恋愛? 仕事以外興味ないんで ←「「は?」」 周りの美女美少女美幼女達   作:鉄の掟

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筆者の性癖フルマックス小説。

女の子が好きな男に迫ったのに拒否されて、ヤンデレになってしまうみたいなシチュが堪らん。



異世界転生したけど仕事以外興味無いです。

 

 

 

 

 

 

「……お?」

 

 死んだ。

 

 うん、多分だけどこの感じ死んでんな俺。

 

 流石に数多のブラック企業で働いて来て、周りから不死身の斎藤賢治と言われた俺でも飯以外休み無しの300時間勤務は無理だったか。

 

 まぁそれでも仕事をし続けてその結果の過労死から悔いはないかな。

 

 あ、でもお得意先への連絡とか見積り書の紙とかまだ仕上げてなかった筈、やべぇ死ぬなら仕事を全て終わらせてから死にたかったぜ畜生。

 

 そんな感じで一人、何も無い真っ白な空間でたった一つの悔いに後悔していると、目の前に誰もが一目見ただけで神様だと分かるくらいのTHE・神みたいな姿の爺さんが現れた。

 

「お主のぉ……もっと他に何か無いんか」

「初めまして、神様ですか?」

「いやもっとこう何か反応してくれないと儂も困るんじゃが……」

「貴方の見た目と俺が死んだという事実を組み合わせれば、ここの雰囲気も合わせて何となく貴方が神様だと言う事は想像出来ます」

 

 そう言うと神様の爺さんは頭を悩ませる様に顔を俯かせ、うーんと唸った。

 

 それとほぼ同時におれも爺さんと同じ様に唸る。

 

 何か困らせてしまったのか? 神様と言ったら多分この場所の管理人みたいな人だろうし、そんな偉い人を困らせてしまったのならまずいな。

 まぁ焦ることは無い。

 こういう時にどうすれば良いかはそう、話題の転換だ。

 

「えっとそれで俺は死んだんですよね? そうすると俺はこの後どうなるんですか?」

「本来であればのぉ……死者の魂は等しく現世に帰り産まれてくる数多の命に宿るんじゃが……」

 

 そこまで言って神様は話すのを止め、俺の方をじっと見つめた。

 

 何だ、神様と言えど爺さんとずっと見つめ合うのはキツいんだが。

 

 しかし人と話す時に目線を合わせないのも失礼だ、目線を逸らしたりすると相手は少なからずマイナスな思考になる、そうするとその後の関係性や仕事の効率に影響するからな。

 

「話を途中で切って悪いんじゃが……もしお主が現世に人として帰ったらどうするんじゃ?」

「働きます」

「……具体的に言うと?」

「……そうですね、女性になるか男性になるかで多少変わりますが、基本的には斎藤賢治として生きた人生と同じ様に働きたいです」

 

 未成年の時はバイトを10個以上掛け持ちし、成人してからはネットなどで残業時間が多い企業を検索して、その中でも特にブラックと言われる企業に勤めた。

 

 そして同期の仕事も全部担当し、その会社でもう仕事が無くなったら退職し、また新たなブラック企業に勤める人生。

 

 他にも農業や漁業、自衛隊やスポーツの選手にもなったりはしたが、そういった仕事はすぐやる事がなくなってしまい、結局仕事量で言えばブラック企業が一番多かったので、29歳の時にさっき俺が過労で死んだ会社に勤めた。

 

 それが俺、斎藤賢治が29年間生きて来た人生であり、何にも変え難い世界で一番幸福な人生だった。

 

「頭おかしいじゃろ……」

「?? そうですかね、普通だと思いますが」

「実はな、儂も以前からお主の事は見とったんじゃよ」

「はぁ、そうなんですね」

「初めはのぉ、働き者の若者じゃと儂も感心しとったんじゃが……流石にバイト先をはしごして24時間を超えた辺りから震えが止まらなかったわい」

 

 哀れみと呆れ、そんな目で神様は俺の事を見てくる。

 

 何を言ってるんだ、24時間勤務なんて1日で表せば、出社して最初の挨拶を済ましてパソコンの前に座ったくらいの時間じゃないか。

 まだコーヒーも飲んで無い。

 

「お主を見てた儂が疲れ果ててしまったわい、そこでじゃ」

 

 神様は俺の目をじっと見つめる。

 

 その目は真剣そのものだった。

 

「お主を現世に帰すのは止めた、過労死で死んだら観念するかと思ってたんじゃが、どうやらそんな事は無かったみたいだしのぉ」

「残念です」

 

 本気で残念だ、仕事を奪われたら俺は死んでしまうぞ。

 

 まぁ仕事を与えられてても過労死で死んでんだけどな、てへっ! 

