ガンダムビルドダイバーズフリューゲル外伝 蒼き俊星のリタ   作:ポメラニアンドロイド初号機くん

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第七話 フォースバトルトーナメント編4 VS虎武龍(2/4)

「てェェェェェェェい!!!」

 

白き決闘者、ガンダムエピオンパイがビームトライデントを薙ぎ払い、突き、振りかざす。エピオンパイを駆るダイバーの名は(チャン) 六飛(リューフェイ)。その槍捌きは既に一流の領域に足を踏み入れているが、目の前にいるとぼけた印象の少女、リタには一切通用せず五飛にうり二つなアバターの六飛の表情には焦りと苛立ちが見て取れる。

 

「ほらほら〜………そんなのじゃクロツキどころか、私にすら勝てないよ~……リュウヘイ君〜……」

 

「誰がダ○ョウ倶楽部だ貴様!!!」

 

見た目は五飛にそっくりではあるが、六飛は喋ると愕然とするくらい五飛に似てない。

六飛はふと思いついて、ビームトライデントを繰り出すと見せかけてフェイントでドラゴンハングを放ち、ザウォートレヴMark-Ⅱの脚を捕えた。

 

 

「捕まえ…………たァ!!!これで終わりだ!!!」

 

六飛はドラゴンハングを引き寄せて、ザウォートレヴMark-Ⅱにトドメを刺すべくビームトライデントを大きく振りかぶった。しかし、

 

「甘い!!ストロングホーンブレイク!!!」

 

六飛がビームトライデントを振るうよりもリタのヘッドバットの方が速かった。レアメタルΩ級の強度を誇るブレードアンテナによる強烈なヘッドバット。

エピオンパイの頭部が無惨に破壊され機体も後ろにのけぞる。

 

「クソッ!!!まだまだ………!!!」

 

「ガンダムファイト国際条約第1条!!!頭部を破壊された者は失格となる!!!六飛、自爆スイッチを押せェ!!!!」

 

突如、外野からカッシュ·ド·Pが叫んだ。

 

「ふざけるな!!誰が押すか!!!」

 

六飛は思わず振り向いてツッコミをいれる。

 

「見苦しいぞ六飛!!!負けを認めろォ!!!」

 

「やかましいガンダムファイト馬鹿!!!貴様どっちの味方だカッシュ·ド·P!!!!」

 

「だいたい俺はまだ負けてな……………」

 

次の瞬間、六飛のエピオンパイはバラバラに斬り刻まれた、リタによって。

 

「今のは〜………戦闘中に余所見する方が悪いよね?」

 

リタは一人邪悪な笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

一方その頃、

 

 

 

 

シグレはスズキと共に、身の丈程もある斧を担いだバルバトス(ASW-G-08)と対峙していた。

セルバトス·アナゴーティアのバルバトスジェノサイドだ。

 

「貴様らはァ…………俺の乾きを癒やしてくれるのかァ………??」

 

独特の節回しを備えた荒々しい声(つまり若○ボイス)。全身から漂う強者の風格。一目見ただけで、シグレはセルバトスが只者ではないと理解した。

 

「まァァ……………良い。今日の俺は紳士的だ!!楽に逝かせてやるよ」

 

「ブルァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

セルバトスが突如雄叫びを上げて襲いかかる。

 

「スズキ、迎撃だ!!俺に合わせろ」

 

シグレはアメジスティアーの両手のGNソードⅡをライフルモードで構えた。スズキも手にしたランスからビームバルカンを放つ。

 

「貴様らァァァァァァァァ!!!!ライフルなんぞォ!!!使ってんじゃァァァァァァァァァ………、ねェェェェェェェェェェ!!!!」

 

セルバトスは力任せに斧を地面に叩き付けた。地割れが発生して、岩が榴散弾のように散らばった。理不尽、実に理不尽。

 

「ぐわァァァァァァァァ!!!」

 

「……………ッ!?」

 

シグレとスズキの機体は岩の礫に容赦なく痛めつけられて倒れ伏す。

 

「どうしたァァァァ???この程度かァ!!!さぁ来いよ!!!微塵切りにしてやるぜェ!!!」

 

「まだだ…………俺はまだカラスマを超えてねェ………まだ………、こんな所じゃ…………終われねェェェェェェェェ!!!!」

 

シグレは自身を鼓舞するように叫びながら立ち上がった。

 

「シグレ隊長………ならば……、私もお供します…………!!!」

 

スズキもランスを杖代わりにして立ち上がる。

 

