色々と遅くなった理由はありますが、やっぱり1番の理由はモチベーションが全然上がらなくなったことですねwww
あの突然何もかもやる気がなくなってしまう状態って何なんでしょねまったく。
キキSide
「さて、詳しく話してもらおうか」
「あら? とりあえずお仕置きが先じゃないの? こう…手足の先から炙ったりして」
と、俺の言葉に隣に居るキュルケは杖を構えながら中々物騒な答えを返してきた。
「ちょ、待ってくれ! いきなり何てこというんだ! まずは話しを聞いてくれッ!」
「そ、そうよ! 争いは何も生まないのよ? だから杖をしま…ッひっ!?」
ギロリと、キュルケの鋭い眼光と共にギーシュとモンモランシーの目の前にファイヤーボールが撃ち込まれた。
「何か言ったかしら?」
「「ごめんなさい!!」」
あの後、俺はタバサを部屋に寝かした後、白眼を使って即座にギーシュ、モンモランシー、ジン、チトセの4人の捕縛を開始した。
まずはギーシュとモンモランシー。この2人はキュルケの部屋に匿われていたが、キュルケに事情を話したら笑顔で2人を引き渡してくれて、更に話し合いに自分も参加すると言って付いて来た。
「あの~、なんで私まで正座させられているんです? 意味が分からないんですけれど…」
次にチトセ。この馬鹿は自分は何も悪いことしていないと言うかの様にジンの部屋で普通に寝ようとしていたので掌底を食らわして捕まえた。が、意識を戻してからもこのように状況を理解してくれない。
とりあえず、顔面にヤクザキックを食らわしておく。……ジンに。
「…ちょっと待て!? 今、何故、俺が蹴られた! 前から思ってたけどお前って俺だけに|躊躇《ちゅうちょ)無く暴力振るうよな! 何なんだよ、あんたはぁッ! ……ごめんなさいすいません調子乗りました許してくださいお願いしますその手に持っ刃物をどうかしまってください」
最後に綺麗に頭を床に擦り付けて謝ってきているジン。こいつは俺の能力を事を知っているせいか学院の外へと逃げていたが、実はこっそりと飛雷神のマーキングを付けていたので何の問題も無く強襲し、連れ帰った。
まあその際にちょっと喧嘩になり、ジンが思っていた以上に強かったのでつい本気をだして、ジンをズタボロにしてしまった。
幸い、こいつ自身はニードレスの
で、まあそんな感じでとりあえず全員を捕らえてモンモランシーの部屋へと監禁し、今に至る。
「いや、炙るのも煮るのも抉るのも潰すのも剥ぐのも絞めるのも裂くのもいつでも出来るし、ちゃんと言葉を発せる内は話しを聞くべきだと思うんだけど」
「…あなた結構エグい事しようとするのね。でもそうね。なんで惚れ薬なんて…しかも濃度が5倍とか言う頭のおかしい物を作ったのかは話してもらわないとね」
と、いう事で薬の製作者であろうモンモランシーに惚れ薬制作までの経緯を聞く。キュルケがな。
「その、私の実家はあまり裕福じゃないの。だから私は趣味として作った香水を街までよく売りに行ってお小遣いを稼いでいるのよ。
それでね、今ちょうど街は戦勝記念で色々と賑わってるじゃない? これは商売時だと思ってチトセと一緒に香水を売りに行ったの」
「どうしてチトセと行ったのよ?」
「ほら彼女って容姿だけはいいじゃない? だから黙って笑顔を浮かべて貰えてればいい売り子になるかなぁって…。それに彼女も街に遊びに行きたがってたし、それで…」
「ふーん。ま、いいわ。続けて」
「えっと、チトセのおかげで思った以上の実入りになったものだからね、ちょっと奮発して高価な秘薬を買いながらチトセと一緒に色々とお店を見て回ったの。それで服とかを見てる時にチトセとちょっとした恋バナになってね? その、ちょっとした冗談で惚れ薬の話をしたら思いのほか食いつてきて…」
「…ねえ、まさか」
「わ、私は別にちょっとした冗談として一晩だけの効果の惚れ薬を作ろうとしてたのよッ!? でもチトセが中途半端はよくないって言いながら秘薬の調合し始めて…。
でもその調合がすごいの! 私も素材を出来るだけ無駄にしないようにとか、もっと効果を高める為の比率とか色々勉強してきてたけど、チトセの調合は今までやってきた私の調合なんかよりも全然無駄が出ないし効率的なの!
