古聖堂で空を見上げる一人の女。その頭に、ふわりと。先程まで無かった光輪が浮かび上がる。
匣に触れると、中に眠っていたアリウススクワッドの、ヒヨリ以外の3人が現れる。
「なんの……つもりだ。いや、お前は誰だ?」
「
「マダムが……? しかし、まさか私たちにお前をアリウスまで案内しろ、というのか? 私がそれになんで……」
銃を突きつけるサオリの前で、頭上のヘイローを、鍵のかかった錠前へと変化させてみせながら、私こそが望箱エルであると名乗る少女は、軽くその前で嗤っていた。元は教え導くものたちの長とは思えぬほど、深く酷薄に。
「言っておきますが、槌永ヒヨリは今バシリカに居ます。全員揃って逃げながらでも自由を知りたいのなら……私に従い、私とあなたでアリウススクワッド最後の任務を遂行するのが良いでしょうね?」
「…………わかった。代わりに約束しろ……お前とその仲間は、以後私たちを追わないと」
「良いでしょう……いえ、むしろこちらに引き入れたいのですがその話は後で。ひとまず聞かせてくださいな……バシリカに一緒に突入しろとまでは言いませんので」
「リーダーがそういうなら構わないけど……なんだか複雑な気持ちだよ」
「仕方ない……私たちは今ある最善に、挑まなくてはならないんだ」
数分後、古聖堂から飛び出す1団の影。それらが合流するまでは、残り━━━━━━
「食らいつけやぁぁぁぁぁっ!!!」
「「「いぇぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」」」
「隊列を維持! 穴を埋めるように入れ替えて守る!」
最高潮のテンション、ブチ上がる勢いのままに突破されんとする前線をシスターフッドは食い止める。先生の指揮下に入った生徒たちの力は飛躍的に向上する。それは指示によって、本人も意識しないところの無駄が消失するためであり、シッテムの箱の権能による未来予知にも等しい予測によるサポートのためでもある。
「このままじゃまずいなぁ……!」
「イラ! 悪鬼共を下がらせろ! 切札をここでひとつ切る!!」
「りょー……かいっ!」
交戦の形はそのままに、戦列が一瞬で下がる。急な後退に先生の前には2択が提示される……追うか、追わざるか。理由故の後退なら、追うべきだ。しかしその理由が『引きつけ』であれば、それは首元に差し込まれる致命の刃。
「後退……追わない……いや」
『先生! ミルさんから超強力な反応が!』
「……! 総員、警戒!!」
「もう遅ェ! 『神秘
バシリカの足元が青く光を放つ。世界が神秘の蒼に包まれ、次の瞬間地面から炎の柱が吹き上がる。奇跡的にその炎は誰も焼くことなく再び地に消えていく。
「アタシら悪鬼のホームフィールド『瀝青の池』、その概念の具象。罪人の浮かぶを苛むは悪鬼の爪牙! さあ仕切り直しだぜ『
「っ!!?」「腕……!?」
「ミカ! 屈め……壊すッ! イチカ! ハスミ!!」
「お任せを……!」「行けるっすよ!!」
さらに、ミルの宣言と同時、聖園ミカの両足と背を掴み取るように筋肉質なふしくれだった腕が出現し、その身へ迫る。
迎撃、ツルギのショットガンが背後の一際巨大な腕を。2丁の破壊力抜群のライフルは両足を掴まんとした小さな腕を。
「おーっとコイツは想定外だ、聖園ミカァ……テメェ、どんな罪やらかしたら瀝青の亡者共に『同類』扱いされんだァ? はは、汚職を苛む瀝青の池、テメェには相当相性が悪そうだ……あ?」
そう言って笑う悪鬼の長の、その前で……煌めく青が、空に移りゆく。煌めく空は、まるでそう。
「……宇宙?」
「お見事な手腕でした。匣をよくぞ騙し抜き、出し抜いたと。そう褒めて差し上げようと思いました。ですが……ここまでにしてもらおうと思います」
