【完結】東京に何かが落ちたので自宅に逃げたらTSもしてたし自分が今まで集めたベルトとかが本物になってた… 作:LEIKUN0227
こっちの方が良いなという事で展開を変えております。
今後もここはこうだなと思った所はリメイク致します。
ご容赦ください。
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伊達「─行くぞ伊達ちゃん…変身。」
後藤「変身!」
メダルタンクから取り出したバースバスターを携えて、
伊達がドライバーにセルメダルを上に投げて掴む動作を挟んでから投入してレバーを2回回転させる。
後藤は動作をなるべく省いた動作でセルメダルをドライバーに装填、そしてレバーを1回のみ回転させる。
《カポンッ》という音と共にドライバーのカプセルが開き、
そこから複数のカプセルが出現、
カプセルを模した幾つものそれらが開き、
バースの装甲が出現して装着者である伊達と後藤に装着されていく。
伊達は仮面ライダーバース プロトタイプに、
後藤は仮面ライダーバースへと変身すると、
2人は婦警の方に向かって駆け出し、
道中にいた屑ヤミーの波を薙ぎ払っていく。
婦警「貴方達は…!」
伊達「後は俺達に任せて早く逃げろ!」
婦警「心配してくれてありがとうございます!…ですが、私も一端の警察官ですから…───」
と言うようなやり取りをしているのが視界端に見える。
映司「はぁっ!ふっ!」
目の前にいる男、
謎の怪物を最初に見つけた所で伸びていた警察官達を1人ずつ運んでいた。
一方俺はと言うと…
???「ふんにゅー〜〜!!…はぁ…はぁ…おっも…」
自分が出来る行動をとっていた、
要は映司が出来る限り運んできた警察官を俺が更にここから遠くまで引き摺ってという事をしていた。
助けて貰った際にダメ元で助けになるならと思って声を出したら少し間を置いて了承、そしてそのまま行動実行…という流れである。
???「オーズにならないって事は原作終了?なのは分かるけど、だとしてもスペック高くない…?」
変身せずに、サポート一辺倒なのを見るに変身出来ないと推測が出来る。
変身すれば、屑ヤミーをすぐに倒す事や、
向上した身体能力で複数の警察官をすぐに運び出せるのに変身しないというのはつまりそういう事だろう。
だとしても徒手空拳だけで屑ヤミーを何体か倒してるのは凄いのだが…
そんな事を考えていた時、2体のバースの方で動きがあった。
俺と映司が警察官達を運んでいる最中に怪物に接近し、
戦闘を仕掛けていたみたいで、
バースが扱う武装─ClAWsを使い戦っていた。
伊達の方のバース…プロトバースがドリルアームで怪物の血肉を抉りながら攻撃して、
バースがクレーンアーム、ショベルアームを併用し、
キャタピラレッグで安定して血肉を削ぐ攻撃で戦っていたのだが、
怪物がセルメダルを噴出してセルメダルの雨を降らして目眩し、
そのセルメダルは落ちて直ぐに屑ヤミーになる為、
雑兵も出しつつ牽制もしている。
更には怪物が自在に操る触手もあり、
2体のバースは苦戦を強いられていた。
伊達「ぐっ!?」
そう、苦戦を強いられていた。
それがたった今崩れてしまった。
言い換えるとするなら、
戦況が一気に変わってピンチになったと言うべきか。
伊達が怪物の触手、
雑兵の猛攻撃を喰らってしまい、
此方側…俺の家の石塀に衝突して地面に倒れ込んだ。
???「うぉおおおお!?」
伊達「グハッッ!?」
伊達はそこで勢いを失った事でこれ以上吹き飛ばずに済んだが、
ダメージが大きかったのか変身が解除されてしまう。
婦警「!大丈夫ですか!?」
屑ヤミーの相手をしていた婦警は伊達さんが変身解除した事に気が付き近づいて安否を確認するが、
幸い伊達は立ち上がれる程度のダメージだったようで、
すぐに立ち上がった。
ちなみに婦警さんは警棒を使って武力行使をしていた。
伊達「大丈夫だ…よっっ…と…」
伊達はよろけながら立ち上がると、
少し手慣れた手付きで自分が乗ってきたライドベンダーを自販機モードに変えると、
数枚のセルメダルを投入して、
クジャクやトラ、トリケラの意匠と名前がプリントされた缶、"カンドロイド"を取り出すと、それ等のプルタブを直ぐに開ける。
そもそもカンドロイドとは?と思う人も居るだろう。
ざっくばらんと説明するとカンドロイドとは、
自販機モードのライドベンダーにセルメダルを挿入する事で
購入する事が出来る購入者のサポートをするライダーガジェットの1種だ。
カンドロイドには種類があり、伊達が選んだのは、
