最強たちの青い記録   作:まなふぃ

7 / 9
評価バーがオレンジに逆戻り.............別にいいもん(泣)
ちなみに初の☆10評価を頂きました!!!!ありがとうございます!!!!!!
ところで最近戦闘しか書いてない気がする............
でも戦闘描写に自信があるわけでもないんですよねー
次は比較的平和な予定


地獄の調律者

 

ゲヘナ学園周辺。

 

 

学校のすぐ側で白昼堂々と問題行動を起こす集団がいた。

彼女らは「我らのいるところに温泉あり!よって爆破する!!」のような支離滅裂な動機でゲヘナのそこらじゅうを爆破して回る、悪名高いテロリストである。本人達にそのようなつもりはなく、本当に温泉を掘り出そうとしている.........らしい。

それが、ゲヘナ二大テロリストのひとつ改め『温泉開発部』。

 

学園の近くで騒ぎを起こせば治安維持組織であるゲヘナ風紀委員会が黙っていない。であるるのにこんなところで凶行に走ってしまったのだ。

 

 

 

........だが、彼女らに立ち塞がったのは風紀委員会ではなかった。

 

 

「マジうっせー.........なんだこいつら」

 

「ふむ.........『温泉開発部』だね。そこらじゅうを爆破している集団さ」

 

夏油の端折りすぎた説明のせいで、五条は目の前の集団をテロリストと認定した。いや間違っていないが。

コロッケを手にいかにも買い食いしているといった様子の五条と夏油が彼女らの前に立つ。

 

「.............ほっときゃいいか。すぐ風紀の奴ら来んだろ」

 

そう断定した五条は夏油を呼び「行こうぜ」と立ち去ろうとする─────

 

「はーっはっはっは!!少年たち!!せっかく通りかかったのだ、我々の魂の温泉開発を見届けて行きたまえ!!」

 

ちっこい割にかなり大人っぽい声で話す白衣の少女。

 

「........はぁ.....?」

 

夏油は眉根を寄せた。五条も同様である。

だが彼女たちは彼らが理解するよりも早く行動に移した。

 

 

「行くぞ!!温泉開発!!!!」

 

「「「ファイヤーー!!!!!!!」」」

 

 

 

「ちょ、待」「お、おい!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆煙が晴れ、ようやく視界がまともになってくる。

 

「迷いない子達だ、あれでパフォーマンスというのならかなり体を張っているね」

 

「はぁ〜、コイツら毎回こんなことしてんの?イカれてんだろ」

 

七虹龍で衝撃と爆炎を防いだ夏油と無下限でノーダメージの五条。

夏油は最早感心しているが、五条は普通に呆れている。

 

服をところどころ煤けさせた温泉開発部員たちは、温泉が湧き出なかったことにガッカリしているようだ。

そんな彼女らをふたりが見つめていると..................

 

 

「..............ねぇ、これどういう状況?」

 

「ん?なんだおま...............!」

 

白い髪に巨大なヘイロー。

小柄な体躯に纏われた軍服、腕に巻かれた『風紀』の腕章。

五条を軽く驚かせるほど神秘を持つ、おそらくキヴォトス随一の強者。

 

「私は空崎ヒナ。風紀委員会としてそこの温泉開発部を取り締まりにきたわ」

 

小さな強者は、そう名乗った。

そして連れていた風紀委員達を向かわせ温泉開発部員を捕らえて行くが、主犯格と思しき白衣の少女などはジェットパックのようなもので離脱したらしくこの場にはいなかった。

そして、ヒナの目は五条と夏油に向けられる。

 

「貴方たちもこの場にいたのだから、来てもらうわよ」

 

夏油はやはりかとでも言いたげに目を伏せる。

五条は吠える。

 

「はぁ?俺たちはここにいたら勝手に巻き込まれただけだっつーの、こんな短期間に何度もケーサツの世話になりたくなんかねぇよ」

 

心底嫌そうな顔をしながらヒナに向かって吐き捨てる五条、それに睨みで返事するヒナ。

 

「.............。そういえば、あなたたちは少し前にトリニティでもトラブルを起こしたみたいね、だったら尚更来てもらうわ。」

 

