§§§
あたしはこの先の事を考えていた。
目的達成の為に邪魔なモノがいくつかある。
まずは惑星封鎖機構。
そしてアーキバスやベイラムといった企業。
更にルビコン解放戦線。
要するにすべて邪魔だと言う事だ。
勿論、邪魔だからといって力尽くで排除は出来ない。出来るものならやるが、戦力が圧倒的に足りない。
こいつらの間隙を縫う形で事を成し遂げなければいけない。戦力が必要だけど、それも目立ってはいけない。水面下で力を蓄える必要がある。
そういえばウォルターがもうじき到着する筈…。
子飼いの猟犬連中については良く知っているから、すぐに計画に組み込んでもいいだろうね。
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──でも焦っちゃだめだ。少しずつ、少しずつ進めていく必要がある
各陣営をバランス良く疲弊させる必要があった。
だが潰してはならない。どこかの陣営が一強となる事を可能な限り防がねばならない。
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「ちょっと、ポーキュパイン。アンタに仕事をしてもらいたいんだけどね。門番は飽きただろう?こっちとしてもアンタみたいな戦力を遊ばせておくのはもったいないとおもっているんだ。まあ門番はチャティの奴がやるよ。なに、解放戦線の輸送ヘリをぶっ壊すだけの簡単な仕事さ。まあ余裕があればその場のMTなりを破壊してくれてもいいよ。追加報酬もでるからね。ただし、BAWSの重四脚MTも配備されていると聞いている。コイツはうちのトイボックスより硬いし、重武装だ。まぁ面倒だったら無視すればいいさ。目標は輸送ヘリだからね」
カーラの言葉の調子は、この依頼が大した事はないものと言っているのも同然であった。ポーキュパインを出す程の依頼ではないが、カーラとしてはポーキュパインに何か仕事をさせたかった。というのも、仕事を任せる、頼ることは信頼している事と同義であり、信頼という鎖で繋ぐことは、離心や変心を防ぐ有効な手段となりうるからだ。
カーラはポーキュパインの性根のようなものを知った。しかし、彼の事を全面的に信じているかといえばNOである。人が人を裏切る可能性はどうあがいたって0には出来ない。だが、0に近づけようとする努力はしなければならないのだ。
「分かった。俺も少し気晴らしをしたかったからな。せいぜい稼いで来るとするよ。確か、報酬の8割は貰って構わないんだったな?」
カーラは頷く。
RaDでは仕事の斡旋もしている。カーラやチャティが仕事をとってきて、ドーザーたちへ回すのだ。単純な破壊活動や威力偵察くらいしかできないドーザー達だが、カーラもそのあたりの事は当然考えている。ピンハネ率も良心的と言えるだろう。なにせドーザー達ときたら脳みそがスポンジで、企業との交渉なんて出来るわけがないからだ。
ドーザー達からしても、カーラが仕事を回してくれるというのは楽で、なにより安心できた。カーラは以前のボスとは違って、死亡が前提のクソ依頼を受けると言う様な事がないからだ。
RaDのドーザー達はここが天国だと思っている。ボスが回してくれる仕事を安心してこなしながら、寝て食ってヤクを打てばいいだけだからだ。
勿論カーラは必要とあらばいくらでもドーザーを使い捨てるだろう。その予定もある。
だが、それは今ではないというだけの話であった。
ところで依頼の件だが、極めて単純で稀によくある不幸が起きた事に、この時点では誰も気付いていなかった。
ポーキュパインはもちろん、カーラも。
依頼を出した企業でさえも。
§§§
その日、強化人間C4-621はルビコン解放戦線の物資輸送ヘリの破壊依頼を受けていた。ウォルターが仕事を取ってきたのだ。
ルビコンに辿り着いたばかりの彼等だが、肝心のモノがない。そう、
ウォルターとしては依頼を通して少々金を稼いで、それで機体を調整するなどして体勢を整えたかったのだ。621の腕はウォルターから見ても卓越している。
──だが、機体がアレではな
一言で言ってスクラップより多少はマシといった程度である。いくら腕があった所で機体が伴っていなければ望まぬ死を遂げる可能性があがるだろう。
