・ブルーアーカイブ及びアークナイツの二次創作です
・キャラクターのイメージが異なるかもしれません
・自己解釈たっぷりです
以上、問題なければ読んでもらえると嬉しいです。
――――――
「ふっふっふっ、ドクター、準備はいい?」
「今回はケルシーに怒られることはないよね?」
「ギクッ!……い、いやぁ、大丈夫じゃないかなぁ」
「まあ、さっきCastle-3とLancet-2に確認しておいたから大丈夫だろうけど」
「何で私より、そっちの方が信頼度高いのかなぁっ!?」
「それはそれとして、早くしないとケルシーが来るよ?」
「あーもー!!ホント、ドクターってば……っ!…………まぁいいや。それじゃあこの子の説明を始めるよ」
テラ大陸の荒野の真ん中にポツンと佇む巨大な艦、ロドス・アイランド号の小さな一室。購買部のその奥に存在する隠し部屋にて、秘密の会合か開かれる。
クロージャは堰を切ったように複雑な説明をドクターに浴びせる。ドクターにとって機械工学など門外漢ではあるのだが、時折質問を入れながら自分なりの言葉に噛み砕いて簡潔にまとめていく。結局ドクターが8割の理解に至るまで10分も必要だった。それでも自分の話を理解しようとしっかり聞いてくれると言うのは、クロージャからしても悪い気はしない。そのせいでついつい話しすぎてしまうのたまが。
何はともあれ説明を終えたクロージャは意気揚々とその機械のスイッチを入れた。
「うおっ!?」
「うわぁっ!!」
しかし、待ち受けていたのは思い描いていた挙動ではなかった。2人分の喫驚の声と共に部屋いっぱいに溢れる白い光。
そして光は僅かな隙間を通って購買部の方に漏れ出す。
「……ん?」
なんとも間の悪い事に、その扉の前には医療事業部のリーダーが。光に敏感なフェリーンの目を騙す事など出来るはずもなく、眉を顰め、耳を澄まし、凡そのことを察したケルシーは、その背に般若を、額には青筋を浮かべて問題児2人を待ち受ける。
「め、目が見えないよぉー!」
「バイザー被っておいてよかった……ほら、こっちだよ」
そんな事など露知らず、ドクターはクロージャの手を引いて扉を開けて……
そっと閉めた。
「ドクター?どうし……むぐむぐっ!」
「――……よくある話だが、テラの大地の移り変わりを追うことほど不毛なものはない。この大地は我々の思做す範疇を超越し、得たものは奪われ、知覚したものは摺砕かれる。極東には折節の移り変わりが存在するが、諸行無常と彼等は言う。どこまでもこの大地は苦空であり、無常なもので、自我を通す事など到底不可能なものだ。それは何も国家や景色だけに限られた話ではない。つまりだ、ドクター、クロージャ」
ドクターは悟る。この前ケルシーのケーキを食べた事まだ根に持っているな、と。
クロージャは悟る。この前からシーから逃げるために猫じゃらしトラップを用意したら想像以上に食いついていたことをまだ根に持っているな、と。
「え、何それ面白すぎない?今度動画ちょうだいよ」
「えー、じゃあ今度購買部の裏メニューに入れておこっかな」
ピキっと音がする。こんなにも立派な青筋を浮かべたケルシーを見たことがあるだろうか。
いや、ないっ!!
