ガンダムビルドダイバーズフリューゲル外伝 蒼き俊星のリタ   作:ポメラニアンドロイド初号機くん

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第八話 フォースバトルトーナメント編5 VS虎武龍(3/4)

ギアナ高地、テーブルマウンテンの頂きにて、ホンダとボンドはサンドロックとサイバスターと対峙している。

夜半の蒼月(ルナティクス·ブルー)の方々、会えて光栄です。僕は虎武龍九英傑の一人、メルカトル·ラバーバ·ウィナー」

 

「同じく、虎武龍九英傑のマサキ·カントー!!よろしくな!!」

 

「ああ、楽しいバトルにしよう」

 

ボンドは笑顔でそう答えた。サイバスターとサンドロックが剣を手にボンド達に迫る。

 

「これは挨拶代わりだ………くらえ!!!」

 

ホンダはザクバズーカをサンドロックとサイバスターめがけて放った。

 

「ハッ!!!」

 

サンドロックはヒートショーテルでバズーカの弾頭を斬り裂いたが、斬り裂かれた弾頭から黒煙が発生する。煙はあっという間にサンドロックとサイバスターを包み込んだ。

 

「これは………スモーク弾!?姑息な手を………!!!」

 

メルカトルは歯噛みしながら呟く。

 

「ハァーハッハッハッハッハッハァ!!!今だボンド!!!やれぇ!!!」

 

「ホンダ先輩セコいな〜。とりあえず、ハイメガキャノン!!!!」

 

ボンドのエクストリームダブルゼータが黒煙ごとメルカトル達を撃った。

 

「ハッハッハッハッハッハッハッハッハッハァ!!!流石にこれは仕留めただろ?」

 

ホンダは油断して爆発跡に近付く。その時、

 

「ホンダ先輩、避けろ!!!」

 

「ん………?くぁwせdrftgyふじこlp!?」

 

空中からサンドロックが降って来てホンダめがけてヒートショーテルを振り下ろした。ホンダのザクは動転して意味不明な悲鳴を上げながらも地面を転がってサンドロックの奇襲をかわす。

 

「やっぱり、一瞬早く飛行形態に変形したサイバスターと一緒に離脱してたか〜。ん?じゃあサイバスターはどこだ!?」

 

ボンドはとっさに上を見た。

 

「はァァァァァァ!!!!サイ………フラァァァァァァッシュ!!!」

 

サイバスターが放つ光は空に堕ちる。そして地上のボンドとホンダに降り注いだ。まるで、望むだけの熱を捧げるかのごとく。(本当に光を放つんじゃない!!!←定型文)

 

「「ぐわァァァァァァァァァァァ!!!」」

 

「そろそろ終わりにさせていただきます………!!!」

 

既に満身創痍だが、かろうじて立ち上がるボンドとホンダを見下ろしながら、メルカトルはそう宣言した。

 

「マサキ!!」

 

「おう!!!アカシック……………バスタァァァァァァァ!!!」

 

飛行形態(サイバード)に変形したサイバスターが天高く飛翔し、彗星のごときスピードでボンド達に向かってくる。マサキが最初にターゲットにしたのは、ボンドだった。しかし、ボンドはマサキを見据えたまま動かない。

 

「早く逃げろボンド!!!」

 

「いや、まだだ!!!」

 

「まだ………ッて、もう俺達に勝ち目なんかねェよ!!!後の事はクロツキさん達に任せて諦めろ!!!もう打つ手なんて………」

 

「いや、ある!!!一つだけな!!!」

 

その間にもサイバスターはぐんぐん距離を詰めてくる。もはや絶望的状況、ホンダはそう思っていた。しかし、

 

「これだけ引き付ければ充分だ!!!エクストリームフルバーストォォォォォォ!!!」

 

ボンドの策、それは最悪相討ちを覚悟しながらサイバスターをギリギリまで引き付けて、回避不可能な距離でエクストリームフルバーストを叩き込む事だった。

 

「馬鹿な…………ウワァァァァァァァァァ!!!」

 

マサキ·カントー 撃破。

 

「マサキ…………!?」

 

「さて、機体はオーバーロード寸前。残った武器は………、ハイパービームサーベルが2本だけか………なら、まだ戦えるな!!」

 

