ほうき星の少年とSUMMR DIVE   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。


第5話 それこそがブシドー!

「つ、ついに本番かよ……こんなイベントとは言え、なんかやたらと緊張してきたんだけど……」

 

スイカ割り大会本番。出番に緊張する有咲。

 

「いよいよですね、アリサさんっ! ごブウンをお祈りしてます!」

「有咲、頑張ってね! 有咲ならきっと大丈夫だよ!」

「うん! はぐみも大丈夫だと思う! あーちゃんならできるよ!」

「あたしも有咲が優勝すると思うわ! 優勝して、お腹いっぱいスイカを食べましょうね!」

 

イヴ達の声援を受けたのはいいのだが……

 

「つーか、誰か1人くらい根拠を示してくれって!」

 

そう。何故か全員、有咲が優勝する前提で言ってるのだ。その根拠を示してほしかったのだが……

 

「……ん、根拠? さっきのアタッカー決めの時が根拠だけど?」

「それって、根拠になるのか……?」

 

彗が何を言ってるのさ?と言わんばかりな表情で有咲に言うのであった。

 

 

 

 

「次は本日、飛び入り参加の花咲川女子学園チームです! 所定の位置についてください!」

「は、はい!」

 

まりなに呼ばれた有咲。ついに順番が来てしまったとばかり思いながらも、所定の位置につく。

 

「それでは、アタッカーの方……回転……スタート!」

「(ダメだ、ちゃんと集中しないと……!)」

 

今は集中とばかりに回転を始める有咲。

 

「……さーん、しーい、ごー……と3分の2! では、スタート!」

「よ、よ、よし……っ!? い、いくぞ……っ! ……って……っ!」

「あ、アリサさん!? 大丈夫ですか!?」

「わ、あーちゃん、いきなり転んじゃった!?」

 

開始早々、思わずその場で転んでしまった有咲。

 

「(や、やっべ……っ! 足がもつれて……え? スイカがあった場所ってどこだ?)」

 

なんとか立てたのはいいが、スイカがあった場所の方向が分からなくなってしまい、有咲は混乱する。

 

「アリサさん! もう少し左です!」

「有咲、大丈夫。まだ時間はたっぷりあるよ!」

「(そっか……みんなの声を聞けば……)」

 

イヴ達の声を聞けば、スイカの位置が分かるかもしれないと思った有咲は落ち着きを取り戻す。

 

「あーちゃん、もう一歩右だよっ!」

「み、右……?」

 

はぐみの声を聞き、こんな感じでいいのか?と右に移動する有咲。

 

「とってもいいわ、有咲! スイカが有咲を呼んでるわよ! その声をよく聞いてみて!」

「……ん、スイカの声と圧を聞いて」

「(す、スイカの声……意味わかんねーけど……い、一応聞いてみるか……っ……にしても、スイカの圧?って、気配みたいなもんなのか……?)」

 

次にこころと彗の声が。スイカの声も参考にしつつ、彗が言うスイカの圧?とやらは、なんとなくだが解りそうだった。

 

「いいよ、有咲! あと一歩!」

「あと一歩……こ、これくらい?」

「いいよ! あーちゃん! あ、けど、ちょっとだけ左に向いたほうがいいかも!」

「ちょっと左だな!? こんな感じか!?」

 

たえとはぐみから細やかな指示があり、実行する。

 

「そこです! アリサさん!」

「あーちゃん、いっけー!」

「思いっきり叩いちゃえー」

「「有咲、そこだよ(よ)!」」

 

全員からの応援、更にイヴから自分と仲間を信じてくださいと言われ……

 

「自分と仲間を、信じて……よ、よくわかんねーけど……っ! ええい、ブシドーっ!!!」

 

そう叫びながら、有咲は手に持った棒を思いきり振り下ろすのだった。

 

 

 

 

「アリサさん! お見事でしたっ! 見事にスイカが割れましたね!」

「だ、だよな!? 私も目隠し取ってびっくりしたし!」

 

目隠しを取ると、イヴの言う通り、スイカが真っ二つに割れていたのだ。これを見た有咲も少し喜んだ。

 

「あーちゃん、すごかったー! キレイにスイカが割れてたもん!」

「……ん、あの割れ方は、かなり得点が高いって、まりなさんも言ってた。……優勝、ワンチャンあるかもね」

「有咲にこんな才能があるって、知らなかったよ」

「有咲! あなたってきっと、スイカ割りをするために生まれてきたのね!」

 

他の4人も有咲を褒める。

 

「私もアリサさんを見習って、もっともっとブシドーを磨こうと思います!」

「あははははっ! あー、楽しかったー。スイカ割りって、意外とおもしろいなー」

「ははっ。なんだか有咲、今日はとっても素直だね」

「……っ!?」

 

たえの指摘にギクッと表情を変える有咲。

 

「有咲が嬉しそうにしてると、私まで嬉しくなるよ」

「は、はぁ!? な、なんだよ、急に! べ、別に私は……」

「……(有咲ちゃん、こういうの……慣れてないのかな?)」

 

そういう訳じゃないと言いたげに恥ずかしがる有咲。それを見た彗は、こういうの言われ慣れてないのかな?と思った。

 

「アリサさん! ハグしましょう!」

「わわ、そ、それは! ちょ、ちょっと待ってって……っ!」

「……ん、なんなら写真撮る?」

「と、撮るなーっ!?」

 

結果的にこの後、6人揃って写真を撮る事になるのであった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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