「行くわけねーだろ!!」

 

ヒナと五条の押し問答が始まる。

他の風紀委員たちは口を挟む余地がなく黙っており、夏油は頭に手をやって溜息をついている。

 

 

「...........そう。仕方ないわね、ここはゲヘナの自治区なのだし多少の荒事も覚悟してもらうわ」

 

すると一変、五条の態度が挑発的で尊大なものに変わる。

 

「へぇ。俺たちに力で挑もうってか?止めはしねぇがやめといた方が身のためだぜ?()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「はぁ.........。悟、勝手に喧嘩を始めようとするのはやめてくれ」

 

 

 

とは言いつつも余裕気な表情の夏油。

空崎ヒナはそんな二人を注意深く見ていた。

 

(一年の時、情報部にいた頃に他校の要注意生徒を調べたついでにゲヘナの中の人物についても調べてた。その中でも一際異彩だったのがこの二人。

銃弾が通じない障壁を持ち、不可視の力で敵を吹き飛ばす五条サトルと『恐怖』心を煽られる謎の生物?をどこからともなく召喚する夏油スグル。2人ともこのキヴォトスでは珍しく、ヘイローを持たない上に男性。トリニティでの出来事は詳しくは知らないけど、『屈指の実力者相手に圧倒』と聞く限り、私も油断すれば一瞬で倒される。でも、ゲヘナ内の不穏分子になり得るならそれは排除すべき。だから今ここで連れていく)

 

「考え事は終わりかい?だったら早速始めようじゃないか」

 

後ろに下がった五条と、ヒナの目の前でポケットに手を突っ込み立つ夏油。

五条が下がり夏油一人で相手しようとしているのに疑問を持ちつつ、ヒナは愛銃『デストロイヤー』を取り回し、バサリと羽をはためかせる。

まずは小手調べに中距離から掃射。重機関銃であるデストロイヤーは広範囲殲滅力に長けている。

 

硝煙が辺りを埋めつくし、視界が曇る。ヒナは羽を器用に使って周りを晴らしていく。

そして煙が完全に晴れると、そこに夏油の姿は無かった。

 

周りを確認し、見つけたのは───────上。

 

「私がどのように防御するのか確認したかったようだね。だが残念、当たらなければ意味の無い話さ」

 

大型の鳥のような呪霊の足を掴み滞空する夏油。ヒナは目を見開く。

 

「................それは......本当に機械の類じゃなさそうね」

 

鳥もどきは明らかに有機的な見た目で、羽ばたく音からのインバータ音などの機械的要素は一切見受けられない。

そして夏油はそのままゆっくり下降し、ある程度地面に近づくと呪霊を消して着地する。

 

「...............どこにしまったの?」

 

「それを素直に答えるとでも?」

 

ヒナの純粋な疑問は一蹴され、夏油のターンが始まる。

僅かな虹を纏う白の龍が召喚され、一目散にヒナのもとへ突進する。

対するヒナも超重量の銃を構えているとは思えない軽やかさでステップを踏み回避する。

そのまま振り向きざまに銃弾を龍に浴びせる───────────が、それは()()()()、ヒナのもとに帰ってくる。

自身の銃弾が頬を掠め、傷をつけられたことに気づいたヒナは目を細める。

 

「..........見たところ普通の鱗だけど、まさか銃弾を反射するとは思わなかった。この銃弾は金属だって貫くのに」

 

「当然さ。今のは()()()()()()()()()()()からね、自分の銃弾で初撃をもらった感想はあるかい?」

 

「................いいものじゃないわ」

 

そのまま七虹龍とヒナの揉み合いになる。だが両者とも決定打を与えられず、泥試合化し始める。

その均衡は、ヒナにより崩される。

 

ヒナは七虹龍の口に銃身を突っ込み、神秘を込めて掃射し始めた。

体内には『反射』の術式は発動していない上、強い神秘を込められれば呪力の塊である呪霊は大ダメージを負う。七虹龍は苦しみ始め、それに気づいた夏油が急いで呼び戻す。

続けて後ろから頭に釘の刺さった大男が現れる。

 

