他の人の作品に感化されました。
つまり見切り発車です。
ではどうぞ
初めまして先生
「頼みがあります。」
「これが最後の、あなたにとっては始まりかもしれませんが。」
「……私より、あの人の方が正しかったんです。」
「私の選択では、あなたを──────。」
「いや、大丈夫です。あの人ならこの捻れて歪んだ終着点とは、また別の…………。」
「……あなたに言うことではなかったですね。」
「あなたのことだって、あの人は必ず違う未来へと導いてくれるはずです。」
「だからどうか、お願いします。」
「“先生”を、支えてあげてください。」
――――――――――
最初に目に入ったのは、透き通った青い空。水面に伝う波紋のような円が幾つかある。
次に異臭に顔を顰めて周りを見れば、そこは廃棄されたであろう物たちが山となって積まれている。自分には何なのかわからない機械ばかりだ。
(ここは……)
此処は何処なのか、どうして此処に居るのか、自分は誰なのか、きっと普通なら疑問に思わないことが頭の中でぐるぐると回る。
自分の服装は患者が着るような病衣。建物の影も見えないような青空の下に居るには些か不自然だけど、純白で傷んでない病衣は不思議と自然らしいと言えた。
大空を見上げて手を伸ばす。
何も掴めない筈の自分の手は、この綺麗な空を只只求めていた。
~~~~~
空は薄く紺色になって、山積みの廃棄物は夜に溶けてく。その時、辺りを探索するでもなく空を見上げてた自分は、
紫の光が自分を覗くように射し込む。本能があまりの不吉を感じて背筋が凍り付く。回避しようにも、鈍重な自分は瓦礫に躓くことしかできない。
「……あ」
「う……ぐっ……」
気持ち悪くて胃液を吐き出す。不途、問答無用に自分は
『襍ヲ縺輔↑螢翫l諞弱>霑斐○
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――――――――――
数年後
─コンコン。ガチャ。
「ただいま戻りました。リン首席行政官」
「お疲れ様です。ソレア」
「ええ、本当に……本っ当にお疲れ様です私!!」
「流石の手腕ですね。この短期間で2000%以上増加した不法流通の武器の七割を対処、これほど早く多い仕事をこなせるのはあなた以外に居ません」
「絶対私一人に任せることじゃあないでしょ!!!」
ソファにドサッと座り込む。……うん、連邦の名は伊達じゃない、良いソファだ。市販の物とは手触りから違う。
首席行政官殿の机の上で仕事が建造物になってるのを見て彼女の事情を察するも、愚痴を吐露せずにはいられない。
「いくら多少人より戦える自分だからといって、一人で数千以上の戦車やらヘリやらを潰して回るのはおかしいでしょ首席行政官殿。ヴァルキューレ警察学校やSRT特殊学園はどうしたんですか?」
「……SRT学園は閉鎖されたわ」
「……は?」
流石に笑えん話がぶっ込んできた。あの連邦の懐刀であるSRTが? 何故閉鎖? もしかしなくても自分の仕事激増不可避?
「連邦生徒会長の失踪で責任を負う存在が不在となったことで、協議の結果として閉鎖されることになったわ」
「…………」
アハ♪ リンちゃん冗談上手♪
「残念だけど本当のことよ。でも、あなたのお陰で大分少なくなった残りの不法流通した武器に関してはヴァルキューレ警察学校の方が引き継ぐから安心して」
「となると、私は……」
「ええ。連邦生徒会長の命令通り、『シャーレ』で先生の手助けをしてちょうだい」
そう言ってリンは一枚の紙を渡してきた。『入部届け』と書かれたその紙を見て、自分は顎に手を当てる。
シャーレは先生を迎え入れる為の受け皿的な存在。生徒の協力でこの学園都市全てで何のしがらみも無く活動出来るよう作られている。先生だけが選べる“選択”の為に。
だから
「成程、これはかなり超法規的ですね」
「連邦生徒会長が何を考えていたのかはわからないけど、先生は悪い人じゃないわ。私が保証する」
別に先生に対して発言したんじゃないんだけど。この様子だとリンは既に先生に解されたらしい。その証拠に、表情がいつもより柔らかい。あのピリピリしていた首席行政官が……ねえ?
「まあ、準備が出来次第向かいますよ。先生の噂はよく耳に入りましたからね。アビドスやミレニアムでも大活躍だったそうじゃないですか」
「そうね。そんな先生が居る『シャーレ』に連邦生徒会最強と名高いあなたが所属するんだもの。まさに鬼に金棒ね」
「いやいやそれは流石に……」
「別に謙遜しなくても」
「少なくとも戦車以上の戦力ですよ私は。金棒程度、一瞬で鉄ゴミに変えてみせます」
「……そう」
若干呆れ顔で眼鏡を直すリン。所作一つ一つが凛としていて美しい。本当に自分と同い歳の人なのか疑いたくなる。
「あなたのことだから心配はしていないわ。先生は多忙だから、書類仕事も手伝ってあげて」
「はい」
「あとは、先生はその立場上、目立ち過ぎるから。あなたの
「……はい」
連邦生徒会長……。自分を拾い、導いてくれた人。ゲマトリアと激突した時も、自分が
「先生は
――――――――――
シャーレの執務室前で自分の姿を確認する。
連邦生徒会の白い制服は自分好みに軍服要素を取り入れたオーダーメイド製。外套は腰下のマント部分が風に漂うよう長めにしており。腰に携えた二丁の回転式拳銃は機械ホルスターに収められて、即座に抜きやすく落ちづらい作りにした。
片手には背丈を超える大きさの長方形型の白い箱。
背中から生えてきた白い翼もきちんと整えられてる。頭の横から生えた二本の角は……うん、大丈夫。
身支度に不足が無いことを再度確認し終えてから、シャーレの扉を叩いた。
─コンコン。
“どうぞ”
「失礼します」
優しい声色だ。大人の余裕なのか、包容力も感じられて落ち着く。
“君は……?”
そういえば自分は先生とは初対面だ。リンは自分のことを伝えてはいないと言っていたから、自分が誰なのかも知らないのだろう。
でも、この人に懐かしいと感じてしまうのは何故だろう。
“えっと……”
少し困った顔も、生徒に寄り添うその姿勢も、自分は初めてのはずだ。
“どうしたの?”
自分の《未来》を変えてくれる人。この人がキヴォトスの救世主。直感は囁く。
「すみません。あなたのような大人に会うのは初めてなので、少し緊張してたみたいです」
“そっか、何か飲む?”
「じゃあ珈琲で」
“了解”
慣れた手つきで珈琲を二杯、自分と先生の分をあっという間に淹れる。香り、味、これは良品の豆だ。流石は大人。カップを置いて、一息ついてから口を開く。
「では改めて、私は連邦生徒会所属」
「
【生徒紹介】
白故ソレア
連邦生徒会所属、大きな白い翼を持つ何処かミステリアスな人です。
連邦生徒会最強の戦闘力を有し、主に首席行政官のリンさんから荒っぽい仕事を請け負っている。
連邦生徒会所属ではあるが、その存在はある理由で連邦生徒会の中でも秘匿されていた。
秘匿されてたわりに交流関係は広く、ミレニアムサイエンススクール、トリニティ総合学園やゲヘナ学園なんかに顔が広い。
先生は♂?♀?
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♀