑百万以上の時計をもらって困った七海
「うーん」
悩んでいると、七海が思い出したのか
「学生時代、よくしおりを持ってましたね、今も持ってましたし、アレは確か…」
「真依ちゃんからもらったって言ってたよ」
その言葉に真依がカァアと赤くなっていく
「な、なんで、今も持ってんの!!」
うずくまるように顔を隠すと
「そうそう、直哉は多分、君たちからプレゼントされる物ならなんでも喜ぶと思うよ、というか、僕たちが渡したプレゼント今も使ってるよね…」
「…たまに恥ずかしくなりますがね」
「意外…」
西宮が呟く
「あ、じゃあみんなで準備しようか!七海は明日帰るんだっけ?」
「…明日の15時ですね」
「あー…終わったぁ、てかしょーもなかったな今日も」
魔虚羅を出すと呪霊が尻尾巻いて逃げてしまうので、前半は単独で殴り合いからの攻撃を受けそうになったら魔虚羅を呼び出して圧倒、という流れになってしまう。
山から降りて歩いていると、何故か嬉しそうにしている灰原がいた。
「お疲れ様!片付けるの早いね!相変わらず」
「魔虚羅出せばあっという間やし、コレ、二級呪霊やから大したことないし…」
車に乗り込むとやたら灰原が時計を気にしているようだった。
「やたら気にしとるな、なんかこの後言われたんか?上から」
その言葉に「なんも言われてないよ!」と元気に言われる
「この後は確か、高専に帰って休んでまた明日出発なんだっけ?」
「そ、広島の方、ハァ旅行で行きたいわ、広島に」
「今度七海誘って行こう!」
明るく話す灰原のテンションに?と感じつつ、ボーと外を眺めているとだんだん眠くなる。
「高専に着くまで時間あるから休んでて大丈夫だよ、直哉」
「んー…お言葉に甘えて…」
「3秒で寝た…」
しばらくすると、高専に着き、灰原が起こしてくれる
「直哉、こっちこっち」
灰原が寮とは逆の方向に引っ張って来る
「逆やけど…」
そう思いつつ、なすがままに歩いていると
「確か、直哉ってまだご飯食べてなかったよね?」
その言葉に「せやな」と返す
「七海がさ、京都に来てて、一緒にご飯食べようって買って来たんだって」
「七海来とるん?珍しいなぁ、京都校でご飯って…」
「珍しいよね」
時計を気にしつつ、ある部屋の前に立つと
「はい!」
元気に背中に回って来る
「??なんや?」
「開けて!」
「ええけど…上から黒板消し落ちて来る?」
「いやしないよ!?学生の頃やったけど!」
「ここ、高専やん」
「まぁね!でも、もっと良い物だから!はい」
?と首を傾げつつ、開けると
パーン!!とクラッカーが鳴る
「東堂!鳴らすの早い!」
西宮に言われつつもドヤ顔で『高田ちゃんが言っていたんだ、一番最初が良いと…!』とハイテンションで答える
「退け東堂」
メカ丸が横にどかす
目の前には黒板に『おめでとうございます!』と書いてあった。
「特級昇格おめでとうございます!」
三輪が律儀に礼をして来る
「おめでとうございます」
七海が続けて言って来る
「…」
呆けていると灰原が背中を押して室内に入れる
「「「誕生日!特級昇格!おめでとうございます」」」
全員から言われ、固まるが数秒遅れて「…うん、ありがとう」と返す
「はい!せーの」
そう言って生徒達がプレゼントを渡して来る
「え!?東堂!それ、あんたの好きなのじゃん!」
「高田がモデルのアクセサリーだ!先生をファンにするのにはこれぐらいしなければな!」
「デカすぎるわ!!」
「わ、私は、なんも思いつかなかったので青色のコップを…後、写真立て壊れたって聞いたので!」
みんなワイワイ話していて、少しだけ、泣きそうになった。
影にダイブしようとしたら七海にガッと首根っこ掴まれる
「うれしくなると逃げるのは見え見えですよ」
「そうそう、何年一緒にいると思ってるの〜」
「…夫婦か」
↑加茂のツッコミ
「七海がママだね!」
「はっ倒しますよ」
「後ね、さっき、甚爾さん家からメッセージビデオ送られて来たよ、豊君すっごい楽しそうに『幸あれ!』とか叫んでた」
「すっっごいネタバレ」
「で、こっちが七海と真依さんが作ったご飯!」
「味見したが美味かった」
「なんで先にアンタが味見してんのよ!」
わきゃわきゃやる生徒達に笑いながら輪の中に入る
直哉にプレゼントされた物は全部、自分の部屋と職員室のテーブルに飾られてます
2018年10月31日、渋谷にて
京都校高専生徒、派遣内2名、死亡
補助監督数名死亡
まぁ、作者は誕生日が嫌いだけど