万が一それで621が死亡した場合、例の計画ではウォルターが主体となって動く事になる。ウォルターもACの操縦はできるし、その腕前も決して悪くはない。しかし年齢が彼から戦う力を大幅に奪い去っていた。若かりし頃ならまだしも、いまのウォルターの肉体は長時間の作戦行動に耐える事は出来ない。
彼もそのあたりは心得ており、性急に物事を進めるよりはまず足元…搭乗機体の調整からはじめようと考えている。
ちなみに当然ながらというべきか、ミッションの進捗は順調だ。
なにせ、彼女は非常に劣悪な性能のスクラップ寸前の機体で惑星封鎖機構の大型武装ヘリを破壊するほどに腕が良いAC乗りなのだから。
凡百のMT群に遅れを取るほど621の操縦技術は甘くはない。
『これで2機目。621、いいぞ。その調子だ』
彼女の飼い主であるハンドラー・ウォルターが621を賞賛する。手際は良いが、ろくに反撃もしない上、離陸すらもしていない輸送ヘリを破壊した程度で賞賛するというのは、少し奇妙といえば奇妙である。
■■■
ハンドラー・ウォルターの過保護にも思える態度には、それなりに形が整った理由のようなものがあるにはある。
ウォルターがルビコンへ辿り着く少し前の話だ。ウォルターには大きな目的があり、その達成の為にルビコンへ向かう必要があった。
しかしルビコンに辿り着く為には惑星封鎖機構の防備を抜けなければならない。だが個人が正攻法で…というのは無理な相談でもある。
とはいえどんな事にも抜け穴はあるもので、ウォルターは資産の大部分を費やして封鎖機構の何人か職員に鼻薬を嗅がせ、防備に穴…とまではいかないものの、
しかし罅とはいえ、交戦は避けられないだろう。当時子飼いの猟犬を三匹ほど所有していた彼だが、防備突破の為にもう一匹、猟犬を追加しようと思っていたのだ。
しかし資金にはそこまで余裕はない。防備に罅をつくるために大半を使ってしまったからだ。
そこでとある惑星のブラックマーケットに赴いた。そこでは人身売買もまかりとおっており、強化人間手術の失敗作が割安で売られている事もあるからだ。もっともそこまで数は多くはない。なぜならば強化人間の手術に失敗してしまったものは大抵死亡するからである。
生き残った者達も身体に、もしくは精神に、あるいはその両方に異常を抱えてしまう。そういった者を兵隊として使うというのはリスクであり、大抵はコスト削減の概念から売却される。
売られ、売られて、流されて。
行きつく先がこのブラックマーケットという事だ。
彼らは皆犠牲者である。
上位の施術の為の必要な犠牲だ。
彼の犠牲を以て、彼等より生まれも育ちも良い者達がより安全で、より高度な強化人間手術を受けられるという理屈である。
だが犠牲者とはいっても、強化人間擬きとはいっても、それでも強化人間は強化人間なのだから使い道がないわけではない。
§
──相変わらず掃き溜めの様な場所だ
ウォルターは内心吐き捨てながらブラックマーケットを見て回る。
糞であった。
ウォルターの視線の先には両腕がない全裸の少女が立たされている。その横には左目が抉られた青年。この店は部分欠損した者を中心に取り扱っていた。この店には特殊な性癖を持つ者が訪れる様だ。
糞であった。
ある店の軒先には白くて小さいモノが幾つも並べられていた。歯だ。真っ白な歯が並べられていた。そして形の良い耳、爪。人体の部品を販売している店である。
人間由来の商品以外も、銃やドラッグ、特殊なものではスナッフヴィジョンと呼ばれる殺人の被害者視点での映像データなども売られている。
ウォルターはこの場所に来ると酷く陰鬱で、そして攻撃的な気分になる。同時にともすれば自殺願望にも発展しかねない様な自己嫌悪の念にも囚われる。
善だとか悪だとか、そういう益体もないものを考えてしまうのだ。
ウォルターにはコーラルを焼き尽くすという目的があった。なぜならばコーラルは極めて危険な物質だからだ。集合すると増え、そして弾ける。アイビスの火の惨禍を決して忘れはしまい。
ウォルターは自分の、自分達の目論見が成功すれば多くの生物が死の運命から逃れる事ができると思っている。
──それは悪か?善か?
