621の奇行に振り回されるごすとエアと愉快な傭兵たち   作:NTK

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思ったよりエグい伸びで驚きました。

あぁ、ミルクトゥース…私は上手く期待に応えられるでしょうか…けれどそれより、(皆さまの反応が)ずっと楽しみです…

ちなみに各エピソードは個別の世界線です。



ミラーマッチや成りすまされる傭兵たち編

[サプライズを仕掛けたつもりが逆にサプライズを受けるブルートゥ]

 

※ブルートゥ視点

 

あぁ…!実に待ち遠しい…!

もうすぐ、友人であるカーラのご友人、つまり私にとって新しいご友人がやって来る…素晴らしいことですねミルクトゥース。

えぇ、わかっています。だからこうして物陰に隠れてサプライズの準備をしているのです。そしてご友人がレールキャノンに取り付いたあたりでサプライズをする、そういう手筈というわけですよ。

 

新しいご友人…私は上手く踊れるのでしょうか…そうですねミルクトゥース、イメージトレーニングをしてみましょう。

 

スロー スロー クイッククイック スロー…

スロー スロー クイッククイック スロー…

 

よし、完璧です。これなら上手く踊れます。

……おや?ブースターの音が近いですね。新しいご友人が来たということですか。

ズシン…とレールキャノンに取り付いた音が聞こえてきます。まだです、まだですよミルクトゥース…ギリギリまで待たないと…

あと3歩、2歩…1歩…‼︎

 

「新しいご友人‼︎さぁ、楽しみ……⁉︎」

 

そう言って私は飛び出し、新しいご友人にサプライズをお届けしようとしましたが、そのACを見て思わず固まってしまいました。

 

直線的で無骨なボディ、そして両腕と両肩の武装(装飾)…そしてそれらを彩る塗装、間違いありません、アレは…

 

ミルクトゥースそのものではありませんか…!

 

「ミルクトゥースが、目の前に…⁉︎素敵ですご友人‼︎まさかこんなサプライズ返しをしてくるなんて、今日はなんて最高な日なんでしょう…!さぁ、貴方のミルクトゥースと、私のミルクトゥースで一緒に踊り明かそうではありませんか!」

 

数分後…

 

※通常視点

 

「新しいご友人…貴方のミルクトゥースが、私のミルクトゥースに贈り物を届けてくれるのですね…素敵だ……」

 

《…レイヴン、出撃前にカーラが貴方の機体を見て嫌な反応をした理由が、わかった気がします。私もなんだか疲れました。さぁ、吊るされてるレールキャノンを回収しましょう》

 

 

【新着メッセージ 一件】

 

『RaDのチャティ・スティックだ。お前のおかげでブルートゥは死んだ。ボスは工房に篭ってレールキャノンを弄り倒してるが、あれほど気分の良さそうなボスは見たことがない』

 

『だが一つだけ、ボスから伝言を預かっている。笑えないから二度とあのアセンブルをしないでくれ、だそうだ。用件はそれだけだ。じゃあな』

 


 

[監視が顔パスされた挙句、部下かと思って振り向いたら自分のACが立っていて『死ぬほど』ビビるスウィンバーン]

 

「…む?AC単機が接近してる…?キャプチャーカメラを…!」

 

「待て、よく見ろ。あの機体はスウィンバーン隊長の機体だ。下手にカメラを向けて報告してみろ、再教育されるぞ?」

 

「確かにそうだな。監視型MT各機に伝達!そっちにスウィンバーン隊長が来る。再教育されたくなければ、間違ってもキャプチャーカメラで捕捉するなよ」

 

その通信を聞き、エアは感心したように呟いた。

現在レイヴンの機体はスウィンバーンのAC『ガイダンス』と同一の機体構成と塗装を施していたのであった。

 

《なるほど…スウィンバーンの機体構成のデータを調べるよう頼んだのは、こういう事だったんですねレイヴン。識別反応を見られたらマズイですが、ここまで見た目が一致していれば目視でわかるため、その必要はないと思っても仕方ないでしょう。さぁ、早く目標を奇襲しに行きましょう》

