遅くなって申し訳ありませんでしたぁ!
最終編開幕!
最終編は曇らせ少なめです。
終わったら沢山しますんで容赦して下さい。
終わりは夜陽と共に
「……私の我儘でした。」
「私の《未来》、そしてそれによって招かれたこの全ての惨状。」
「結局、この結果に辿り着いて初めて、私の方が間違ってたことを悟るだなんて……。」
「今更かもしれませんが、お願いします。」
「先生。」
「私のことは■■てしまうでしょうが、もう大丈夫です。」
「これからも貴女は、あなたの選択でこの
「ですから……大事なのは願望ではなく、選択。」
「あなたにしかできない選択の数々。」
「命をかけることについて、話したことがありましたね。」
「信じることであの時の私はそれで一命を取り留めましたが、今ならこう言います」
「《未来》への恐怖と信頼。そして、その水面下にあった、あなたの奮闘。」
「それが意味する結末も。」
「……」
「ですから、先生。」
「私と■■■が信じられた大人である、あなたなら、」
「いつの日か訪れる正しい形をした終着点とは、また別の意味を……。」
「そこへ繋がる選択肢は……あなたの中にあるはずです。」
「だから、どうか……──」
――――――――――
最終編
あらゆる希望の終着点
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―ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ。
まだ眠い眼を擦って視野を確保する。ゆっくりと体を起こしながらアラームを切る。しっかりとした作りのベッドが重力に反発しているのを感じて、硬い机で寝ていたのが懐かしいと思う。あの頃は大変だったなー、と感慨にふけるのも程々に、寝巻きを着替えていく。
扉から鳴るノック音に返事をすると、綺麗な声が失礼しますと部屋の中に入り込んだ。
「起きましたか、先生」
カーテンの間から射し込む陽光に白髪を輝かされ、白い制服を着こなすシャーレ専属の生徒。
「……着替え中なら言ってください。見ちゃったじゃないですか」
“えー、別に減るんもんじゃないし……役得でしょ?”
「寝ぼけてないでさっさと着替えてください!」
カーテンを勢いよく開けながらソレアは言う。急増した光量に目を細めると、ソレアの耳が赤くなってるのに気付いた。大人びたソレアでもまだまだ子供なんだ。着替えを終わらせて、休憩室に入ると優しい甘い香りが漂う。
「はい、パンケーキです」
淡々と皿を並べたソレアが紅茶を淹れて椅子に座る。蜂蜜を垂らしたパンケーキはまだ焼きたてで、紅茶の湯気と一緒に私を肌から温めてくれる。
「……どうしました?」
こういうの……なんて言うんだろう。
“幸せだなー、って”
「はあ……」
“もうソレアなしじゃ生きていけないよ”
「はいはい」
いつまでもこの日常が続きますように。
――――――――――
「終焉……ですか?」
「うん、先生と百合園セイアが予知夢として確認してる。私の未来感知とも相違がないから間違いないね」
リンは自分の報告に信じられずに険しい顔になる。
「前例の記録は残されてないから探しても無駄。正確な時期はわからないけど、リンちゃんには出来うる限り統制を強化してほしい」
「……はあ」
「仕事で頭いっぱいなリンちゃんの為に言っとくけど、生徒会長代行としてもっと連邦生徒会を見ていた方がいい」
「あなたが帰ってきたら解決するのでは?」
「私はこっちに来れない。シャーレが忙しいってのもあるけど、そういう約束だからね」
