AMちゃんのチャートをぶっ壊すRTA第8部始まるざますよ
前回は副長さんを救い出し、念願のOSチューニングを行った所で終わりました。
左肩にとっつき、腕を芭蕉に変えて「BAWS第二工廠潜入」にイクゾー(デッ カーン)
はい、このミッションは語ることがないので、倍速倍速ぅう。
……真面目な解説をしますと、このミッションで出てくる無人機はスキャンするとロックオンが可能になり、場所によっては先制攻撃ができます。
位置は固定なので覚えましょう。襲われる前に倒すとウォルター氏に褒めてもらえます。
最後のコーラル貯蔵庫では、壁に張り付く敵はスキャンしなくても、その狙撃して来た壁にしっかりと張り付いているのでノーロックで囀りをぶつけます。
画面中央のカーソルにHitの文字が出れば、壁から落下している筈です。そこをスキャンして叩き潰すのが楽です。
それじゃあ、画面の私が、無人機と戦っている所を眺めながら、このAMちゃん無人機…基、AMついて解説。
傭兵支援システム、ALLMINDすべての傭兵の為になんて大層なお題目を掲げ、ハンガーからショップ機能、アリーナなど多彩なサポートしてくれる。そんなAMちゃんですが、この傭兵管理AI?だと思うんですが、こいつもコーラルを狙っています。
しかし、単純にコーラルを狙っているのではなく、一所に集めたコーラルを解き放つ事によって起こるコーラルリリースを、AMちゃん主導で引き起こし、人類の管理者になる事がAMちゃんの最終目的のようです。
その為、AMちゃんは日夜、コーラルリリース達成の為に様々な場所で暗躍しています。
まぁ失敗するんですけどね、初見さん。結構良い線まで行くのですが、どこまで行っても傭兵支援AI。戦闘能力は無かった模様。
その上、AMちゃんに協力する人が、AMに真摯に協力しているわけではなく、最後には、裏切るか、死ぬか暴走するので(ほぼ621のせい)、手駒が圧倒的に不足しているのも原因なんですけどね。傭兵の心も碌に掌握できない奴が、人の管理者になれる訳ないでしょうが!
その上、コーラスリリースしたら、サイバーゴーストのような存在確定ですからね。それとも全人類に瞳(コーラル)が授けられる形なのか…どちらにしろ、常人にはそんな結果はノーセンキューです。裏切られるのも当たり前。
話を戻しまして、そんなAMちゃんが此処にいる理由は、ずばりこのBAWS第二工廠が隠し持っていた井戸の確保ですね。
AMちゃんは他勢力にコーラルが渡る事を何としてでも阻止したいと考えてのご様子。
その為、この第二工廠を制圧したわけなんですね。
まぁ、此処のコーラルは支脈から染み出たもので、いずれ枯れる井戸だった事がごすずんによって判明するので、無駄な労力だったわけですが…
詳しい話はwikiの考察でも見に行ってどうぞ。私に難しい話をさせないでくれ。
さて、この位でAMちゃんの解説を終わります。画面の私も終わった事ですしね。
んじゃ、カーラとウォルター氏の通信を飛ばしまして、Chapter1ラストの「ウォッチポイント襲撃」にイクゾー
最初は、SGと2機のレーザー砲台を破壊します。倒さないと先に進めない為、迅速に撃破しましょうね。
SGはクソ雑魚ですが、レーザー砲台には気を付けましょう。当たるとAP2000位は当たり前のように持っていかれますぜ。
敵を全滅させると、奥へ進めと言われます。ここなのですが、ごすずんのマーカーに正直に従うと砲台二基に狙い撃たれますので、左の建物を乗り越えましょう。
そうすると情報ログがありまして、そのまま建物から降下しますと砲台の真上に出られますので楽になります。後は流れでおなしゃす。
さぁ、やって参りました。AMちゃんチャート粉砕、スッラ瞬殺RTAのお時間です。
スッラはアイビスの火以前から、第一強化人間として独立傭兵をやっておりまして、ごすずんの過去を知っている人物となっております。
旧型強化人間なので、AMちゃんのコーラスリリース計画のトリガーとして選ばれ、変異波形と交信する為にこのウォッチポイントにやってきます。
我らの先輩である、ハウンズの誰かを倒した経歴もあるようで、ごすずんが曇る事をチクチク言う嫌味ったらしい奴です。
ごすずんが曇る前に処しましょう。
…わざと長引かせて、ごすの御労しい声を聴くのも私的にはアリなのですが、これRTAだからね。しょうがないね。
自分が辛くても、私の事を心配してくれるごすずん大好き♡
まず、挨拶がわりのソングをぶっぱ。当たればラッキー。当たらなければ、二丁重ショでゆっくりとスタッガーゲージを溜めましょう。
スッラなのですが、不用意に蹴りをかまそうとABで突るとAMちゃんバズで迎撃されるので軽率な行動は慎みましょう(3敗)
バズ君もアップデートにより、当たり判定が強化されているので、バズ直撃から蹴りをかまされると此方がスタッガーされてしまいます。
様子を窺っていると、此方に突撃してきます。コレがチャンス。此方を蹴りに来ている動きなので、重ショで狩って、そのままとっつきをぶっ刺しましょう。
よくも、先輩方とハンドラーを穢したな!