「ボンド………………!!!!カッケェェェェェェェ!!!!もう呼び捨てになんてできねぇよ!!!ボンドさんと呼ばせてくれ!!!」

 

ホンダが興奮気味にまくしたてている。

 

「じゃあ、今からメルカトルと戦うから援護任せます」

 

「了解ッス!!!ボンドさん」

 

ホンダはボロボロのバズーカを捨てて、まだ無事だった対艦ライフルを構えた。

 

「驚きました………マサキを倒しただけでなく、そんな満身創痍の状態でもまだ抗うつもりとは………ホンダさんはただの卑怯者ですが、ボンドさん………貴方とは一人の戦士として全力で戦います!!!」

 

メルカトルのサンドロックがヒートショーテルを両手に構えて躍りかかる。ボンドは残されたハイパービームサーベルで応戦。

何度も何度も互いに激しく斬り結び、終わらないワルツを踊っているかのような剣舞を演じた。

一方、ホンダは援護射撃を行う隙を伺っていた。

 

「クソッ、メルカトルのやつ………俺の狙撃を警戒して上手く立ち回ってやがる!!!狙撃するタイミングが掴めねェ………!!!」

 

その時、ハイパービームサーベルのエネルギーが切れてビーム刃が消失する。

 

「もらった!!!」

 

その隙にメルカトルはエクストリームダブルゼータの両腕を、ブッピガァンッ、という音と共に切断した。

 

「僕の勝ちです………」

 

「それはどうかな………?まだ()()のバトルは終了していないぜ!!!」

 

ボンドはメルカトルとホンダ両方に聞こえるようにそう叫び、通信越しにホンダへと、サムズアップして見せた。

 

「…………ッ!?わかったぜボンドさん!!!」

 

ホンダはボンドの覚悟を感じ取り、攻撃態勢に移る。

 

「では、心苦しいですが、トドメを刺しましょう。………ッ!?」

 

突如鳴り響く、あり得ないはずのロックオンアラート。なぜなら、メルカトルは常に、ホンダの射線に対してボンドを挟むように立ち回ってきた。あり得るとすれば、それは…………、

 

「味方ごと撃つつもりなのか………!?やはりホンダさん、貴方は卑怯者だ!!」

 

メルカトルはボンドを無視してすぐさま回避行動に移る。

 

「やはり動いたな………?動くと思ったよ、俺がわざとボンドさんごとお前をロックオンしたら………なにせ俺は、卑怯者だからよォ〜〜!!」

 

「ボンドさん、今だ!!」

 

エクストリームダブルゼータがメルカトルのサンドロックへと猛然と突進した。そして、まだ無事だった脚で強烈なキックを叩き込む。

 

「ぐうゥゥゥゥゥゥ!!!」

 

メルカトルはとっさにヒートショーテルでガードするが、ダブルゼータ特有の圧倒的な出力を生かした捨て身のキック攻撃に大きくのけぞる。

 

「今だ、これが正真正銘大本命!!!ホンダ…………狙い撃つぜぇ…………!!!」

 

動力部を正確に撃ち抜かれて爆散するサンドロック。

メルカトル·ラバーバ·ウィナー 撃破。

 

 

 

一方その頃、ミツビシとアオイがレディ·ドラクリアと対峙していた。

 

 

「ミカゲさん!?何してんスかこんなとこで!?」

 

「違うな………今の私はレディ·ドラクリア(サブ垢)。という訳で失せろ有象無象塵芥(うぞうむぞうちりあくた)…………!!!」

 

吸血鬼を思わせる黒衣に身を包んだレディ·ドラクリアはロードアストレイブラッドレッドを駆り、ミツビシへと襲いかかる。

 

「わ〜!?やっぱりミカゲさんだァァァァァ!?無理無理無理無理勝てる訳ねェェェェェェェ!!!!」

 

そこにアオイからの援護射撃が割って入る。レディ·ドラクリアが防御の動作を取った隙にミツビシは離脱してアオイと合流した。

 

「ヤバいッスよアオイさん!?どうやって勝つんスか!!!」

 