 

その後、目標が夜警に出ていると知ったレイヴンとエアは戦闘音のする場所に向かい、スウィンバーンを捕捉した。彼は何やらブツブツと独り言を話しており、奇襲する絶好のチャンスであったが、何故かレイヴンは攻撃せずにゆっくりと近づいていった。

 

《レイヴン、何を…⁉︎》

 

「…ん?おい貴様、持ち場を離れ……」

 

気配に気づいたスウィンバーンがゆっくりとこちらに顔を向けるが、こちらを見た瞬間、しばらく時が止まったかのように固まっていた。数秒後、彼は絶叫をあげ始めたのであった。

 

う、うわあァァーー⁉︎な、なぜ私のガイダンスが目の前にィ⁉︎まさか、コレがドッペルゲンガーというやつか⁉︎ま、待て!助け…あァァーー‼︎」

 

予想外の事態に発狂するスウィンバーンにレイヴンは容赦なくコクピット部にスタンバトンを捻じ込み電流を流すとスウィンバーンは断末魔を残して沈黙したのであった。

 

……しばらくしたのち、この区域で夜にACで行くとドッペルゲンガーに撃破されるという噂が流れたという。

 


 

[混戦状態のうえ、機体が同じため何度も誤射されるミシガン総長]

 

「…ッ‼︎馬鹿者ォ‼︎今当てたのはG13じゃなくて俺だ‼︎俺に当てたラッキーマンは訓練科目に視力検査を追加しろ‼︎

 

「すみません総長‼︎」

 

何度目かわからない誤射を受け、部下にそう怒鳴り散らすも、ミシガンはこの状況を苦々しく思っていた。

何せ目の前のG13は自分の『ライガーテイル』と同じ機体構成、同じ武装、同じ塗装をしているのだ。しかも彼は自分と戦う片手間にMT部隊を羽虫の如く撃破しているため、恐慌状態の部下たちが呑気に識別反応を確認しながら攻撃出来るはずがなかった。

 

(数に任せた作戦が裏目に出たな…機体の操縦も、長年使ってた俺と同等かそれ以上だ。俺が見込んだだけあって流石だなG13!だが、俺にも意地がある、ここは通させてもらうぞ!)

 

 

この戦いの結末は、生き残ったレッドガン隊員の伝記にてこう書かれていた。

『ミシガン総長は、鏡にぶつかって死んだ』と。

 


 

[冤罪で惑星封鎖機構に因縁を付けられるスネイル]

 

「コード23、敵性AC確認。これより交戦を開始する」

 

惑星封鎖機構の特務上尉はそう言い目の前のACと交戦を開始した。

一度識別反応を確認しようとしたが、敵の姿を見てすぐに正体がわかったため、識別反応のチェックを中断し、報告した。

 

「敵ACの正体がわかった。この機体構成は間違いない、敵の名は……

 

 

 

 

V.Ⅱスネイル。繰り返す、V.Ⅱスネイルだ。

アーキバスめ、我々と本格的に事を構える気か…!」

 

特務上尉の通信を聞いたウォルターは満足げに口を開いていた。

 

《上手くいったな621、これで向こうはスネイルの仕業だと勘違いするだろう。ラスティといったか、彼から奴の今日の行動予定を受け取ってよかった。念の為にと送られた識別反応のデータは使う必要はなさそうだ》

 

そしてスネイルに扮した621は程なくしてカタフラクトを単騎で撃破し、彼をスネイルと思い込んでいる封鎖機構はスネイルの脅威レベルを引き上げる事となり、スネイルは執拗に封鎖機構からの攻撃を受けることになったのは、のちの話である。




どれもこれも機体の情報をカラーリングまで詳しく載せているAMちゃんが悪い(暴論)

え?なんで二度もスウィンバーンとスネイルが被害に遭ってるかって?
…二人の番号を足してみて下さい。それが答えです。
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