ようこそ!デスゲーマーのいる教室へ!   作:橘諸兄

17 / 23
17話目です。
感想や高評価を頂けてとても嬉しいです♪
ありがとうございます。

今回のお話の前半は水無瀬の幼少期のお話になります。
読みたくなければ真ん中の点線が書かれている箇所まで飛ばしてください。

今度水無瀬を含めた最強?ランキングを作ろうと思っています。
水無瀬の位置がどこに来るかアンケートを取りたいと思います。
是非御回答ください。
そして意見がありましたら感想で教えてくれると嬉しいです。

私としては葛城以上の実力があると思っています。
アンケートに関しては補足を後書きに記載しておくので、そちらを参考に投票お願いします。


ルール違反はバレなければ問題無い…なんて甘い事を考えてる人はいないよね?そういうイキがる人間は大抵失敗していくんだよ。

 

 

「…?ここは何の施設なの?お母さん。」

 

 

私は母の方を向いて疑問に思っていた事を聞いてみた。

 

 

「ここはね、人工的に天才を作り出す事を目的とした研究施設なのよ。」

 

 

私は母親と思われる女性ととある施設に出向いていた。

各部屋がガラス窓で仕切られており、中から外の様子は見れなくなっているそうだ。

 

 

施設内には白衣を着た多くの研究者がおり、パソコンを操作したり書類を確認したりと忙しそうだ。

 

 

「お母さん、なんで私はここに来なきゃ行けなかったの?」

 

 

「…ごめんね、さやかちゃん。すぐに終わるからね。」

 

 

お母さんは何も言わずに私の手を引いて施設内を進んでいく。

暫くすると突き当たりの部屋の前に到着した。

 

 

扉には第一試験室と書かれており、何かの試験を行う部屋らしい。

 

 

「水無瀬さんお待ちしておりました。初めまして、水無瀬さやかさんですね?」

 

 

「初めまして、水無瀬さやかです。5歳です。」

 

 

研究員の人に名前を聞かれ自己紹介を始める。

 

 

「そうか。普段は幼稚園に通っているのかな?」

 

 

「うん、幼稚園で絵本を呼んだりお外で鬼ごっこをして遊んでます。」

 

 

幾つか簡単な質問がされ、私はそれに答えていく。

 

 

「じゃあ今から一時間の間、この紙に書かれた問題の答えを考えて貰います。一時間頑張ったらこのケーキをあげるからね。」

 

 

そう言って美味しそうなショートケーキの画像を私に見せる。

そのケーキは母がよく買ってくる有名なスイーツショップのもので、私の大好物だった。

 

 

私は言われた通り席に着いて試験を受ける。

問題は間違い探しや積み木の数を数えるもの、 紙を半分に折って点線に沿って切ったときどの図形になるか、といったIQを問われる問題ばかりだ。

 

 

難なく問題をクリアし、次に計算問題だ。

ひっかけ要素はあるが、所詮小学一年生レベルの足し算や引き算で解ける問題なのでこれも簡単に解いてしまった。

 

 

そして最後に不可解な問題文が出された。

 

 

『ある船に、羊が26頭、ヤギ10頭が乗っています。

この船の船長の年齢を答えなさい。なお、この問題文に誤りはありません。』

 

 

何この問題…

海技士免許を取得できる年齢を書けば良いのかな?

 

 

それともこの問題文にヒントが隠されているのかな?

羊が26頭、ヤギが10頭乗っている船の船長の年齢ってなんだろう?

 

 

足して36歳?引いて15歳は有り得ないし…

 

 

この難問をどれだけ考えても答えは出なかった。

私は分かりませんと書いて解答用紙を提出した。

 

 

「終わったよ」

 

 

「早かったね。じゃあ隣の控え室でケーキを食べながらアニメでも見ててね。」

 

 

言われた通り控え室に行ってアニメを見ながらケーキを頬張る。

甘いクリームにいちごの酸味が程よく食べる手が止まらない。

 

 

「さやかちゃん、問題はどうだった?」

 

 

「難しくはなかったけど、最後の問題おかしいよ。あれ答えが存在しないんだよ。」

 

 

「答えが…存在しない?」

 

 

暫く試験についての話をしていると、私の試験結果が出た。

 

 

「さやかちゃん、今回の試験は満点だったよ。おめでとう。」

 

 

「満点…って事は私が頭良いって事?お母さん!」

 

 

「ええ、そうよ。貴方はとっても賢い子ね。」

 

 