彼女が一体どこでこんな素晴らしい調合技術を覚えたのかは分からないけど、これを私も覚えられれば今まで以上に色々な秘薬が、しかも素材を無駄にすることなく作れるようになると思ったのよ。
それをチトセに伝えたら快く教えてくれるって言うから…それで2人してどんどん気分が高揚してきちゃって……気づいたら。ごめんなさい!!」
「「はぁ」」
と、俺とキュルケ頭を抱えながらため息をついた。
もやはこの『何でもない事⇒チトセが関わる⇒厄介ごとになる』の流れは変えられないんだろうなぁ。
「え? だから何なんですかその目は。私は教えて欲しいって言われたから教えただけですよ」
まったく心外です。と、頬を膨らませて可愛らしくチトセはそっぽを向いた。
心外です、じゃねーよ。可愛い分余計に腹立つわッ。まあいいや。
「で、それからどうしてタバサがそんな危険な物を飲む羽目になったのよ? 聞いてる感じじゃギーシュが飲むはずだったんでしょ?」
「それが、部屋に呼んでいざ飲ませようと思ったら、いきなりジンがチトセを引きずって入って来て、それからちょっとした騒ぎになってそれで最後にはチトセが窓の外に薬入りワインをポイって…」
モンモランシーは話を終え、俺とキュルケはうんうんと何度か頷いた。
そして二人で同時にジンを睨みつけた。それこそ俺がうちは一族に生まれていたら焼死させてやるぐらいの怒気を込めて。
「ちょ、ちょっと待てよッ! お、俺はただ無用なトラブルを避けようと思ってッ。良かれと思って行動したんだぞ! なのに何でそんな目で見られなきゃいけねーんだよ!? そもそも悪いのは俺じゃなくてチトセであって……お、俺は悪くねぇ! ゴォッ!?」」
ドクシッ!とジンの顔面に膝蹴りを叩き込む。
素なのかネタに走ったのか知らないがムカッと来た。こちとら真剣に困っているんだ。
なのにこいつは何が俺は悪くねぇだ。殺すぞ? あ゛?
俺は何度も何度もジンを踏みつけ、とりあえず意識を失くすまで全身くまなくストンピングし続けてやった。
「さて、話しは分かった。とりあえず聞くけど解毒剤は作れるのか?」
「ごめんなさい、もう一度買い直しに行かないと材料が…」
モンモランシーの答えに俺はだよなぁっと心の中でため息をついた。
「じゃあ、明日。朝一で街まで行って材料買ってこい。金は行く時に渡すからそれで」
「分かったわ。……その、本当にごめんなさい。私が軽率な行動をしたから」
「あー、いや、別にそう何度も頭を下げられるのも…。こっちは解毒剤をちゃんと作ってくれればいいし」
と、俺は素直に謝って来たモンモランシーにちょっと動揺した。どうもチトセやジン、リオンの影響かルイズ達と仲のいい連中は妙に性格が丸い…と言うか柔らかくなっていると言うか……。まあいいや。
「まあちゃんとタバサが元に戻るんだったら私も文句は無いわ。ただし、元に戻せなかった時は分かってるわよね?」
キュルケもモンモランシーの謝罪に怒りが冷めたのかため息を吐きながらそう言った。
さて、そんなこんなで最終的にチトセとジンが悪いってことで話はまとまり、今夜は解散となった。
「はぁ~」
と、タバサの部屋の前で大きなため息を吐いた。
材料か…。確か俺の記憶に間違いがなければ売り切れていて買えなかったはず。あ、でも原作とは色々違うし手に入るかも…………無いな。無駄な希望は持つもんじゃない。
えっと、たしかグラなんとか湖ってとこまで行って精霊から涙貰うんだったよな?