 

「これからお主は異世界に転生される」

「……異世界というと?」

「まぁ俗に言うファンタジーな世界じゃ……安心せい、心配しなくても儂が死なない様に加護を付けてやるからのぉ」

「そうですか、確かに異世界の仕事というのはした事がなかったですね、楽しみです」

 

 俺の言葉に神様は大きく溜息を吐く。

 

 しかし異世界か、これが同僚が言ってた人気の異世界転生ってやつなのか? どうせなら俺じゃなくて異世界に行きたがってた同僚の行かしてあげれたら良かったが……仕方ないか。

 

「悪いがのぉ……その異世界ではお主は働く事は出来ないぞ」

「…………はい?」

 

 思わず俺は神様の言葉を聞き返してしまう。

 

 働けない? いや知らないな、そんな言葉。

 

「寿命以外では死なない儂の加護と共に、儂が色々セッティングしておいたからの」

「……それはどう言う事ですか?」

「異世界では基本的な職業は商人か冒険者だけじゃ、その他の仕事もあるがとても生活の足しには出来ん、しかし転生するお主にはそのどちらにも超ベリーバッドな加護を付けておいた」

「いやそうしたら俺は生活出来なくなるんですが」

「安心せい、心配は無用じゃ。前世であれだけ複数の女から慕われていたのにも関わらず女っ気が全く無かった童貞のお主のために、儂が複数見繕っておいた。どれもとびっきりの美人美少女美幼女ばかりじゃ、お主の女好みが分からなかったので色々用意したから、好きに選ぶとよい」

 

 は……ははは……なんだよそれ……。

 

 女なんてどうでもいい、それより仕事が出来ない……だと? 

 

 ふざけるなよっ……労働と言うのは俺の人生でたった一つの生き甲斐だったんだ、それは何ものにも変え難い宝物だったんだ。それが出来なくなる? 冗談じゃ無い。仕事が奪われたら俺に生きる意味なんてない、仕事してる間だけは幸せだったんだ、そりゃあ上手くいかない事だって沢山あったさでもそんな時こそ根性出して立ち向かってそれで悩んでいた仕事が片付いた時の達成感はそれだけで生きていて良かったと思える程だったんだ。周りの人から俺の仕事ぶりを賞賛されるのも悪い気はしなかったさ、それが都合良く俺に仕事を押し付けて飲みに行ったり旅行に行くための汚い思惑によるものだっていうのも気づかない筈がなかった。それでも上部だけでもこんな仕事しか取り柄のない俺を必要としてくれている人達の役に立ちたかった。たったそれだけなんだよ、人に必要とされたい、それの何が悪くておかしいんだよっ! 俺がどう生きようが俺の人生なんだから俺の勝手じゃないか! それをいくら神様だからって否定するのはおかしいだろ! 女、金、ギャンブル、そのどれにも俺は興味が無い。ただ俺は仕事をしてそれがたとえ嘘でも感謝されて周りから必要とされて……それだけでいいのに何故……唯一無二のそれを奪うんだよ……。

 

「斎藤賢治……お主は良く頑張った、もう休みなさい」

「だから仕事以外に興味なんてねぇんだって言ってんだろぉ!!?」

 

 その瞬間、神様は煙の様に消えて俺は気を失った。

 

 それから俺は目を覚ますとそこはもう自分の全く知らない異世界だった。

 

 斎藤賢治……改め【サイトー・テルキ】の二度目の人生が、ここエルゾナ大陸の南に位置するのどかな名もない村で始まった。

 

 

 因みに座右の銘は、ノーワーク・ノーライフ。

 

 後、俺を抱きしめる母親と側にいる姉の目が、恐怖を感じるくらい愛情たっぷりで怖いです。

 

 

 

 

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