キヴォトスに転生したので幼なじみの聖園ミカを幸せにする話   作:グリムリーパーRS

10 / 29
原作再現(原作)

転ミカ10話

―数時間前

 

 定期テストを無事パスした私は校舎の屋上から正実がドンパチやっているのを見ていた。

「ゲームのテキストですごいことはわかってたけど戦闘を知って実際に見るとすごいことしてるなぁ。」

 正実を相手に大立ち回りをしているのはトリニティ2年生の白洲アズサ。

決して正実のレベルが低いわけでは無いのだが、アズサのレベルが違う。

 

 戦況に応じて対応を変える柔軟さ、その行動の合理性。おまけに状況の予測にも長けていて、トラップで混乱した正実の行動を正確に予測してバッサバッサとなぎ倒していく。

資源不足でようやく制圧できたのに充分すぎるほど納得できた。

「これがアリウス、か。」

 

 アリウス分校。その実態はこの世界に転生してきてから今までの間調べても全く出てこなかった。

 トリニティ上層部による情報操作にアリウス自体の隠蔽もあり詳細が世間に露出することが無いのだろう。

そのため、アリウスに関してはブルアカのゲーム内で語られていること以外は全くわからない。

 とはいえそこで語られている事から過酷な環境であったことは十二分にわかる。

 

「...いつか助けに行くから。」

 基本的に、アリウスの生徒たちも被害者の1人だ。ゲマトリアのベアトリーチェによって間違った思想を植え付けられているだけなのだから。

 これからアリウスによって被害を受ける一般のトリニティ生では絶対に彼女たちを救うという考えは出ない。

 わかってはいたがやらなきゃいけないことが

「多すぎ〜...。」

......でも

 

 

私にしか出来ない、からね。

 

 

 そうつぶやき、水着で連行されていく少女を横目に屋上から降り、仕事をしに図書館へと向かった。

 

―現在

 

 「私は結リエルといいます。補習授業部の事でお話ししたいことがあります。」

 仕事を終えた私は大急ぎで人を探した。その姿から意図せずとも目立つ為すぐに見つかった。

“はじめまして。補習授業部の事というのは?”

 先生。前世では私の写し身であり、物語の主人公だった人。

「そうですね...。立ち話もなんですし、先生さえよろしければ近くのカフェでお話するというのはどうでしょう。」

“うん、構わないよ。”

「なら、早速向かいましょう。いいお店知ってるんです。」

 

 ハスミから教えてもらったお店に入り注文を済ませると早速本題を切り出す。

「さて、お話なんですが私に補習授業部での先生のお手伝いをさせていただきたいのです。勉強はできる方ではありますし、私は図書委員なので勉強に役立つ本や書類を用意できると思いまして。」

“なるほど。”

“1つだけ聞いてもいいかな”

“どうして補習授業部の事を知っているの?”

 なるほど、そうきたか。

「私はナギサとミカと仲がいいので情報を手に入れやすいんです。それに、比較的急に決まったものらしいで先生の負担になるのではないかと思いまして。」

 

“なるほど、事情はわかったよ。 でも負担には思ってないかな。”

 

 

“私はみんなの力になりたいからね。”

 

 

 

 

 先生の頭先生な発言を聞いた翌日、私は補習授業が行われる教室に来ていた。

 

「えーと。先生、そちらの方は?」

 

 そう話すのは補習授業部 阿慈谷ヒフミ。

補習授業部の部長であり、エデン条約編1〜3章のキーパーソンだ。

 

「しっかり話すのは初めてだったね。私は結リエル。今回の話を聞いて何か力になれないかと思って参加させてもらったの。」

「あ、もしかして図書委員会副委員長の...」

「うん、そうだよ。」

「ならここに並んでる参考書は...」

「私が持ってきたよ。補習授業部の名前で借りてあるから好きなだけ使っていいよ。それにわからないところがあれば私にも遠慮なく聞いてもらってもいいからね。」

 

