ガンダムビルドダイバーズフリューゲル外伝 蒼き俊星のリタ   作:ポメラニアンドロイド初号機くん

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第十一話 フォースバトルトーナメント編8 VS第七機甲師団(2/2)

レーダー波を遮断するシートに隠れ、物陰で待機しているクルト機のギラ·ドーガが背後からクロツキに踊りかかる。

前方にはロンメルのグリモアレッドベレー。

クロツキであれば両方同時に相手をする事も可能だが、それはあくまでも面と向かっていた場合の話。

今回は奇襲ゆえに、判断に一瞬の迷いが生じた。それこそがロンメルの策。

ギラ·ドーガの背中に取り付けられた()()()()()()()、サイコ·ジャマーが牙を剥く。

 

「!?」

 

「君達のチームにはサイコミュ系の機体が多い。だから対策させてもらった」

 

ロンメルがゆっくりとクロツキに歩み寄る。

 

「マズい………!!!このままじゃクロツキさんが!?」

 

「わしらでなんとかせねば………!!!」

 

「無論、君達の対策も万全だ」

 

ビャクヨウとボンドにもハンブラビが襲いかかる。そして、やはりというべきかハンブラビにもサイコ·ジャマーが搭載されていた。

 

「これにて、完全なるトドメを刺す………!!!」

 

「果たして、そう上手くいくと思うか?」

 

「どういう事だね?リタ君にはローゼン·ズールの相手をさせる為にわざわざ自分から引き離しただろう?まさか、間に合うとでも?」

 

「間に合うさ………私の信じるリタはいつだって最速のエースパイロットだからな。そうだろ?リタァ…………!!!」

 

 

「パーメットドライヴ、フルブースト!!!ビームキック·パラベラムストライク…………!!!」

 

最速で駆けつけたリタのザウォートレヴは亜光速のまま、ほぼ垂直落下のような軌道でクルトのギラ·ドーガをオーバーロードさせたつま先のビームナイフで踏み穿つ。

 

「ねぇ、今あんた、クロツキに何しようとしてたの…………???」

 

その無機質な声と異様に鋭い殺気はロンメルを戦慄させるには充分すぎた。一筋の光すらない闇夜のようなまとわりつく敵意。

 

「クロツキ、次はどうすればいい?」

 

リタは全てを呑み込む深淵のような瞳でクロツキにそう尋ねた。

 

「ここは私に任せて、ハンブラビを潰せ。またサイコ·ジャマーを使われたら厄介だ」

 

「わかった…………」

 

ザウォートレヴはビャクヨウとボンドの救援に向かうべく飛び立つ。

 

「どうだ?ウチのエースは………少し愛が重いが、可愛い奴だろう?」

 

「全く、君は狂っているよ………」

 

「勝負に狂っているという意味ならお前も大概だろう?」

 

「フッ………、確かにな」

 

グリモアレッドベレーとシルヴァ·バレト十六夜が再び対峙する。そして…………、

 

「コンビネーションアサルトォォォォ!!!」

 

「コンビネーション技ならばこちらにもある!!!幾世を渡り行く三日月(エターナル·クレセント)!!!」

 

ロンメルの必殺技、背部のミニモアザックから展開されたミニモアとの連携攻撃『コンビネーションアサルト』、しかしクロツキのコンビネーション技はそれを遥かに凌駕していた。

ガンシックルを装備した右腕を伸ばし、鎖鎌のように繰り出しながら腕部スラスターの噴射で軌道を細かく調整してどこまでも追尾する斬撃としつつ、左腕に装備したデモリッションナイフをその合間を縫うように振るう『幾世を渡り行く三日月(エターナル·クレセント)

クロツキの得意な単独での戦いになった時点で既に、ロンメルに勝機はなかった。

 

 

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