起きたらゼノっていた件について   作:ゼノモフさん

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ニュート視線


ともだち

ほんと何なのって思った。

パパとママとアニキと調査用のトレーラーでよくわからないところから帰ってきてから数日後、パパの顔に張り付いていた昆虫?は何かの手段で取れたみたいだけどパパも帰って来なかった。

それから数日後、所々で悲鳴が聞こえて奴らが来た。

奴らは両手に子どもたちを抱えて…大人達は問答無用でどこかに連れさらわれた…

私は何とか隠れてダクトの中でじっとしていた。

 

更にそこから何日か経ってお腹がすいたので、隠れながら秘密のルートで缶詰を確保しようとしたら、今のともだちにであった。

ほんとにバッタリであった、というのが正しいと思う。

だって、その部屋で、ともだちは…

 

ねるねるーねを必死に練っていたんだから…

恐怖より、何故?!ってなった。

宇宙に叫び声は何たらって名言があるけどそんなんじゃない。このともだちはアイツラとは根本的に違うって感じた。

最初は気が付く前に逃げようと思った。本能的に後退りしたときに何かに引っ掛かってしまい音を立ててしまった。ヤバい!と思って急いで走ろうとすると、むんずと肩を掴まれた。

もう、終わった…私も捕まるんだ…と絶望と恐怖がピークに達し叫ぼうと思った…でも出来なかった。

いや、正確には叫んだんだけど、口を真っ黒な手で塞がれて声が上手く出なかったのだ。

もう連れて行かれるんだ…と強制的に連れられて泣きじゃくったが、連れて来られた場所は全然違った。

 

綺麗に整理された部屋の一室。パソコンのモニターにはどう見てもゲーム画面。

溶接された隙間という隙間。

綺麗なベッドに大量のご飯。

 

ともだちは私をベッドに座らせると、器用な手でパソコンに文字を入力する。

画面を見るとそこには…

 

ともだち 安全 キミを食べない って書いてあった。

 

これが私、ニュートと、ともだちのゼノとのファーストコンタクトだった…

 

ゼノと書いてあった彼?は私を奴らの所に連れて行かないし守るから安心してと書いていた。

何で喋らないの?と聞いたら、喋りたくても「キシャー」という音しか出せないらしく、どうやっても無理だから諦めたって打ち込んでいた。

ココにいれば安全。シャワーやトイレもある部屋だからちゃんと見張ってる。ご飯も好きなだけ食べていいし、私用のベッドも用意してくれたし、私用のパソコンも用意してくれた。

正直言っちゃうと、こうなる前の生活よりも今の生活のほうが快適っていう…

見てくれは奴らで寝起きにいきなりいるとビックリはするけど、何より優しいし、気遣いもできて紳士。

恋に落ちるのは時間の問題かもしれない…

時折、奴らの気配がするらしく、完全に気配が消えるまではこちらも無音、音も立てずに生活していた。

そんな生活が何日か立つと完全にやつらの気配は消え、ゼノも見回りをしてくれたけど、もうここには余程のことがなければ来ないだろって言ってた。

ある日、ふと前から思っていた事を聞いてみた。

何で人間の私に親切にしてくれるの?助けてくれるの?と。彼の答えはこうだった。

 

可愛いは正義

 

えー

 

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