キヴォトスに転生したので幼なじみの聖園ミカを幸せにする話 作:グリムリーパーRS
「そんなわけ無い......そんなわけ無いよ......!」
「リっちゃん......!?」
私の顔を見たミカが大きく後ずさる。
「な、んで。いきて、嘘。」
「嘘じゃないよ。本当に生きてる。」
「ち、近づかないで!!」
撃たれた弾をグロックを使って逸らす。
「い、いや!だって...だって!リっちゃんは私が──」
「ううん、死んでない。かろうじでだけど、こうして生きてる。ほら。」
眼の前までたどり着いて、ミカの手を、私の胸に当てる。
私の心臓が動いてることを確認したミカは勢いよく抱きついてきた。私は優しく抱き返す。
「よか........った。っ....もう.........あえないと、うっ......おもって.........あっ.....。
からかうだけのつもりだったのに.........セイア.....っ...ちゃんを、......っ............。それにっ.........私が.......ちかくに、.........いたからっ............リっちゃんも........ヒグッ、いなくなちゃったと.........おもって.....。」
「ううん、私が悪いの。ずっとナギサと一緒に注意してくれてたのに、勝手な事して、勝手に死にかけて。ミカの事、傷つけてごめん、ごめんね。本当にごめん。」
ほんとうだよぉ。と顔をうずめて泣きじゃくるミカの背中をさする。
少しそうしていた後、
「こんな事はさ、私は言えないけれど、私はミカの事大好きだし、大切に思ってる。きっとセイアも。だから、なにかあったら頼ってほしいな。」
さする手を止めて強く、でも優しく抱きしめる。
「私はミカと一緒なら地獄にだってついていくつもりだから。」
私の腕の中でうん。と聞こえた気がした。
「リエル。」
「大丈夫なんですか?」
「......アズサちゃん、ヒフミちゃん。うん、大丈夫。ごめんね、心配かけて。」
「それはいいのですが......。」
「どう見ても大丈夫じゃないでしょそれ......!」
ハナコもコハルも心配性だなぁ......。って、
「思ったより服が真っ赤......。」
“気づいて無かったの!?”
目が覚めてから直ぐ来たから全く気づかなかった......。
「あー、まぁ終わったら直ぐに救護騎士団に行くよ。」
「なにがっ終わったらだ...。」
倒れていたアリウスがどんどんと立ち上がる。
「っ!回復したかっ!」
「あうぅ...私はもう......。」
「大丈夫。......あなた達の指揮官はこの通り腕の中。ここは大人しく撤退してもらえるかな?」
「そういうのは優勢の側が言うものだ。」
これは不味いな。
「ごめん、止められなかった。私は、戦闘参加は無理だと思う。」
「......私が行く。」
「ミカ!?」
「今動けるのは私だけだから。それに、これくらいしないと私は...。」
「その必要はありません。」
っ!その声は!
「サクラコさん!」
「初めましてシャーレの先生。私は歌住サクラコ。シスターフッドの3年生です。」
「サクラコさん、大丈夫なのですか?」
「はい、ハナコさん。少し押されはしましたが全員無事です。この場は任せていただければと。......貴方方の指揮官は我々が捕縛しました!降参か撤退か選択してください!」
「......うん、みんな、もう戦わなくていいよ。」
サクラコとミカの言葉を皮切りにアリウスが撤退していく。
「リエルさん、ミカさんの身柄をこちらに。」
「はい。......ミカ。」
「うん.........。あ、その前に正義実現委員会とかに連絡を出さないと。」
「それに関しては私達の方で動かさせてもらいました。......あなたをこれからクーデターを起こしたとして正義実現委員会に身柄を───」
「自分でわかってるから大丈夫だよ。ねぇ、リっちゃん。」
「なに?」
「無理はしちゃ駄目だからね。」
「ははっ。うん、心に刻むよ。」
「約束だからね。」
そういって離れていくところにハナコが。
「ミカさん!セイアちゃんは救護騎士団によって保護されています!意識はまだ戻っていないみたいですが......生きています!!!」
「うん、そっか。......ありがとうね。」
「ご無事でしたか。リエルさん。」
あ、私が用意した普通の制服着てくれてる。ありがたや。
「あ、ハスミさん。すみません、そしてありがとうございます。」
私がそう口にすると、
「いえ、大切な友人からの頼まれ事ですので。」
「あぁ。それに無事で何よりだ。」
「ツルギ...!」
誰かの足を持って、それをを引きずりながらツルギが来る。
“2人とも、大丈夫なの”
「はい、相手が撤退しだしたので離脱してきました。」
「なかなか骨があった。」
うーんツルギが嬉しそう。やっぱ2人に連絡したのは正解だったな。
「救護騎士団の皆さんがもう少しで到着するそうです。」
「ありがとうございます。......みんなは手当てを受けたらテストか。」
「......あーっ!!そうでした!!」
「まあまあ、これから復習もできるし。あ、ここの冷蔵庫に妖怪MAXあるから持ってっていいよ。」
......。
「そんな不評?」
まあいいや。
「万事解決とは全然いかないけどキリは付いたね。」
さーて、これからどうするか。
これから合格するであろう補習授業部に、
誰かの足を持ったツルギ、
原作より早く関わったアリウススクワッドに、
......ミカ。
今まで以上に考えないとなぁ。
ん?
