ようこそ!デスゲーマーのいる教室へ!   作:橘諸兄

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14話目です。
干支試験進行中です。
今回は干支試験の方針決めや主人公の過去、主人公や山村美紀の進路の話が書かれています。

感想や高評価を沢山頂けて嬉しいです♪
これからも多くの感想や高評価をお待ちしております。
とても励みになります。


疑うことを辞めた瞬間貴方は敗北する。みんな油断した瞬間を狙っているって事、忘れない方が良いよ。

 

 

目が覚めると私達はとある施設の中に倒れていた。

身体を起こして辺りを見回すと私と同じくらいの少年少女達が、私と同じ様に倒れていた。

 

 

しばらくするとアナウンスが鳴り、全員が身体を起こす。

そして理不尽なデスゲー厶についての説明が行われた。

 

 

『Each private room is equipped with pens, notebooks, glue, and colored paper, and you can also use the copy machine in the common space.』

(各個室にはペン、ノート、のり、色紙が備え付けられており、共用スペースではコピー機もご利用いただけます。)

 

 

そして最後に、この施設から出れば死ぬと告げられ、アナウンスは途切れた。

各自の個室にはルールブックが置かれているらしく、詳しいルールを確認する必要があるな。

 

 

ひとまず全員で手分けをしてこの施設に関する情報を集める事にした。

分担を決める為に話し合いを始めようとした時、ボブと名乗った少年が施設の出口に向かって歩き出した。

 

 

『This game is stupid. I won't participate in this kind of game.』

(こんなゲーム馬鹿げている。オレはこんなゲームに参加しねぇぞ。)

 

 

ああ、またか。

 

 

『No! Bob! If you go outside, you'll die!』

(ダメだ!ボブ!外に出たら死ぬぞ!)

 

 

これで何度目だろうね。

 

 

『There's no way I'm going to die like this. Aren't you an idiot?』

(こんなんで死ぬ訳ねぇだろ。馬鹿じゃねーの?)

 

 

さようなら♪

 

 

そう言って彼が出口から外に出た瞬間、右手のバングルが音を立てて爆発し、彼の体は木っ端微塵の肉塊となってしまった。

威力はかなりのもので、周囲の花壇や看板も粉々になってしまっている。

 

 

数秒後、状況を理解したのか、甲高い悲鳴が上がった。

このゲームの参加者である小学生くらいの少女は母親に助けを求め、私と同じくらいのアホそうな少女は泣きじゃくり始めた。

 

 

『I do not want die! I don't want to die!』

(死にたくない!死にたくないよぉ!)

 

 

『Bring it back home! Help mom!』

(家に返して!お母さん助けて!)

 

 

そして、この場で最も年齢が高そうな青年は状況を冷静に分析し、ルールに従うよう呼び掛け始める。

 

 

『I can't believe I'm really going to die...It seems like the only way to survive is to follow the rules.』

(本当に死んでしまうとはな…ひとまずルールに従うしか生き残る道は無さそうだ。)

 

 

『Wow, this is really surprising. It might be a little weird.』

(わお、流石にこれはびっくりだよ。ちょっとマズイかもしれないね。)

 

 

どんな状況においても重要な事は適応だ。

こんな恐ろしい状況だって、この状況を受け入れなければすぐに死んでしまう。

 

 

その証明に荒くれ者の男は和を乱した事により、無惨に処罰されてしまった。

このゲームに見せしめ役という概念は存在しないが、彼が進んで死んだ事により見せしめ役となり、全員が強い警戒心を顕にしている。

 

 

今後の交渉や話し合いがしにくくなってしまったので、少しだけ困ってしまった。

 

 

『I wouldn't have participated in a game like this.』

(こんなゲームなら参加しなかったのに。)

 

 

まあ、初めてならその反応になるよね。

お金が欲しかったのかもしれないけど、命あってのお金だもんね。

 

 

『The number of competitors quickly decreased. We're lucky.』

(早々にライバルが減ってくれたんだ。俺達は運が良いぜ。)

 

 

あ、彼の言う事分かるなぁ。

人数が減れば減る程得られる金額は増える。

 

 

