頭の中のイメージをちゃんとした日本語に出力できる才能とか語彙力とかが欲しい。
キキSide
俺がキュルケの制裁によって火だるまにされてからしばし、なんとか火を消して体中に
「燃えるのと炭になるのどっちがいい?」
が、残念なことに謝罪は受け入れてもらえず、俺はキュルケに頭を踏まれ死刑宣告をされた。
まあ、あのぐらいの炎ならなんとか耐えられるんだけどな。でも死ぬほど熱いし息が出来なくて苦しいのでご勘弁願いたい。
いやぁ、ホントどうしよう。……もう逃げちゃおうか?
「落ち着いて」
そんな最終手段を講じようと思っていたらタバサがキュルケへと待ったをかけてくれた。
タバサは今回の事については自分にも色々と非があると俺の
まあそのおかげで、渋々と言う感じでキュルケは俺への制裁を取りやめてくれた。
ただ怒りは静まることは無いらしく、俺の頭から足を退けるも俺を指さしながら如何にダメで屑で最低な男かをキュルケが大きな声でタバサに言い聞かせ始めた。
確かに我慢するとか耐えるとか言っときながら、まったく我慢できずにすぐ手を出したけどさぁ……。
と、くどくどとキュルケの嫌味とも罵倒ともとれる言葉を聞きながらすいませんと頭を垂れていると、カタッと部屋の扉が開く音が聞こえた。
「えっと…」
皆が音と女性の声に反応して扉の方を見るとそこには静々と多少困惑気味な表情を浮かべたタバサのお母さんとその後ろに付き添うようにペルスランさんが居た。
皆が突然現れた女性に誰? と疑問に思っている中、タバサだけは信じられない物を見たように驚愕に表情を硬め、
「お…かあ…さま?」
と震える声で呟いた。
「シャルロット」
そのタバサの呟きにタバサのお母さんは小さく微笑み、タバサの本来の名前を呼び返した。
タバサはその表情と優しい声音に目を見開くと手に持っていた杖を床に落とし、最初はふらふらとした足取りでゆっくりと動き始めたが直ぐに駆け足になり、そして大粒の涙を流しながら母親へと抱き付いた。
それからしばし……、
落ち着いたタバサによってキュルケ達には自身の家の事情を、お母さんに対してはキュルケ達の事を簡単に説明された。
そしてお互いの事情をある程度理解し合った後、タバサのお母さんがお茶でも飲みながらもっと話しを聞きたいと言う感じとなって……
「……そうなのですか。まずはわたしの心を治していただき、ありがとうございます」
「いえいえ。タバサ…じゃくてシャルロットさんとの約束ですし、それに人を助けるのは当然ですよ」
「あら、そうなのですか? 娘の貞操を不当な方法で奪った事への罪滅ぼしかと思ってました」
「……いや、それはアレで…その…その事については重々反省してまして」
「反省したと言葉にするのは誰でも出来る事なのですよ? 相手にきちんと反省の意が届いていなければただの自己満足でしかない事を理解していますか?」
「…すいません」
今現在、俺はタバサのお母さんによって説教され始めていた。
いや、説教と言うより責め立てられていると言った方が正しいか。
「先ほどから『はい』か『すいません』ばかりですが、わたしの言っている事を聞いているのですか?」
「はい、きちんと聞いております」
「本当でしょうか? 他の皆さまから話を伺った感じでは、貴方はどうやら腹芸がとてもお得意のように見えましたので疑わしいわ」
腹芸が得意なんじゃなくて表情や感情のコントロールが上手なだけなのだが…。
なおタバサ以外の皆は俺の説教が始まったあたりから部屋から早々に退出しており、助けは誰も居ない。
「はぁ…。大体、婚姻前の男女が寝所を共にする事すら信じがたいのに、あろうことが肌を重ねるなど…」
と、タバサのお母さんは大きなため息をつきながらも次々にと言葉で責め立て続けてきて、説教が一息つくころには日が沈んでしまっていた。
もちろん俺は投げつけられる様々な言葉に反論などできようはずもなく。説教が終わるまで
タバサSide
「では食べ過ぎには気をつけるのですよ?」
お母さまがそう言って私の手を取って言葉をかけてくる。
そんなお母さまの問いかけに、わたしはもう子供ではないと小さく嘆息しながら大丈夫と返した。
あれから数日経ち、私たちは学院へと帰るために今朝早くに屋敷の前へと集まっていた。
本当はもっとお母さまと色々話をしたりお茶をしたりと過ごしていたかったけれども、元々予定には無い実家への帰郷。
しかもこんなにも長期の滞在は王家に怪しまれてしまう可能性があり、そのせいお母さまの心の回復を悟られてしまって、またお母さまに何かあったら大変だ。
それとキキ曰く滞在中の間お母さまの身体の様子を見ていた結果、もう問題は無いとのことだったので私たちはなるべく早くに帰る事となった。
あとギーシュとモンモランシーがこれ以上学院を休むと色々マズイからと泣きつかれたのもある。
と、そういう事情もあり、今お母さまとペルスランに見送られていた。
そして私はいくらか言葉を2人と交わしてシルフィードへと向かおうとした時
「あと、学院へと戻ったら
最後にと、お母さまが先ほどよりも大きく声を出しながらシルフィードの背に乗っているキキを睨みつけながらそう言ってきた。
これは多分私にではなくキキへと言い含めているのだろう。
実際キキをみると凄く気まずげな表情で項垂れていた。
「…わかりました」
と、私はとりあえず返事をし、そして今度こそシルフィードへと乗り学院へと帰っていった。
【どうでもいい設定だけあるだけの出てこないオルレアン家の使用人】
〔その1・しゃべって動く不思議なティポを抱えている内気な少女〕
・年齢13歳
・会話の距離感をはかるのが苦手で初対面の人物にはもじもじしてしまうが、それは人慣れしていないだけで、決して人嫌いと言う訳では無い。
・ピンク色の物に妙に強いこだわりを持ち、ピンキストと言う謎の自称を持つ。
〔その2・頼れる兄貴のガルディオス〕
・年齢21歳
・幼い頃に親戚のお姉さんたちに可愛い可愛いともみくちゃにされ続けたために女性に対して少々強い苦手意識がある。(けっして家族を皆殺しにされたトラウマのせいなどではない)
・小貴族の出であるが、色々ありオルレアン家へと奉公に来ている。
・魔法はドットだが剣の腕はピカイチ