青いチビの使い魔   作:だしィー

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一ヶ月以内更新目指したけどダメだった。

後どうでもいいことだけれども、1話のキキの転生特典を少し書き直しました。


治療完了

 キキSide

 

屋敷に帰り、モンモランシーにはさっそく解毒薬の調合を始めてもらった。

もちろんそれに参加しようとしたチトセを当身で意識を奪わせてもらった言うまでもない。

これでやっとタバサも元に戻る。

 

「でも戻ると分かると少しもったいない気がしてくるのってなんでだろうなぁ?」

 

あの狂気を孕んだ愛が少し恋しく思ってしまう。

あんまり認めたくないけど俺ってやっぱMなのだろうか…。

まあいいや。

 

でだ、俺の性癖なんかはどうでもいいとして、モンモランシーが調合している間にタバサの母の治療を行うため俺はタバサのお母さんが眠っている寝室へと侵入した。

 

「とりあえず診察して、問題無ければ採血して血中成分の分析してっと。原作通りの薬物による精神錯乱ならそれで多分解毒剤の生成できると思うんだけどな~………うっわ」

 

なんてもし原作通りじゃなかったら厄介だなぁ的な事をあえて言葉に出せば逆に何も問題無く大丈夫かも、と思ってたけどダメだった。

この世界が原作通りなわけが無い事は分かってたし、だからタバサのお母さんの病状や原因も原作通りじゃないかもな~って予想はしてたけど、まさか心臓に変な石が埋まってるとは…。しかもそれが精神錯乱の原因っぽいし。

 

「いくら物理法則とか現代医療とかその他諸々に喧嘩売ってる医療忍術っても、さすがに臓器云々に直接手出す施術するには機材とか道具とか色々足りなさすぎだしなぁ」

 

せめて輸血と一時的にでも心臓の代わりに血液の循環をしてくれる何かがあればなぁ。

こんな事なら生まれ変わる時の特典で変な自分ルールでスペックだけ上げるんじゃなくてベクトル操作でも貰っておけばよかっ……あ。

 

「あー、丁度いいのいるじゃん」

 

俺と同じ特典付きのが。

ってなわけで、客間でデルフの手入れをしていたジンに事情を説明して手伝いをしてもらうことにした。

 

「ええ~。どうしよっかなぁー」

 

頼んだらニヤニヤしながらそんなことを言ってきやがった。

どうやら俺から頼み事をされていると言う状況に優越感を覚えているらしい。ぶっ殺してやろうか。

まあ、今はいい。

どんなにムカつこうとタバサのお母さんの手術にジンの持つ特典。NEEDLESSの能力の1つである変身(ドッペルゲンガー)が必要であることは絶対だし、今は頭を下げて機嫌を取ってやるしかない。

こんな事ならどっかで貸し残しておけばよかった。こいつからの頼みや迷惑に関しては今回のも含めて金でチャラにしちゃったからな~。

 

「…といあえず貸し1で頼むよ」

 

「はぁ~あ。しょーがないなー。そんなに言うなら手伝ってやろうかな。ま、俺に感謝してな? まあ友達の頼みだし特別に協力してやるよ」

 

ものすごくウザい。

そしてお前のことを友達だとは一度も思ったことは無い。…と言う本音は隠し、笑顔でありがとなと社交辞令を返して協力を得た。

 

で、まあそんなこんなでジンとタバサのお母さんの手術を開始した。

結論から言えばめっちゃヤバイ事が起こりかけ、久々に超必死に俺ができうる限りの全力の技術を持って何とかした。マジでヤバかった。

具体的に言うと…

 

「なんで肉体が変質し始めて化け物になりかけるんだよ」

 

「知ってる話し(原作)と全然違う…。ほぼ人間一人分の細胞生成したぞ。ああ、カロリーが足りねぇ」

 

と、そんな感じである。

原因の心臓に埋まっていた、正確に言うならほぼ融合していた石を心臓ごと身体から切り離したら突如としてタバサのお母さんのチャクラと石から出ていた謎エネルギーが異常な流動を始め、細胞を変質させ始めたのだ。

 

俺は変質し始めた細胞や臓器を医療忍術で止めたり、戻したり。手遅れなのは切り取ったりして何とか食い止め、ジンには特製の兵糧丸を食わせ変身(ドッペルゲンガー)で切り取った部位の修復再生させたり減った血液を補充させたりし続けさせて事なきを得た。

 