余りにもくだらない事だが、敢えて考えてみる。
そして少なくとも悪ではないだろうと思う。だが、目的が悪ではないからといって、自分自身はどうなのか。
目的達成の為の"駒"を買う為にここを訪れている自分は一体何なのだ?結果的にはルビコンを救おうという行為を為す自分だが、この場の無力な"商品"達は見捨てる自分は一体何なのだ?
ああ、悪ではあるまい、とウォルターは思う。
しかし善でもないだろう。
善でもなければ悪でもない。
では何なのか。
──糞だ
§
ウォルターは強化人間C4-621が廃棄寸前だった所を捨て値で買った。なじみの店にいき、良さそうな商品はないかと店主に尋ねようとしたところ、店の奥から這い出てきたのだ。
それは一見するとただのボロ雑巾のような存在であったが、よく見るとその中には人間の形が隠れていた。白く変色した髪が顔を覆い、その目は感情を失ったままの空虚な瞳であった。
全身は傷だらけで、何かしらの拷問に耐えた痕跡が明らかだ。
──女、か。まだ若い
「長くは無さそうだな」
誰にともなくウォルターが言う。一見無味乾燥とした言葉の裏に、怒りにも似た赤い何かがこびりついている事を彼は自覚していた。
商人が答えた。口の端に唾液が付着している。ウォルターの胸に抱く黒いモノが少し大きくなった。
「まあいつものですよ、旦那。手術失敗です。それでねぇ、腕が動かない足が動かない…それならともかく、アレはもっと無くしちゃいけないものをなくしちまったんでさ」
ウォルターは無言で先を促す。
「感情でさ、旦那。旦那も知っての通り、失敗作はすぐに売られるでしょう?でも好事家にしても、泣けもしない叫べもしない出来損ないじゃあねえ、やっぱりねぇ?まぁそこで色々されちゃってね、あんな風になってしまったということでさ」
商人はそういうと、少女だか雑巾だか分からないものの傍にいくと、頭を蹴りあげた。
ウォルターは我知らず、コートの内ポケットへ手を伸ばしていた。そこには護身用の拳銃が収められている。だがすぐに我に返ると、手をだらりと体の横に垂らした。
無法地帯にも法はあるのだ。
ここで商人に手を出せば、この地域の治安機構が黙ってはいないだろう。このマーケットは他の地域の常識から照らしてみれば紛れもなく違法だが、この地域の法に照らしてみれば合法という事である。
そして何よりも、ウォルターには為すべき事があった。
──悪いな
そんな事を思いながら、俯く。無力感で俯くなど、あのハンドラー・ウォルターらしからぬ
「お、おい貴様!何を!」
商人が慌てた声を出す。
そしてふと足首に何かが振れる感触。
見れば、先程の白い少女がウォルターの足首を握っていた。
少女の口が開き、そして閉じる。
言葉が発される事はない。
慌てて少女を引きはがそうとする商人を制し、ウォルターは少女について質問をした。
「コレは声を出せないのか?」
「え?え、ええ。確か前の前の飼い主が喉を潰して…」
「もういい」
ウォルターは顔を顰めて商人の言葉を遮る。
そして依然足首を握る少女を見下ろすと、引き離そうと少し足を振る。
だが、少女は離さない。
どこからどう見ても死にかけてる雑巾とは思えない強い力であった。しかし足首を握る力に比し、瞳は茫としている。
──目に力はない。だが…よく見ろ。瞳の奥を。何か、何か見えるような気がする。燃えるような何かだ。まるで火のような。まるで、"あの火"のような
「…おい、喋らなくていい。俺の話している言葉が理解できるか?つまり、聞く事だけは出来るかということだ」
ウォルターは問うが、返事は当然返ってこない。しかし手首を握る力が増した。
──十分だ
「…一度生まれたモノは、そう簡単には死なない」
ウォルターは呟く。
商人は疑問を顔に張り付けていたが、やがて恐るおそるウォルターの顔を見た。
もしかしたら一銭にもならないとおもっていたモノが売れるかも…そんな勘が働いたのだ。
かくして、商人の勘は当たった。
■■■
