ガンダムビルドダイバーズフリューゲル外伝 蒼き俊星のリタ 作:ポメラニアンドロイド初号機くん
2章第一話 海辺の
クロツキ:夏だ!海だ!ガンプラバトルだ!…………ってな訳で、今後フォースランキングをどんどん上げて、いずれは打倒AVALONを実現する為に夏合宿をするぞ
シグレ:夏と海はともかく、そこにガンプラバトルは関係あるのか?まあ、バトルは大歓迎だが
クロツキ:うむ。海辺の高級リゾートホテルに、昔稼働してたGPデュエルの筐体がそのままの状態でおいてあるからそこに宿泊してガンプラバトル三昧って感じだな。ついでにGBNのログインマシンも完備
ミツビシ:夏といえば海………海といえば女の子の水着姿…………ナンパ…………ヒャッホゥ!!!
マツダ:浮かれ頭の色ボケ野郎が。ガンプラバトルはど〜したよ………むしろそれが本命だろ
ミツビシ:このガンプラバカがァァァァァ!海で男子の本懐を遂げずして何をするってんだァァァァァァ!!
マツダ:ガンプラバトル
シグレ:ガンプラバトルだな
ホンダ:…………???ガンプラバトルの為の夏合宿だからガンプラバトルじゃね?
スズキ:諦めろミツビシ。どのみちお前に春はこない………
ミツビシ:スズキさんやけに辛辣ッスね!?
リタ:今北産業〜
ミツビシ:今北産業?何の会社?リタちゃん変な事言うね
シグレ:古っ…………。それ通じるやつ、ここにいるのか?
クロツキ:三行でまとめろって?わかった。
海辺の高級リゾートホテル貸し切りで
昔稼働してたGPデュエルの筐体使って
ガンプラバトル三昧の夏合宿、GBNも可
…………それと、ミツビシに春はこない
ミツビシ:ヤッダァァッバァ〜〜〜!?
シグレ:いや、意味わかるんかい…………というか付け足した四行目で死体蹴りやめてさしあげて
リタ:自分を知れ。そんなおいしい話があると思うのか?お前のような人間に。ナンパなど…………無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!ミツビシ、
シグレ:死体蹴りどころかゴミ収集車に「シュウゥゥㇳ!!超、エキサイティング!!」するとか畜生がすぎる…………
クロツキ:誰がバトルドームの話をしろと…………?
リタ:バトルドームといえば、GBAのポ○ットモ○スターエメラルドのバトルフロンティアはとんでもない難易度だったよね〜
クロツキ:ポ○モンバトルの話でもなくてガンプラバトルの話だ!!お前実年齢何歳だよ…………
リタ:高2の16歳ですが、何か?
シグレ:リタってもしかして、平成生まれで独身オタクな成人男性の転生体なのか?
リタ:「独身オタクな俺が転生したらこじらせボッチゲーマー女子でした〜とりあえずGBNで最速目指します〜」
ラノベ化したら売れるかな?
クロツキ:打ち切られてしまえそんな作品…………
リタ:ワオ辛辣〜。それはそれとして、GPデュエル用のガンプラ用意しないとね
リタside
ダイバーギアのチャットが一段落して、私はガンプラ制作の続きに戻る。ちょうど私専用のダリルバルデを制作していたところだったので、これを夏合宿でGPデュエルに使うガンプラにしよう。もちろん機動力を追求する予定。でも、ダリルバルデはそのパワーが強みの一つ。下手に軽量化し過ぎると攻撃が軽くなるからバランスが難しい。装甲軽量化の加工は一応終わったけど、これがうまくいったかどうかはまだわからない。
「ダリルバルデ〜を青く塗れ♬あ、そ~れあっおく塗れ〜♪」
すでにサフを吹いて一度分解したダリルバルデの装甲をエアブラシでパーソナルカラーのライトブルーに塗り変える。
とりあえず肩にはアンビカーの代わりに予備のブラオアーフォーゲル付けよう。武器はディランザのビームライフルとシグルブレードに決定。
夏合宿までの時間はその後完成したダリルバルデの調整と慣らし運転をしていたらすぐに過ぎていった。
そして当日、
海、照りつける日差し、そして……………
「やっぱり夏の海はパラソルの下で冷えたコーラに限るよね〜…………」
トップスとセットになったトランクスタイプの水着に着替えた私は全力で脱力して日陰に引きこもる。
私のあまりにも女子力のない水着姿にミツビシががっかりしていた。女子力?そんな物私には最初からないよ。何とは言わないけど、私はまな板だからね~………。