「ふぅ.....、まさか七虹龍との均衡を崩すとはね。だが私の強みは手数の多さだ」

 

術式を持たないため分類上は2級となる呪霊、ただしそのパワーは1級並。

おそらくフランケンシュタインの巨人が元となったであろう呪霊を夏油は召喚する。

強い神秘が夏油の召喚する呪霊に対して有効であることを見抜いたヒナは集中砲火で破壊を試みる。

回避しようと巨体が動くが、左半身を丸ごと抉られ破壊される。

 

「ふむ、流石の力だね。だが、これもある程度は想像していたことさ」

 

すると夏油は手を前に差し出し次なる呪霊を召喚する。

 

「...............!?」

 

「出力7割、『アツィルトの光』」

 

突如として正面に白き大蛇が現れる。

それは先の七虹龍と同じ爬虫類のような形をしているが性質は全く異なる。何せ、()()である。見るからに。

四つの瞳、見るからに無生物であるというのに何故か頭上に浮かぶヘイロー、数十メートルは優に超える巨躯。その衝撃はヒナを驚かせるのに十分すぎた。

 

その一瞬の隙に、機械蛇───ビナーの口から膨大な熱量を持つ光線が放たれる。

 

 

眩い光が辺りを飲み込み、周囲の視認が不可能となる。ヒナはその圧倒的エネルギーの砲撃を回避不能と考え羽での防御に切り替えて受けた。

服の所々が煤け、羽にも至る所に火傷のような傷ができている。

視界が晴れ、目を開け防御の構えを解くその瞬間。

 

ヒナの顎にアッパーカットが叩き込まれる。

 

「油断は感心しないね。何を以て私が接近戦を仕掛けないと考えたんだい?」

 

そのままガラ空きの胴に右足で横に薙ぐように蹴り、吹き飛ばす。

ヒナは自身の銃を支えにして立ち上がり、未だ傷のない夏油を見つめる。

が、その姿は一瞬のうちに消えた。

 

「少し過剰かもしれないが............私の感覚を取り戻すのに少し付き合って貰おうか」

 

背後から声。同時に、ブォンブォンと何かが空を切る音が聞こえる。

そしてその"何か"はヒナの首に直撃し、意識を刈り取った。

 

 

 

バタリ、と倒れ込んだヒナを見つめる夏油。

 

「『游雲』は前まで通り使えそうだね。それにしてもビナーを出すつもりはなかったんだけどな、彼女は予想以上に強力な神秘を持っているようだね」

 

 

 

 

 

ちなみに夏油の戦闘の間、相棒の勝利を確信していた五条は風紀委員達にちょっかいをかけに行き、そこで知り合った同学年の褐色銀髪悪魔系女子を煽りまくっていた。

 

 

 

 

 

*****

 

 

 

 

「..............んぅ」

 

 

「お、目ぇ覚めたみたいじゃん」

 

ヒナが目を覚ますと、視界いっぱいに広がったのは白い頭と黒いサングラス。

間違いなく五条悟である。

 

(あれ、何してたんだっけ.............あぁそうか、捕まえようとして私は負けたんだ)

 

経緯を把握したヒナは起き上がり、周りを見渡す。どう見てもここは見慣れたゲヘナ風紀委員会の応接室である。

 

ヒナはあの後夏油によって運ばれ、そのソファに寝かされていたのだ。その証拠に、布団の代わりに彼の制服の上着がかけられている。

ふふっと笑ったヒナは対面の五条と夏油を見る。

 

「あなたたちの事情も聞かずに捕まえようとしてごめんなさい。しかも喧嘩を売ったのは私の方なのに、色々させてしまって申し訳ないわ」

 

起きるなりしっかり謝罪するヒナ。

それに五条は少し拍子抜けしているが、夏油はすぐに反応する。

五条はどうやらヒナとミカの対応を見比べていたらしい。そりゃあそうなる。

 

「私もあなたのような骨のある人と戦うのは久しぶりでしてね、少し昂ってしまったくらいです。気にしなくても結構ですよ」

 