 そう話すとヒフミは目を輝かせながら周りのメンバーの方を向く。

「皆さん聞きましたか!?3年生の先輩が参考書を用意してくださって、更にはご指導いただけるとのことです!!」

「そんなにすごいことなのか?ヒフミ。」とアズサ。

 

「もちろんです!図書委員会の副委員長さんですよ!?きっとかなり勉強ができるはずです!そんなお方のご指導に加えて直々に選んでくださった参考書!これはもう不合格になる要素がありません!!1次試験で合格しないと合宿をしなければいけなかったのですが...これならその心配も必要ありませんね!!!!」

 

 持ち上げ過ぎな気もするが楽しそうなのでいいかと考える。

ふと、残り2人を見てみると

「ヒフミちゃんは張り切っていますねぇ。」とニコニコしているハナコに対してジッと私のことを見つめているコハル。

 目があったことに気がつくと、慌てて目をそらした。

やっぱり警戒されちゃってるかぁ...。

 

 

 

 

 

「ハナコ、これは何?」

「これは古代語を重訳したものですね。原文を理解するには辞書が無いと......ちょうどリエルさんが辞書を持ってきてくださっているのでそれを...。」

 と辞書を持ってこようとするハナコに...。

「ああ、なるほど。なら、これはおそらく『Gaudium et Spes』......喜びと希望、か。」

「えっと......はい。そうみたいですね。これは第2回公会議における......いえそれよりも、アズサちゃんは古代語が読めるんですね?」

「ああ、昔習った。」

 

 そんなやりとりを聞いているとふいにコハルが話しかけてきた。

「...私は認めないから。」

「何を認めないの?」

「ア、アンタのことよ!ツルギ委員長と仲がいいみたいだけど...と、とにかく!絶対認めないから!」

「それは別にいいけれど...。ちなみに、今見てるページは今回の範囲じゃないよ?」

「えっ、うそっ!?や、ちが......っ!し、知ってるし!今回の範囲は余裕だから先のところを予習してただけ!」

「あはは...。」

 

 そしてコハルは一通り慌てふためいた後、いろいろ話し始めた。

要約すると、

『私は飛び級のために2年生用のテストを受けてたから本当の実力はこんなもんじゃない!』

とのこと。

 うん、原作通りだ。

 

そして1次試験当日―

 

「.....っ。」

「うぅ......。」

「ふふっ。」

「......。」

“みんな、落ち着いて頑張ってね。”

「ここまで頑張ってきたみんなならきっとできるよ。」

「え、エリートの力を見せてやるんだから!」

「あ、あはは......頑張ります。」

 基本は原作通りに進んでは欲しいが、できる限りのサポートはした。

さて、どうなるか。

 

 

 

 

第1次特別学力試験、結果―

 

ハナコ 2点 不合格

アズサ38点 不合格

コハル11点 不合格

ヒフミ77点  合格

 

 

 

 うん、原作通りだ。




 いつも感想、ブックマーク。そして閲覧ありがとうございます。前回のアンケートにもご協力いただけて感謝の気持ちでいっぱいです。

 無事(?)原作通り合宿をする事になった補習授業部に一安心(?)でしょうか。


そして謝罪しなければならないことが2つほどあります。

 まずリエルの武器なのですが、
「P90使ってる生徒いないし持たせたろ!サブは同じ弾薬のSMGや!」
ってノリで持たせたら『トリニティ生徒の銃は英国が関わっている』って事を知って一人で阿鼻叫喚してました。

 転生者って事で見逃していただけるととても助かります。違和感を感じている方がいらっしゃったら申し訳ございません。

 そして今回でストックしている分が底を付きました。
そのため失踪とまでは行きませんが投稿ペースが鈍化します。前回の失踪から1か月も経たずにすみません。

 今年中にもう1話の更新を目指しているので今後もどうぞよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。