だけど、スズキの水着はすごかった。もともと高身長でスタイル抜群の美人だったけど、黒いビキニを身に付けたスズキは持って生まれた身体的魅力を最大限に発揮していた。ミツビシはともかく、シグレやホンダまで見惚れてしまうほどに。
マツダは………無表情だったからわからない。
「スズキさんすげーッス!!エクセレント!!ブラボー!!なんというか、ユニオンフラッグとかF91のようなスマートさで、それでいて女性的な部分はしっかり主張してるッつーか総合的に見てエアリアルみたいなプロポーション………」
「変態死すべし………………!!」
スズキの細長い美脚による回し蹴りがミツビシの顔面を直撃。
というかミツビシ、スマートさを表現したかったんだろうけど、女性を褒めるのにユニオンフラッグもF91もエアリアルもない。そもそもこのシチュエーションでモビルスーツに例えるのがすでにないわ〜。
ミツビシ、砂浜に沈む。
「シグレ…………あまり見るな…………」
頬を染めたスズキが小さく呟いた。
「あ、悪ィ…………」
気恥ずかしそうに顔を逸らすシグレ。大学生のお二人さん、青春してますな。
シグレの青春ポイント、+5点ってところかな?後ろでは顔面に回し蹴りを食らったミツビシがビーチに沈められてるけど…………
「うむ。お前ら楽しんでるようだな……結構結構」
そんな声とともにアオイさんに日傘をさしてもらいながらクロツキがビーチにやって来た。
普通のスクール水着の上に「ところがギッチョン!!!!」と躍動感のある文字で記入されたTシャツを着て…………
もともとの低身長のせいでどう見ても女子中学生にしか見えない。そんなクロツキもとても可愛い。…………ん?私今、変な事考えなかった?別に私、ロリが好きな訳じゃなくて、これはクロツキが可愛かったってだけの話で…………!!だから決してやましい事なんかなくて…………つまり…………ァァァァァァァァァァ思考回路ぐちゃぐちゃァァァァァァ!!
『思考回路オーバーヒートにつき冷却中。しばらくお待ちください』
リタside 終
シグレside
「まさか中学生の頃のスク水がそのまま入るとは私も思わなかった………」
「お嬢様は昔から幼児体け…………失礼。貧相な身体つきですから」
「ハハハハハ………ぶっ飛ばすぞ」
殺伐とした会話をしているクロツキとアオイさんを横目に、頭から湯気が出そうなくらいのぼせているリタに目をやる。日陰に引きこもってるはずなのになんでこんなに『燃え尽きるほどヒートォォォォ!!!!』一歩手前になってるんだか………
「リタ、大丈夫か?」
「…………クロツキは神が造りたもうた真なる芸術的造形の超絶美少女である。いや、もはや神だ……………美の女神すらクロツキの美しさ可愛らしさの前に遠く及ばない。さあ皆の者、クロツキを崇めよ讃えよ………」
リタは熱に浮かされたような状態でなんかやべー事言ってる…………
クロツキを教祖にした新しい宗教でも作るつもりか?そんなもんロリコン野郎共の支持しか集まらんだろうに。
「トゥトゥヘヤァ〜!!モウヤメルンダ〜(棒読み)」
俺はクーラーボックスから取り出したばかりでキンキンに冷えたコーラをリタの額に当てた。
「冷たッ!?」
リタが正気を取り戻す。
「頭は冷えたか?」
「頭を冷やすの解釈が物理的すぎるよ…………」
「そんだけ冷静にツッコめればもう大丈夫だな。別に海水浴する訳でもなし、そろそろホテルの部屋に帰るか?」
「ルームサービスでアイス……………楽しみだな〜…………」
リタは幸せそうな表情で呟く。
俺はミツビシ、マツダ、ホンダに声をかけて全員分の荷物を一箇所にまとめてホテルの部屋に運ぶ準備をした。俺達野郎連中の目が女子達から離れたその時、
「君達可愛いねぇ〜……俺らと遊ばない?」
ヤンキー崩れのDQN3人組が女子達に声をかけた。
「おッ!!そのTシャツ、もしかして君、ガンダムファン?好きなモビルスーツは?」
クロツキの『ところがギッチョン!!!!』Tシャツに目ざとく気付いた、いかにもナルシスト的なDQNがそう尋ねる。他のDQNどもはスズキの方に目を奪われているがこいつはクロツキ狙い。さては、ロリコンか?