そう言うとリンは溜息をつきながら眉間を抑える。それもそのはず、実質リンは自分と■■■の分の仕事もこなしている。■■■が行方不明になる前でも幾つかの仕事をリンに任せてたのに今じゃあその5倍くらい忙しいはずだ。本当に申し訳ない。
それに最近の連邦生徒会はかなり腐敗している。■■■1人消えるだけでこうまで仕事が出来なくなるのは■■■の統制不足か、そもそも連邦の生徒が無能なだけか。何にしろこのままじゃ最悪リンちゃんが潰れる。終焉が最優先だけどリンちゃんも大事だ。
「……でも最悪私は連邦に戻ることも考えとく。リンちゃんは各生徒会との連携準備をお願いね」
「はい、わかりました。あなたも無理はしないで下さいね」
「ちょっと承諾しかねるなぁ」
睨んでくるリンちゃんが怖い。しょうがないじゃん、終焉だよ? 最悪先生守る為に私死ねるよ? あー待って詰め寄らないで。
「私があなたの事を心配していないとでも思ってるんですか? 入院したと聞いた時も仕事のせいで行けない私の気持ちがわかりますか? あなたまで居なくなったら……そんなに私を一人にしたいんですか?」
「……っ」
頭を自分に預け、胸の紋章を握られる。連邦の生徒であることを表す紋章。それを誰にも見えないように隠される。
震えるリンに戸惑うも、背中に手を回す。少し震えが治まった気がした。
「…………ごめん」
自分にはそんな言葉しかなかった。リンを傷付けたとしても、
可能性──IFの世界があったとして……自分は必ず誰かを独りにする。それが旧友の誰かなのか、これから出会うかもしれない誰かなのか。確かなのは自分は誰かを残して消えることだけ。
この日、空はどんよりと曇っていた。
――――――――――
『キヴォトス全域で、超高濃度のエネルギー体がいくつか観測された』
その知らせが来たのはリンと話した数日後だった。
「これから私は連邦生徒会に行ってくる。私が留守の間、先生を頼んだ」
「任せてくれ」
サオリ達にシャーレと先生を任せて翼で羽ばたく。先生には連絡可能な生徒会全てに連邦への要請容認を促してもらい、自分はサンクトゥムタワーに向かう。
(アビドス砂漠、D.U.近郊の廃墟化した遊園地、ミレニアム郊外の閉鎖地域、トリニティとゲヘナの境界付近、ミレニアム近郊の新しい都市と……サンクトゥムタワーか)
終焉が《色彩》だとすれば前者五地点の原因は解る。しかし、サンクトゥムタワーか……。
(楔を埋める気だな)
虚妄のサンクトゥムタワー、キヴォトスを終わらせるなら有効。よりによって連携が重要な奴だ。連邦は役立たずだから先生が指揮権を得る必要があるな、と考えてるうちにリンが居る部屋に辿り着く。
「あなたが代行になったのは、統括室の「行政官」だったからであって、あなたの能力が認められたのではなく、あくまで必要だったからに過ぎない」
この声は扇喜アオイか。数少ない連邦のマトモ枠、それがどうしてリンを弾糾する? 入ると部屋の全員が自分を見る。
「リンは認められて「代行」に位置にいる。アオイ、文句は■■■に言え。必要だから能力で選んだ。態々使えない代行を選ぶわけないだろ」
「あなたは……」
「一時的に私は連邦に席を移す。
「責任はあなたが取るということでいいのよね?」
「勿論、今起きてることに対処しないとキヴォトス滅ぶからね。野次は全て終わってから好きなだけどうぞ」
「…………そう、わかったわ」
半分納得した顔でアオイが退室するのを見届けてからリンに向き直る。
「さあ、仕事だ連邦生徒会会長代行」
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“それで、ソレアはなんて?”