「…………まさか、お前は」
ゆらめき、煌めく青い空が僅かに縮こまり、縮まった分が僅かに形を成し、飛んで行く。眠り地に伏す執行官へと。その光が、身体を覆い尽くし……ふわり、とその身が浮かび上がる。
それと同時。
「ふ、くふっ! あはっ! 空を見上げましょう。宇宙は我らがすぐ直上にある。神秘もまた、我ら生徒、キヴォトスに生ける理を持つものの遍く頭上にある! すなわち、神秘とは宇宙、外界、その理、有り得ざる概念」
そこまで一息に言い切って、シスター服の少女は高らかに両腕を天に掲げる。
「先生、でしたか? 我ら想いこそ異なれどひとつ道を同じくし、訪れるべくして訪れる未来が訪れぬ事こそを憂う者なれば……ひとつ、あなたにとっての相対者、ねぼすけな執行官をそろそろ起こすべきかと思い立ちまして……」
「君は……エルピス、だったっけ?」
「いいえ」
ヘイローを頭上に揺らし、彼女は先ほどまでの名とは別の名を名乗った。
「私は、『望箱エル』。エルピスは私が眠っている間私の代行をしているモノですから強いて言うなれば……今まで皆様とこの姿でお話していたモノは偽物で、私が本物です。ただし、偽物は本物と限りなく同一の思考で出した限りなく同一の結論で動いていましたが……」
「それじゃあエル。君は何をしに?」
「まあ……こういうことをしに?」
そう首を傾げながら、エルはまだなお空中に広がる蒼を手元に収束させつつ、ゆったりと執行官の元へ歩み出す。
その進軍を止めるものはなく、阻むものはなく、ただその場を呑み込む雰囲気と神秘でもって、目的を果たす。つまり、収束した蒼を、彼女の身体に流し込んで。
「起きてください、大事な『私』」
「んんっ……」
その目を開く執行官は、現状を辺りを見回した一瞬で把握した。
「はぁー……なるほどですねぇ」
寝起きの一言は、酷く気怠げで。それでも、彼の者の信念は揺らがず。
「さて、ミル。申し開きがあるなら聞き届けますが?」
「あるわけねぇだろうが、ここまでやっておいて……!」
「ふふ、ですよね。そうだと思っていました。さて、『
「どうします、とはどういうことですか、『
執行官とシスター。2人はお互いを『私』と呼び合いながら、今を言葉に綴り出す。
「『
「えぇ。どうやら私の信念を知っているが故に、その妥協がまかり通ることに我慢ならないようでしたよ、『
「ふむ……『
「嫌いじゃないですよ。あぁいう……なんというか、そう、確固たる信念と芯は」
「では、決まりですね『
「もちろんですよ『
その風景は、異様で、おぞましい。先生たちも、ミルたちも、その風景に口を出せず、声を出せず。見守ることしか出来なかった。そうして、結論をなんらか導いたらしいシスター……エルは、全員に呼びかけた。
「おーけーですよ……それじゃ、皆さん」
「なにをするつもりかな? 私は君たちと敵対するつもりはないけれど……」
「この場、見なかったことにできません?」
「「……なんて?」」
ミルと先生が同時にそう言った。完全な同時だった。
執行官……ルカはその手に握り締めた刃とショットガンを軽く持ち直しながら、こう続けた。
「そも、私が望んだわけでもないですしね。かと言って、ここで矯正局長を失うのも困ります」
「それで、先生やシスターフッドに銃を向けたのをなかったことにしろ、と? さすがにそれは容認しかねますが……」
「待て、ハスミ……エルやアイツはこれを交渉と認識してる。だから……こっちがそれを飲まざるを得ない『条件』をアイツはこれから提示するはずだ」
「本当に頭が回りますよね、ツルギさんって。えぇ、その通りですよ」
その言葉に続いて、ルカは条件は、と一息ついてからこう言い放った。
