英傑神の旅路をここに   作:くらんもち

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6話

「さて、そろそろ行きましょうか。」

 

しばらくの休息の後、ハルが立ち上がる。

 

「そうだね、頑張ろう!」

 

「はい!先輩!」

 

「よーっし、俺も頑張っていきますかね!」

 

「へっ、賑やかなこった。」

 

スケルトンをなぎ倒し、着いたのは寺だった。

 

「セイバーはここ?」

 

「その通りだ藤丸。ついでに大聖杯もここにある。ちぃとばかし入り組んでんで、はぐれないようにな。」

 

「おっけー!」

 

「これは……、天然の洞窟のように見えますが、これも元から冬木の街にあったものですか?」

 

「でしょうね。これは半天然、半人工よ。魔術師が長い年月をかけて拡げた地下工房です。」

 

「ここには龍脈がありますから、それでしょうね。」

 

「ハル、分かるの?」

 

「はい。僕はこれでも魔術師の端くれなんですよ。」

 

「よく言うわ……。投影魔術を始めとした多くの魔術は、貴女の発明でしょうに。」

 

「あはは、あんなのただの偶然です。永い年月生きてると、そういうのも沢山ありますから。」

 

「もう……。」

 

「諦めな、嬢ちゃん。我が兄弟子はこういうヤツだ。」

 

「……それはともかく、キャスター。大事なことを忘れてたわ。セイバーの真名は知っているの?何度か戦っているような口振りだったけど。」

 

「ああ、知ってる。ヤツの宝具を食らえば誰だって真名に辿り着くからな。他のサーヴァントが倒されたのも、ヤツの宝具があまりに強力だったからだ。」

 

「強力な宝具……ですか。それはどういう?」

 

「王を選定する剣の二振り目。

おまえさんたちの時代において最も有名な聖剣。」

 

「……その真名()約束された勝利の剣(エクスカリバー)。」

 

「騎士の王と誉れ高きアーサー王の剣だ。」

 

「!?」

 

「アーチャーのサーヴァント……!」

 

「おう、言ってる側から信奉者の登場だ。相変わらず聖剣使いを護ってんのか、テメエは。」

 

「信奉者になった覚えはないがね。つまらん来客を追い返す程度の仕事はするさ。」

 

「彼は……?」

 

「どしたの、ハル。」

 

「……僕は彼を知りません。それ即ち、彼は()()()()()()()()()。」

 

「ようは門番じゃねえか。何からセイバーを守っているかは知らねえが、ここらで決着つけようや。永遠終わらないゲームなんざ退屈だろう?良しにつけ悪しきにつけ駒を先に進ませないとな?」

 

「……やはり貴様とは相容れん。」

 

「さあ、いけよ藤丸!セイバーを頼むぞ!」

 

「やらせると思うか!」

 

「ここは彼に任せましょう。さあ、こっちです!」

 

「ごめんね、お願い、キャスター!」

 

「おうさ!」

 

少年少女達は、仄暗き洞窟を駆け抜けてゆく。

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