先輩達の忠誠とごすずんの苦心に涙する女!シュナイダー(ウー)マッ!
人の心を弄ぶ悪行! 許せん! ハイクを読め!
イヤー(チャージとっとき) グワー(スッラ爆散)
寒空に 季節離れの 花火かな(炎上するスッラの機体を見ながらの一句)
後は、発売日初期に買ったプレイヤー絶対泣かせたマンこと、バルテウス君を粉砕にしに行きましょう。
センシンブバルブ破壊するだけなのに、なんで補給が有るんだろうね?フシギダネ?
AC6はボス前にしっかりと補給が用意されているお陰で、色々察せちゃうのが良くないですよね。解っちゃうわ。ボスだって
…こう無慈悲に、騙悪されるのがACの醍醐味と言いますかね。戦っていたら普通にACが乱入してくるとか、倒した強敵がAIで、さも当然のように2体目3体目が出て来るとかね。勿論、初見時はコントローラーぶん投げますけどね。
そんな初見殺しを難なく突破できた時の快感はそれまた最高ですよね。イレギュラー感じるんですよね…
しかし、この親切設計があるお陰さんでご新規も安心してクリアできたのもあるでしょうし、補給前提のバランスも悪くなかったと思います。
ボス戦用の耐久残す為に、何度もリトライする羽目になったらイライラちゃうからね。
凄いぞ! 現代のニーズをしっかり分かって居るんだな!
余談を種マシンガンしまして、バルブを破壊します。退避できません!
センシンブバルブからコーラルが逆流する!
何処ここ? ダメだお前は⁉︎(誰だお前は⁉︎)
(通信をウォルターから)すり替えておいたのさ!
はい、ついに来てしまいましたね。621の頭に取り憑く可燃性メンヘラ女。コーラル変異波形のエアちゃんです。
衛星砲もハッキングできるすげー奴です。そしてごすずんが休めといってくれた時にウキウキでデートに連れ出そうとするやべー奴です。
それはさておき、目の前に現れたのはバルテウス君です。バルテウスの倒し方ですが、簡単です。
サッカーボールにしましょう。アップデートにより、ナーフを受け、翼をもがれた哀れな無人機です。後、ミサイルの発射位置が一か所ずれている所も放置されっぱなしの不遇な存在です。
では、キックオフです! 実況解説は私、選手も私。一方的なワンサイドゲームをお見せしましょう。
ミサイルを躱し、AB重ショからのキック。移動される前にソングをパナします。
あっそうだ。腕に自信ニキは、バルテウス君の移動先にソングを撃っておくと、早くにパルスシールドを剥がせて短縮になりますぜ。
パルスシールド剥がしたら、一転攻勢に出ます。重ショからのキックでしっかりとスタッガー時間を延ばしてから…
ウッキー! 毎年申年!(チャージとっつき)
半分削ったら、静かに下がります(野生の感)
貼り直されたシールドを冷静に削って、そのまま撃破まで持って行きます。
アサルトアーマーはパルス剥がしにどうぞ。トドメに使ってもよし。
火炎剣をしっかりと回避して、パルスをAAで剥がします。そして、親の顔より見たコンボ(重ショキック)を叩き込んでから——とっつきを刺す瞬間に一番に生を実感する!