その後施設の研究者さんに御褒美にとある劇団のチケットを貰った。

ここの施設へ資金援助をしている劇団らしく、この施設で優秀な子供を劇団の一員としてスカウトしているらしい。

 

 

かなり有名な劇団なので今度お母さんと観劇に行く事にした。

そして数ヶ月後、私はまた例の施設に行ってきた。

 

 

「こんにちは!」

 

 

「さやかちゃん今日は。」

 

 

この前試験監督を務めてくれた研究結果が私を笑顔で出迎えてくれた。

 

 

「今日はこの問題を解いて貰うよ。少し難しいかもしれないけど、さやかちゃんは英語教室に通っているみたいだし、頑張って解いてみようか。」

 

 

そしてCDプレイヤーから機械音が鳴る。

 

 

英語の聞き取りテストから始まり、文法問題、空欄補充を解き、最後に会話文の長文問題を解く。

普段読んでいる英語の絵本の比ではない文章量にびっくりするが、文章レベルはそこまで高くなく、英語教室で習う程度の文法が使われたものばかりだ。

 

 

そして問題を解き終え、最後の問題に到達する。

 

 

『あなたの好きな本について5文以上で紹介してください。』

 

 

英語で書けと書かれているので、私が好きな本をプレゼンすれば良いのだろう。

 

 

『My favorite picture book is Snow White. Because Snow White marries a handsome prince. And Snow White is a strong and kind princess. I also want to be a strong and kind girl like Snow White. I want everyone to read Snow White』

(私の好きな絵本は白雪姫です。なぜなら、白雪姫はかっこいい王子様と結ばれるからです。そして、白雪姫は強くて優しいお姫様です。私も白雪姫のように強くて優しい女の子になりたいです。皆にも白雪姫を読んで欲しいです。)

 

 

私は当時まだ幼かったから、難しい文法は使えない。

だから分かる言葉で精一杯絵本紹介の文を考えた。

 

 

そして試験が終わり、隣の控え室でプランを食べた。

そして試験結果が発表され、私は50点満点中45点だった。

 

 

「えぇ、なんで満点じゃないの?」

 

 

「さやかちゃんは大門2のNo.4の文法問題と大門3のNo.1の翻訳問題の誤答、そして最後の作文の最後にピリオドを付け忘れた事で5点引かれているんだ。」

 

 

解答用紙を見せられ確認すると作文の最後にピリオドを付け忘れていた。

 

 

「ほんとだ!」

 

 

「解答をあげるから復習すると良いよ。それに知識問題に関しては知らないと解けないから、この点数は快挙と言えるだろう。」

 

 

そして解答用紙と解説を貰って家に帰った。

 

 

「お母さん、私もっと英語勉強したい。」

 

 

「英語を?分かったわ、帰ったら新しい教材を買いましょうね。」

 

 

 

この日から私は英語にのめり込んでいった。

英語の本を読んだり、海外の映画を見たり、私は英語を好きになっていた。

 

 

そして留学したいと思うようになり、必死に勉強をし始めた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「おはよ、さやかちゃん。」

 

 

試験三日目の朝がやってきた。

昨日の第2回目のディスカッションタイム後、私は美紀ちゃんと一緒にナイトプールに行き写真を撮ったり、スイーツを食べたりしてバカンスを満喫してきた。

 

 

そしてその疲れにより帰ってきてから爆睡してしまったようだ。

美紀ちゃんに体を揺さぶられ私はベッドから起き上がった。

 

 

「おはよ美紀ちゃん。そういえば法則の方はどう?何か分かったりした?」

 

 

朝から試験についての話をして申し訳無いが、流石にそろそろ法則を見付け出さなくてはやばい。

 

 

「…ごめん、まだ見付けられてないんだ。せめて他クラスの優待者が分かれば良いんだけど。」

 

 

情報が少ないため、法則がまだ見つけられていない様だ。

 

 

「…そっか。無理はしなくて良いけど、どうにかもう少し考えてみて欲しいなぁ。ごめんね、押し付けちゃって。」

 

 

「…ううん、絶対見付けてみせる。」

 

 

闘志を燃やしながら端末を凝視している。

そんなに何度も見ても法則が分かるとは思えないが、彼女のやる気に期待して私は着替える事にした。

 

 

ルームサービスでトーストとスクランブルエッグを頼み、優雅なモーニングを過ごす。

 

 

「…有栖ちゃんなら法則を理解しているんだろうけど、今回の試験は葛城君がリーダーだから教えてくれないだろうね。」

 

