キヴォトスに転生したので幼なじみの聖園ミカを幸せにする話 作:グリムリーパーRS
───夜
装いをいつものオレンジパーカーからミカに選んでもらった紺色のTシャツに濃紺のマウンテンパーカー、アリスブルーのひざ丈スカートに変えて1人歩いていた。ネックレスが揺れるたびに今日の事を思い出させる。
……ミカと別れてから、いや。その前から数人に尾行されてる。
ミカを巻き込みたくなかったし、私がオレンジだって確証を与えたくなかったから反応しなかったけど.........ここまでついてきたならとっくにバレてるか。
「5、6人か。どうしたの?私のサインでも貰いに来たの?」
「......よく言うぜ。」
見立て通り物陰から7人のヘルメット団が現れてそれぞれ銃を突きつけてくる。
オレンジ狩りに参加したメンバー?いや、見たこと無いヘルメットだから、ミカが言ってた「とあるグループ」の構成員かな。
「お前が『オレンジパーカー』だろ。」
「オレンジ?私は見ての通りブルーだけど。」
「こっちは朝から尾行してんだよ。」
「そうだよ。アンタがオレンジのパーカー着てるとこハッキリ見てんだよ。」
「そもそもヘイローが同じなんだよ。逃げようとすんな。」
「あー、見える人がいたのか。ならお手上げかな。」
(キヴォトスに来てわかった事の1つにヘイローの視認ができるかどうかがある。
ヘイローの視認自体は誰にでもできる。ただその形状は前世で言うモブヘイロー型にしか見えない。けど、感受性が高いと個人個人の形が見える。(形が違う子のはね。)
感受性がそこまで高く無いけどヘイローの形が見える例外がいるみたいだけど詳細は不明。そういう子達は戦闘面で秀でていたり、特別な力があったりしたみたいだけどね。)
「単刀直入に聞くけど正体と目的は?」
「我々はオラオラヘルメット団!目的はお前の拘束だ!」
「なんのために?」
「教えるわけないだろう?」
っ!後ろから8人目!
ハイキックを回避しながら両足のレッグホルスターからグロックを抜き放ちながら周囲へ連射する。
武装は全員AR、ただ数が多くてメインウェポンを構えるヒマがない...っ!グロックすら回避の邪魔に感じる!
「流石のオレンジさんもこの人数には手も足もでねぇかぁ?」
「なんせあーし達はセイエイってやつだからな!」
「ほらほらぁ!避けるのに必死で何も言えないか!?ざまあねぇな!!」
「......ん?」
「どうした?」
「おかしくないか?ウチらがこんなけ撃ってるのに
「あ。」
そこの2人の弾幕が緩んだ一瞬の隙に肉薄する。
「クソっ!待ちやがれ!」
「ダメダ撃つナ...!味方に当たル......!」
グロックの連射で射撃を妨害し飛び上がる。
「このヘルメットは特注で特別丈グフォォッッッッッッッ。」
なにか言っていたけれど気にせずヘルメットを破壊した反動で隣のヘルメットにも蹴りを入れる。
「なんて力ポフゥウェェェェェ。」
今倒したヘルメット団のヘルメットと頭の間に手を入れて、体を強引に持ち上げて盾にする。
「卑怯だぞ!離しやがれ!」
「囲んで襲いかかるほうが卑怯だと思うけれど?」
─今だったらこんな事しなくても制圧できてるね。
「うっさい!いいからさっさと「てめぇらだなクソ野郎どもがぁぁ!!!!!!」ガホォッッ。」
ドゴォッ!!!キャスパ...リーグ? どうして今ここに...!