あっ、やべ、俳句ノルマが……バルテウス 弱くなったな バルテウス
これじゃ川柳じゃないか!と俳句ガチ勢怒られそうですが、今回はここまで。
「…周囲を調べてみたが、機影一つ見つからん…注意しろ」
「りょうかい ウォルター」
前回の依頼から数日後、解放戦線からの依頼がやってきた。
依頼主は有ろうことか621が大破させた輸送ヘリのパイロットだ。
自らの事を殺しに来た傭兵に仕事を依頼するとは肝が据わっている。それだけ解放戦線は追い詰められているのかも知れん。
封鎖機構と戦い続けている組織だ。そこに企業も加われば、限界が来るのも仕方がないか。
BAWS——このルビコン土着の企業であり、従業員の殆どがルビコニアンだ。
だが、その一方でBAWSは顧客を選ばない。ルビコン土着の企業なだけあって、このルビコン3に置いて一番の工場数を持ち合わせ、その生産力を用いて、このルビコンに駐在している勢力全てにMTやACパーツを売りつけている。
企業の不法駐在に目を瞑っている封鎖機構も、星外企業が大規模な工場を作れば黙っていまい。その為、星外企業は大規模な工場を建てられない。その背景があるお陰かBAWSはこの封鎖されたルビコンの中で一定の利益を上げ続けている。
「しずか」
「そうだな 621」
俺は621がポツリと発した言葉に同意する。
621の機体カメラを見ても、機影は見当たらず、人の気配すら感じられない。工場から一夜にして、全ての人や機体が消えるなどありえん。何かあった後なのは間違いないだろう。
しかし、襲撃されたと仮定しても、何かしらの痕跡が残る筈だ。だが、この第二工廠には襲撃された痕跡すら残って居ない。破壊された機体も見当たらず、建物も破壊された形跡がない。まるで、そのまま人や物が消え去ったかのような…
カメラ映像を凝視している前方に揺らぎを感じた。俺は揺らぎがあった高台を注意深く観察する。
「——621! 狙われているぞ!」
揺らぎがあった個所から光が生じる。俺が叫ぶと621は放たれた光線を回避する。
「——! だいじょうぶ」
少しばかり621の反応が鈍いように感じる。出撃前に隠れてALLMINDのアリーナプログラムを行っていた。それが尾を引いているか?
「…621 その機体はステルス能力を持っている スキャンを——そうだ 後は姿を消す前に撃破しろ」
狙撃してきた機体がMDD式のステルス機能を搭載していると見抜いた俺は621に助言しようとしたが、621は俺が言い切る前に、敵を捉えて撃破する。まるでスキャンを活用すれば、確実に撃破できる事を知っているかのような動きだ。
無人機は爆発する際に暗号通信を発する。機体を回収できない以上、解読不可能だが…
「…暗号通信 この先にも待ち構えているかも知れん 注意して進め」
「りょうかい ウォルター」
通信を行った以上、無人機がこれだけという事は無いだろう。621に注意を促し、先に進ませる。
「…621 幻聴はまだ聞こえているのか?」
「うん ウォルター なにをいってるのか わかんない でも てきのいちはわかる」
「…そうか」
621の動きが変わった事から、もしやと思ったが621はまた幻聴を聞いているようだ。
621は潜伏していた無人機をスキャンし、動き出す前にパイルバンカーで破壊して見せる。
……621の聞いている幻聴。それは常日頃、聞いている物ではないようだ。
幻聴の内容を621に訊ねた時、621はこれから起きる事象を教えてくれると言った。
しかし、幻聴は説明が不明瞭、出来事が起きる寸前で幻聴が起こる事も有るようで、それが先日のラスティに狙撃された事態に繋がったようだ。
幻聴によって死にかけたというのに、621は幻聴の主を悪くないと擁護した。あの場面でEN切れを起こした私が悪かったのだと…
弾丸が奇跡的にコックピットを逸れていた事。帰投までの間にナイルが手配した軍医の診察によって大事ない事が判明したから良かったが、俺としては幻聴の情報になど頼って欲しくない。
しかし、話はややこしく、621は幻聴の主を自身に近しいものと認識しているようだ。