「なるほど、どうやら余罪を追求する必要がありそうだ。――ところで、無駄な抵抗はやめた方が身のためだと思うのだが、君達もそう思わないか?」
「「ひぇっ」」
「Mon3tr」
「ちょまっ……!!!」
扉の吹っ飛ぶ音がロドス中に鳴り響く。その後、コッテリとお説教を喰らい絞り尽くされたドクターとクロージャが廊下に転がされていたとか。
この時はまだ、テラの大地に差した光の正体を2人は知らない。
―*―*―*―
時同じくして――
「よし、それじゃあ作戦を始めようか。準備はいい?」
「オッケー!頑張っちゃうよ♪」
「うへ~、おじさんはまぁ……ほどほどにね」
「主殿!イズナにお任せくださいっ!ニンニン!」
「平凡な私ですが……ペロロ様のお力を借りれば!」
「早く終わらせて委員長の元に帰りましょう」
「特殊作戦ならSRTにお任せください」
ここは、キヴォトスに存在する廃墟群。不審な機械の目撃情報を受けたシャーレは特別部隊を編成し対処をするためにやってきた。情報によるとその機械には未確認の鉱石が付着しているとのこと。先行しているミレニアムのドローンが撮影した写真を元に解析した結果だ。エンジニア部が「ぜひとも回収をっ!!」と叫んでいるそうだが、ユウカがズバッと却下していた。
「先生、1㎞先に目標を発見しました。先制攻撃を仕掛けますか?」
ミヤコが自走式ドローンを使ってより正確な位置を索敵する。
「奇襲ならイズナ流忍法の出番ですね!」
「それじゃあ、ミヤコはデータをアコに渡してくれるかな。アコは先行してるドローンのデータと合わせて解析をお願い。イズナはミヤコと一緒に奇襲の準備を」
「了解です」
「Rabbit1了解」
「ニンニン!」
「ホシノはシールドの準備をして合図を出したら突撃。ミカはメインアタッカーをよろしく。弱点は……」
「おそらくあの鉱石部分が弱点かと」
「アコ、ありがとう。それじゃあ、あの鉱石部分を狙ってね」
「ふーん、相変わらず弱みを見つけるのが得意なんだね⭐︎」
「貴女だって突っ込む事だけが取り柄でしょうに」
「はいはい、2人ともそこまでね〜。ほら、盾出すよ、集まって」
「最後にヒフミはホシノとミカよりも少し後方から支援をお願い。デコイが必要なタイミングで指示を出すから、ペロロ様の準備もしてよろしくね」
「わかりました!」
『ピピ……シッテムの箱、準備完了しました。メインOSアロナ/プラナ、サポートいつでも可能です!』
「それじゃあ、始めようか」
先生は静かにタブレットを構える。それに合わせて生徒は銃を構える。
「――作戦開始!」
先生の掛け声とともに、生徒たちは走り出した。
「おーしまい☆」
ミカの銃弾が総攻撃を受け罅の入った鉱石にとどめを刺す。パリンと音を立てて割れた鉱石からは、迅速に距離をとるように先生からの指示が出ていたため、ミカとホシノはすぐにその場から離れる。
「二人とも大丈夫?ケガはない?体に違和感とか」
「先生のおかげで無傷だよ~」
「私もだいじょーぶ!」
「よかった。それでも、未知の鉱石に近づいたってことで、この後検査は受けてもらうからね」
えぇーという非難の声を聴き流しながら先生はほかの生徒の体調確認をしていく。
「はーい、2人とも反省会だよ〜」
と言うわけで先生が他の生徒の体調確認を行なっている間に、ホシノは3年生を集め反省会を行う。これはミカのゲヘナ嫌いとアコのヒナ至上主義を受けて、どうにか連携を取れるようにとホシノが考えた結果である。
「……アコちゃんの支援、助かった。ありがと」
「……聖園さんこそ、流石の火力でした。お疲れ様です」
そう、これこそ個性豊かすぎる凸凹チームの中でもさらにクセの強い3年組が連携をとれた秘訣、ホシノ主催の褒める反省会である。
初めはお互いに嫌味しか口にしなかったし、ヒートアップしてそれを抑えるホシノは大変だったが。それでも、互いに尊敬できるところはあったのだ。ヒナに負けず劣らずな火力。ナギサやセイアのような分析力。それを讃えなければ嘘になる。
今と昔で変わったことなどない。ミカのゲヘナ嫌いが治ったわけでも、アコのヒナ至上主義が治ったわけでもない。唯一違うのは信頼できる仲間だからこそ、思ったことを素直に口にすることができるようになったと言うだけである。
故に互いを褒めることはできるのだが……
「でも!指示出しはもう少し早くてもいいんじゃないかなぁ?先生の指示と被る事あったし!!と言うか援護射撃、私のすぐ横通って行ったんだけど!?誤射ってもいいやとか思ってたでしょ!!」
「なっ!!い、色々とその通りなので反省はしてます……ですが!あの時周りよりも突っ込んでいったのは貴女でしょう!?私と先生の立てた道筋を壊して行ったせいじゃないですか!!」
「色々とその通りなの!?本当に!?しかも何でわざわざ『先生』を強調して言うのかなぁ!!これだからゲヘナの陰険悪魔は!!」
「ふっ、実際先生の隣に居たのは私ですから!トリニティの脳筋天使さんには難しかったですかね?」
「まあまあ、2人ともそのくらいで……」
「ホシノちゃんもありがとう!でも、少し前に出過ぎだと思うな!」
「小鳥遊さんもありがとうございます!でも少し前に出過ぎだと思うのですが!」
「「それから先生のこと気にしすぎっ!」」
「うへ〜、とばっちり〜」
まあ、改善すべき点をズバズバと、以前よりもストレートに伝えるようになった。
そんな3人を傍目に見ながら先生は残りの生徒の確認を終え、帰還の準備を始める。
「よしっと。それじゃあ、あれの回収はミレニアムの方に任せるとして、私たちは帰ろ……」
『――』
誰かの呼び声が聞こえる。生徒の声でないことは確かだ。呼び声を探るようにあたりを見渡し、ミレニアム製のロボットたちが回収している砕かれた鉱石を眺める。何の変哲もない鉱石。ヒマリ曰く凄まじいエネルギーを秘めているが「何かがおかしい」と言われ、接触を禁じられている鉱石。琥珀色のその石に、何かの意思を感じて、先生は足を止めてしまう。
石と先生の距離は5メートル。立ち止まった先生は何かに惹かれるように、呼び声に応じるように無意識的にその手を伸ばし……
「――ッ!!」
先生は生徒の名を、生徒は先生を呼ぶ。悲鳴にも似た叫びは混ざり合って聞き取る事はできなかった。
先生に呼応するように発光し溢れ出た光の奔流は刹那、先生を飲み込むように世界に広がる。その場にいた生徒は、先生に手を伸ばす。
光が収まった時、そこに残っていたものは観測用のドローンと、変わらず作業を続けているロボットだけだった。
―*―*―*―
――これは二つの方舟が交わる物語。
―*―*―*―
コラボキャラプロフィール
阿慈谷ヒフミ
狙撃 速射手
Skill (特化Ⅲ)
Skill1 あはは、がんばります
攻撃力+100%
Skill2 助けてペロロ様!