「聖園ミカ、及びアリウス分校についての連邦生徒会からの一切の干渉をこちらで締め切りして看取り手も干渉しない……そんなところでどうですか?」
「それは……まさか、法治の化身たる看取り手たちが、罪人を、それも私らも含めて見逃す、ということか? どういう了見だァ!?」
「いいですか、ミル。これは司法取引に近い超法規的措置なので立派な法的取引ですので違法ではないです」
「いやそうじゃなくて!!」
遠回しに、アリウスたちや『
「あぁでもミル、あなたと天津副局長には暫く監視付きで大人しくしてもらいます……貴女の私兵がいた事はちょっと前から把握していたのですが、その私兵たちは看取り手で管轄します」
「なんでだ、なんでなんだ!? ここまでやって情けをかけられる覚えは……!」
「馬鹿なことを言いますねぇ。私に情はありませんが損得勘定くらいはできます。……利用価値があることだけは、今までで貴女は十二分に証明してきましたからね。新しいヤツが来るよりはずっとマシですよ」
「…………はっ、そうかよ。じゃ、戦う理由も、逆らう理由もありゃしねぇ……お前ら、悪かったな」
「ミル……あなたがそういうなら、ここでマレブランケも終わりだね」
「あぁ」
ミルがそれ以降口を開かなくなった時点で、ルカは先生の方に向き直った。
「それで、呑んでくれます? この条件」
「……呑もう。でも、ひとつ付け加えさせてくれるかな」
「内容から伺いましょうか、先生?」
「彼女達を軟禁するのだろうけれど……定期的に、そうだね……月に一度くらいは、彼女たちと私が面会する時間を設けてくれないかい?」
「……ふふ、あなたはやはり生徒のための先生であられる。聞きましたか『
どこか楽しげにそれを聞いたエルがルカに笑いかけ、ルカはそれを聞いて呆れたような顔をして頷いた。
「ま、それだけでいいなら手配しましょう……変わり者ですね」
「私は生徒の、みんなの先生だからさ。個人的に話す時間くらいは欲しいなって」
「そうですか……やはり、貴方を理解しているようで理解出来ていませんね、私たちは」
さて、とルカは慇懃に、エルは優美にその場で軽く頭を下げて。
「では、調印式の日に我々は初めましてという事で。よろしくお願いしますね」
「……分かったよ」
「ちょっとやることがあってですね……『私』はトリニティ側をまとめてお願いしますね?」
「えぇ任せてください……さて、行きましょうか先生」
何事も無かったかのように先を歩み出すルカの背を見る先生に、サクラコが声をかけた。
「よろしいのですか? あのようなことを……」
「うん、いいんだ。まだ本気の消耗戦をする前に止められるなら、それに越したことはない。それに、生徒のみんなの心へ寄り添うのは、私の仕事だ。あの子にしかできない方法での解決を見せられたなら、私も私にしかできない方法でアフターケアくらいはしないとね」
その時ふと、ミカが声を上げ、ルカが振り返る。
「あれ? ……そういえば、アリウスの子、どこに行っちゃったかなぁ?」
ルカはそういえば、と言いながら、何の気なしと言わんばかりに笑ってこう言う。
「『私』……エルがここに来るために身の安全をダシにしたそうなので……まあ、今頃どこか遠くへ逃げ出しているのではないでしょうか? それか……いやまあ、エルならもしかして、というのも?」
「あの子たちはまだトリニティを恨んでる。何をするか分からないよ?」
「いいえ、いいえ。割とアリウスの恨みというのも、マダムという存在があるが故の有り様だったようです。マダムがいなくなった今、シャーレの先生のお力、それにミカさん。あなたの力も合わせて、アリウス分校を正式にトリニティに併合してしまえば、ある程度の時間こそかかれど融和していくはずです」