「連邦生徒会に呼ばれたら私たちを護衛にして来てくれ、と」
“よし、じゃあ行こうか”
「失礼します。お迎えに上がりました、先生」
ノックも無しにズカズカと入り込んで来た者を見る。見た目は……ヴァルキューレか。
「サッちゃん……」
「ああ……」
私だけでなく、みんなが違和感を感じた。先生を後ろに隠しながら4人で壁になる。
「迎え……とは?」
「先生はこのキヴォトスにおいて重要な存在です。連邦生徒会から迎えを寄越すよう言われましたので、先生は我々と共に来てもらいます」
……きな臭い。彼女の言うことは最もらしいが、ソレアが態々
「ッ!? 何の真似だ!」
「お前達、本当に先生を連邦生徒会に連れていくんだろうな?」
「そ、そうだ! 邪魔をするなら、連邦生徒会に楯突くことになるぞ!」
「関係ないな……行くぞ!」
アリウススクワッドが戦闘を開始する。スモークグレネードを合図に、出口までの経路を確保すべく各々銃を構えた。
――――――――
リンは非常対策委員会を招集。各校の代表を集めた連携の取り決めることとなった。最初に部屋に招くのは、ゲヘナ学園の万魔殿とトリニティ総合学園のティーパーティーを始めシスターフッドと救護騎士団の長。先生の到着を待たずに行うことになるが、まだ自分が橋渡し役ができる面子だ。
「リン……なんで二校を向き合わせるの?」
「連携をとる以上この2校が軸になるからです。私一人でしたら無理ですが、あなたがいるから安心できます」
対立するような構図で全員が席に着き、会議が始まる。緊迫した空気は非常事態に対したものではなく、目の前の永年の怨敵に対するもの。
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一先ずの説明は無事に終わり。リンが協力を要請する。なんとも言えない緊張感の中言葉を発したのはシスターフッドの歌住サクラコ。
「あの、先生はどちらにいらっしゃるのでしょうか? この非常対策委員会に参加すると伺ったのですが」
「そ、それは……」
「現在、先生と連絡が取れない状態です。護衛につけた者からも連絡が無いことから何かしら切羽詰まった状況、襲撃を受けた可能性があります」
代表者だけでなく、後ろの控えたちにも衝撃が走る。予め自分の話を聞いていたリンも顔に力が入る。
「襲撃ですか?」
「はい、襲撃者はカイザーでしょう。なので到着まで時間がかかります。シャーレへの報告なら自分が受け付けますよ」
「何故……そんなに落ち着いてるのですか?」
「信頼できる者を護衛にしてますので。最悪、緊急信号で私が向かいます」
これで納得してくれただろうか。しかし不安は拭えていないようだ。
───キィィィィィィィ!!!
ヘイローが回転を始める。その速度は能力使用時の比ではなく、自分自身も今は能力を使用していない。暴走ともまた違うそれに、室内の全員が注目する。
「ソレア……?」
隣のリンが自分の胸部を見ている。頬に赤い水滴が付いてるよ。
「あ?」
胸から何かが飛び出てる。黒い……刀か? 珍しい、書に記された武具ではないか。
(あれ?)
引き抜かれた刀の跡から血が出ていく。ああいけない、このままでは死んでしまう。
「罪過、奸邪、曲悪、全ては汝だ」
倒れて横目で後ろの者を見た。其の者の顔はよく似ていた。鏡に映る……他ならない自分に。
驚きは無い。でも疑問はある。
(何があった…………
――――――――――
その場の全員が何が起きたのか分からなかった。ソレアの背中に出現した黒い炎がソレアを穿っている。空間を白と黒の羽が舞い散る。何も無い所から現れたのは、黒い翼と角、白と蒼のオッドアイ。黒いボロ布を纏うソレアだ。
「ソレア……?」
引き抜かれた大太刀の穴から噴き出す鮮血がビシャリと血溜まりとなる。一番早くに行動したのは聖園ミカ。握り拳を振りかぶり、虚に突き出す。陽炎が消えるみたいに黒い炎が燃え尽き、血と羽を残してソレアは居なくなる。
「…………え?」
唖然として呼吸を忘れる。心臓の音だけがうるさくなっていき、視野がぼやける。
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最期にでも…………また会いたかった。
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活動報告にて最終編終了後リクエストのキャラを曇らせます。好きな子をどうぞ。リクエストなくても勝手に曇らせます。
書く気なかったけどハッピーエンドいる?
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いる
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いらない