「スズキ、コンビネーションだ!!先陣は任せろ」

 

「了解です………」

 

シグレとスズキは2方向からセルバトスに吶喊した。

 

「リィラトランザム…………!!!」

 

アメジスティアーの両脚部の疑似太陽炉が最大稼働する。アメジスティアーは幻想的に揺らめく紫色の光を纏った。

 

「特殊コマンドに頼るか雑魚どもがァァ!!!ブルァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

セルバトスが怒りに任せて猛然と向かってくる。しかしシグレは足を止めてまだ動かない。

 

「まだだ、放熱フィン展開………疑似太陽炉排熱最大効率、粒子生産量、オーバーロード!!!リィラトランザム∶アクセルグロウ!!!!」

 

 

「ブルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥアァァァァァァァァァァ!!!!」

 

セルバトスがシグレめがけて斧を振り下ろした瞬間、アメジスティアーの姿が幻のように消え失せた。次の瞬間、

 

「こっちだ………!!!」

 

「グォォォォォォォォォォ!?」

 

シグレは量子テレポートによりセルバトスの背後を取り斬撃を浴びせる。

 

「ブルァァァァァァァァ!!!」

 

セルバトスは振り向きざまに斧を振るうが、またも空振り。

その隙にシグレは再びセルバトスを斬りつけた。

 

「ハハハハハ!!どうやらパワーはあってもスピードと正確性が足りないようだな!!!」

 

シグレはセルバトスの怒りを煽り続け、その隙に反撃してダメージを蓄積させていった。

シグレとセルバトスの戦いはさながら荒ぶる雄牛と闘牛士のようだ。しかし、それもやがて終わった。セルバトスの足元の岩が崩れて崖下に落ちた事によって。

 

「よっしゃ計画通り!!!ついでに食らっとけ!!!紫水晶の涙、氷晶の幻夜(アメジスティアー·クリスタルナハト)………弐ノ太刀(セカンドエディション)!!!」

 

シグレはセルバトスを崖下に凍り付かせる。

 

「トドメ任せたスズキ!!!」

 

「任されました!!!流星雨と天の槍(クライング·ザ·スカイ·ヘブンズスピアー)………!!!」

 

スズキのアクト·ザクウィステリアは自らを流星に転じるかのごときスピードで、槍を構えながら崖下のセルバトスに加速を乗せて突き立てた。

 

 

セルバトス·アナゴーティア 撃破。

 

 

アメジスティアーのトランザムが終了する。

 

「今の戦いは流石に堪えたわ………とりあえず俺はジャミングで一旦隠れて粒子の回復を待ちながら、機会があれば近くにいるやつ漁夫の利天誅すっか………スズキも速く隠れた方が良いぞ?」

 

シグレがそう言った直後、

 

「斬り捨て………、御免!!!!」

 

「ぐわァァァァァァァァァァ!!!!」

 

特徴的な赤と黒のツートンカラーに彩られ、背部にミノフスキーウイングを備えたイフリート………、イフリート·カフカが手にしたヒートサーベルでアメジスティアーを斬り捨てた。

 

「勝負とは非情な物ゆえ、少し心苦しいが貴殿にはここで消えてもらう」

 

赤い髪に黒コートを纏う長身の剣士、ミスター·カフカ(カラスマ(サブ垢))が倒れ伏すシグレを見下ろしながらそう言った。仮面を付けている為に表情は伺えない。

 

「誰なんだ………お前は…………!!!」

 

「我が名はミスター·カフカ………ただの剣士だよ」

 

 

ミスター·カフカはアメジスティアーのバイタルパートを念入りにヒートサーベルで突き刺した。

そして、呆然としているスズキには目もくれず何処かに飛び去った。

 

続く

 

 




一応解説です。

張 六飛
五飛に似せたアバターのダイバー。しかし喋ると全然似てない。
実力はあるものの、熱くなりやすい性格ゆえに本来の実力を発揮できない事が多い。リュウヘイと呼ばれたらキレる。
敗因 戦闘中の余所見。完全に自業自得。 あと、熱くなりやすい性格。

セルバトス·アナゴーティア
若○ボイスのいかにも悪役風なダイバー。そして虎武龍九英傑の中でも随一の戦闘狂。圧倒的なパワーを誇るバルバトスジェノサイドを駆り、あらゆる敵を破壊しつくす。
敗因 注意力不足。シグレの煽りにのせられて力任せに斧振り回してるだけで、足元が崩れかけている事に気付かなかった。
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