この前投稿したものとタイトルは同じですけど、気に入らなかったので書き直しました。
前半部分は一緒ですが、後半4000字くらいゴリゴリに書き足したので良ければ読んでやってください。
「はぁ~……取り合えず何とかなってよかったよ~」
ようやく肩の荷が下り、ソファにぐったりと体を預ける。
その日、ファミリーレストランで集まった私たち3人。
ともりんと歩弥君。その二人との今後の関係が決まる大一番をどうにか穏便に乗り切ったばかり。
晴れて二人は私の恋人となり、すれ違っていた姉弟の気持ちも改善の方向に向かってくれた。
とはいえ、まだまだ二人の間にある隠し事が全部解決したかというとそうでもないと思うけど、今日ここで吐き出し合った気持ちを聞いた後なら、今までの様にすれ違ったままではないんじゃないかなと思う。
かくいう私もまだともりんには言えていないことがあるわけだし、まあその辺はおいおい、これからの自分に託しておこう。
「取り返しがつかないくらいギスギスしちゃったらどうしようって、ずっと考えてたからさー」
「へえ、一応そういうことも考えてはいたんですね」
すっかりいつも通りの毒を取り戻し、本日3杯目のコーヒーを飲んでいる歩弥君。
今日は普段見られないような姿ばかりで新鮮だった。あんなに狼狽えた彼の姿も、これから一緒に居る時間が増えればまた見られるんだろうか?
「私とともりんが恋人になるのもっと嫌がるんじゃないかなって思ってたけど、そっちは案外すんなり受け入れてくれてたよね?」
「別にすんなり受け入れたつもりは無いですけど。……でもまあ、そういうこともあるのかなって」
彼は渋い顔をしながらそう答える。
やはりそれくらいの反応で済んでいるというのが、私としてはかなり意外だった。
私が想定していたのはもっとこう『燈には相応しくない!』とか『燈は騙されてる!』だとかもっと散々に拒絶されるイメージばかりだった。
まさか歩弥君から『じゃあ別れますか』なんて提案が出てくるのは全く考えていなかった。とはいえ冷静に考えてみれば、付き合ってるのに新しい恋人を堂々と連れてきたら別れ話をしに来たっていうシチュエーションだと勘違いされる方が普通なのかも。まさか新しい恋人作ったからその子とも恋人になって、なんて話が本題とは普通思わないか。
なんか改めて考えると私とんでもなく図々しい立場だったんじゃない?……あまり深く考えないようにしておこう、うん。
「そもそもの話、燈が誰を好きになろうとそれを咎める権利なんて、俺には無いですから」
なるほど、そういうスタンスらしい。
意外といえば意外だったけど、納得もできる。
こういうともりんの意思を尊重したいっていう考え方は、どんな時も徹底している気がする。
先ほどからずっと静かにしている、隣にいるともりんへと視線を向ける。
時間が経ってしまい少し冷めてしまっているフライドポテトを、ちまちまと一本ずつ口に運んでいる。
「……あのちゃん?」
私の視線に気づき、まるで小動物のような愛らしさで首を傾げる。
こんな虫も殺せなさそうな健気な女の子に出会ってからというもの、私を取り巻く環境が何もかも変わってしまった。
日本に帰ってきて、羽丘に初めて足を踏み入れた時に出会ってから、まさかこんな関係になるなんて想像もしてなかった。
私がバンドやってるのもそう、私がギタボじゃないのもそう、歩弥君と出会えたのも、歩弥君と恋人になったのも、全部全部ともりんに出会ってしまったからだ。
それが巡り巡って恋人同士になるなんて、人生は分からないものだ。
そんなことを考えているとき、ふと気づいたことがあった。
「そういえばさ、この三人で集まったのってこれでまだ2回目だっけ?」
「……そう、だった?」
「言われてみれば……あの喫茶店以来なんですね」
