キヴォトスに転生したので幼なじみの聖園ミカを幸せにする話 作:グリムリーパーRS
──A.M.10:30 正義実現委員会
「明日はついに最後の試験だな。」
「ああ、コハルならできるだろう。」
「ええ、私もそう思っています。」
そうして正実2トップ...ツルギとハスミしかいない部屋に沈黙が訪れる。
2人はコハルの事を気にしていながらも別の事も同時に考えているようだった。
「ハスミ。」
「なんですか?いえ、わかってます。リエルさんの事でしょう?」
「ああ、その通りだ。」
そういって改めてハスミに向き直る。
「私は今までの借りと恩があるから行こうと思っている。...だが、ハスミはそうじゃない。リエルは『2人の立場や正義実現委員会そのもの......2人自体を危険に晒す可能性がある』と言っていた。あなたはそこまでのリスクを負う必要は無いだろう?」
その問いかけにハスミは答える。
「そう思われるかもしれません。ですが、委員会の手伝いをしてくださったことや図書委員として私を助けてくださった事、そしてコハルの勉強を見てくださった事。副委員長として、羽川ハスミとして、この『依頼』を受けて恩返しをしたいんです。」
「そうか、なら私は止めない。」
「ありがとうございますツルギ。......それにしても大丈夫でしょうか、リエルさんは。」
彼女たちにはこう告げられていた。
『当日や前日に私との連絡がつかなくてもそのまま実行でお願いね。』
それまでもうすぐ12時間を切ろうとしているがリエルからの連絡はまだない。
「今のところわからない。だが信じるしか無いだろう。」
「......そうですね。」
「あ、ツルギ先輩にハスミ先輩。ここにいらしたんですね。」
「マシロ、どうしたのですか?」
「実はティーパーティーの方から命令があって、明日先輩方は
「ふむ、この建物で待機ですか......?」
「ハスミ。」
「はい、これが無関係とは考えられませんね。」
──同刻 ティーパーティー
「ついに明日だね☆」
「ええ、そうですね。」
「えーナギちゃんリアクションうす〜い。ナギちゃんが大好きなヒフミちゃんの進退が決まるのに〜。」
ティーパーティーの2人はいつものように語り合う。
「ミカさん。沈黙は金ともいいます。少しは思慮深い行動を心がけたらどうですか?」
「いつにも増して辛辣だよー?うーんまあでも、そうなのかもね〜。あ、そうだ。なんでリっちゃんの事を補習授業部に編入したの?」
「......本人からの希望です。それ以上でもそれ以下でもありませんよ。」
「えーほんとかなー?ナギちゃんの事だから何かあるんでしょー?ほらー。」
「いい加減にしないとまたロールケーキをぶち込みますよ!?良いんですか!?!?」
「ナギちゃんこわーい☆優しくしてー☆」
「まったく。......なにかあったのですか?」
「んー?何にもないよー?」
「いえ、...そうですか。ならば良いのですが。」
それは幼なじみだから気づいた違和感。いつものミカと、何かが違う。
「しかし大丈夫だからといって無理をしてもらっては困ります。エデン条約が近いこの時期に動けるホストが私だけになってしまっては困りますから。」
「はは、そう、だ、よね。」
「? 今なにか?」
「んーん!なんでも無い!ナギちゃんがそう言うなら今日はもう休むね。ナギちゃんも気をつけてよ?」
「はい、もちろんです。」
「あーあと。」
「沈黙は金ってやつ本当かもね。それじゃあ!」
そう言うとミカは慌ただしく去っていった。
「あれでホストが務まっているのですからすごいですね...。」
(......次はきっと私かミカさんです。手遅れになる前に決着を付けなければ。
問題はやはりリエルさんでしょう。第2次特別学力試験が失敗に終わり、第3次が決まってから今日までの間全く姿を見ていません。偶然にしては出来すぎていますね。)
(やはり考えられるのはリエルさんが裏切り者であるということ。誰よりも早く補習授業部に接触してきたのは私達の資料を盗み見て事前に知ることができたからだけで無く、最初からこのようになると知っていた...いえ、予測していたから?)
(ではなぜ私が補習授業部を設立すると考えることができたのか。もしかして私が誘導されている?背景にいる何者かに?)
「それがリエルさんかどうかは分かりませんが、本当なら早急に手を打たなければなりませんね。」
──同刻 ???????
いたい くしい からだがうごかない なんで? なんでこうなったの?
しこうが うまくまとまら ない は やく はやく いかな いと ■■が
みんなが
いか ないと は やく
だめだ もう まぶ た が
おち る
──2日前 トリニティ某所
『無事、排除できたようですね。』
通信機越しに女性の声が聞こえる。
「はい。」
『それで...どう思いますか?』
「......あのまま戦闘を続けていれば負けていたのはこちら側です。あのレベルの敵がもう複数、計画も少数には漏れている事を考慮すべきかと。」
『ふむ、なぜ少数と?』
「仮に広く知れ渡っていたとすればスパイからの連絡があるはず。それにわざわざ1人でここに来る意味が無い。」
『...分かりました。では明後日の作戦には小隊を3つ追加。そして───』
『あなた達も参加しなさい。』
──現在 トリニティ某所
「最終確認だ。私たちは
「(コクリ)」
「リーダーの言う通りに。」
「い、1度手を染めてしまったので2人目も同じはずなので、だ、大丈夫だと思います......。」
「よし、作戦開始時刻まで待機だ。」
待っていろトリニティ。
vanitas vanitatum et omnia vanitas.
いつもありがとうございます。
ついに現れたアリウススクワッド。なにやら動きがあるようですが......。
そして姿を消したリエル。一体何処に......?
エデン2章終了まで一気に駆け抜けていくつもりなので、よろしくお願いします。
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