俺に起されてから、俺に以外に語り掛けてくれた存在だと…当然、幻聴であるから、対話など叶いようもなく話は一方通行だ。それでも、教えをくれたのだと…何より、「私」の言う事だからと…
621は強化手術前の記憶は覚えて居ないとも言っていた。過去の記憶を忘却する程、621にとって、強化は心身に多大なダメージを与えたのだろう。
この事実から考えるならば、幻聴の主は解離性同一障害の一種とも考えられる。この仮定が正しいならば、621が幻聴の主を「私」と自信に近しい存在に位置付けたのも納得できる。
しかし、解離性同一障害だと仮定すると矛盾点はある。多重人格ならば、621が極度のストレスを曝されている戦闘時に現れるのには説得力があるが、平時にも聞こえる事も有り、ストレスとの関連性はない。人格が変わっていると思わしき場面は無く、壁越えや、先日あった暴走時の記憶に混濁や、健忘も見られなかった。
暴走——急激なバイタルの上昇はもう一人の621が話す未来を聞いた621が、身を削って機体を動かしている為に引き起こされているようだ。そうなると人格が入れ替わっている訳ではない。そして、そうとなれば、心身のダメージを幻聴の主が肩代わりしているとは考えられない。
そして極めつけが、もう一人の621知識の違いだ。多重人格の事例に置いて、知識や記憶の違いは存在する。
だがもう一人の621の話す内容は最早、未来予知に近しい物であり、いくら記憶や知識に人格ごとに違いがあるとしても、それだけでは説明しきれない。
それに、621はもう一人の621の話を全て理解できないらしい。元の人格を守る為に、一部情報をシャットアウトしている可能性もあるが、先日の一件を鑑みれば、その可能性は低いだろう。これらの事から、幻聴の主を多重人格と捉える事は難しい。
他の可能性として、もう一人の621は強化の際に植え付けられた存在・人格という考えも有る。
だが、強化人間のサポートという点で考えるとお世辞にも有用とは言えないシステムだ。621に施されている他の洗脳から、621自体に思考を要求するこの存在は破綻した設計と言わざるを得ない。一番に無いと考えていいだろう。
最後は、サイバーゴーストのような存在が621に憑り付いているというオカルト染みた可能性もあるが、それこそ、幻聴の類だ。
「…621 周囲に展開している機体はすべて片付いたようだ 先に進め」
621の幻聴について考えている間に621が周囲の機体を破壊し、工廠の最奥のシャッターにアクセスする。
しかし、621が幻聴の主を信頼している以上。俺は幻聴の言う事を聞くなとは言えなかった。
実際にもう一人の621の情報は、621の助けになっている事は間違いない。それならば、この存在が621に立つ事を祈り、621の様子を見る事にしたのだ。
621 今のお前を戦わせ続ける事、それが一番にお前の負担になる事は分かって居る。集積コーラルさえ見つけ出せば、いや、せめて手掛かりだけでもいい。掴めさえすれば、お前の仕事は終わりだ。お前をルビコンから脱出させ、お前には普通の人生を…
「この反応は——」
「どうしたの ウォルター」
621の機体が、コーラル反応を検知する。思わぬ出来事に椅子から立ち上がってしまった。
BAWSは井戸を隠し持っていたようだ。BAWSがルビコニアンを雇っている事から井戸を隠し持っていてもおかしくは無いが、工廠に隠すとは考えたものだ。
井戸に含まれるコーラルは少ない、支脈から染み出た物だろう。そうならば時期に枯れる。この井戸は俺が求めるコーラルではない。
この地底に流れるのが支脈だとするとベリウス大陸は外れか?
俺は考え事を止め、椅子に座り直すと621に問題ないと返す。それよりもだ。
「621 周囲を警戒しろ 井戸の様子を見て終わりなんてことは無いだろう」
俺は621に警戒を促す。この工廠を制圧した勢力が欲しかったのは間違いなくこの井戸だ。ならば、ここに敵がいないのはおかしいだろう。
「ん てきくる わかっている」
621は所定の位置で止まると、カメラを上に向ける。敵は上からか。
上空に機体反応が一時だけ映る。今まで戦っていた無人機に違いない。4機…いや5機か?