不思議そうな顔で二人が顔を見合わせている。
やっぱり二人も私と同じような感覚だったらしい。
ともりんとは同じ学校で同じクラスだから毎日のように顔を合わせてるし、恋人になってからは歩弥君とはしょっちゅう会って話していた。
だからこそ、この三人でいることの違和感の無さに反して実際一緒に居た回数の少なさに驚いた。
思えば、二人のデートにお邪魔しちゃったことの埋め合わせをしてあげたいと思ったのがそもそも事の発端だった。
一度三人で遊びに行こうと誘ったこともあったけど、その時はともりんに用事があって結局歩弥君と二人でデートすることになっちゃってたんだよね。
思い返してみれば、何だかんだ噛み合わずに三人で集まれてなかった。
ともすれば、今こそ三人で遊びに行く約束を取り付けるチャンスなんじゃないだろうか。
「今週末、三人でどこか遊びに行こうよ!」
「俺、今週はちょっと」
「えー?折角の三人での初デートなのに?」
「そう言われても、予定があるので」
盛り上がった気持ちが即座にへし折られる。
仕方ないこととはいえ、どうにもタイミングが噛み合わないことが多い気がする。
もしかして、今日こうして集まれたのは凄く幸運だったのでは?
「じゃあ仕方ない。日取りはまた今度決めるとして、どこ行くか決めようよ」
水族館や遊園地とか定番の場所もいいけど、今の季節なら紅葉を見に行ったりするのもいいかもしれない。
「二人は行きたい場所ある?」
「俺は、燈と二人でゆっくりできるならどこでも」
「ちょっとー大事な恋人を忘れてない?」
「燈はどう?行きたい場所ある?」
「えっと……」
少し考えるような仕草を見せたあと、歩弥君の方を向いて答える。
「私は、アルの行きたい場所がいいな」
「アルと二人で、私の好きな場所にはいっぱい行ったから」
「今度はアルの好きなこと、知りたい」
真っすぐに伝えられたその言葉に、歩弥君は戸惑ったように返す。
「燈の行きたい場所に行きたい……じゃあ、ダメかな?」
「ダメ。私はアルの行きたい場所に行きたい」
ともりんって、歩弥君の前だとこういうことも言うんだ。
やや蚊帳の外ながら、半年間連れ添ってきた友人兼恋人の未だに見たことのない毅然とした姿にちょっとした興奮を覚える。
いつもは私やほかのメンバーに受け身になりがちなともりんだけど、今回は頑なな姿勢を崩さない。
偶に頑固なところがあるって言うのは知ってたけど、こういう場面で見ると『お姉ちゃんっぽい』なんて思ったりした。
「う、そっか……」
私が相手の時だとすぐに面倒くさがったり、どうでもいいって言ってそうな場面だけれど、相手がともりんとなればさすがの歩弥君もたじたじだ。
ここなんてどう?って助け舟を出すこともできたけど、あえて何も言わなかった。
私も興味があったからだ。
歩弥君は自分の好みを全然話してくれないし、趣味なんて無いって言いきるような人だから、こういう時になんて言うかすごく気になる。
今回はともりんと全く同じ気持ちだ。私ももっと歩弥君のこと知ってみたい。
「う~ん……」
そんな期待のこもった視線を二つ浴びながら、歩弥君は腕を組み眉間に皺を寄せている。
「…………」
一分、二分、答えの出ないまま歩弥君はずっとうんうん唸っている。
「そんなに悩むこと?」
沈黙に耐え切れず思わず口を開いてしまう。
「もっと楽に考えていいんだよ?食べたいものとか、見たいものとか、したいこととか、ざっくりした希望でも全然おっけーだから」
歩弥君のことだから、移動距離とか掛かる経費とか、真面目に考えすぎちゃってるんじゃないかなと思って助け舟を出してあげる。
滅多に聞けない歩弥君の希望を聞いてみたいという欲求はあったけど、困らせたいわけじゃない。こういう話は楽しんでしなければ意味がないし。