バースのサポートが主な"トリケラカンドロイド"に
ライドベンダーと合体出来る"トラカンドロイド"、
羽攻撃でのサポートをする"クジャクカンドロイド"の3体の様だ。
伊達が全て開けると、
トラ以外のカンドロイドは後藤の方に向かい、
伊達はライドベンダーを再びバイク形態に変形させると、
ライドベンダーに乗り込んでトラカンドロイドと合体する。
『GLLLLLLAAAAAAa!!!!』
トラカンドロイドとライドベンダーの合体形態である"トライドベンダー"、
それが咆哮を上げる。
???「すげぇ…」
婦警「…」
俺と婦警は完全に空気となっていて、入る余地は無い。
トライドベンダーになったバイクを発進させて、
周りに蔓延っていた屑ヤミーを一掃すると一直線に怪物に向かった。
だが約数分と立たない内に、
戦況はバース側が負けていった。
後藤「はぁあっっ!」
『セルバースト』
後藤が胴体に新たに装着していた追加武装であるブレストキャノンから放つ必殺技、ブレストキャノンシュートを放った事で怪物が少し引いたが、
怪物は直ぐに威勢を取り戻して後藤とトライドベンダーに乗った伊達、そして周りにいた屑ヤミー達をその身を使った攻撃で纏めてねじ伏せてしまった。
後藤「ぐはぁッ…」
伊達「くっ…」
伊達はトライドベンダーが自ら盾になって破壊された事で、
少し擦り傷程度の怪我を負うだけで済んで、
後藤は真正面からプレス攻撃を喰らった事によって吹き飛ばされ、吹き飛ばされた先で変身解除してそのまま倒れこんだ。
映司「伊達さんッ、後藤さんッ!」
最後の一人の警察官を運び終わった映司は二人がやられた事をすぐに理解して変身解除状態で突っ込んで行った伊達の方に近づくと、怪我の状態を確認してから手を貸して伊達を起き上がらせた。
映司「はぁっ!ふんっ!」
映司は変身出来ない状態にも関わらず、
水の様に現れる屑ヤミーを相手にしながら俺と婦警に対して「逃げろ」と言って来る。
映司「貴方達は早く逃げるんだっ!ここから早く!」
屑ヤミーとの戦闘続きで少し軽症を負っていて、
2体のバースがやられたにも関わらず、
何故そこまでして誰かを守ろうとする?何故戦う意思を見せる?
それが火野映司の本質、仮面ライダーとしてではなく、
火野映司としての本質なのだと思い出すのにそう時間は掛からなかった。
警察官を運ぶ途中にも襲いかかってきた屑ヤミーを相手してくれていた名も知らない婦警が俺の肩掴んでこう言う。
婦警「貴方は早く逃げなさい、なるべく早く!。」
そう言って、ポケットから拳銃を取り出すと、
伊達の介抱をしていた映司に近寄る屑ヤミーに発砲をして駆けて行った。
─────
婦警「貴方達と同僚を捨てて逃げるのは私には出来ません。人を守るのが私達、警察官の仕事、だけど守るべき人に守られています…私は誰かを守りたくて警察官になった…!」
婦警はそう言い右手の警棒を構えると、
直ぐ近くにいた屑ヤミーに振りかざして足で蹴り飛ばす。
婦警「貴方も逃げて下さい。貴方、他2人と違って対抗出来る物持って無いんですよね?」
婦警にそう言われ、映司は一瞬暗い表情をする。
彼は過去、仮面ライダーオーズとして、
"アンク"と言う鳥のグリードと共にグリードと戦っていた。(主に自分が、だが。)
カマキリのヤミーとの初戦闘から恐竜のグリードとの戦いまでをアンクと共に過ごしてきた彼は、
最後の恐竜グリードとの戦いでアンクを失い、
オーズに変身するための
それは今でも深く記憶に残っているのだ。
最早オーズとして戦う事は出来ないと分かっている。
…だが。
映司「…悪いけど俺は逃げずに戦うよ。」
婦警の言った言葉を断り、
ポケットに入れていた物を取り出しそれに目を向ける。
映司「救える手がここにあるから…」
映司はかつての親友と呼べるアンクの意識が宿るその"赤色のコアメダル"の欠片を一瞥してそう言うと、
落ちていた他の警察官が落としたであろう警棒を拾い、
怪物に向かっていく。
婦警もそれに続いて怪物に向かっていく。
無謀と知りながら、
死ぬかもしれないと分かりながら、
それでも。
誰かを守ろうと2人は駆け出した。
─────
俺はそれをただ見ていただけだった。
何しろ、ただの仮面ライダーオタクである俺がどうこう出来る様な話では無いのだ。
目の前で屑ヤミーを量産し続ける怪物を倒す力も、
目の前で倒れてる後藤や、
何とか疲労と怪我に抗っている伊達や警察官達、
目の前で怪物に立ち向かおうとしているヒーローを助ける力も無い。
目の前に居るのにだ。
ただ逃げて隠れる事しか…
…だが、逃げて何になる…?