「ツルギ?それ...って?」
「これか?逃げようとしていた敵を1人捕まえた。」
......わーお。
「......あー、正実に任せるよ。当然か。」
本当にこれからどうするかなぁ。......あれ?
「リエルさん?」
「どうしたんだ?」
「い、いや。あ、たまが、ゆれ。」
“リエル!?“
“リエルは大丈夫なの?”
先生は救護騎士団の生徒...鷲見セリナにリエルの様態を聞く。
「はい、詳しい事はここではわかりませんが疲労で気絶しているだけのようです。」
一気に場の空気が緩む。
「皆さんも大丈夫そうなのでこれから試験を受けに行ってもらっても大丈夫ですよ。」
“良かった”
「先生、みんな。リエルが無事で喜んでいるところにすまないが今から走って会場に向かわないと間に合わない。」
「えっ!?」
各々時間を確認すると7時50分。
“本当だ!セリナ、みんな、ありがとうね!”
それぞれが礼を言って試験会場に走っていく。
「青春ですね〜。」
「セリナちゃんもでしょ?」
「あ、リエルさん!いつから?」
「今起きたところだよ。いてて、応急手当もしてくれたみたいだし私はナギサの様子を見に......セリナさん?なんで腕を掴むのですか?」
「いくら動けるからと言ってこれ以上の活動は許可できません!!強制搬送です!!!!」
「ほんと!?まってナギサだけは」
「駄目です!!!」
そうしてリエルはセリナに運ばれていく。
リエルの検査が終わる頃には試験の結果が出ていた。
第3次特別学力試験、結果―
ハナコ 100点 合格
アズサ 94点 合格
コハル 90点 合格
ヒフミ 98点 合格
補習授業部の解散が決定した!!
あれから数日、
「今回の事はなんと言えば良いか...。」
私たちはナギサのお茶会に招待されていた。
「いいよいいよ、事態が事態だったんだし。」
「リエルさんは迷惑をかけた側でもあるのでは?」
「ごめんなさい。」
私は全身に包帯を巻いた状態で参加してる。イメージとしてはパヴァーヌ2章ラストのネルとトキみたいな感じだね。
一応昨日退院になったからある程度は動いていいけど戦闘はしちゃダメだと。
「リエルさんは入院中何をしてたんですか?」
「読書がメインかな。」
入院中はもちろん動けないのでシミコに本を持ってきて貰ってたのだ。
「読んだ中で特に面白かったのはこの2冊、真っ坂様さんの『少女はなぜ敬愛する教師を殺したのか』と
「いえ、私は...。」
「そう、ヒフミちゃんは?」
「あはは......機会があればまた読んでみますね。」
──『あはは......えっと、それなりに楽しかったですよ。ナギサ様とのお友達ごっこ。』──
あ、目に見えて動揺したwwwww
ごめんナギサwwwwwwwwさすがに面白いwwwwwwwwww
ダメだwwwwww笑うなwwwwwww
「大丈夫?ナギサ。」
──『長い間ニヤけるのを我慢するのが大変だったよ、ナギサ。ずっと気づかないもんだからさ、いい暇つぶしにはなったよ。』──
「わ。」
わ?
「わァ..............あっ....わぁ.......」
「ナギサ様!?!?」
「泣いちゃった!?!?」
なんで!?私も地雷になってる!?!?ナンデドウシテ!?
なるほど。そっちのルートに行ったのか。ならひとまずは安心だ。
─だがリエル、
「例の爆弾で、死亡しなかったという生徒の報告が上がってきました。」
「......なんだと?」
─事態は既に、
「正義実現委員会の仲正 イチカっす!お名前を教えていただけますかね?」
「.........。」
─動き始めている。
「アコ、これは?」
「これはトリニティ生の報告書ですね。」
「そんな事はわかってる。私が言いたいのは
「ですが、真実のようです。」
「......わかった、覚えとく。.......結 リエル、ね。」
この世界は私の介入によって大きく変わってしまった。
今はどうにかなってるけどいつどこでなにが起こるかわかったものじゃない。でもそれは、ミカのために動くと決めたから。
思えば人は誰かに影響を与えないなんて不可能だ。前世の友人も私にブルアカや二次創作、転生モノを教えてくれた。
たぶんその時の経験がこの状況をもたらしてたりするのかな。それに、ずっと前から同じ事を考えてたとはね。さすが私。
そこしか思い出して無いけどこれは、これからの行動に大きな影響が出てきそう。......そうでもないか。
でも、そう思わせてくれるほど友達って大きな存在だよね。ね、ミカ。
絶対に幸せにしてみせるから。
ついに!!!!エデン1,2章終幕です!!!!!前回と今回で絶対に書きたいと思っていた部分を書くことができてすっごく嬉しいです!!!!!!!!
この後は間章を少し挟んだ後にエデン条約編【後】としてエデン3,4章を進めていきたいと思っています。
そして、それに伴って現在実施中のアンケートを4月25日の0時に締め切りたいと思います。
票数の多い順に投稿していこうと思っているので「票が1番少ないから読めない!」ということは無いので安心してください。
最後になりますが、この作品をリアルタイムで読んでくださっている方、今追いかけてくださっている方、皆さん本当にありがとうございます。
いつかたどり着く、彼女の終着点をどうかお楽しみいただけましたら幸いです。
本当にありがとうございます!!!!(最終回みたいなノリですが上記の通りまだ続きます。)
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