交渉はやりにくくなったけど、金銭面で私達はラッキーだよね♪

 

 

状況に適応出来ないものから脱落していく。

これは社会でも同じ事が起きている。

 

 

会社や学校というコミュニティに馴染めない者は早々に消え、適応出来た者だけが残る。

世間でいう優秀さとは、学力ではなく、社会に適応する力の事だ。

 

 

これがあれば多少仕事が出来なくとも、会社から切られる事は少ない。

そしてこれが最低限社会人に求められるものである。

 

 

さっき捨てセリフを吐いて死んでいった不良は適応できないから死んだ。

ルールを守らず皆の和を乱したから死んだ。

 

 

やっぱり社会のゴミはさっさとお掃除されるべきだよね。

 

 

『Exit the game. Dispose of the person in possession of the symbol card. Please wait for a while.』

(ゲームを終了します。シンボルカードを所持している人物を処分します。少々お待ちください。)

 

 

アナウンスが終わったと同時に隣の席と正面の席から銃声が響いた。

3人の人間が死んだ。

 

 

ゲーム終了時にシンボルカードを持っていた場合失格となる。

私はこの3人に私の持っているスペシャルカードのコピーを渡したが、それらのカードはシンボルカードにスペシャルカードのコピーを上から貼り付けた物だったのである。

 

 

つまり、死人が増えれば増えるほど賞金が増えるというゲームの特性を生かす為、わざと他の人間にカードの譲渡を行い、殺したのだ。

彼ら3人は特別ボーナスを得る為にスペシャルカードを使用しており、手元にカードは無かった。

 

 

ゲーム終了時に得られる金額はゲーム中に得たボーナスだけ。

それだけではゲームをした意味が無いので、私の申し出を簡単に受け入れてくれた。

 

 

『In the end, I was the one who grabbed everyone's prize money and won.』

(最後に、みんなの賞金をかっ攫って優勝したのはこの私♪)

 

 

唯一生き残った少年に私は罵倒されたりしたけど、その少年だって人を殺してるんだから偉そうに説教出来る立場では無いよね。

例えそれが愛する恋人の為だったとしても、人を殺したという罪は一生消えない。

 

 

『The weight of life is the same for everyone, regardless of their status.』

(命の重さは立場に関係なく誰でも同じなんだよ。)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

私と有栖ちゃんはフルーツタルトを買って葛城君の部屋へ向かった。

部屋に着きチャイムを鳴らすと、約10秒後に葛城君が出て来て部屋に招き入れてくれた。

 

 

人払いを済ませてあるらしくなかなか気が利く男だ。

デスゲームで中盤までは生き残りそうなタイプだ。

 

 

褒めて遣わす♪

 

 

「お邪魔しまーす。あ、これタルトね。買ってきたから皆で食べよう。余った分は相部屋の子と食べてね。」

 

 

「…全く、許可した覚えは無いのだがな。」

 

 

葛城は困ったように眉を下げながら文句を垂れる。

 

 

「うふふ、葛城君は心が狭いですね。」

 

 

「っ!坂柳じゃないか。何故ここにいるんだ?お前は今回のバカンスに参加しないのではなかったのか?」

 

 

うんうん、そうなんだよね。

有栖ちゃんは本来ここにいるべき人間じゃない。

 

 

ならどうしてここにいるんだろう?

 

 

「確かに私は無人島試験を欠席し、皆さんに御迷惑をかけてしまいました。そしてバカンスにも参加しないはずだったのですが、特別試験があると聞いたものですから。葛城君が無人島試験で無様な結果を取った後、私がやって来て次の試験を完全勝利に導けば坂柳派の支持率は上がります。」

 

 

「…つまり、お前達坂柳派は無人島試験で俺の妨害をするつもりだったとそう言うんだな?」

 

 

「あら、そんな事一言も言っていませんよ。私はただ貴方が指揮してAクラスが負けると思っていただけですからね。」

 

 

有栖ちゃんが楽しそうに笑ってるから、私も楽しくなってきちゃった。

 

 

葛城と坂柳は冷戦を続け、互いに遠回しな言葉で罵倒し合う。

そして数分後、いい加減立つのも疲れて来たので私は部屋に入って座りたいと申し出る事にした。

 