この怪物が映司達を倒してしまえば、
それこそ終わりだ。
すぐに追いつかれるか、
ここら一帯は終わるだろう。
だけど俺に出来る事は……無い。
???「…」
自身の無力さに痛感していた。
?「つカ……ェ……つか…」
その時、途切れ途切れだが、
何処からか声が聞こえてきた。
???「…?」
声のする方に耳を澄ませて聞けば、
自身の家から聞こえている。
こんな時に気にする事では無い、
普通ならそう思うかもしれない。
もしかしたらこの状況を何とかできる何かがあるのかもしれないし無いかもしれない。
だけど今は、藁にも縋りたい思いだった。
──自宅のリビング──
?「聞こえているか!使え!ここだッ!!」
???「だ…誰だ…?」
玄関に入った所でその声がハッキリと聞こえた。
誰かの声だった。
声の主は姿こそないが、微かに気配を感じる。
?「…!聞こえるか!いや、今は俺の事は良い!俺の声が聞こえてるならリビングにある黒色のソファの谷間に挟まっているアレを取れッ!」
???「ソファ?アレ…?アレって一体…」
?「そんな事は良いッ!早くッ!」
俺はその声に押され、
俺が引っ越した時からこの家にあった少しボロボロで色褪せた黒色のソファの谷間に手を突っ込むと何かに触れた。
谷間に何かが挟まっているのが分かった俺は直ぐにその何かを引っ張り出す。
???「こ…これは…!?」
?「へっ…そいつはお前が一番分かるだろ?えーっと…名前が確か…」
???「"オーメダルホルダー"…!」
?「そうッ!それだ、そいつぁこの世界の片鱗に触れた事で"本物化"したんだ。今ならそいつを使える!」
???「本物化…?」
?「ベルトとか他は殆ど"繋ぎ止められず"に散らばっちまったが、お前なら直ぐ巡り合う筈だ。」
???「けど、なぜこれがここに……?」
?「詳しい事は後だッ!早く行け!」
???「わ…分かった!」
荒々しい口調で話す謎の声を背景に俺は玄関へと走ってドアノブを捻った。
─────
──???宅前──映司視点──
映司「ぐっ…」
婦警「…」
俺と婦警さんは怪物になんとか抵抗したけど、
婦警さんが先にやられてその後すぐに俺もやられた。
映司「駄目…なのか…また…」
目を開ける程の体力も今の俺には残されていない、
屑ヤミーが近付いて来る音がすぐ近くで聞こえてくる。
─────
アンク「映司、目ぇ覚ませ!死ぬぞ!」
─────
意識が朦朧として、いつかの日、
そう言ってくれた
映司「はは…幻聴…か…だけど…そうだよな…ここで、負ければ…それにっ…誰かを守れる手が…俺にはあるんだ。」
─────
「手が届くのに手を伸ばさなかったら死ぬほど後悔する、それが嫌だから手を伸ばすんだ」
─────
そうだよ、俺は…
映司「諦める訳にはいかない…」
目を開け、疲れきった身体を奮い立たせ、
俺は再び立ち上がる。
目の前の怪物と同じ位赤い空が目に映る。
夕暮れが迫っているんだ、早く倒さないと、
日が暮れたらもっと対処がしにくくなる。
手も足も動くんだ、だから…最後まで諦めちゃ駄目だ。
伊達さんや後藤さん、婦警さんに警察の皆さん、
そしてこの周辺に住んでいる人達を守らなきゃ。
再び誰かの警棒を持って怪物に立ち向かおうとした─
その時、伊達さんが衝突した塀の家、
そこからさっきの"小柄な少女"が"ある物"を抱えて走ってくる。
映司「え…あれは…」
俺はそのある物に見覚えがあった…
…いや、見覚えが無いとおかしい。
だってあれは…"オーメダルホルダー"
…昔比奈ちゃんが鴻上ファウンデーションに特注で作ってもらった物だからだ。