「ってか、このバケモノ化見て思い出したって言うか思い至ったと言うか~。この石もしかしてエクスフィアだったり?」

 

「え? エクスフィアって確か…TOS(テイルズオブシンフォニア)の?」

 

「うん」

 

「なんで、そんなもんがあんだよ」

 

「知るか」

 

いや、なんとなく察しは出来る。つまりはガリア王、又はその側近ないし使い魔的なポジションにシンフォニア世界からやってきた本物が居ると言う厄介な状態なんだろう。

確かエクスフィア作ってる組織は…えっと、ディザなんとかだったはず。人間牧場とか言うの作って人間を豚がぁ! とか罵ってる奴ら。

 

リオンがルイズに召喚されたから敵はデスティニーかデスティニー2のボス系だと思ってたんだけどなぁ。

あ、いやタルブの村にモリスンさん出現したって言うし、テイルズシリーズなら何でもって感じか?

………まあいいや。ってかもういいや。

考えても如何こう出来る訳じゃないし考えても無駄だよなぁ。うん、考えるの止めた。もうメンドイ。

俺は思考を放棄し、とりあえず手術に使用した道具や切り取った生ものを片付けはじめた。

 

 

 

 

 

 キュルケSide

 

水の精霊から秘薬を貰ってから1日が経った。

今、タバサに昨夜モンモランシーが調合した解毒薬をタバサの使い魔の彼が飲ませるために部屋に入って行ったわ。

本当は私も付いて行ってちゃんと正気に戻るか確認したかったのだけど、あの状態のタバサの視界に入るのは少し危ないならここは我慢しなきゃね。

 

それから少しして部屋の中からドタドタと小さな物音が聞こえ始めて、そして…

 

「分かった分かった。じゃあキュルケ連れて客間で待ってるから」

 

と、部屋からまるで追い出されるように使い魔の彼が出てきた。

 

「どうしたの? タバサは…」

 

「ん、あー、とりあえず元にはちゃんと戻った。ただ身だしなみ的にちょっとアレだから直してくるって」

 

「……分かったわ。元にに戻ったって言うならそれでいいわ」

 

まあ彼が妙に言い含んでるのが気になったけど、彼が部屋から追い出されたって事は惚れ薬の影響は無くなったって見ていいはずだし。

なら彼の言葉を信じても大丈夫でしょ。

私はそう結論を出し、使い魔の彼の後に続いてタバサの部屋の前から客間へと移動した。

 

 

 

 

 

 タバサSide

 

私は部屋から遠ざかる2人の足音を確認してから扉から耳を放し、そして部屋全体にサイレントを掛けて音が一切外に出ないよにした。

それで私は…

 

「~~~~~~~~ッ!!!!??」

 

大声で叫んだ。多分生まれてこの方出したこともなかったし、自分でもまさかこれほどの声を出せるとは思わなかった程の大声だ。

もちろんサイレントによって音は消されていて外にも一切漏れ出ることは無い。

だからこその大声だ。

 

「~~!! ッ!? #$%&ッ!!! ~!?」

 

もはや自分でも何を言葉にして叫んでいるのが分からない。

いや、言葉なんて本当に出しているのか怪しい。そのくらい自分は錯乱していた。

 

だって当たり前だ。いくら惚れ薬で心が狂っていたからってアレは無いッ。

心が狂ってる間の事はつぶさに思い出せてしまう。キキを見る度に罪悪感や羞恥に思考を支配されて彼の顔をまともに見れなかった。

 

彼に対してあんな酷い事をしてしまった。

刺殺しようとしたり、絞殺しようとしたり、撲殺しようとしたり、斬首しようとしたり、氷漬けにしようとしたり、他にも……。

 

さらには彼に対してあんなはしたない姿を晒したッ!

なんだあの獣の様なキスは!? キスって言うのはもっとこう…雰囲気を、ってそうじゃない!

他にもあの娼婦みたいな言動はなんなのだろうッ!? あんなはしたない言葉を使ってはしたない姿で彼を誘惑しようとしてッ!

今でも頭をよぎる自分で出したと思えない妖艶な声に言葉。

何が『一つになりたいの』だ、『あなたと気持ちよくなりたい』だとか、あまつさえ『キキのお【自主規制】を【自主規制】して【自主規制】なの』なんてッ!?

さらにそれに加えて彼に私のあんな場所を……、

 

「ッッッ!!!!!」

 

あり得ない。あり得ちゃいけない。私はそんな女じゃない!