「まず落ち着いた方がよろしいかと………それと、策はあります。ミツビシ様は後先考えなくて良いので全弾使い切るつもりで敵の注意を引き付けてください。後は私が仕留めます」

 

アオイの有無を言わせぬ迫力に押されて最悪、微塵切りを通り越して木っ端微塵切りにされる事も覚悟でミツビシは、レディ·ドラクリアのロードアストレイブラッドレッドに照準を合わせた。

 

「こうなりゃあやけっぱちだ!!!全弾使い切り閉店セール開催だこの野郎!!!出血多量大サービス、Let,s party!!!ヒャッハーーーーーーーーー!!!!!」

 

もはや諦め通り越してテンションおかしくなったミツビシのフルバースト、その圧倒的密度の弾幕を前にして、レディ·ドラクリアは避けようともしない。そして………………、

 

「恋獄一刀流、刃頼(じんらい)……………」

 

レディ·ドラクリアはロードロングソードで全ての弾幕を防いだ。

恋獄一刀流、刃頼(じんらい)………敵の視線や銃口の向きなどの情報から射線を割り出し、全ての射撃を刃で受ける型。

敵の射撃機体に対して面と向かった状態から近接戦闘に持ち込む為の飛び道具対策が目的である。

ロードアストレイブラッドレッドはモーゼが海を割るように、ミツビシが張る弾幕の中を悠然と歩きながら全ての射撃を防いでいる。

 

「アオイさん無理ッス!!!なんか少しずつ距離を詰めて来てるッスよ!?」

 

ミツビシは弾幕を張り続けながら泣き言をこぼした。

 

「準備はできてます。では、仕留めましょうか………」

 

アオイはそう宣言して対艦ライフルを構えた。

 

「この私を仕留めるだと?面と向かっている状態で、私の刃頼(じんらい)の防御を潜り抜ける事ができるとでも?」

 

レディ·ドラクリアは不敵に笑いながらミツビシへと距離を詰めていく。

アオイのエアリアルヴァールハイトが対艦ライフルの引き金に指を掛けた瞬間、純粋な殺気による、空気が凍り付いたと錯覚する程のプレッシャーが辺りを支配した。

呼吸すら忘れてしまいそうな緊張感の中、アオイが発砲する。

レディ·ドラクリアはあまりの殺気に、一瞬動揺はしたもののアオイの放つ弾丸をロードロングソードの刃で弾いた………そのはずだった。

確かにレディ·ドラクリアはアオイの放った弾丸を弾いた。にも関わらずバイタルパートを正確に撃ち抜いた致命の一射により仕留められてしまった。

 

「馬鹿…………な………」

 

機体もろともテクスチャとなり消えていく最中、レディ·ドラクリアは自身の敗北の理由を必死で考えていた。

 

「本職の傭兵をあまり舐めないでいただきたい。貴方の敗因は、普段使い慣れない得物………それもよりによって大剣を選んだ事、でしょうか?」

 

アオイのその言葉によりレディ·ドラクリアは全てを理解した。

弾丸は最初から2発だった………、1発分の銃声しか聞き取れないスピードでの早撃ち。

1発目は布石で、2発目は大剣という武器のどうしても避けられない死角である刃の真下、つまり剣そのものの側面を通過する直撃コース。

文字通りの隠し弾(ブラインド·バレット)として放たれた2発目に気付かなかった時点で、レディ·ドラクリアの敗北は必然だった。

 

レディ·ドラクリア 撃破

 

 

続く

 

 

 

 

 

 




一応解説です。

マサキ·カントー
こともあろうかガンプラのパーツとプラ板とパテだけでほぼ完璧なサイバスターを制作したある意味ヤベー奴。性格は快活で熱血漢。
敗因 回避不可能な距離でボンドにエクストリームフルバーストを撃たれた事。

メルカトル·ラバーバ·ウィナー
カトルそっくりのアバターのダイバー。常に丁寧な口調と物腰なので、別に見た目以外カトルに寄せている訳でもないのに結構似てる。

敗因 ホンダを『卑怯者』として侮った事。

レディ·ドラクリア
ミカゲのサブ垢。本人も、もはや隠す気すらない。

敗因 相手が悪すぎた。


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