「したいこと……ね」
歩弥君はそう呟くと、遠くを見るように視線を外に向けて言った。
「また姉さんと一緒に暮らしたいな」
まるでため息を吐くように口の端からこぼれ出た、消え入るような小さな声だった。
「なんて、冗談。水族館とかどう?姉さんも好きだし、勿論俺も好きだから丁度いいんじゃないですか?」
「えっあ、うん。定番だけどやっぱりいいよねー」
外に向けていた視線をこちらに戻すころには、私もよく知る歩弥君の表情で薄く笑っていた。
此方に向き直る前の彼の表情、ほんの一瞬だったけど深い影を落としているように見えた。
そのギャップに、反応を返すのが少し遅れてしまった。
「そうだ、燈の次のライブっていつなの?」
「えっと……12月の――」
「じゃああと一か月くらいか。デートの予定とは少し逸れますけど、俺皆さんのライブ見に行きたいんです」
「……!だって、あのちゃん」
歩弥君のその言葉に、嬉しそうに少し興奮した様子で私の服の裾を引っ張られる。
確かにこんな風に面と向かってライブを楽しみにしてるって言われるのはすごく嬉しい。普段の私だったら絶対もっとはしゃいじゃってたと思う。
けど……
「あのちゃん?」
「え?あ、ライブねライブ。いや~まだまだりっきーにミス多いって怒られるから練習しとかないとね~」
どこか上の空で答えてしまっていた。
「聞きたい曲、ある?」
「春日影」
「それは……そよちゃんと相談してみるね」
気になっているのは私だけなんだろうか?
もしかして聞こえたのは私だけ?
ともりんは気にする様子もなく、歩弥君とライブの話をしている。
あれはただの私の幻聴だったような気さえしてくる。……分からない。問い返す以外に答えは出ないと思う。
『また姉さんと一緒に暮らしたいな』
一瞬見たあの横顔が、誰に聞かせるつもりもなかっただろうあの言葉が脳裏にこびりついている。
私にはどうしても、あれが歩弥君の秘めていた心なんじゃないかと思えて仕方がない。
けれどもう、話題は移り変わり二人は談笑に花を咲かせている。
冗談って言ったことを掘り返すのは違うか。
そう自分を納得させ、気持ちを切り替えることにした。
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「じゃあ、俺はここで」
そう言った歩弥君はいつかの様に私とともりんを置いて店を出て行った。
今日もまた、まるで定例を告げるように鳴るスマホの連絡に顔を顰め、歩弥君は帰らなければいけなくなった。
「なんか初めて三人で話したときを思い出すね」
「そう、かな?」
「だってあの時も誰かから連絡が来て、私たちを置いて帰っちゃったでしょ」
「……でもよくあることだから」
もしかして私だけがそんな場面ばっかり遭遇してるのかと思ったけど、ともりんもそうらしい。
考えてみれば歩弥君と一緒に帰ったのって、初デートの映画館の帰りくらいかもしれない。
何だかんだ毎回理由をつけて、突発的に解散しがちだ。
「歩弥君の言う用事って、ともりんは知ってる?」
「知らない」
「そっか~、ともりんでも知らないんだ」
「あのちゃんも知らないんだね」
「ぜ~んぜん。歩弥君って何にも教えてくんないもん」
「……私も同じ。アルは、全然自分のこと教えてくれない」
深く息を吐きながら、何もない天井を見上げる。
紆余曲折を経て深い関係になってしまった歩弥君だけど、まだまだ彼については知らないことだらけだ。
休みの日はどんなことをして、どういう趣味があるのかも知らないままだ。彼の好きな食べ物さえ私はまだ知らないんだ。
間違いなく、付き合い始めたあの時からグッと心の距離は近くなっているという実感はある。
彼自身がその口で、私の前でだと気を遣わなくていいから楽だと言われたことがあるから、仲良くなれているのは間違いないと思う。