 

「そろそろ部屋に入らない?ここだと目立つし、タルトも心配だよ。それに時間は有限だからね。」

 

 

 

「…分かった。」

 

 

全員で個室に入り、紅茶を飲みながらタルトを食べる。

このタルトにはいちご、みかん、キウイ、パイン、ブルーベリー、シャインマスカット、バナナが乗っており、そしてろうそくも付いている。

 

 

ろうそくを刺し火をつけたところで葛城が訝しげな顔で口を開いた。

 

 

「…一体これはどういうことだ?」

 

 

「不思議の国のアリスの映画に出てくるセリフですよ。」

 

 

「…なるほどな。そういう事か。」

 

 

「A Very Merry Unbirthday To You!」

 

 

そしてノリ気に有栖ちゃんも笑い、葛城は苦笑いをしつつ諦めた様に目を伏せた。

 

 

私はもう一度祝いの言葉を述べて私はケーキをに包丁を近づける。

私と有栖ちゃん、葛城で3人、葛城のルームメイトで3人、余りを考えて8等分で良いだろう。

 

 

私は8等分をイメージして3人分のタルトを切り分け皿に盛っていく。

美しい断面に惚れそうになるが、それよりも早くこのタルトを味わいたかった。

 

 

「有栖ちゃん、食べても良いかな?」

 

 

「ええ、構いませんよ。」

 

 

許可を頂いたのでタルトにフォークを刺し口の中へと運び入れる。

口の中いっぱいににタルト生地の甘さとフルーツの酸味が広がる。

 

 

「ん〜美味しい♪」

 

 

「本当ですね。あそこのスイーツショップは自由ヶ丘や原宿に支店があり、かなりの人気店ですよ。期待以上の味ですね。」

 

 

「程よい甘さで食べやすいな。飽きずに食べられそうだ。」

 

 

赤の女王様と葛城が美味しそうに食べているので私まで嬉しくなってしまう。

ケーキを食べて一息着いたところで、本題に入る。

 

 

「…ケーキを食べてお腹いっぱいです。眠気に誘われる午後ですが、今の内に決めるべき事があります。」

 

 

決めるべき事というと、今回の試験でどちらが指揮を執るか、という事だろう。

 

 

「そうだな。そして今回の試験、俺が指揮を執らせて貰いたい。」

 

 

葛城は無人島試験でAクラスが一位を獲得したからか、今回の試験に対して相当の自信を持っているらしい。

 

 

「…ふふ、良いでしょう。今回私の読みは外れた…いえ、外されてしまったと言うべきでしょうか。」

 

 

有栖ちゃんが私へ視線を向けながら微笑む。

 

 

別に有栖ちゃんの読みを外す為にやった訳じゃないんだけどなぁ。

私はただポイントの為に、勝利の為に無人島試験を頑張っただけだしね。

 

 

「邪魔をするなよ、坂柳。」

 

 

「ふふふ、そんな無粋な事はしませんよ。葛城君の実力、拝見させて頂きましょうか。」

 

 

坂柳は葛城を好敵手と認め、真っ向勝負を受け入れた。

そして葛城も熱の篭った瞳で坂柳を睨みつける。

 

 

うんうん、少年誌によくある熱い展開ってやつだよね。

面白くなってきたー!!

 

 

「今回の試験の方針はどうするの?」

 

 

今回の試験は優待者を見つけると同時に、どの結果を目指すかを考える必要がある。

 

 

「今回の試験、俺達はクラスポイントの獲得を狙いたい。」

 

 

という事はプライベートポイントのみ獲得出来る結果1や結果2では無く、他クラスの優待者を狙う結果3や他クラスに優待者を外させる結果4を目指すという事だ。

そしてこれらは大前提として優待者を見付ける必要がある。

 

 

まずAクラス内の優待者を探し出し、そこから法則を見つけて他クラスの優待者を探す。

そしてこれらには他クラスより早く見付ける、という条件が追加され難易度はかなり高くなっている。

 

 

その方法については考えているのだろうか。

 

 

「…つまり、結果3を目指すという事ですね?葛城君。」

 

 