映司「何故それを…いや、その前に、君は早く逃げ」
俺が少女に対しそう言おうとした時、
少女がそのオーメダルホルダーを開けて何かを取り出す素振りを見せる。
怪物「グォオオオ」
映司「…!こんのっ!」
俺は咄嗟に手に持っていた警棒を
気絶している婦警に向かおうとしていた怪物に投げつけた。
怪物が少女がオーメダルホルダーを開けたと同時に婦警の方に動き出したのを見て、
襲おうとしているのがすぐに分かったから咄嗟に投げ付けたけど、
手持ちの中で武器になりそうなものがあれだったから、
たった今武器を失ってしまった。
怪物「グォオルル…?」
映司「…!…来るっ!」
怪物は俺の方向を振り向いて唸り声を上げる。
どうやらターゲットを俺に変更したみたいだ。
怪物が体を引き摺ってこっちに向かってくる。
???「映司ッ!!これ使えッ!」
とその時、自分から見て斜め後ろに居た少女が俺に向けて何かを投げた。
少女とは思えない様な声量でそう叫んだ後に投げられたそれらは放物線を描いて地面を転がり落ちる。
映司「こ…これは…!?」
投げられた物を拾って確認すれば、
既に存在しない筈の"3枚の赤、黄、緑のコアメダル"だった。
夕陽に照らされてその色が際立つ3つのコアメダル。
コアメダルは恐竜グリードとの戦いの後、
恐竜グリード事ブラックホールに吸い込まれて、
俺の持っているアンクの意識が宿る割れたタカコアメダル以外は無くなった筈だ。
???「うわっ!?」
ヤミー「オオォ…」
映司「いや…それよりも先にっ…!」
俺は少女に襲いかかろうと動いていた屑ヤミーを蹴り飛ばして少女の前に立ち塞がる。
疲労や痛みはアドレナリンが出てるのか、
今はあまり感じなかった。
映司「何でこれがあるのか分からないけど…っ!やってみるしかないな!」
俺はこのメダルについて考えたい所だが、
それよりも目の前にいる怪物から倒す事を先に考え、
この"オーズドライバー"を腰に装着する。
映司「ふぅ…」
一呼吸をおいて拾った3枚のコアメダルを
各場所に装填する。
《ジャリンッ!ジャリンッ!!ジャリンッ!!!》
装填し終わると横に付いているオーズスキャナーを取り出してバックルを斜めにすると、
オーズスキャナーを構えて、
装填した"タカ""トラ""バッタ"のコアメダルをオーズスキャナーでスキャンする。
《キンッ!キンッ!!キンッ!!!》
映司「変身ッ…!」
そしてスキャナーを胸元に持っていくと、
幾つもの"オーラングサークル"と呼ばれるエネルギーが出現。
『タカッ!!』
『トラッ!!』
『バッタッ!!』
その中から赤、黄、緑のオーラングサークルが縦3列に並ぶとそれ等が合体し、一つのオーラングサークルになるそのまま胴体に刻まれる。
頭部には鳥類の鷹を模した、
ステルスを持つ生物にも有効な探知能力を持つタカヘッド。
腕部には猫類の虎を模した、
敵を引き裂いてセルメダルやコアメダルを奪い取れるトラクロー。
脚部には昆虫のバッタを模した、
凄まじい跳躍力を生み出すバッタレッグ。
それらがそれぞれの部位に装甲として装着されると、
ベルトからそしてこの状況に合っていない様な歌が流れ始める。
『タ・ト・バタトバ!
タ・ト・バ!」
映司「あちこち行ったけど、楽して助かる命が無いのはどこも一緒だな!」
そしてこの世界に、
再び"仮面ライダーオーズ"が誕生した。
という訳で映司、仮面ライダーオーズ登場です!
今見れば誤字脱字等があったり、設定ミスがあって、辻褄合わせ等を考慮するのに苦労しました。
一先ずウヴァ戦までは書ききりたい所ですね。
感想批判指摘等を受け付けております。