 

私はAクラスの試験が有利になるように立ち回ってきており、有栖ちゃんも無人島試験の話を自派閥の生徒から聞いているはずだ。

そして私が動いた事を理解していれば、私に今回の試験に有利になるような情報は教えてくれないだろう。

 

 

何故なら今回の試験に勝利するという事は、葛城の評価の上昇を意味する。

敵に塩を送る事と同義なので、彼女が手を貸してくれる事はあり得ない。

 

 

「…葛城もまだ法則は見つけていないんだよね。」

 

 

「うん。そうみたいだよ。」

 

 

せめて他クラスの情報が分かれば良いのだが…。

 

 

「待って、今日の一回目のディスカッションタイムまでまだ時間あるよね?」

 

 

「…?うん、後2時間くらいはあるよ。」

 

 

私は美紀ちゃんの言葉を聞いて急いで携帯のロックを外した。

そして朝という事もあり通話は控えてメールで連絡をする事にした。

 

 

「…?他クラスに聞いてみるの?」

 

 

「うん。このメールに気付いてくれれば、何とかなるはず。大丈夫、私達Aクラスは勝てるよ♪」

 

 

どうしてこんな簡単な事に気付かなかったんだろう?

例え分からなくても、分かる可能性のある人に聞けばよかったのだ。

 

 

分からない事があればなんでも質問をすれば良い。

そう私達は小学校で教わったはず。

 

 

こんな簡単な事すらも思いつかなかったなんて、私は自分が恥ずかしい。

困った時は誰でも良いから頼れば良いのに、変なAクラスというプライドのせいで助けを求める事が出来なかった。

 

 

それで試験が不利になってしまっては元も子もない。

 

 

「これで他クラスの情報が得られるかもしれない。確実とは言えないけど、何かヒントが得られるはず。もっと初めからこうしていれば良かったなぁ。」

 

 

暫くするとピロリン♪と着信音が鳴った。

画面を確認するとメールの返事が届いたみたいだ。

 

 

メールを開くとメールに対する文章と2グループ分の優待者情報、そしてグループメンバーが書かれていた。

 

 

「美紀ちゃん!メール来た!今からPDF共有するから、これを使って法則を洗い出して欲しいの。それから、分かった場合葛城君に伝えて。」

 

 

私は慌ててメールに返事を返し、対価を送っておいた。

その後美紀ちゃんが法則を見つけ出し、葛城君に情報共有をした。

 

 

そして、3日目の試験が始まった。

 

 

葛城君から各グループの生徒にメールが送られ、その通りに行動するよう指示が出された。

私は彼の指示通り行動する事にした。

 

 

といっても試験中はする事が無いのでいつも通り暇潰しをしていた。

誰も何も話さない。

 

 

「…さやかさん、貴方は今回の試験で葛城君が敗れると思いますか?」

 

 

読書をしていると、突然有栖ちゃんに話し掛けられた。

読んでいた本に栞を挟んで閉じ、有栖ちゃんの方を向き直る。

 

 

「どうだろうね?…少なくとも今回の試験でAクラスが最下位になる事は無いんじゃない?」

 

 

「そうですか。では一安心ですね、さやかさん。」

 

 

うんうん、大船に乗ったつもりで安心していてよ♪

 

 

試験が終了する15分前、私は指示通り寅グループの優待者をメールで学校側に送信し、解答した。

 

 

『寅グループの試験が終了しました。』

 

 

この放送が流れ私達のグループは試験が終わった。

 

 

「ど、どういう事だ?」

 

 

「何でだよ?!」

 

 

石崎と神崎が声を上げた。

 

 

神崎が慌てた様にグループ内の生徒達を睨む。

そして網倉も不安そうにしながら慌てた様子で一之瀬に連絡しようと、急いで部屋を出て行った。

 

 

「あは♪どうしたの?神崎君、石崎君。誰かが解答しただけでしょ?慌てすぎじゃないかな。試験も終わったんだし、皆でバカンスを楽しもうよー!」

 

 

「…確かにそうだな、冷静さを欠いていたかもしれない。」

 

 

「いやいやなんでそんな冷静なんだよ!つかどうするんだよ、龍園さんに怒られちまう。」

 

 

そう言い残して神崎も会議室を出て行った。

石崎達Cクラスも会議室を出て行き、おそらく龍園の元へ向かったのだろう。

 

 

そして数分後放送が流れ、衝撃が走った。

 

 

 

 

『子グループの試験が終了しました。』

 

 