「その通りだ。明日優待者かどうかについての連絡が来るだろう。全会議室を一つ借り、クラス全員に今後の方針についての説明をしたいと思っている。」

 

 

確かにこのクルーズ中に部屋を借りる事も出来ると、初日のクルーズ前の説明で真嶋が言っていた。

であれば会議室だって借りる事が出来る可能性が高い。

 

 

「なるほどね、まあ良いと思うよ。賛成賛成〜♪」

 

 

「分かりました。派閥の皆さんにもお伝えしておきます。」

 

 

「助かる。」

 

 

「んじゃまあ、中立派のチャットにも連絡入れておくよ。」

 

 

この日は解散となり各自部屋に戻る事になった。

個室に戻ると丁度美紀ちゃんが試験の説明会から戻ってきたらしく、部屋の前で鉢合わせした。

 

 

「美紀ちゃん!おかえり♪」

 

 

「ただいま。さやかちゃんも今帰り?」

 

 

「うーん、私は葛城君とちょっとお話してきたんだよね。あ、これお土産のプリンね。後で食べよ。」

 

 

個室に入り、試験についての話を始める。

坂柳が試験に参加している事や葛城が今回の試験の指揮を執る事、葛城の方針や目指す結果についてを伝え、今後の試験についてどうすべきかという話を始めた。

 

 

「って事があったんだよね。有栖ちゃんと会った時はそれはそれはビックリしたよ。」

 

 

「…坂柳さんが試験に参加しているんなんてね。」

 

 

流石の美紀ちゃんもびっくりした様で顔が若干強ばっている。

 

 

「今回は無人島試験の様に高円寺君との取引出来ない。だから別の方法を考える必要がある。まあ法則を見つければ良いんだけど、それだって最低一日はかかるでしょ?」

 

 

「…さやかちゃんは他クラスを結果4にして破滅させようと考えているの?」

 

 

「まあそうだね。だけど他クラスが法則に気付いていない前提になるから、試験の妨害をした方が良いかな?」

 

 

例えば、他クラスの生徒の携帯にひたすら電話をかけるとか?

着信拒否されて終わりそうだから意味ないね。

 

 

個室に入られてしまったら確実に対策を考える時間を与えてしまう。

やっぱり結果4にさせるのは難しいかもしれない。

 

 

「…まあ、結果4にさせる事が不可能とは言わない。2グループを守って、2グループを潰す事は出来るはず。」

 

 

まあ、最大3つのグループを守って潰す事も可能だけど、その時は新たな契約を結んだ方が良いかもしれないね♪

 

 

「さやかちゃん、今回の支援グループ名がアルファベットや数字じゃなくて干支だよね。干支も関わっているんじゃないかな…。」

 

 

美紀ちゃんの言う通りグループ名が干支というのも珍しい。

無関係とは思えない。

 

 

「そうだねぇ。干支も関係してたりするのかな?…葛城君のサポートをしている様で有栖ちゃんに申し訳無いけど、せっかくの試験なんだからポイントを増やして起きたいんだよね。やっぱり動いておこうかな。」

 

 

私は美紀ちゃんと喋りながら端末を操作し、メモアプリに試験用のルールを纏めていく。

そしてクラス用のグループと中立派様のグループチャットに貼り付け、何時でもルールを確認出来る様にした。

 

 

「…仕事が早いね。」

 

 

「えへへ、それほどでも…あるかな♪」

 

 

ひとまず優待者の法則を探す以外に出来る事をしておきたい。

私は端末を操作して、とある人物にメールを送っておいた。

 

 

その後美紀ちゃんと話し合って今回の試験を三日で終わらせる事を目標に暗躍する事を誓った。

三日で終わらせるといっても、それは条件を満たしている場合であり、満たしていなければ私の考えた策は精神的ストレスを与える事にしか使えなくなってしまう。

 

 

「…さやかちゃん、今回の試験みたいな事したことあるって本当なの?」

 

 

ああ、そういえばそんな話もしたね。

 

 

「ん?ああ、中学の時に思考力を鍛える為の授業はした事があるよ。私はアメリカの中学に通っていたんだ。」

 

 

「…アメリカの学校ではこういう授業が頻繁に行われるの?」

 