ペロロ人形のストックを1つ増やし、フィールド上のペロロ人形の周囲一定範囲内の敵全員に攻撃力の386%分のダメージを与え、4秒間スタンさせる。ペロロ人形はヒフミの最大HPの160%の分のHPを持ち、高台平地問わず設置可能。
Skill3 クルセイダーちゃん、お願いしま…ぺ、ペロロジラ!?
ペロロジラに搭乗したヒフミが登場。ペロロジラはヒフミの攻撃力の368%分の値が追加された攻撃力を持ち、通常攻撃が「白熱眼光」に、スキルが「ペロロミニオン召喚/ペロロミニオン吸収」に変化。必要SP減少。
「白熱眼光」
攻撃間隔が大幅に延長。範囲攻撃を行い、5秒間対象の防御力-999。
「ペロロミニオン召喚/ペロロミニオン吸収」
発動する度初期状態と次の状態とが切り替わる。
フィールド上のペロロ人形を吸収しグロッキーゲージが上昇する。グロッキーゲージが最大時「ハイパースパイラル熱視線」を発動。攻撃範囲内の敵全員にペロロジラの攻撃力分の確定ダメージを与える。
素質(昇進2)
ペロロ様の応援
敵に狙われやすいペロロ人形を設置可能。設置時ペロロ人形の周囲一定範囲内の敵全員を3秒間スタンさせる。1秒ごとにHPが最大値の3%減少。
アングリーアデリーさんの加護
自身の攻撃速度+12(+3)、ペロロ人形が倒される度に攻撃速度+3(最大12回)。配置中ランダムな味方1人に同じ効果を付与。
トリニティ総合学園1年生 補習授業部所属
ひょんなことからテラの大地に降り立った覆面水着団の首魁ファウスト……ではなく、平凡を自称するトリニティ総合学園1年生の阿慈谷ヒフミ。テラの大地に眠る伝説のペロロ様人形が龍門の裏オークションに出品されると耳にしたヒフミは、単身龍門のブラックマーケットへ。そこで見たのはペロロ様に源石を融合させ、『対城広域殲滅破壊兵器ペロロジラMk-Ⅱ』を作り出す犯罪集団だった。龍門の危機を、そして悪きものの手によって改造されてしまったペロロ様を救うために、先生と、仲間と、ロドスのオペレーター達と困難な任務に立ち向かう。
天雨アコ
前衛 教官
Skill1 分析完了。弱点は把握済みです。
Skill2 サポートはお任せください
素質
ゲヘナ学園3年生 風紀委員会所属
久田イズナ
特殊 執行者
Skill1 イズナ、参ります!
Skill2 イズナ流、奇襲の術!
素質
百鬼夜行連合学院1年生 忍術研究部所属
小鳥遊ホシノ
重装 哨戒衛士
Skill1 戦術的鎮圧
Skill2 Eye of Hours
素質
アビドス高等学校3年生 廃校対策委員会所属
月雪ミヤコ
補助 緩速師
Skill1 タンゴ、ダウン
Skill2 自走式先行ドローン
素質
SRT特殊学園1年生 Rabbit小隊所属
聖園ミカ
前衛 勇士
Skill1 ここから先は進ませないよ。
Skill2 星の呼び声
Skill3 Kyrie Eleison
素質
トリニティ総合学園3年生 ティーパーティー所属