……………あれ? どうやって貰うんだっけか? …やっば、全然思い出せない。
あ、そういえば近くにタバサの実家もあったな。どうせ行くことになるんだろうし、ついでに寄って母親さんの容態とか見ておきたいなぁ。……ダメだ。あんな状態のタバサ連れ帰ったらマズイ。
「…うっわ。よく考えたらなんかすんごくマズイじゃん」
どうしよう。……まいいや、良くないけど。
もうてきとーになるようになるだろ。最終手段の幻術だってある。ってか幻術でゴリ押す。
よし! と、俺は長々と考えていたことをポイッと捨てて部屋の扉を開けた。そして…
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
エルザに馬乗りになり短剣をエルザの顔へ呪詛を吐き出しながら力の限り突き刺そうとしているタバサと、それこそ命懸けで自らの顔に向かって来ている短剣をタバサの腕を掴んで押しとどめているエルザと言う、そっとじをしたい光景が広がっていた。
「って、待て待て待て!!」
俺は一瞬の思考停止の後、即座に影分身を作りタバサを背後から抱き持ち上げてエルザから引きはがす。
と、同時に俺は震えて泣いているエルザを抱え上げ窓から庭へと飛び降り、タバサの部屋から見えない位置まで逃げる。
「うっ…ひっく。お兄ちゃ~ん。…うっぐ、うぇ~~んっ!」
「おーよしよし」
俺は泣きじゃくるエルザをあやしてやる。
いやーしかし、タバサのアレのせいですっかりエルザの事忘れてた。
エルザは食事の事もあるし基本的に俺と一緒でタバサの部屋に寝泊まりしている。
そのおかげでタバサとエルザに挟まれて寝れると言う最高な状況になり俺マジめっちゃ幸せ…っと話がズレた。
つまり、事情を知らなかったエルザはいつも通りに部屋に帰ったら何故か起きてしまったタバサと鉢合わせし、殺されかけていたのだろう。
とりあえず泣き止み落ち着いたエルザに今のタバサの状態を話して近づかないように言っておく。
「…わかった。お兄ちゃんも気をつけて。あの目はすごく危ない目だったから」
「大丈夫大丈夫、もう経験済みだから。あ、とりあえず血吸っておけな。たぶんまた遠出するから」
俺は笑いながらもう腹を刺され済みだと言い、頬を引きつらせているエルザに腕を出して食事をさせる。
しかし、なんでタバサにかけた幻術が解けたんだ? 一応明日の朝までは起きないようにしてたんだけどなぁ。うーん、あれか? チャクラの流れが惚れ薬のせいで無茶苦茶になってるせいで幻術の効果が弱くなってるのか? 又は無効化されるとか?
だとしたらめんどくさいなぁ。
「はぁ~、…っあ? …うわぁ~」
ふと自分の中に影分身の記憶と経験が入って来た。壮絶な口説き文句と共にタバサを落ち着かせようとして失敗し、そして人様に見せられない表情のタバサに滅多刺しにされたと言う頭を抱えたくなる記憶が…
「ん、どうしたの?」
血をチューチュー吸っていたエルザが俺のげんなりした声と表情に顔を上げて聞いて来た。
「あ、いや。部屋でタバサを止めてた分身がタバサに殺られたから戻らないとな~って」
「……頑張って」
「おう、頑張る」
俺はエルザの励ましに答え、よっこらっと立ち上がり部屋へと足を向けた。
とりあえずエルザにはタバサが治る間はジンとチトセの部屋へ泊まっててと言って向かわせた。
「ロリでメガネ属性でヤンデレとか俺得だし。大丈夫、大丈夫。イケるイケる!」
と、最後に自分を無理矢理鼓舞して俺は覚悟を決めてタバサの部屋へと入った。