ルカの言葉にミカは少し考え込む。アリウスとの真の融和は、最初に己が気分とはいえ望んだゴールでもあった。
「……そうだね。ナギちゃんがなんて言うかな……」
「あの堅物も安心でしょう。今のタイミングでほぼ全て解決出来たのですから明日以降はまあ安眠なのでは?」
「そうかなぁ? ナギちゃん割と頭でっかちだからさ☆」
ルカはその言葉に笑った。
「ふふ、聖園ミカ。あなたが一番わかってるはずですよ? あの子はただ限界だっただけなんです。心の余裕を持てれば交渉の席に座れるはずですよ」
「そうだね……その時は先生も呼ぶからね☆」
「あはは……まあ、力にはなるよ」
そうして、もはや道が切り替わることすら主が失われたことによってなくなった地下を抜けていく最中、そういえばと先生はルカに聞くことにした。
「さっきエルならもしかしてって言ってたけど……」
ルカはあぁ、と呟き、そのあとそんなこと言ったっけ、という顔で、言ったなぁ、と呟いた。
「いやまあ……エルなら、矯正局長の代わりに動ける戦力を確保したいと考えた時、彼女たちを新たな戦力としてこちらに引き入れるかな、と思っただけですよ」
カタコンベのアリウスしか知らぬ簡単な秘匿された脱出口、普段はマダムの手によって封鎖されているそこも、マダムが死した今は無意味な場所。そこへ駆けて、アリウススクワッドたちはひとまずなんとかはなったか、と安堵の息を漏らした。
「上手く行ったか……どうにかヒヨリが気づいてくれてよかった」
「あ、ありがとうございますサオリ姉さん……無事だったんですね」
「いや、望箱エルなる女に……」
次の瞬間、弾かれるようにサオリが銃を引き抜き構える。残りの面子もそれを見て戦闘態勢になるが……
「落ち着いてください。これから先は私が説明しますよ」
闇から姿を現したのはエルその人であった。
エルは、にこやかに笑いながら着座を促し、手に何も持っていないことを示しながら自身も近くの手頃な瓦礫に腰を下ろした。
アリウススクワッドがそれぞれに話を聞く体勢になってから、エルは話し出す。
「まず、私が彼女たちと取引をしてひとまずの解放を約したということはヒヨリさんにお伝えしておきます」
「そうだったんですね……ここに来るための手引き、とかですね?」
「そうだ。コイツは私たちにそれを要求し、対価に解放をチラつかせてきた……都合が良すぎたが、それにすがる他無かった」
エルは、信用されてないですねぇ、と呟いてから、正しく信頼されない理由であるところの妙に胡散臭い笑みを浮かべて、アリウススクワッドにひとつ話をもちかけた。
「あなたがた、行く宛てってあります?」
「……あると思う? 逆に」
「こればかりはな。私たちはアリウスの外を知らない……それは事実だ」
その言葉にさらに笑みを深めて、エルは続ける。
「ちょっと忙しいかもしれないんですけど……必ず4人で行動させますし、いい給料も提示します。私たちのところで働きませんか?」
「……は?」「ごめん、なんて?」
サオリとミサキが真っ先にその声を口に出し、考え込む。
「…………そっか、そういう手もあるのかあ」
「いいお給料……そんな虫のいい話あるわけないですぅ! 上手いこと使われて捨てられちゃいますよお! そうなったら終わりです……!」
ヒヨリはヒヨリで慄いていたし、アツコだけが何故か納得げに頷いていた。とりあえず、サオリは事細かに彼女を問い質すことを決意し、口を開く。
「詳しく聞かせろ……まず、仕事の内容は?」
「治安維持のため、スケバンやヘルメット団といった不良生徒を鎮圧してもらいます」
「ソイツらはどの程度強い?」
「あなたがた4人揃えば全く問題ないかと。所詮は有象無象の戦闘初心者ですからね」
