禪院直哉になったから逃げようとしたら十種影法術だったから詰みかける   作:アルトリア・ブラック(Main)

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作者、呪術廻戦好きだけど内容をいまいち理解できてないのでごめんなさい。PSYCHO-PASSとかいろいろ考察し過ぎて脳みそ壊れてる


第五話『呪い、しがらみ』

ーとある日の早朝ー

 

「フワァ…眠い」

 

「眠い」

 

「帰ったら遊ばずに寝ようか…」

 

一年の三人で早朝の街を歩いていた。

 

「近場での任務で三級呪霊やからすぐ終わるって言われたけど、全然終わらんやん、一級呪霊もおるとか聞いてないんやけど…」

 

「禪院がいて良かった」

 

上層部から三級呪霊の討伐任務だと言われていたのだが、早めに仕事を切り上げた直哉が二人の近くに来ていたこともあって、すぐに駆けつける事ができた。

 

(…一応、上も俺の同級生で割と気にかけてる判定しとるから無茶な任務二人に押し付けることはないんやろうけど…)

 

原作と少し乖離しているのか、直哉が東京校にいるため、上層部(直毘人の息がかかってる)のミカンが根回ししてくれているため、任務の難易度は下がっている。

 

横断歩道を渡ろうとすると…

 

「直哉…?」

 

すれ違い様に声をかけられ足を止める

 

「甚爾君?」

 

そこにはお腹が膨らんだ女性と一緒にいる甚爾だった。

 

甚爾の方から声をかけられるなんて思ってもいなかったので驚いて何も言えないでいると…

 

「背丈変わんねぇな」

 

そう言って頭の上に手を乗せて来る

 

「と、甚爾君がデカ過ぎやねん!!」

 

我に返ってそう言うと笑う。

 

「それよりも隈ひでぇじゃねぇか、仕事帰りか?」

 

そう言って撫でて来る手を辞めない

 

「仕事帰りで眠いだけや…」

 

「こんなガキに仕事させるなんざ術師もクソだな」

 

禪院家にいた頃よりも余裕のある表情に固まる

 

「禪院君、どうしたの?」

 

そう聞いて来る灰原を見て甚爾が『じゃあな』と言って去っていく

 

「もしかして余計なことしちゃった?」

 

「ううん、してへんで、帰ろか」

 

そう言って灰原達の前にいく

 

「禪院さん、先ほどの人は知り合いですか?」

 

七海からそう聞かれ「せやなぁ、従兄や」

 

 

 

 

 

 

帰宅後、私用の携帯をバックから取り出して覗いてみると、甚爾からメールが沢山きていた。

 

任務やら学業やらで完全に忘れてしまっていたため、一方通行状態になっていた。

 

それでも、甚爾はあの時の約束を律儀にずーとしているらしい。

 

(…幸せそうやなぁ…)

 

割とR指定がつきそうな画像も混じってはいるが、禪院では見たことないぐらい伸び伸びとしている写真があった。

 

(…そうや、真希ちゃんと真依ちゃんは最近どうしてるんやろか扇のおじさんにいじめられてるままなんやろか…)

 

そこまで考えてハァとなる

 

(…逃げてきたって思われても仕方あらへんことしたなぁ…)

 

「うわっ、ビックリした」

 

校舎内の自動販売機の横の椅子で考え事をしていた自分に驚いて来る灰原

 

「せめて電気つけなよ、呪霊かと思った」

 

そう言って廊下の電気をつける

 

「…しれっと失礼なこと言うんやな」

 

そう返すとあははと笑いながら「ほい」と手作りのしおりを渡して来る

 

「僕の部屋に忘れてたよ、七海も本を読むけど、こんな綺麗なの持ってるの禪院じゃないかって言ってたよ」

 

「七海君は本読むけど、途中で辞めへんからなぁ…」

 

そう言って受け取ると、灰原が隣に座って来る

 

「ガジュマルだっけ?綺麗にしおりにしてて凄いよね、禪院さんがやったの?」

 

「まぁ俺やな、実家いた時に従姉妹の女の子からもらったんや、最初は草ボーボーな状態から渡されたからなんとかしおりにしたんやけど、悟君に見られたら『女々しい』とか言われたわ」

 

「五条先輩はデリカシーがないから気にしない方が良いよ!」

 

「割と灰原君も遠慮ないんやな」

 

「で、その従妹の女の子と仲良いの?」

 

「どうなんやろ、俺は可愛い従妹やと思ってたけど、向こうはどう思ってるかさっぱりやな、灰原君は妹おるん?」

 

「いるよ、歳は離れてるけど、可愛いもんさ」

 

そう言いながらジュースを飲む

 

「歳離れとると可愛くないとか言うけど」

 

「そんなこと…」

 

ハッと我に返った灰原は咳払いし

 

「人それぞれだよ!!話関係ないけど、夏油先輩からゲーム貰ったんだ!三人で遊べるから一緒に遊ぼう」

 

そう言って「早く早く」と言われる

 

