英傑神の旅路をここに   作:くらんもち

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気が向いたので連続投稿です。しばらく続くかと。
一々解説入れるのが面倒になりました。実際の伝説や神話との齟齬は全てこの小説オンリーということでお願いします。


7話

彼らが辿り着いたのは、どこか広大な広場だった。

 

「これが大聖杯……、超抜級の魔力炉心じゃない……。なんで極東の島国にこんなものがあるのよ……。」

 

『資料によると、制作はアインツベルンという錬金術の大家だそうです。魔術協会に属さない、ホムンクルスだけで構成された一族のようですが。』

 

「お話はどうかそこまでに。

……さてと。待たせたね、アーサー。」

 

「貴卿は、ハル……!?」

 

「反転……、いや、隠れた一面が浮き出たか。君にそんなところがあるのは知っていたが、まさかサーヴァントになってそこが強調されるとは思わなんだ。」

 

「……私も、まさか貴方と再び(まみ)えることになろうとは。ふ、運命とは分からないものですね、我が師よ。」

 

『狐神ハルが、アーサー王の師だって!?そんな記述はどこにもないぞ!?』

 

「僕が頼んだのですよ。僕のことは記録に残さぬようにと。なんだったら、最初期、ほんの一瞬だけではありますが、円卓に座ったことも。まあ、暫定的なものでしたから、騎士達が揃えばさっさと退散しましたよ。……まあ、人の口に戸は立てられぬとはよく言ったもので。僕の存在はアーサー王伝説に残ってしまいましたが。」

 

「……懐かしい宝具を持ちし名も知れぬ少女よ。構えるがいい。その護りが真実のものか、見定めてやる。」

 

「彼女は華奢ですが、魔力でぶちかましてきます。どうかお気を付けて。」

 

「ロケットの擬人化のようなものですね。理解しました。マシュ・キリエライト、出撃します!」

 

「──卑王鉄槌、虚構は反転する。光を呑め!

約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)』!!」

 

総てを呑み込む、闇の極光が、彼女らを喰らわんと接近する。そんな暴威(ヒカリ)を前に、盾を手にして屹立する少女が1人。

 

「──宝具、展開します!」

 

盾は再び白亜の城壁の一部を映し、闇を受け止める。しかし、やはり劣勢。じりじりと押されていく。

 

「藤丸!令呪を以て命じなさい!」

 

「令呪を以て命ずる。──護って、マシュ!」

 

「はい!マスター!

はぁああああああああああああっ!!!!」

 

──盾は、主の命により、屈することなく、苛烈にすぎる攻撃を、受け止めきった。

 

「──ふ。知らず、私も力が緩んでいたらしい。最後の最後で手を止めるとは。」

 

彼女(セイバー)は、己が死を悟っていた。なぜなら。

 

「集いしは人類(ヒト)の希望、永久(とわ)に煌めく、幻想(ユメ)の証!」

 

最強の剣士が、(宝具)を掲げていたのだから。




???

ランク A+++

種別 対界宝具

レンジ 1〜999

最大捕捉 1億人

かつて彼が持っていた聖剣の一撃を再現するもの。この世界のアーサー王伝説において、彼は星の命により、来るべき時まで聖剣を担い、守護する役目を負っていた。とある王が持つ聖剣は、彼が贈ったものである。しかし同一の剣とはいえ、彼の持つ魔力量、回路はかの王を遥かに凌駕していたため、王が持った時よりランクが上昇し、文字通り桁が違う一撃を放つ。
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