サオリはひとつ頷いた。戦闘しかできない己らに戦闘の仕事を与えるのは理に叶うことだ。そして、次だと口を開く。
「その他、お前のところに行くメリットは?」
「ひとつ、給料とは別に衣食住は保証しましょう。ふたつ、あなたたちは正式な立場を手に入れるのでキヴォトスで活動がある程度しやすくなる……裏の犯罪者ではなく、裏の公務官になるわけなので。みっつ、その他ある程度の要望なら通します。こんなところでどうですか?」
「……最後に、質問しよう」
そう言って、サオリは銃をまた軽く握りしめた。
「そうまでして私たちを選ぶ理由は、なんだ?」
「あなたたちが戦力的に優れているから……と言っても納得しないですよね。ひとつは確かにそうですが……もうひとつ。これは、約束なのですよ……シスターフッドに脈々と伝わっていたはずの、約束。私がサクラコに引き継がなかった、約束です」
「約束……?」
エルは、約束ですと何度も言ってから、袂に入れていたその小さな本をサオリに見せた。それは、シスターフッドの前身、ユスティナ聖徒会が起こした惨劇の真実を記した石版の内容の訳の複写。
「かつてのトリニティは、あなたがたを理不尽に追放した……けれど、いずれその座を戻すとユスティナはあなたがたに約束していた」
「どう繋がる? その約束やらが」
「アリウスという、追放された分校を戻す願いは叶わずとも……出来ることはしてあげたいんですよ、この約束を知るものとしては」
サオリは銃を改めて突きつける。
「それは我々に対する憐憫によるものか?」
エルは、その銃の先端をワンステップで掴み、逸らしてその目を見据えた。
「いいえ? これは損得勘定の結果持ちかける正当な価値ある取引ですよ」
「……くっ」
「いいんじゃない?」
「姫……?」
アツコがそこで、口を開いた。静かに、透き通る声で。
「私はいいと思うな。みんなと一緒に過ごせて、みんなと一緒に動いて、みんなと一緒に戦って……私たちの居場所がそこにある。きっとそれは、今までと変わらないように見えて、ずっと違うはずだから。外を見て、学びながら……安心してみんなと生きていける。それだけで私は納得してる」
その言葉を聞いて、サオリは銃に込めた力を抜いた。
「姫……姫が、そういうのなら。きっと、そういうこともいいのかもしれない」
「ありがとう、サオリ。みんなも、いい? 私は……みんなと生きていきたいの」
外の雲が少し、開ける。ヤコブの梯子、そう言われる現象。雲間から差し込む陽光が、奇跡のようにアツコを照らす。
「そう……私たちは、またやり直したいの。『
「はは……姫。そうだな」
「姫ちゃんが言うなら、どこまでもついていきますよ」
「きっと、あの日々や今よりは虚しくないだろうからね」
晴れ間が広がっていく。ヤコブの梯子が、アリウススクワッドを照らし出す。まだ照らされぬ暗闇の中で、エルがその手を伸ばした。
「まとまりましたか?」
「あぁ……私たちは、お前の話に乗ることにした。それでいいんだな?」
「頷いておられますし……では行きましょうか。案内しますよ。改めて……アリウススクワッド。今からあなた方は連邦生徒会防衛室直下治安維持部隊。部隊名は……そうですねぇ、『ALIUS』でもいいですけれど。もっといいの、考えときますよ」
「あぁ、そうしてくれ……あの日々を思い出したくは無い」
「過去は見なかったことにしますか」
「そうだな……っと!」
差し出されたその暗闇からの手を掴んで、僅かに引き寄せて光の元へエルを引きずり出す。
「おっ……と!眩しいじゃないですか」
「希望の門出にお前1人闇の中なのはどうなのかと思ってな」
「中々どうして面白いことを言うじゃないですか?」
僅かな軽口を叩いて、5人は晴れ間が見え始めた空の下を歩み出した。