ルビコンに辿り着くにあたり、ウォルターは子飼いの猟犬達を失ってしまった。621を含めて4人の強化人間部隊がウォルターの手であり足でもあったが、いまやそれも621がただ一人残るのみである。
ただ一人残った愛犬に対してウォルターが何を思うのか。少なくともウォルターが彼女の事をただの駒であると見做せなくなっている事は確かな事であった。
──621には感情が無い。本当にそうか?俺が621に会いに行った時、621は嬉しそうにしていなかったか?本当は、621には感情があるのではないか?無感情に見えるのは、単にそれを表出させる弁が塞がっているだけだからでは?
ハンドラー・ウォルターは合理的な男だ。根拠のない願望に浸る様な愚かな真似はしない。
──しかし、もし…万が一
621に感情があったとして、それを表に出せないだけだったとすれば、せめて自分だけは…とウォルターは思う。
だから事ある毎に声をかけ、気にかけるのだ。
§
『次は3機目を…いや、重四脚MTがいるな。奴は手強いぞ。621、お前の機体では厳しいかもしれん。交戦は避けて、目標破壊を優先しろ』
621に否やはない。彼女にとってハンドラー・ウォルターの指示は全てに優先する。そして実際、彼女の実力を以てしてもこの時点で重四脚MTを破壊するにはやや火力に乏しいというのも事実だ。
パルス・ブレード
アサルトライフル
四連装ミサイル
これが彼女の機体の武装の全てである。
パルス・ブレードをうまくつかえば撃破は可能だろう。しかし、彼女の機体は鈍重だ。重四脚MTの迎撃を捌き切れるかどうかは怪しい。
そしてよしんば撃破出来たとしても、機体の損傷を鑑みれば最終的な収支が赤字になる恐れもあった。
621は見事な操縦技術を見せた。
重四脚MTは追いすがり、ヘリを破壊する621を妨害しようとした。しかしその動きは621が駆る安機体より更に鈍重だ。
『まともに戦えば苦戦は免れない…ならば、戦わなければいい。奴はお前に追いつけない。…よし、あと一機だ、621』
ウォルターがそこまで言うと、621の機体がABを起動する。一気に片づけてしまおうという肚であった。
しかし…
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『621、注意しろ。所属不明機が接近中だ。…随分速いな。敵だった場合、最後の一機に向かっている間に背を襲われそうだ。621、東へ距離を取れ。そちらは障害物が多い。もし戦闘になった場合は逃げろ…しかし、逃げられないようなら障害物を利用して戦え』
重四脚MTのほうでも未確認機の接近に気付いたようで、周辺を警戒するようなそぶりを見せている。しかし621のことも放置は出来ない。
重四脚MTの一挙手一投足からは、その辺りの迷いが出ているようであった。
だが結局、重四脚MTは何も思い悩む事は無かった。なぜなら高速で接近してきた一機の所属不明AC機に鎧袖一触とばかりに切り刻まれ、破壊されてしまったからだ。
§§§
『奴は何だ…。621、注意しろ』
ハンドラー・ウォルターの音声が注意を促す。
しかし621は答えない。いや、答える事ができない。声帯が機能していないのだ。
とはいえ、ウォルターの言葉を理解できない訳ではないようで、621は相手の様子を伺っていた。
621の機体の眼前にはBAWSの重四脚MT…をあっという間にズタズタにしてしまった二脚のACが佇んでいる。
あろうことか両腕にブレードという機体である。肩部の武装もない。全体的に鈍色のカラーリングを施しており、部分部分が濃いブラウンで縁どられている。肩部に見えるのはデカールか。
一匹の蛇が口に剣を加え、尾の先でもう一本の剣を握りとぐろを巻いていた。
『随分と偏った機体構成だ。が…』
ウォルターはそこで口をつぐむ。
ハンドラー・ウォルターの豊富な経験に照らせば、バランスというものを投げ捨てた様な機体構成の相手はド素人か、或いは…
対面のACのモノアイが輝く。
そして体勢が低く構えられた。
621はその体勢を見て最大限の注意を払う。
同時に放たれる、殺気!