「シルヴァ・バレトだが…………?」
クロツキはつまらなそうに答えた。
「シルヴァ・バレト?ああ、あのフル・フロンタルにフルボッコにされてた奴ね…………なんかパッとしないよね………実際、GBNでシルヴァ・バレト使ってるクロツキってダイバーもいいセンいってるけど万年2位のままでぜんぜんチャンプに勝ててないしwww」
DQNはクロツキを嘲笑する。
「……………さてはお前、にわかだな?」
クロツキはDQNに冷たく言い放った。
「作品への解像度が呆れるほどに低い………ガンダムという作品の派手なバトルシーンばかりに目を奪われて理解した気になってる輩か…………それはさておき、他人の好きな物を嘲笑するその態度が不愉快だ…………二度とそのツラ見せるな!!!」
「テメェ…………!!!」
逆上したDQNがクロツキにつかみかかる。そろそろ止めに入らないとマズいな…………そう思った次の瞬間、
「クサレDQNがクロツキに手を出すな白子潰すぞオラァ!!!」
俺達が助けに入るよりも速くリタが荒々しく叫びながらDQNの股間を全力で蹴り上げた。
本人は王子様気取りでナンパしてたはずが、大事な玉子をリタに蹴られて肉体的にも精神的にも大打撃。
「〜〜〜〜〜〜〜※@↑☆※#!?」
「カズヤさん大丈夫ッスか!?」
DQNどもが怯んだ今がチャンス!!リタに加勢して一気に蹴散らす!!!!
俺は猛ダッシュでスズキに群がるDQNどもに間合いを詰めた。そして1人のDQNの背後に周り…………
「GBN忍法…………
バックドロップを極めた奴に対してもう一人の奴をクッションにする事で一度に2人倒した。
うん、ぶっちゃけカッコつけただけでただのバックドロップだ。GBN関係ないし忍法でもない。
まあ、GBNでは忍者キャラでやってるから流れ的にな?
そこからはマツダ、ホンダ、ミツビシも合流してフルボッコ…………とはならず、DQNどもは意外な提案をした。
「どうせならよ…………ガンプラバトルで決着つけようじゃねぇか…………」
カズヤと呼ばれたDQNが股間の痛みをこらえながらそう言った。
「よかろう。私もお前らには頭にきていたんだ。ここのリゾートホテルには昔稼働してたGPデュエルの筐体がそのまま置いてある。スクラップにしてやるからどこからでもかかってこい!!」
クロツキはそうDQNどもに堂々と言い放った。一瞬怯むDQN3人、
「いいぜ………やってやる。これでも昔はGPデュエルでそこそこ名前の売れたファイターだったんだ!!!」
なんか妙な展開になってきた…………まあ、サクッと叩き潰して夏合宿再開しようか…………?
シグレside 終
リゾートホテルのゲームコーナー、GPデュエルの筐体はそこにかつての全盛期と変わらぬ状態で維持されていた。クロツキがチーム戦対応型の筐体の電源を入れる。
「始めようか…………ツキノミヤ・ヤコ、ザクⅡシュバルツシルトセカンド…………」
「シグレ・ソウスケ、ルブリスウル・ヘビーアームズ………」
「ムラタ・ユウリ、ダリルバルデアズール………」
「ヤマモト・カズヤ、ロードアストレイΩ………」
「サエキ・コウジ、∀ガンダム…………」
「ヒガシ・マサト、ユニコーンガンダム………」
BATTLE START!!