『丑グループの試験が終了しました。』

 

 

『卯グループの試験が終了しました。』

 

 

『辰グループの試験が終了しました。』

 

 

『午グループの試験が終了しました。』

 

 

『未グループの試験が終了しました。』

 

 

『戌グループの試験が終了しました。』

 

 

『亥グループの試験が終了しました。』

 

 

 

 

全ての試験が終了してしまったのだ。

 

 

「ど、どういう事?」

 

 

「…し、試験が終わってしまったのでござるか?」

 

 

「…誰が動いたんだろう?」

 

 

佐倉、外村、松下が疑問を口にし、会議室を出て行った。

そして会議室内にはAクラスの生徒だけが残っている状況だ。

 

 

「…うーん、試験終わっちゃったね。」

 

 

「ええ、そうですね。」

 

 

「ひとまず自室に帰りましょう。葛城が召集をかけるにしても、今すぐという事は無いだろうし。」

 

 

「ええ、そうしましょう。ではご機嫌よう、さやかさん。また近いうちにお会いしましょう。」

 

 

「うん♪またね、有栖ちゃん。」

 

 

私は有栖ちゃんに手を振りながら個室に戻った。

 

 

「ただいま、美紀ちゃん♪」

 

 

「…おかえり、さやかちゃん。」

 

 

「美紀ちゃんのおかげでAクラスは勝つ事が出来るよ。本当にありがとう!」

 

 

「そんな…さやかちゃんが情報を提供してくれたからだよ。もし情報が無かったら、私が法則に気付く事は無かったかもしれないし。」

 

 

美紀ちゃんが法則を見付けてくれなければ、Aクラスは他クラスに捕食され、クラスポイントがマイナスされていただろう。

このピンチを救ってくれたのは美紀ちゃんの頭脳だ。

 

 

葛城君は美紀ちゃんに感謝しなきゃダメだよ〜♪

 

 

「…ううん、私は美紀ちゃんみたいに考える事は得意じゃないからさ。本当に助かったよ♪」

 

 

私は頭を柔らかくして考える問題が苦手だ。

なぞなぞや思考力を試される問題ではよく点を落とす事が多い。

 

 

だから美紀ちゃんみたいに物事を柔軟に捉えられる頭を持っている人が羨ましかった。

 

 

「…そういえば、葛城君が解答が間に合わなくて他クラスに越されてしまった人がかなり出てるって聞いたよ。」

 

 

「まじか!って事は逆転されちゃう可能性もあるのかなあ。参っちゃうね。」

 

 

つまり他クラスもヤケクソなのか、優待者を見付けていたのかは知らないが、解答を行ったという事になる。

Aクラスが町田以外のクラスの優待者を解答し、多くのポイントを獲得するという算段だったが、他クラスが動いた事により後はお祈りゲーとなってしまったのだ。

 

 

「…まあでもこれで一段落ついた事だし、残りはバカンスを楽しんでのんびり過ごせば良いよ。少なくとも他クラスがAクラスを越えるポイントを獲得する事は無いし、Aクラスに並ぶ可能性もほぼ無いし、何とかなるんじゃないかなぁ。」

 

 

「そうだと良いけど…」

 

 

全ての試験が終了した為、結果発表は今日の夜に行われると放送で連絡が入った。

それまでの間生徒は自由時間として、好きにバカンスを楽しむ事が出来るそうだ。

 

 

私は美紀ちゃんと遊びに行く事にした。





こちらアンケートの補足になります。
原作完全無視のこの二次創作において、各クラスのリーダー候補達のランキングになります。
水無瀬が①〜⑥の何処に該当するか1つ選んで投票お願いします。
尚、主人公は現状堀北学以下の実力とします。
判断基準は学力、身体能力、知力、判断力の4つです。

1位 綾小路清隆

2位 高円寺六助

3位 堀北学

4位 坂柳有栖

5位 南雲雅

6位 鬼龍院楓花

7位 龍園翔

8位 葛城康平

9位 堀北鈴音

10位 一之瀬帆波

11位 平田洋介

12位 櫛田桔梗

水無瀬さやか含めたこの二次創作の最強ランキングを作りたいと思います。後書きの補足を読んで①〜⑥の何処に該当するか選んでください。

  • ①(堀北学の下)
  • ②(坂柳有栖の下)
  • ③(南雲雅の下)
  • ④(鬼龍院楓花の下)
  • ⑤(龍園翔の下)
  • ⑥(葛城康平の下)
  • その他(感想で教えて)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。