「私のダチ襲ったのてめぇらだろ!!!どこにやった返しやがれ!!!」
「なるほど....ね!!」
手元と近くのヘルメット団を近くのまだ立っている者にそれぞれ投げつける。
「お前.....いや、その声!オレンジパーカーだな!」
「ご明察、っと。」
仲間を投げつけたメット団を気絶させてキャスパリーグの元に寄る。
「オラァッ!2人目ぇ!...んだよ、今はそういう気分じゃねぇんだ。」
「違うよ。そもそもそっちが発端....それはいいや。とりあえず、協力しない?私達。」
「......どういう風の「作戦会議は終わりましたか?!!!!」いたのかよ。」
私達が声のした方を向くと宇沢が残り2人をのしていた。
「どっちかと言うと今からだよ。」
「いいでしょう!待ちます!」
「いや、3人でだよ?」
「え?」「は?」
「という訳で、宇沢は正義の為に。キャスパリーグは仲間の為に。私は降りかかる火の粉を振り払う為に、って感じで協力するだけの理由があると思うの。」
「なるほどな。いいぜ、私はノった!アイツら助けるのにオレンジパーカーが手を貸してくれるなんて願ってもねぇ。」
「つまりお2人は今寝ている方々とは仲間では無いということですね!」
「それ10回ぐらい説明した気がするぜ......。」
「とりあえずさっき
オラオラヘルメット団は有名なスケバンなどのスラムを根城にしている生徒を勧誘...もとい誘拐し、オラオラヘルメット団に入団
そして、キャスパリーグなどすぐに反旗を翻しそうな者は無視敵対。その中でも
「って感じだね。」
「クッソくだらねぇ理由で巻き込みやがってよ、それに仲間はずれとはなんだ、私も仲間に入れやがれってんだ。」
「絶対に許せません!早く行きましょう!」
「じゃあ行こっか。」
「よし、ここがオラオラヘルメット団の本拠地か。」
「ほんとに良かったんですか?あのままほっておいて。」
「うん、正義実現委員会に匿名で通報しておいたから。今頃回収されてると思うよ。」
そういいながら眼の前の廃工場を見据える。
ボロボロだけど人員は多く、見た目より攻略が難しそうに見える。
入るなら......
「裏口かな。」
「同じこと考えてた。......でもどうする、カタコトの話だと人質は中心に近いらしいが......。」
うん、わかってるだから
「正面突破しよっか!」
「は?」
ビギィッ!!!!ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!
無理やりシャッターをこじ開けて叫ぶ。
「ごめんくださーい!オラオラヘルメット団ってここであってますかー!?」
ちょっと幹部そうなメットが驚いた様子で大声を出す。
「はぁ!?メインシャッターは鍵かけておけって言ってるだろ!」
「か、かけてました!!」
「な、な、なら一発で鍵壊しつつ生身でシャッター持ち上げてんのかよ!?!?嘘だろ!!!つーか見張りは!?!?」
「全員倒しました!!!」
私の横にいい感じに顔を隠した宇沢が並び立つ。
「あなた達の悪事はここまでです!なぜなら!闇の中の一条の星!う「そこまでね、あとシャッターきついから早く入って。」モガモガモガモガ。」
ドォン!と音を立てながらシャッターを降ろし再び叫ぶ。
「計画は全て割れてる!今すぐ手を引くなら大人しく帰ってもいい。」
ようやく夜にふさわしいボリュームになった所でリーダーらしきメットが声を上げる。
「綺麗さっぱり手を引いたら見逃してくれんのか?」
「約束しよう。書面に残しても良い。」
「なるほどな.............お断りだぜばぁぁぁか!!!」
全員で笑い始めたけどこういう組織は決まってこういう展開するけどそういう協定でもあるのかな?
「いくら2人で見張りを全滅させてもこの人数は無理だろ。こういう出来もしねぇのに綺麗事みてぇなの言うやつ嫌いなんだよ。」
「......できるとしたら?」
「は?」
「私達2人で───」
『はぁ?なに考えてんだ!?今!アンタが裏口から入るつったんじゃねーか!?!?』
『うん。』
『んじゃどういうことだよ!!』
『......同時にする。』
『.........っ!そういうことか。』
『うん、私達が正面から入って注目を集める。脱出が完了したらこれを使って。』
『これは...スモークか。』
『そこから先は自由。頼んだよ。』
そういって私はフードを深めにかぶった。
今の私達は時間さえ稼げばいい。だけど舌戦にも限界がある......。できるだけ伸ばさないと。
「───この場を制圧できるとしたら?」
「詭弁だな。総員、こうげ──モクっ!?」
「ナイスタイミング!相手の位置は覚えてるね?いくよ!」
「はい!」
時間を稼いでいる間に覚えた敵の位置目掛けて駆け出す。少しの間は一方的に数を減らせるからここでできるだけ倒す!