ウォルターは針を打ち込んでくるような風の寒さを覚えた。無論、それは幻想の寒気である。
──なんだコイツは。621の感覚が死んでいる事が幸いしたな。並の者ならば身動きが取れなくなっているだろう
『来るぞ!』
ウォルターが "く" を発音し、"ぞ" を発音し終える時には既に621の機体『LOADER 4』の右腕部は肩口から斬り飛ばされていた。
『621!』
ウォルターは叫んだ。予想だにしない凄まじい速さの突進は百戦錬磨のハンドラー・ウォルターをも吃驚させた。
速度が売りの軽量機体、積んでいる武装はブレードが二本だけとあれば相応に素早い動きが可能だと予想することは容易い。しかし、この時謎の機体がやってきたことはABとQBを僅かにずらして発動した、言ってみれば二段ABという様な荒業であった。
原理としては簡単であり、ABを起動して、推進力が発揮される前にQBで前方へ推進するだけである。勿論、原理としては簡単だからといって技術として簡単かどうかは話が別だが。
機体の右腕を斬り飛ばされたが621の感情に乱れはない。『LOADER 4』を左にQBさせ、そこで開けた距離を踏みこみにつかう。つまり、ブレード使いを相手にブレード戦を挑もうというわけだ。
攻めっ気に溢れた挑発的な気配が『LOADER 4』から放射される。謎の機体もその気配を察知したか、雰囲気が変わった。挑発に乗ったのだ。
『くっ…死中に活を求めるというわけか』
ウォルターの声には苦悶が混じっている。
右腕部の損傷によりアサルトライフルは使えない。かといって逃げ切れるとも思えない。
ともかくも621の一連の流れは非常にスムーズに行われ、パルスブレードによる二連斬りの一撃目が袈裟に謎の機体を襲った。
しかし謎の機体は後方へQBを吹かして回避する。その回飛距離は絶妙な距離であった。タキガワ・ハーモニクス製のパルス・ブレードによる斬撃は二度行われるのが常だが、その二撃目で届くかどうかという位置まで下がったのだ。
彼我の間合いを知悉していなければ出来ない芸当である。実際にはこの距離はぎりぎりでブレードは届かない。もし621がブレードの2撃目を振るっていた場合、多大な隙を晒しただろう。
しかし621は迷わなかった。
迷わずにミサイルを放った。
謎の機体はQBの直後で逃れようがない。
QBは基本的には連続で使えるが、ブーストの終わりではほんの僅かに硬直時間が発生する。
『やったか!』
ウォルターが思わず言う。
しかし、光が炸裂した。
アサルトアーマーである。
パルスウェーブによりかき消されるミサイル群。
爆風が視界を遮る。
アサルトアーマーにもまた硬直時間が発生する。僅かに動きを止めた謎の機体に、ABを起動していた『LOADER 4』が体当たりを放ち、直撃した。