 

ああ、夢であってほしい。

でも夢じゃない。

私は顔を真っ赤にしながら恥ずかしさを紛らわすために部屋中をゴロゴロを転げては止まって悶えてを繰り返して何とか平静を戻そうとするが全くできず、しまいには情けなさと恥ずかしさで涙が出てきた。

 

それからどれくらいたったのだろうか…。

私はベットの上で布団にくるまりしばらくの間、(うずくま)ってやっと落ち着きを取り戻せた。

 

「………」

 

のっそりと布団から顔を出して大きく深呼吸。

息を整え、いつも通りに行動できるよう落ち着いた思考をより冷静にしていく。

今まで北花壇騎士団として経験し鍛えた心構えがこんなとこで役に立つとは。

 

「ん゛」

 

どうやらサイレンの効果も切れているようで、叫んで少々枯れてしまった私の声が耳に届く。

私はベットから降りて姿見で今の自分の顔を見た。

 

「酷い顔」

 

私はそんな自身の顔に呆れ小さく呟き、ため息を吐いた。

とにかく落ち着いたものの、こんな顔では人前になんて出れない。

私はテーブルに置いてある水差しからタオルに水を含ませて顔を拭いた。

 

「ふぅ」

 

私は色々と酷くなっていた顔を綺麗にして一息つく。

さすがに目元辺りが多少赤くなってしまっているが、これはどうしようもない。

キュルケのように化粧が上手ければ隠したりなどできたかもしれないが、私は必要ないと切って捨ててしまっていたので、例え手元にあったとしても無理だろう。

ともかく、一旦はこれで良しとするしかない。

私は部屋を出る前に最後にもう一度深呼吸をして客間へと移動した。

 

 

 

 

 

 キキSide

 

ガチャリと、客間の扉が開くとそこからタバサが姿を現した。

 

「タバサ! ああ、心配したのよ。朝、彼が解毒薬を飲ませて元に戻ったって言うのに今の今まで部屋から出てこないんだもの。もしかしたらまだ何処か不調なんじゃないかしらって、モンモランシーにどう責任取ってもらおうかと話し合ってたとこなのよ?」

 

タバサの登場に誰よりも早くキュルケが近づいてタバサを抱きしめた。

それを機にモンモランシーにギーシュ、チトセ、ジンと良かった、大丈夫かとタバサの近くにより思い思いに声を掛けていった。

 

「だから大丈夫だって言ったのに。まあこれでまたいつも通りだな~」

 

と、俺も何だかんだと言いつつ、ひと安心とタバサに近づこうとして

 

「………」

 

ススーッとタバサに距離を取られた。

そんなタバサの行動に俺とジン以外の皆は頭に?を浮かべて俺とタバサを見合った。

まあ確かに薬に侵されている間の事はきっちり覚えているはずだし、こんな反応になってしまうのも無理はないよな~。

 

「……」

 

「……ん」

 

俺も色々とあったタバサとの距離をどうするかと悩んでいると、俺の顔を見ていたタバサは俯き、顔が少しずつ赤くなっていった。

……あ、これマズイかも。

俺は色々やっちゃった事を思い出し、皆が、特にキュルケとチトセが余計な事を聞く前に誤魔化そうと口を開けようとしたが、

 

「あら? どうしたんですかタバサさん。キキさんを見て急に顔を赤くして。まるで、つい勢いで思いっ切りヤってしまったものの、いざ冷静になって思い出すと凄く恥ずかしくなってしまった、みたいな表情をされて?」

 

チトセが一足先に余計な事を。しかもあり得ない程ピンポイントで当ててきやがった!?

そしてそれを聞いたタバサも、まさにボンッと言う擬音が聞こえてきそうなほどに一気に顔を赤く染め上げ、全身でチトセの言葉を肯定しちゃってる反応を見せてしまっていた。

 

「ドウイウ、コトカシラ?」

 

キュルケがヤバイ目で俺を睨んできた。

なので俺は様々なシュミレーションを刹那の内に思い描き、その結果として、

 

「だって、我慢できなかったんだものッ!!」

 

開き直って正直にぶちまけることにした。

最初は我慢してたがちょっと触るぐらい、軽くさするぐらい、少し揉むぐらい、とやっていってたら自制が効かなくなってた。ホント男って(けだもの)なんだから。やーねー。

なんて冗談交じりに言ったが、キュルケの目に浮かぶ怒りは(やわ)らぐどころか更に強くなっていき、

 

そして俺は次の瞬間火だるまとなった。

 

 

 

 

 

 

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