 

「うーんどうなんだろ?哲学や数学、心理学の授業を受けていた人は、一風変わった日本の大学で解説される様な思考力を試される授業があったはず。学校の方針としてどの科目も社会学を絡めたカリキュラムを行っているから、そういうところも関係してるのかもね。」

 

 

日本の学校では主要五科目と家庭科や情報技術、体育といった副科目を学ぶが、アメリカの学校では他に哲学や心理学等の変わった学問も選択制で学ぶ事が出来る。

他にも職業や農業、成績に関係ないSEOという選択科目も存在し、生徒の自己表現や創造力を発揮出来る場が用意されており、チェスやボードゲーム、アウトドアスポーツや音楽、数学等のサポートなどが受けられる。

 

 

私は数学を選択したおかげで『モンティ・ホール問題』や『アキレスと亀のパラドックス』等の面白い思考実験を知る事ができ、哲学問題やに興味を持つ様になった。

 

 

この学校の数学教師はとても面白い人で、数学が苦手な生徒にも面白い例えやワードをチョイスして根気強く解説してくれる人だった。

だから私も苦手意識を持っていた数学を楽しめる様になったし、それなりに得意だと思える様にもなったのだ。

 

 

私の通っていた学校が私立の難関中学という事も理由だろうが、日本の学校と比べて海外の学校の授業システムは大学の様に希望した授業を希望した生徒が受けられるというものに近く、先進的なシステムだと言えるだろう。

 

 

「…留学って凄いんだね。」

 

 

「あはは、意外と行ってみたら楽しかったりするよ?友達も沢山出来たし、向こうの人脈も作れた。授業は楽しいし、自分には無い発想を沢山知る事が出来る。とっても素敵な経験が出来たよ。」

 

 

実際留学するとなると、語学学校の授業料や留学先の授業料、学費、留学先での生活費等相当のお金がかかる。

ある程度裕福な家でなければ留学を行う事は難しいだろう。

 

 

高校を卒業したら海外の大学を受けるか、日本の大学に進んで留学するべきか迷ってしまうな。

この学校をAクラスで卒業したら、オックスフォード大学やハーバード大学も進学出来ると聞いた。

 

 

であれば、世界一の哲学研究をしているピッツバーグ大学にも進学出来るはずだ。

有名な哲学教授が教鞭を執っており、哲学に関心がある者ならばこの大学には強い憧れを持っていると言われている。

 

 

「…さやかちゃんは大学でも留学を視野に入れてるの?」

 

 

「そうだね。留学は必ず行くと思う。でも私はそれよりもアメリカのピッツバーグ大学に進学したいんだよね。あそこ哲学の研究が世界一って言われてるんだ。」

 

 

私の話に美紀ちゃん少し驚いた様な顔をする。

 

 

やっぱり私如きがそんなところに進学したいなんて、おこがましがったかな?

 

 

「…海外の大学受験を視野に入れてるんだ。将来の事色々考えてるんだね。」

 

 

「そうかな?…まあ、そうなのかもね。美紀ちゃんは進学先は決めてるの?」

 

 

美紀ちゃんは学力が高く知力の高い生徒なので、就職よりは進学して勉学に励みたいと考えているはず。

理系だと話していたので、医学部や理学部、薬学部等の専門的な学部に進学するのだろうか?

 

 

「…私はまだ決めてなくて。お母さんは医学部に行って欲しいみたいなんだけど、私は医者になりたいとは思ってなかったから。まだ迷ってる。」

 

 

「なるほどね。まあ、まだ決めるまで時間はあるし、その間もAクラスを死守できる様に頑張ろうね!」

 

 

「…うん!」

 

 

少し暗い顔をしてたから心配だったけど、表情も柔らかくなったし大丈夫そうかな。

その後学校に関する話や他クラスの恋愛事情について話し、時間を潰した。

水瀬さやかは天才?秀才?凡人?

  • 天才(坂柳・堀北学クラス)
  • 天才(綾小路・高円寺クラス)
  • 秀才(葛城・一之瀬クラス)
  • 秀才(櫛田・平田クラス)
  • 知恵の回る狂人(龍園クラス)
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