仲魔やスキルはメガテン3以外にも出そうと思います。
※9月12日14:40に加筆修正しました。
某日、魔界と化したトウキョウの最も高い場所であるカグツチ塔の最上階にて一人の少年が仲魔と共に創世を賭けて戦っている。
─ジャッ!
少年が渾身の一撃を目の前の敵に命中させた。敵──カグツチは言葉を発する。
『愚かな・・・・・・』
カグツチは嘆く。
『コトワリ無く我が力を解放したとて、何の救いがあろうか・・・・・・お前は再び、新たな苦しみの国を生み出すのだ・・・・・・』
カグツチは言葉を絞り出す。
『おお・・・・・・悪魔よ・・・・・・人よ・・・・・・』
その言葉を最後にカグツチの光が大きく拡散して丸くなったトウキョウを包み込んだ。
悪魔になった少年──
「あなたは・・・ごめんなさい、関係の無いあなたを巻き込んでしまいました」
少女は謝罪する。しかし今までの過ごしてきた地獄の経験から彼はいたって冷静だ。逆に少年は問う。
─構わないよ。
「えっと・・・それでは、あなたの隣にいる先生を助けてくれますか?」
─いいよ
─僕は魔人 人修羅。今後ともよろしく、先生
「ああ・・・」
互いに握手して人間と悪魔の契約が成立した瞬間、互いに瞼が重くなって──
─っ!
少年は爆音と共にキヴォトスのとあるマンションの屋上にて目覚めた。音の発生元にマンションの柵から頭を出すとそこには戦車が砲撃をしている。砲身の先にはついさっき電車で契約した先生と4人の少女がいる。しはマガツヒを体中に巡らせる。
─・・・・・・?これは・・・成程
違和感を感じた人修羅はキヴォトスに来たことで戦闘の感覚が変更されたことを察して適応を開始する。
─
「っ!?何か上から来ます!」
─ジャッ!
マンションの屋上から飛び降りスキルを発動させる。それに気づいた先生の味方の少女から声が出る。その同時に【ヒートウェーブ】が炸裂した。人修羅はかなり手加減したが戦車は10メートル吹っ飛んだ。後ろの先生達が巻き込まないように手加減したのは幸いだったが、警戒されているようだ。
「巡航戦車があんなに!?何者ですか!」
「彼は・・・」
「知り合い・・・ですか?」
─君達に戦意は無い。僕は先生の味方だ。
人修羅は魔力の剣を解いて両手を挙げながら近づく。先生の周りの少女が警戒するように銃を構えられるが、先生に止められる。拳が届く位近づく。人修羅は挨拶する。
「は、裸っ!?」
─また会ったね先生。魔人 人修羅。契約に則って、あなたの指揮下に入るよ。今後ともよろしく
「自己紹介するのはいいけど、服はどうしたの?」
─この姿になって以来、一回も服を着たことは無いよ
『・・・・・・』
人修羅の上半身を見て少女達は顔を赤らめて顔を背ける。そのうちの一人が冷静になって人修羅に問いかける。
「指揮下に入るってことは・・・敵ではないってことね」
─そういうことだから
髪が青のツインテールの少女が問いに人修羅は回答する。
「戦車が吹っ飛ばされたのを見た不良達は既に撤退しているようです。これならシャーレに入れますね」
メガネの少女が周りの状況を話してくれた。それを聞いた先生は吹き飛ばされた戦車を見る。
「結構飛ばされたけど中の生徒は無事かな?」
「流石にヘイローを持つものでも気絶はしていると思います」
黒髪の少女は戦車に乗っている生徒の心配している先生の疑問に返答する。
「何はともあれ、シャーレに到着ね」
「そうだね。リン、聞こえる?」
『はい。こちらも制圧が完了したのを確認しました・・・が、そこにいる彼については後で聞きましょう。今は先生はシャーレの地下室に向かってください。話はそこで』
先生がリンとの通信を終えて協力してくれた少女にお礼を言う。
「それじゃあ行ってくるよ」
─待って先生、【
「そうなの?・・・うん。ありがとう、人修羅」
先生はそう言ってシャーレに入って行った。それを見届けた生徒達はシンに目を向ける。
「質問だけど、人修羅・・・だっけ?あなたはどこから来たの?あ、私はミレニアムの早瀬ユウカよ。よろしく」
「トリニティの正義実行委員の羽川ハスミです」
「同じくトリニティ自警団の守月スズミです」
「ゲヘナ学園、風紀委員会の火宮チナツです。よろしくお願いします」
─うん、こちらこそ今後もよろしく。それで質問の答えだけど、これは長く説明することになるけど・・・実はね
自己紹介をした少女達に人修羅は質問されたことを嘘偽り無く答える。日常の終わりと非日常の始まりから苦楽を共にした仲魔達との旅、そしてカグツチ塔最上階までの決戦をなるべく省略しながら話した。
─・・・・・・最終的にカグツチの力を解放することができて自由の世界を作れたと思うんだけど・・・解放した瞬間ここに来てた
少し長すぎたかと思った人修羅だが、ちゃんと聞いてくれた目の前の少女達は暗い顔をしていた。
「その・・・苦労してたのね。ごめんね?話してて辛くなかった?」
─辛くなかったと言えば嘘になるけど、大丈夫。僕には自由の世界は取り戻せている確信がある。
そう言って穏やかに笑うシンに4人はつられて笑った。その瞬間シャーレの扉から少女達のそれぞれのポケットからピロンと音が鳴った。
「サンクトゥムタワーの奪還が完了したみたいですね」
─サンクトゥムタワー?
「人修羅さんはさっきキヴォトスに来たからサンクトゥムタワーを知らないんですね」
チナツがシンにサンクトゥムタワーについて説明した。それはこのキヴォトスの中心部でついさっきまで機能停止していて各地で混乱が起こっていたらしい。説明が終えると同時に先生が出てくる。
─お疲れ、先生。無事だったようだね
「皆、ありがとう。今日はとっても助かったよ」
「それじゃあ、今日はこれで解散かしら?」
─ちょっと待ってほしいな
『?』
人修羅の呼びかけに疑問符を浮かべる先生達。人修羅は改めて己の人としての名前を告げる。
─僕の名前は間薙シン。“人修羅”は悪魔となったこの姿の呼称だから、人の名前を名乗りたくてね・・・改めて、今後ともよろしく
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