だが寧ろ、仲良くなったからこそ感じてしまう。
その、心の壁を。
まるで透明なアクリル板越しに会話をしているような気分になることがある。
間違いなくそこに居る、触れられそうなほど近くに居るのに、手を伸ばしても決してその温度を感じられない、そんな感覚。
もしかしたら、ともりんはずっとこの感覚を味わっていたのかもしれない。
そりゃ辛いよ。
苦しそうだって見て分かるのに。
抱え込んでるなってあからさまなのに、此方からそれを解消してあげる術がなにもない。
彼自身がそれを語ろうとしないし、誰かに分かち合いたいなんて考えていないんだろう。
見てるこっちはこんなにやきもきしてるのに、ずるい奴め。
「ともりんはさ、歩弥君とまた一緒に暮らしたい?」
「うん。私も何度かアルに言っちゃったことがある。また暮らしたいって」
「そしたら?」
「……難しいねって」
「そりゃそうだよねー」
そんなこと二人の気持ちだけで決められるものじゃない。
たとえ二人が勝手に決めちゃったとして、きっとすぐに無理が来てしまうだろう。
結局まだ私たちは子供なんだから。どうしてもできることには限界がある。
「歩弥君、今の家族とあんまり上手くやれてないのかな?」
「そう……なのかな?」
「あれ、ともりんも知らないの?」
「何にも知らない……どこに住んでるのかも、教えてくれなかった」
「あちゃあ、こりゃ徹底してるな~」
ともりんが歩弥君のことちゃんと知りたいって言う気持ちが今なら良く分かる。
こんなにも秘密にしておいて、よくも心が通じ合っていると思っていたもんだ、あのシスコンめ。ともりんなら心配するに決まってるでしょうが。
でも何となくわかってきたかもしれない。やっぱり家族だ。歩弥君は今の家庭で何か問題があって、それに振り回されてたりするんじゃないだろうか?
彼の今の家族の情報の隠匿はかなり異常ともいえるほど徹底してるし、かなりあり得る線だと思う。
だとしたらともりんには絶対に言おうとしていなかった事も納得できる。
「どうしたもんかね~」
もっと頼って欲しい、もっと甘えて欲しいって言うともりんの願いは、思っていたより簡単じゃあないのかも。
「いつか、言ってくれるかな?」
「う~ん……ま、時間が解決してくれるならそれでもいいよね。どうせここから長いんだしさ」
別に今解決しなきゃってわけじゃない。
これからもこの関係を続けられるなら、いつか切っ掛けができるかもしれない。
今はただタイミングが悪いだけで、いつの間にかその問題が解決してしまう可能性だってゼロじゃないはずだ。
「今日こうして集まったのはまだ二回目だけどさ、すぐに特別じゃなくなるよ」
どれだけ時間が必要なのかは分からないけど、関係ない。まだまだ人生は長いんだし。
「じゃあ、明日も集まりたい」
「お、いいね~。明日の学校帰り、歩弥君に迎えに来てもらう?」
「迷惑じゃないかな?」
「いいのいいの。友達にそんな遠慮するもんじゃないよ。私の彼氏だし、歩弥君だってともりんと会いたがってると思う」
「だとしたら、嬉しいな」
少し俯いてそう言ったともりんは、まるで恋してる女の子みたいに頬に赤みがさしていた。
その表情を見れただけで、私も勇気を出してお節介を焼いてよかったと改めて思えた。
「そうだ!私たち3人で暮らしちゃう?」
「えっ?」
「大分先の話になっちゃうだろうけどさ、大人になって自分でお金稼ぐようになったら一人暮らしとかするわけでしょ?そこをさ、三人でシェアハウス的な感じで暮らすの。楽しそうじゃない?」
本当に先の話だ。
言ってしまえば夢みたいな話。
でも、まったく荒唐無稽な空想じゃない。
「うん、うん!」
今日一番の嬉しそうな顔でともりんは何度も頷いている。
「あのちゃんはやっぱり凄い」