サエキの∀ガンダムがガンダムハンマーを振り回してシグレのルブリスウル・ヘビーアームズに襲いかかる。しかし、
「チョイサァ!!!」
シグレは機体を大きくジャンプさせてやすやすとガンダムハンマーを回避した。その後、宙返りしながらミサイルを放ち∀ガンダムに反撃する。
「クソっ、ちょこまかと…………テメェはトロワかよ…………!!」
ミサイルを回避しながらサエキは歯噛みするが次の瞬間、∀ガンダムの頭上にルブリスウル・ヘビーアームズが降り立ち踏み台にした。シグレは踏みつけた後にガトリングの掃射を浴びせる
「スマン…………わざとじゃないぞ!!(ゲス顔)」
「クソがァァァァ!!!」
サエキの∀ガンダムは力任せにルブリスウル・ヘビーアームズを振り払おうとするが一瞬速くシグレは∀ガンダムを再び踏み台にして跳躍した。頭上からガトリングの弾幕を振り撒きつつ牽制するルブリスウル・ヘビーアームズ。
「こうなったら………お仲間ごと消し飛ばしてやる!!!月光ちょ…………」
「判断が遅い…………」
シグレはルブリスウル・ヘビーアームズのガトリングを捨てて∀ガンダムに肉薄した。
「必殺……………、
ルブリスウル・ヘビーアームズの左腕に装着されたアーミーナイフを展開して、錐揉み回転しながらアーミーナイフで∀ガンダムを幾度も斬りつけて両断した。
「クッソォォォォォォ!!最後の最後までトロワみたいなマネしやがってェェェェ!!!」
サエキ機、撃墜。
「さて、ノルマは果たした。まあ、リタとクロツキならほっといても大丈夫だろ?」
シグレは一人そう呟き観戦に移る。
「堕ちろ陰キャ女!!!」
カズヤのロードアストレイΩがロードロングソードを大上段に構えてダリルバルデアズールに斬りかかった。
リタは冷静に、武器を予備のイーシュヴァラ(マニュピレーター搭載型)に持ち替えさせてフリーになった両腕でロードロングソードを白刃取りして、そのままロードアストレイΩに膝蹴りを食らわせた。
「…………ッ!?」
カズヤが怯んだ隙にリタはクロツキと入れ替わる。クロツキのザクⅡシュバルツシルトセカンドは背部に装着したクシャトリヤのバインダーからファンネルを全機展開してロードアストレイΩに一斉射を浴びせた。
「そんなもん俺のロードアストレイΩに効くかよ……!!マサト!!」
「OKだ、カズヤさん。ファンネルなんていいカモだぜ…………」
マサトのユニコーンガンダムはサイコミュ・ジャックを発動しようとしたが、リタの姿が見えない事に気付く。
「はいチェックメイト〜。ブラオアーフォーゲル…………!!クロツキの敵は、消えろ…………!!!」
リタのブラオアーフォーゲルはユニコーンガンダムの関節部分だけに断続的にビームバルカンを浴びせ溶断した。手足を失ったマサトのユニコーンガンダムはトドメに胴体をシグルブレードで貫かれた後に落ちていく。
「すまねえカズヤさん…………」
「マサト!?クッソォォォォォ!!!」
カズヤのロードアストレイΩはせめて一矢報いようと、ロードロングソードを振りかざしザクⅡシュバルツシルトセカンドに斬りかかる。クロツキは背部に装着したクシャトリヤのバインダーから展開した隠し腕でロードアストレイΩの両腕を拘束して剣ごと動きを止めた。
「ザクのくせになんてパワーだ…………」
「そうそう、お前が先程こき下ろしていたシルヴァ・バレト使いのクロツキってダイバー、実はアレ、私の事だ」
クロツキはカズヤにそう告げると、左手に装備したヒートホークとビームライフルの複合武装、「ビームバスタックス」の刃の部分で抵抗できないロードアストレイΩの頭部を力任せに何度も殴打した。ロードアストレイΩがスクラップになるまで。
シグレside
その後、意気消沈したDQNどもは無言で立ち去った。これで安心して夏合宿を再開できる…………
「さ〜て、アイスアイス♪クロツキも一緒に食べよ〜………?」
リタはクロツキの手を取り元気に部屋へと走り去っていった。リタとクロツキが同室。あとはアオイさんとスズキがペアで俺はマツダ達と野郎部屋。むさ苦しい事この上ないが、こればかりは仕方ない…………一応持ってきたアメジスティアーのメンテでもして過ごそうか。
シグレside 終