「来るぞ621!」
「どーん!」
621が落下してきた近接仕様の一機をパイルバンカーで吹き飛ばす。壁に張り付いた狙撃型も、撃たれた位置を瞬時に覚え、お返しのグレネードを発射して、壁から叩き落としていく。
無人機を送ってきた勢力を不憫に思ってしまう。この無人機もタダでは無かろうに…
「見て帰るだけの仕事ではなかったな 帰投しろ621」
「りょうかい ウォルター」
周辺で待機させていた輸送ヘリを向かわせ、621の帰りを待つ。今回は暴走する事は無かった。これからもそうならなければ良いが…そううまくはいかないだろう。
俺は知らず知らずの内に拳を握り締めていたことに気付くと、失笑する。
621を苦境に追いやっているのはお前だろうと自責した後、カーラからの連絡を待つ。
カーラは何か掴めただろうか…
「行って来い 仕事の時間だ」
「りょうかい ウォルター」
カーラの報告から直ぐに向かう事になったウォッチポイント・デルタ。
此処のセンシングバルブを破壊すれば、今まで封鎖機構に止められていたコーラルがベリウス北部の何処かで噴出する。
そして大気中に噴出したコーラルを観測し、集積コーラルの大体の位置を探し出すが目的だ。
封鎖機構を表立って相手にできない企業達を待っていては、何時までも経っても集積コーラルにたどり着けん。
本来ならベイラム、レッドガンに助力する形で集積コーラルを見つけようとしていたが、そうはいかなくなった。
カーラの報告の中には、コーラルが変異する程の量になって居るという試算を出した者がいるという話が含まれていたからだ。
もし、変異が起こっているとすると、変異体が集積コーラル全てを相変異させる可能性もある。そうなれば、前回のように火をつけてもコーラルが焼失しない可能性すらあり得る。
コーラル全ての相変異、この事態だけは何としてでも避けなければならない。そうでなければ、友人たちの遺志が、俺が今まで犠牲にして来た者たちに顔向けできん。
「——連絡が付かない⁉」
俺は本部と通信を行おうとしたSGの通信を遮断する。
「…621 応援は来ない 殲滅しろ」
「ありがと ウォルター」
ルビコン外で封鎖機構の施設を襲撃し、得たデータから、奴らの通信を遮断している。これなら執行機体や特務機体を呼ばれる事も無く、621が特定される事もない。
…617 618 619 620 お前たちの働きは621の役に立っているぞ……
「…終わったか 先に進め621」
拠点のSGを殲滅した621に、制御センターへのマーカーを設置する。
「あれが そう?」
「そうだ 621 あれが制御センターだ 目標はその内部にある侵入しろ」
俺が肯定すると、621はABを吹かし、一直線に制御センターに向かって行く。先ほどはマーカーを迂回した。もう一人の621の情報からか?
ABを吹かす621が、急停止する。何事かと周囲を警戒すると、制御センター上空に機体反応が映る。
「621! 上だ!」
制御センターに降り立った2脚のACは此方に通信を飛ばしてくる。
「ウォッチポイントを襲撃するとは 相変わらずだな ハンドラー・ウォルター」
「貴様は…スッラか!?」
独立傭兵スッラ。C1-249第一世代強化人間の生き残りだ。
どうして此処にいる? いくら俺に恨みを持っているとしても、俺たちが此処を襲撃する事など分からない筈だが…そんな事を考えていても仕方ない。
俺は621に無線を飛ばす。
「621! そいつはC1-249独立傭兵スッラだ! 第一世代の生き残り 気を引き締めろ」
「…スッラ …りょうかい ウォルター」
俺の言葉に621が機体を動かし始めるが動きが鈍い。やはり621でもスッラは厳しいか…
「其処の犬 お前には同情するぞ 飼い主が違えばもう少し長生きできただろう」
スッラは、制御センターから飛び降りると、プラズマミサイルを発射する。621はそれを後ろにQBして躱すと、スッラの着地視点にグレネードを放つ。
だが、スッラはQBでグレネードを躱し、返しのバズーカを放つ。621は上昇し、バズーカを回避して此方も返しのショットガンを放つが、距離が離れているために跳弾し、ダメージにならない。
621のバイタルの上昇を見た俺は、621に声を掛ける。
「…冷静に為れ621! さもなくばお前が死ぬことになるぞ!」
621は上昇を止めると、ショットガンのリロード毎に散弾を放ちつつ、スッラに引き撃ちを続けるが、これも距離が離れている為に全て跳弾とまではいかないが、効果的なダメージを与えられず、牽制程度にしかなっていない。
「619 620はどうした? 死んだか? 私がやったのは何番だったか?」
スッラが621を動揺させるためか、ハウンズの話を始める。
「621 奴の言葉にかまうな 集中しろ」
依然として、上昇し続ける621のバイタルを監視しながら、621に声を掛け続ける。
「ああ、618だったか 済まないな 番号呼びだと覚えにくくてな まぁ、何番でも変わらんだろう お前の嘘に騙されて犬死にしたのだからな」