「え~?それほどでもないよ~」
「そんな未来があるなんて、考えたこともなかった」
「私だって今考えついただけだよ?」
「私、今と昨日の事ばっかりだった。今何もしてあげられないって苦しんでるだけだった。あの時ああしてあげられなかったって後悔してばかりだった。あのちゃんが居てくれなかったら、ずっと同じこと考えてたと思う」
私の手を取り、両手で包み込まれる。
「ありがとうあのちゃん。全部全部、あのちゃんのおかげ」
「も~大袈裟だってば」
その場の思い付きの妄想に、想像以上の熱量で感謝されてしまった。
「あのちゃんと出会えて、友達になれてよかった」
「そこは、
「そ、そっか。えと……あのちゃんと恋人に、なれてよかった」
「うんうん。末永くよろしくね」
「うん。一生、一緒」
「ともりん、その言い方好きだね~」
「嫌……だった?」
「全然、ともりんらしくていいと思う」
我ながら気の長い話をしている気がする。
でも、今に囚われすぎて苦しむよりはずっといい。迷子のままでも進むって決めたんだから。
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「今日も色々あった~」
お風呂上り、髪の毛を乾かすのも程々にベッドに倒れこむ。
ここ最近、我ながら頑張りすぎじゃない?ずっとあの姉弟のことで頭の中がいっぱいだった。新しくりっきーに貰った新譜を忘れていないか心配になる。
スマホを手に撮り、ぼんやりとその画面を眺める。
新しく作った三人のグループチャットには新しい書き込みは無く、私の『よろしくね』というスタンプが押されているだけだ。
歩弥君の既読はまだついていない。よほど忙しいんだろうか?
「……なんだっけ、名前」
ふと思い至り、朧げな記憶で名前を検索する。
『花房馨子』
花房まで入れただけで、検索欄のサジェストのトップにその名前があった。
「やっぱ有名な人なんだ」
名前を検索しただけでいくらでも画像が出てくる。
その写真に写る女の人の事は、全然アナウンサーに興味の無い私でもなんか見たことあるなって思う顔だった。
何も語ってくれない歩弥君のことで、唯一といっていいくらいに知っている情報がこれだった。
歩弥君の義理のお母さんにあたる人……らしい。
彼女について詳細に書かれたインターネット百科事典に目を通してみたものの、出演履歴だとか学歴だとかが乗っているだけで、当然ながら歩弥君については何も書かれていない。
「10年前に一般男性と結婚……これが歩弥君とともりんのお父さんのこと、なのかな?」
随分長く二人は離れ離れだったらしいし、離婚再婚の記述は無いので恐らくそうだろうと考えられる。
「ながっ」
軽くスクロールしただけでも、長々とその女性の来歴について事細かく書き連ねられている。
アナウンサーとしての事だけじゃなくて、小学生時代のエピソードなんかも載っている。
冷静に考えてみて、自分のお母さんの学生時代のこととか全然知らないことを思うと、こんなにも赤裸々に過去が誰にでも見られる場所に書かれているという事実に少しだけゾッとした。
「有名人っていうのも大変だぁ」
特に詳しく見る気にもならない記述をつらつらと流し読みしていく。
「……ん?」
そんな中で、ふと目に留まった文字列があった。
「え、出産」
それは、4年前に出産を理由に一時活動を休止していたといった内容だった。
一瞬頭が混乱する。
歩弥君の義理のお母さんなんだよね?歩弥君を産んだわけじゃないよね?……ってそうだ、4年前だからこの出産が歩弥君のことを書いているわけがない。
とするとこれって―――
「歩弥君……別のきょうだいが居たってこと?」
思いがけず、私は知ることになる。
歩弥君がひた隠しにしようとしていた、その秘密を。