「っはぁ!!」
「くっ!だが!このヘルメットは特注で特別頑zyグハァァッ!!」
どっかで聞いたことあるな。そんなに特注ヘルメット好きなんだ。
「オラオラァ!姿が見えなくても数撃ちゃ当たるだろ!!!」
「隙ありです!!!」
「クワガタッ!!!!」
「あ、後撃っていたのはお仲間さんでしたよ!」
無能な味方がうんぬんって本当なんだ。
「くそっ!ヘルメットに赤外線照射付けてねぇ!暗視で十分だとケチったツケがここで回るとかっっ!」
そこ1番削ったら駄目でしょ。道具にこそお金かけるべきだよ。しかもせっかくの特注なのに。
........なんか銃声多くない?見えてた以上に聞こえるんだけど。
っ!後ろ!
「おい!私だ!」
「ごめ!」
キャスパリーグか、でもなんでここに?
「なんでここに?って顔だな。」
「うん、てっきり逃げるものだと。」
「アンタ達のお陰でダチ助けられたんだ。んなことするわけねぇだろ。だから───」
煙幕が晴れるとそこには、
「だから、
捕まってたであろうスケバンや別グループのヘルメット団がよってたかってリーダー含むオラオラヘルメット団が袋叩きにあっている図だった。
「こんなとこに出入りしている奴らだ。そら仕返したいだろ。」
「まあそうだね。」
というかほんとにあの8人が精鋭だったんだ。いくら数が多いとはいえあっさり制圧されすぎじゃない?......私が言うことではないか。
「全部終わりましたね!」
「うん、お疲れ様。」
(宇沢かなり強いはずなのにイベントで苦戦してたのはここで頭打ちだから?いや、ツルギと戦うことができる私が恵まれてるのとまだ1年生だからか。)
「では勝負です!」
「なんでそうなンだよ。疲れたから今日はもう帰ろうぜ。それに、」
キャスパはモモトークを見せてくる。
『正義実現委員会の奴らがこっち向かってきてるのが見えた。』
「時間切れだ。」
「これは仕方ないね。」
「な、なら今度!今度会った時は必ずしてもらいますからね!!オレンジさんも!」
「チッ、しゃーねーな。」
「またいつかね。」
そう話していると向こう側から声が聞こえてくる。
「トリニティの犬がこっち向かってきてる!さっさとずらかるぞ!!」
「じゃ、行こっか。」
「「ああ!/はい!」」
「って流れで、出会って仲良くなった感じ。」
「なんというか、その。」
「すごく濃いですね。」
「言いたいことはわかるよ。」
「まあでも、仲がいい理由はすごくわかりました、ありがとうございます。」
「いーよいーよ。あ、ちなみにこれがその時の服ね。」
と、この前ミカと遊びに行ったときの写真を見せる。
「......あれ?かなり戦ったのに全然傷ついてないですね。」
「だって全部回避してるからね。」
「......全部躱してるみたいな事を言っていましたが本当にそうだとは......。」
まあ状況が状況だし、ミカに選んでもらった服を傷つけるわけにはいかないしね。
「今日はありがとうございました。」
「いやいや。お礼を言うのは私の方だよ。ごちそうさまです。」
スズミにお礼を言うと、なにか思い至ったかのような顔をし始める。
「どうしたの?」
「いえ、今のリエルさんなら単独で工場を制圧できそうだと思ったので。」
「いやぁ、人質もいたし流石に厳しいと思うよ......?」
────これより数日後、リエルはミカに贈る誕生日プレゼントの為にオラオラヘルメット団が占拠している工場に単騎で潜入し、人質を開放した上で制圧に成功することになる。が、リエルはまだその事を知らない。
いつも感想評価ありがとうございます!!!!本当に!!!!!
はい!ようやく過去編終わりました!
やるって言ってからどれだけ経ったっけ......。なにはともあれ次回からエデン条約編【後】に入ります。
これからもよろしくお願いします!!!!!