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キヴォトスに来てから翌日、シンは連邦生徒会から生活に必要な物質を支給された。着替えはズボンだけで十分だと考えたシンだが、ここは秩序のある世界。あの時の混沌とした魔界ではないので服は必要だと思い受け取ったのだが、問題があった。
─後頭部の角が邪魔だなぁ・・・
「あ、そのことなんだけど、ユウカからミレニアムに所属している中で服を作れる生徒にシンの服を頼んだって聞いたよ」
─昨日の写真の件、そういうことだったんですね
昨日の解散前に人としての名前を名乗ったシンは解散する前にユウカから写真を要求されたのだ。シンは何も気にせず構わないと言ったため、ユウカにあらゆる角度から写真を撮られた。そのことを思い出したシンは得心を得た。ちなみにシンはスマホの事を知らない故に、この世界特有のカメラだと勘違いしている。
「先生、いらっしゃいますか?」
「噂をすればだね・・・後ろの子がユウカの言っていた生徒?」
ユウカの後ろには垂れた犬耳の少女がいる。その手にはダンボール箱を持っている。
「・・・はじめまして、猫塚ヒビキです。よろしく・・・」
「うん。よろしくね、ヒビキ」
─間薙シンです。今後ともよろしく
ヒビキは
─うん・・・いい感じだよ。ありがとう、ヒビキさん
「ううん。これもマイスターの仕事だから」
「請求はシャーレに要求するからね」
─待ってくれ、キヴォトスの通貨は持ってないけど、僕だって対価は渡せるからね?
そう言ってシンは魔界で手に入れた宝石を取り出す。手のひらに現れた
─はい
「いや、はい。じゃないわよ?!」
─大丈夫ですよ。他にも宝石はまだ全然ありますから
そう言って宝石を差し出すシンにそこまでのことをしたのかとヒビキは困惑する。そこにユウカはシンに提案する。
「シン、着替え数着だけで宝石を差し出すのは流石に対価が釣り合わないわ。だから、マイスターであるヒビキに何か作ってもらうべきだわ」
「うん、そうだね。シン、私は機械関係であればなんだって作れる。宝石の対価として何か欲しいのを作らせてよ」
そう言われてシンは何が必要か思案する。シンは案外すぐに思いついた。
─手加減用の銃が2丁欲しい。
「わかったよ。どんな銃が欲しいの?」
ヒビキの質問にシンはニヤリと笑う。シンは子供のように笑いながら自身の要望を話す。
─ヘイロー持ちを一撃で気絶できる威力の黒い銃と牽制用として連射性能の高い白い銃がいいです
「黒の高威力に白の連射ね、わかったよ。ミレニアムに戻ったらすぐに取り掛かる」
─あっ、最後にもう一つ・・・
「何?」
─僕は悪魔だから・・・両方とも、悪魔にしか扱えない凶悪なモノでお願いします
「・・・ふふっ、任せて」
そう言って差し出された宝石を受け取ったヒビキはシャーレの仕事部屋から退出した。それを見届けた先生がシンに問いかける。
「性能はともかく、色にも拘っていたけど何か理由があるの?」
─
先生の質問にシンは笑いながら自身と二度戦った誇り高きデビルハンターを思い出す。創世が為されたあの世界でどうしているだろうとシンは考える。彼はあからさまに日本人じゃないから、自分の国に帰って好きなものでも食べていることだろう。
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