一応目上なので敬語をつける夏油。だがその直後にヒナから「...........なんか違和感ある。普通にタメ口でいい」と言われたため普通に喋ることにした。

 

「いやぁ〜、それにしてもオマエもなかなかやるじゃん。有望な子多くてグレートティーチャー期待しちゃう!!」

 

「はぁ.............君は一体何目線なんだ」

 

ヒナへの期待をふざけながら表現する五条。実際、器用な羽使いや殲滅力・機動力、そして強い神秘と圧倒的火力は指折りであり、やはりキヴォトス全体でも随一の力を持っていると言って差し支えなさそうである。ちなみに昔の名残が残っているだけで、五条は現在教師でも保護者でもなんでもない。

 

仲直り(?)した3人は暫く談笑していたが、そこで扉をバァン!と勢いよく開く者がいた。

 

「ヒナ副委員長!!!ご無事ですか!?!?」

 

入ってきたのは.......何故か首につけられたカウベルと何を思ってこんな服を着ようと思ったのか疑うレベルな横乳丸出しのドスケベ衣装が特徴の青髪の女。

 

「あ、アコ」

 

 

そんな痴女............ではなく彼女は甘雨アコである。

行政補佐官を務める2年生で、ヒナを崇拝しているという、服装も相まって中々にアブナそうな女子である。

当然、そんな人が五条と夏油(クズ共)の前に現れれば................

 

 

「..................ブッハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!なんだそのカッコ、痴女か?」

 

「.......ククッ...........そ、その格好は、いくら何でも.........ちょっと、フフッ.....................」

 

 

 

 

 

 

「..............................いきなり何なんです!?あなたたち!!!!!!!!初対面の人に失礼とかいう感情ないんですか!?!?」

 

 

 

 

 

こうなるのも必然であろうと言える。

 





夏油傑

ゲヘナ最強の抑止力、空崎ヒナと戦闘。
七虹龍に有効な攻撃を見つけて呪霊の倒しかたを見抜いたのは評価した。やはり悟の目に間違いは無い。
さりげなく自分の上着をかけるとかいう男前ぶり、こりゃモテ度1位も納得ですわな(適当)
横乳痴女先輩を見て流石に笑いを堪えられなかった。

五条悟

今回は戦闘おるすばん。
イオリにちょっかいをかけて楽しむクズ。..........先生もやってるな、それ。
やっぱりアイツ中々やるなと思いながら戦闘を見てた(イオリへのちょっかいをしながら)。
横乳を見て隠す気もなく豪快に爆笑。
なんだあのファッション。流行ってんのか?ウケるな。


空崎ヒナ

ちょっと頭に血が上ってて衝動的な行動をしちゃったヒナちゃ。
サマーオイルバリ強くて負けた。
どう見ても全力なんて出してないし完敗だと思ってる。
良い子なのでしっかり謝った。全然普通に許された。むしろ感謝された。なんで?
まだ2年生なので一応副委員長だが、委員長よりもゲヘナの抑止力になってる。


甘雨アコ

2年生なのでこちらもまだ行政補佐官。でも優秀なのでもうすぐヒナが委員長になったらすぐ行政官になれそう。
ヒナ崇拝はこの頃既に健在。横乳ファッションは元から。
初対面のクズ共にゲラゲラ笑われてキレた。
その場はヒナが収めてくれたのでなんとかなったが、今のところ2人とも嫌い。まぁ当然。


銀鏡イオリ

五条悟の被害者。1年後には先生にも被害に遭わされる苦労人。
ちなみにさすがの五条でも足は舐めない。そりゃそうだ。
自分たちより全然強いヒナをボコした夏油にかなりびっくりしてる。


温泉開発部

爆破テロリスト集団。
カスミは部長じゃないかもしれない。でも意外と部長かも。わからん。



戦闘がショボイってぇ?.........言うな!
今回は風紀委員の皆さんが登場。あいつらがゲヘナにいる限り会わないわけないよね..........っていう。問題児だし。
さぁーて、ゲヘナが終わり、次はいよいよラスト、ミレニアム!
ここが終われば晴れて原作開始です。
誰が出るかな?お楽しみに。
評価と感想よろしくです!

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