(…話逸らされた…まぁ、兄達に命狙われるって普通やないしな)

 

それに麻痺した自分はイカれたのだろう

 

がちゃんとゴミ箱に空き缶を捨てると、灰原の後ろを着いて行く

 

「真夜中やで灰原君」

 

 

 

 

 

 

ー翌日、校庭にて

 

「げっ、お前帰省すんの?ありえねぇ〜」

 

高専に来て早数ヶ月、夏の前には学生達は帰省する許可が降りる

 

「あの酔っ払いから帰って来いってうるさいんや、当主になる引き継ぎとかさせたい言うて、そういう悟君は帰って来いって言われへんの?」

 

「言われても無視してる、俺最強だから引き継ぎとかいらねぇだろ」

 

「社会をホンマ舐め腐っとるなぁ」

 

「どの立場から話してんの?七海みてぇ」

 

「お土産は八橋頼むわ、半年分」

 

家入からの言葉に『僕も食べたい』と灰原も手を挙げる

 

「七海君と灰原君と家入先輩には買ってくるわ」

 

「私も食べたいな」

 

「夏油先輩には2年分買うわ」

 

「何その新手の嫌がらせ」

 

「ねぇ、俺にも買って来いよ後輩」

 

「悟君は自分で買いや、てか、京都の分家に頼めばええやん」

 

そう言うと悟は足をバタバタさせながら

 

「何入ってるかわかんねぇじゃん」

 

「血とか髪の毛ならまだええ方やん」

 

「微妙にネタにしづらいの辞めてくれない?」

 

家入が「どこのヤンデレ彼女だよ」とツッコミを入れる

 

「悟ー、傑!!」

 

夜蛾からの言葉に「はーい」と二人が返事してそちらに行く

 

家入は「暑い」と言って校舎の中に入って行く

 

「女の子って東京のお土産やと何がええと思う?」

 

そう二人に聞くと「うーん。東京でしか手に入らないお土産が良いよね」と灰原が悩みながら七海が提案してくれる

 

一通り聞いた後、荷物を軽くまとめて正門前に行くと、禪院家が用意した補助監督が出迎えて来る

 

京都に帰る景色を眺めながらため息をつく

 

(…星漿体護衛任務もいつ来るか分からへんし、今の所甚爾君からのメールは途絶えてへんし…大丈夫やと思いたいけど…)

 

禪院直哉が東京校に行くというイレギュラーが発生してしまったから何かが変わってしまったのかもしれない

 

甚爾じゃない第三者が介入するのだけは本当に避けたかった。

 

だからこそ、禪院家に戻って天の逆鉾のような呪具がないか探したいのもあった。

 

(…それに…)

 

真依と真希がどうなっているのかも、知りたかった。

 

(…じゃなかったらあんな家戻りたいとは思わんわな…)

 

『お前なんか生まれてきたから親父は俺を見なくなった』

『なんで死んでくれなかったんだ』

『直哉が生まれて来て、よかった…』

 

怒り、憎悪、悲嘆

 

兄達が向けて来るそう言う感情を見たくもなかった

 

唯一手放しで尊敬出来た兄は別の兄に虐め殺されたようなものだった。

 

『直哉さんはどうして、わたしに構ってくれるの?』

 

そう言って玉犬を撫で繰り回す真依を思い出す

 

『お前なんかには一生分かりゃしねぇよ、かちぐみレースにのってるお前なんかに』

 

真希の言葉にしおりを眺める

 

『真希と真依を気にかけるのは勝手だが、適切な距離を保て、お前が将来当主になったときアレらは荷物だ』

 

舌打ちしたくなる気持ちを堪える

 

ただ、可愛い従妹を守りたいと言うのだけではダメなのだろうか

 

誰かの悪口を聞かない家にしたいと願うのはダメなのだろうか

 

 




【禪院直哉との関係性】

灰原雄
親友の一人、割と容赦のない物言いが好き
呪術世界にはいない明るい性格に救われてる部分もある。強くなる理由の一つで灰原の死を変えたいと思ってる

七海建人
親友の一人、生真面目人間2
五条悟が夏油に絡むみたいな感じで絡んでる。平たく言えばストッパー
七海の実家によく遊びに行ってる。
七海は『育ちは良いけど、口が悪すぎる』とよく叱ってる

五条悟
信用はしているが尊敬はしてない。
御三家身内ネタでよく盛り上がってる。が、禪院家のクソさに『え?そんなひどいの…?』と引いてる

夏油傑
生真面目人間1、精神サポートしたいなぁと思ってるけど、自分に余裕がないから出来ないでいる。まぁ最終手段は禪院家に2ヶ月ぐらい招待しようかなと思ってる

家入硝子
手放しで尊敬出来る先輩。反転術式のやり方とか教わってるけど、理解できてない

歌姫
まだ登場させてないけど『煽るの超楽しい』
歌姫からは『なんで御三家こんなクソ野郎しかいないの』とか思われてる
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