貴様! こちらを煽るスッラに声を荒げたくなるのを必死に抑える。
スッラに殺された618の事を思い出す。あの時も、急な襲撃によって618は…
「…この犬は洗脳でもしたか? 賢明な判断だ お前では何時裏切られるか判らんからな」
「——!! フッーフッー!」
「621! 冷静になるんだ! そいつは罠だ!」
ABを吹かして突撃しようとした621を止める。621は、即座に横にQBを吹かして、マニュアル射撃のバズーカを避ける。
乗せられていたらやられていた。621の冷静さを一刻も早く取り戻させたいが、621のバイタルは下がる事を知らない。
まだ、機体は致命的な攻撃こそ受けていないが、スッラが装備しているパルスガンで少しずつ機体にダメージが溜まってきている。このままでは…
「ほう、この感じ 第四世代型か 一人だからか手間をかけて育てたようだが…」
スッラのエンタングルがABを吹かす——あれは618を奪った時と同じ!俺は急いで無線を飛ばす。
「621! 注意しろ!」
「不憫な事だ ここで死んでしまうとは」
「——!」
621は急接近するスッラに対しグレネードを放つ。しかし、スッラはABを止めず、横にブーストを吹かして放たれる二発のグレネードを躱しきると621の眼前に迫る。
「あま——なっ!」
621はスッラの回避を予期していたかのように、横移動の終わったエンタングルにショットガンの同時発射が行う。
至近距離で受けた散弾。そして今まで621が、継続的に放っていた散弾の与えた衝撃が、エンタングルのACSを負荷限界に持って行き、スッラは621の眼前で止まる事になる。
「ウォルター! くるしめた! ゆるさない!」
左腕をマウントしていたパイルバンカーに持ち換え、621がチャージしたパイルバンカーをエンタングルに撃ち込む。
近接適性の高いBAWS製の腕から放たれた鉄杭はエンタングルのコアに大穴を開け、数十メートル吹き飛ばす。エンタングルは吹き飛ぶ最中にコアから火花を散らすと爆発し、炎上しながら地に着いた。
「…ハンドラー・ウォルター …その猟犬は …辞めておけ」
「——フッー! フッー!」
スッラの途切れ途切れの通信と、未だ息の荒い621の息遣いが耳に入る。
一瞬だ。一瞬で、スッラが亡き者となった。成功率の低い強化手術を生き残り、そして今まで戦い続けた歴戦の傭兵を、621が消し去ったのだ。
621の強さは最早、異常の域だ。621なら、間違いなく仕事を完遂できる。
だというのに、621の悲痛な声や叫びが脳に響いた。撫でられて目を細める621の姿を想起する。
そして俺の燃え残った最後の良心が叫ぶのだ。まだこの娘を戦わせるつもりなのかと…
「……敵ACの撃破を確認 …621 射撃を今すぐやめろ スッラは…死んでいる」
未だにエンタングルに散弾を浴びせ続ける621の常軌を逸した行為を辞めさせる。
「こいつ ウォルター! ばかにした! くるしめた!」
「——良いから止めてくれ621!」
エンタングルのコアに銃口を突き付ける621に叫ぶ。
「——あっ ……ごめんなさい」
621は正気に戻ると、消え入りそうな声で謝罪した。
「…良いんだ 621 目標はその先だ …何があるか判らん 補給も欠かすなよ」
俺は621を優しく諭しつつ、補給シェルパを飛ばす。
621に何か声を掛けてやるべきなのは理解できる。だが、掛ける言葉が見つからん。621が奇行に走ったのは暴走によるものだろう。この娘の本性ではない。
全ては強化手術のせい。だが、その元凶たる技術を生み出したのは間違いなく俺の肉親で、犠牲者である621を利用し、苦しめ、奇行に走らせているのが俺だという事実が、杭となって突き刺さり、俺の全身が動くなる程に縛り付けていた。
「…りょうかい ウォルター…」
「…621 …とにかくセンシングバルブを破壊して……戻れ」
感情を必死に押し殺し、上手く動かない口を必死に動かし621に指示を出す。
「……りょうかい」
621のバイタルも正常に戻って来ている。暴走も収まったか。
621の暴走は危険だ。異常な反射神経や運動能力を得られるが、この状態が621の寿命を削っているのは間違いないだろう。
だが、それも本来「命令」一つでどうとでもなるのだろう。621に掛けられた洗脳は暴走のデメリットを相殺させるものだ。
この強化手術を行った科学者は鼻高々だったに違いない。強化による感情の希薄化を逆手に取り洗脳を施し、命令一つで如何ようにもできる兵器を造りだす事が出来たのだから。本当に科学者という生き物は狂っている。
そしてその狂人たちの血を引いているのは俺だと自責すると、計器を凝視する。
今の俺に出来る事は、621を無事に帰らせる事だ。その一点に集中しなければ…
「よし、破壊したな 戻って休め621」
センシングバルブを破壊した621にそう告げ、輸送ヘリを回そうとした時、周囲に膨大なコーラル反応が検出される。コーラルの逆流だと!!
「今すぐ、そこから退避しろ621!」
今更、叫んだところでもう遅い。621の機体から送られてくる映像が赤一色に染まる。
止めろ止めろ止めろ! 621! 621! 俺の叫びは621に届く事は無く——
「C4-621 バイタル危険域に到達 C4-621 生体反応…」
COMの音声もコーラルによって断ち切られ、621との通信が途絶する。
「ぁああ ああ 俺は 俺は また…」
俺はブラックアウトした画面を眺めながら、椅子に倒れ込むように座り込むのだった。
通信のコール音が響く。通信をして来たのはカーラか。
「……ウォルター 女の通信をすぐ取らないとは大きく成ったじゃないか」
俺は何時まで呆然としていたのか。621との通信は依然として回復していない。
体を起こし、背もたれにゆっくりと体を預けるとカーラの通信に応答する。
「……コーラルの様子はどうだ?」
「ああ、バッチリ監視しているよウォルター 後でデータを送る…ってどうしたのさ 娘に嫌われたのかい?」
カーラが俺の心情に気付いたのか、俺を心配する。
「ふっ、嫌われるだけなら どれだけ良かったか」
声にならない乾いた笑いを出しつつ答える。カーラは暫し沈黙を貫いた後…
「…ウォッチポイントにも異常なコーラル反応をあったけど まさか」
「ああ カーラ 新しい猟犬を雇ってくる必要がある …621は仕事したさ」
これだけの事をしでかしておいて、警戒の上がったルビコンから脱せるかは分からないが、駒を得るにはそうするしかない。どうする物か…
「……そうか ウォルター あんたの見つけてくる奴はいつも運がないね あと少しって事で力尽きちまう……笑えないよ」
「…そうだな その通りだ 俺は人一人育てきれない 俺は極悪非道のハンドラーだ」
「ウォルター 自分を責めるのは止めな そいつを本当に死んでいった奴が望んでいるのかい?」
「……どうだかな」
カーラに慰められている場合ではない。そんな事は解っている。だが、耐えられそうにない。
621は最後に何を……思ったのだろうか。捨てられたと思ったか。それならばいい。俺を恨んでくれたのなら、それでいい。
だが、最後まで621は申し訳なさそうにしていた。俺を怒らせた事をずっと悔やんでいたに違いない。
視界が歪む。もうとうに枯れ果てたと思っていたが、どうやら、猟犬を使い捨てる非道な人間にも、まだ出る涙はあるらしい。
「…ウォルター 今ルビコンを出るは難しいね 対策を——」
「——621!」
カーラの通信を遮って鳴る機械音。621との通信が復活する。
「621! 621!」
俺は、しきりに621に無線を飛ばしながら、バイタルを確認する。少しばかり低くは有るが、正常の範囲内だ。
「621! 621! 聞こえるか! 621!」
「こりゃ取り込み中みたいだね 落ち着いたら連絡を送っておくれ …本当、良かったよ」
カーラが何か言って通信を切ったようだ。カーラの言葉が耳に入らない程、俺は年甲斐もなく歓喜していた。
「……うぉるたー」
「621! 聞こえるのか! 今すぐヘリを回す、帰ってこい!」
俺の全身を歓喜と安堵が包み、視界は涙で歪んで手元すらおぼつかない。
だというのに操作を間違う事も無くヘリを621の元へ向かわせ、俺はさっと涙を拭った。
「…ウォルター?」
「なんだ? 621 話してみろ」
此方の様子を疑うように俺の名を呼ぶ621にそう問いかける。
「…怒ってる?」
「怒るものか 良いから戻ってこい621」
俺は621の言葉に努めて優しい声でそう答えるのだった。
俺、低学歴。SF、医療関係良く分からない。俺は雰囲気で小説を書いている。
曇るごすは素晴らしいが、曇るごすを書くのは辛い。可哀想は可愛くない…俺は狂いきれない…
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